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男子各階級五輪代表争い、トーナメントひとこと展望・全日本選抜体重別選手権

(2016年4月1日)

※ eJudoメルマガ版4月1日掲載記事より転載・編集しています。
男子各階級五輪代表争い、トーナメントひとこと展望
全日本選抜体重別選手権
■ 60kg級
【シード選手】

第1シード:髙藤直寿(パーク24)
第2シード:志々目徹(了徳寺学園職)

【五輪代表争い】

世界選手権制覇(13年)という実績、そして昨秋のグランドスラム・パリと12月のグランドスラム東京の圧勝Vという直近の国際大会の成績をテコに、髙藤直寿が圧倒的にリード。2月の欧州シリーズにおける髙藤のグランプリ・デュセルドルフ欠場と志々目徹(了徳寺学園職)のパリ大会優勝で「よほどの事態が起こった場合」、たとえば髙藤が酷い出来で早期敗退、かつ志々目が素晴らしい内容での優勝を飾るという乗算が起こった場合の議論の余地は残されたが、現実的に考えて髙藤の選出が揺れる確率は僅少と思われる。

【トーナメント】

国内大会の星が決して良くない髙藤、初戦の相手は昨年敗れた変則ファイター青木大(日体大4年)であり、まずここが大きな山場になる。志々目は課題である攻めの遅さを突かれて星を落とすことの多かった先輩・木戸慎二(パーク24)と準決勝での対戦あればこれが最難関。

■ 66kg級
【シード選手】

第1シード:海老沼匡(パーク24)
第2シード:髙上智史(旭化成)

【五輪代表争い】

国内に人材豊富な階級でありトーナメントの行方は混沌としているが、五輪代表争いという観点でいえば海老沼匡以外に選択肢はもはやない状況に近い。世界選手権3連覇という過去の実績、2月のグランドスラム・パリにおける素晴らしい内容での優勝という直近の国際大会の成績、ともに他を圧するものがある。世界大会での実績がない2番手髙上はグランドスラム東京の優勝で再び俎上に上がりかけたが欧州シリーズをインフルエンザで欠場し脱落。今大会で逆転するには優勝以上の「事件」が必要な状況。

【トーナメント】

Aブロックは初戦の竪山将(パーク24)対阿部一二三(日体大1年)、その勝者と海老沼が対戦する因縁カード続出の山。2014年~2015年に掛けてセンセーションを巻き起こした阿部は「リオ以後」に向けて評価の大きなモノサシとなる大会。
Bブロックは髙上、髙市賢悟(旭化成)、丸山城志郎(ミキハウス)と国際級が揃った大混戦。

■ 73kg級
【シード選手】

第1シード:大野将平(パーク24)
第2シード:秋本啓之(了徳寺学園職)

【五輪代表争い】

日本のレベルが極めて高い、好選手目白押しの階級であるが五輪代表選考という観点だけでいえばもはや勝負はほぼ決した状況。過去の実績、直近の成績、強さの絶対値に海外選手への戦闘適性と全てそろえた大野将平が頭一つも二つも抜け出しており、最終予選は事実上終わったと言って良い状況と観察する。ケガ以外のどのようなアクシデントが起こったとしても、状況ここまで煮えれば代表は大野と推測される。

【トーナメント】

大野、秋本啓之、中矢力(ALSOK)と世界王者が3名揃った。秋本と中矢の勝者が決勝で大野への挑戦権を得る。
大野は初戦で技の切れ味抜群の学生王者・福岡克仁(日本大2年)、そして準決勝では昨年国内のありとあらゆる大会で勝ちまくった橋本壮市(パーク24)と対戦。絶対値の高さでは飛び抜けている大野だが、何がおこるかわからないのが日本、そして選抜体重別。準決勝は最大級の警戒が必要だ。

■ 81kg級
【シード選手】

第1シード:永瀬貴規(旭化成)
第2シード:丸山剛毅(パーク24)

【五輪代表争い】

世界大会における実績、直近の国際大会における成績と、永瀬貴規がいずれも圧倒的。同じ水準で競る選手が全くいないこの状況では、永瀬は事実上既に「当確」。いかなる競技成績上のアクシデントがあったとしても代表は永瀬だろう。率直に言って、「最終選考会」を改めて開催する意味がない階級。

【トーナメント】

Bブロックは丸山、川上智弘(國學院大職)、長島啓太(日本中央競馬会)と国際級の実力を持つ選手がまとめられた激戦。永瀬は初戦で小原拳哉(東海大4年)と初戦を戦い、ともに担ぎ技が得意な海老泰博(旭化成)と佐藤正大(国士舘大4年)の勝者と準決勝を戦う。

■ 90㎏級
【シード選手】

第1シード:ベイカー茉秋(東海大4年)
第2シード:西山大希(新日鐵住金)

【五輪代表争い】

アスタナ世界選手権銅メダリストのベイカー茉秋がリード。一時はほぼ確定とすら思われたが、北京-ロンドン期に2度世界選手権で銀メダルを獲得している西山大希が2月のグランドスラム・パリで優勝し評価の俎上に上がるところまで復帰して来た。1番手ベイカーが大きくリードしている状況には変わりはないが、双方の成績と出来という変数が噛み合えば西山の逆転の可能性もわずかながら残されている。ベイカーの試合力の高さは世界大会で表彰台をコンスタントに狙えるレベルにあるが、西山の技一発の切れ味も世界有数。数少ない、緊張感を持って代表選出を見守るべき階級。

【トーナメント】

ベイカーの山、準決勝での対戦候補はしぶとく意外性のある垣田恭兵(旭化成)と試合構成力抜群の先輩長澤憲大(パーク24)という難敵。西山は初戦で学生王者江畑丈夫(国士舘大3年)、準決勝は技の切れ味のある小林悠輔(旭化成)あるいは試合力のある大辻康太(日本エースサポート)と対戦の可能性がある。小林はかつてベイカーに勝利した経験があり、昨年の全日本学生優勝大会でもベイカーに取り口の合うところを見せていた。西山勝利を推すが、小林は最大の不確定要素になり得る可能性もあり。

■ 100kg級
【シード選手】

第1シード:羽賀龍之介(旭化成) ※欠場
第2シード:ウルフアロン(東海大3年)

【五輪代表争い】

アスタナ世界選手権王者・羽賀龍之介が右膝負傷で無念の欠場。しかしこの人の抜きん出た成績と戦いぶり、そして追撃すべき選手たちとの国際大会の成績の差のあまりの大きさを考えると五輪代表は羽賀以外にあり得ない。もともと「最終選考会」としての選抜体重別開催に意味のない階級であったが、この負傷欠場でそれがハッキリ証明されることになるだろう。

【トーナメント】

みどころは下側のブロックに集中。注目すべきは羽賀以外では国際大会で現状もっとも成績を残している若武者ウルフアロン(東海大3年)の出来、そして選抜体重別デビューとなる超新星・飯田健太郎(国士舘高3年)の戦いぶりだ。飯田は初戦でもと世界選手権日本代表・高木海帆(日本中央競馬会)と対戦する。この選手のパワーに線の細い外観の飯田がどう対抗するのか非常に面白い一番。

■ 100kg超級
【シード選手】

第1シード:原沢久喜(日本中央競馬会)
第2シード:七戸龍(九州電力)

【五輪代表争い】

今大会と全日本柔道選手権(4月29日)の2大会の戦いを経て代表が決まる。
世界大会の実績ではもっか世界選手権2大会連続銀メダル獲得の七戸龍、1年間の国際大会の成績と直接対決の星では原沢がリード。
12月のグランドスラム東京では原沢がその「組む力」をテコに七戸を的確に追い詰め、「指導」差で勝利を得るに至った。七戸が如何なる打開策を以て臨むかが最大の見どころ。

【トーナメント】

第1シードの原沢の側に、上川大樹(京葉ガス)と西潟健太(旭化成)という大不確定要素2枚が揃って配された。勝者と原沢が対決する準決勝は非常な見もの。七戸は準決勝における王子谷剛志(旭化成)との対決が山場。

※ eJudoメルマガ版4月1日掲載記事より転載・編集しています。

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