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児玉ひかるが前評判通りの実力発揮、オール「一本」で圧勝V・全国高等学校柔道選手権大会女子無差別レポート

(2016年4月1日)

※ eJudoメルマガ版4月1日掲載記事より転載・編集しています。
児玉ひかるが前評判通りの実力発揮、オール「一本」で圧勝V
全国高等学校柔道選手権大会女子無差別レポート
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大本命と目された児玉ひかるは全試合一本勝ちで決勝の舞台へ

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和田梨乃子もオール「一本」で決勝進出

決勝に勝ち上がったのは絶対的な優勝候補として前評判の高い最重量級の強者・児玉ひかる(福岡・敬愛高)と、対抗馬の中ではもっとも勝ち上がりの可能性が高いと評されていた70kg級の1年生選手・和田梨乃子(愛知・大成高)。予想通りの決勝対決となった。

児玉はもちろん第1シード配置、その勝ち上がりはまさしく圧倒的。まず2回戦は小林静香(岡山・創志学園高)から袈裟固「一本」(1:22)、3回戦では比嘉杏美乃(沖縄・沖縄尚学高)を横四方固「一本」(0:54)、準々決勝は前戦で強豪松田美悠(富山・小杉高)を「指導2」優勢で破った岩永ふくみ(千葉・東京学館浦安高)を合技「一本」(1:25)で下してベスト4入り。準決勝では田中伶奈(岐阜・鶯谷高)を1分38秒内股「一本」で退け、全試合一本勝ちで決勝進出決定。

一方和田は、山場と目された2回戦で都結乃(埼玉・埼玉栄高)を僅か1分15秒の合技「一本」で下し、3回戦は古市真愛(鹿児島・鹿児島情報高)に内股「一本」(0:58)、準々決勝も伊藤七海(静岡・藤枝順心高)に小外刈「一本」(1:35)、迎えた準決勝では九州ブロック78kg級王者の西村満利江(長崎・明誠高)に内股「一本」(1:21)と調子は尻上がり。こちらも全試合一本勝ちで決勝を迎えることとなった。

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体格差明らか、中盤以降は児玉の圧が効き始める

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児玉連続攻撃から左内股、体を捨てて投げ切り「一本」

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決勝は児玉、和田ともに左組みの相四つ。児玉は身長173センチ、体重108キロ、対する和田は163センチ73キロと体格差は歴然。

児玉、とびかかる勢いで試合を開始。まっすぐ和田に迫り引き手で袖を得ると、あっという間に釣り手で奥襟を確保する。和田は引き手で前襟を突いて組み手を切り、迷いなく一旦リセット。さらにすぐさま両手で児玉の釣り手を押さえ、引き手方向に回り込んで児玉の圧力をいなす。しかし児玉は釣り手の拘束を振り払って再び引き手で袖、釣り手で奥襟と一直線に組み手を完成させると反時計回りに和田を振り回し左内股巻込で大きく崩す。
ここまでの経過時間は23秒。組んで体格差を生かしたい児玉、いなしながらチャンスを探る和田と試合の構図は明らか。

続く展開、互いに引き手から得ると和田が先んじて奥襟を確保、児玉の頭を下げさせて左内股、さらに左小内刈に繋ぐ。しかし児玉はこれを受け止めると釣り手で奥襟を叩きながら再び左内股で潰し「待て」。和田は巧みに先に仕掛けたが児玉を崩すまでには至らず。

児玉再び引き手から得ると和田が先んじて放った左払腰を受け止め、その戻り際に左内股のモーションを入れる。和田がこの動きに大きく反応し後ろに重心を移動させると児玉は振り返りながら体を浴びせて浮落「技有」。経過時間1分16秒。

試合は以後も児玉ペース。残り1分、児玉は釣り手を押さえられながらも、左小外刈で和田を崩すと釣り手の肘を畳み、左半身を密着させての左払腰。これは作用足が外れて捉えきれなかったが、児玉はしかし体の密着を緩めず、左大内刈から左内股と繋ぐ。この連続攻撃に和田は完全に腰に乗ってしまい、児玉しっかり投げ切り「一本」。

試合時間は2分11秒。児玉、見事全試合一本勝ちで優勝を決めた。

全体に人材が薄い中で、前代から団体戦の大駒として重量級の強者たちと丁々発止の激戦を戦って来た児玉の力が抜きん出ていたという大会。今のところ今代に児玉を止め得る選手は見つからず、個人タイトルはもちろん、団体戦でも敬愛チームの大暴れ間違いなしと思わずにはいられない、圧倒的な勝ちぶりであった。

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優勝の児玉ひかる

【入賞者】

優 勝:児玉ひかる(福岡・敬愛高)
準優勝:和田梨乃子(愛知・大成高)
第三位:田中伶菜(岐阜・鶯谷高)、西村満利江(長崎・明誠高)
敢闘賞:岩永ふくみ(千葉・東京学館浦安高)、下山幸菜(群馬・常盤高)、伊藤まりあ(福井・福井工大附福井高)、伊藤七海(静岡・藤枝順心高)

児玉ひかる選手のコメント
「決勝の相手は組んだ瞬間に物凄い力の強さ、体幹の強さを感じました。どう投げようかなと思いましたが、先生のアドバイス通り引き手から持って思い切り良く攻めることが出来ました。最後の内股は狙っていたのではなく、体が勝手に動きました。調子が上がったのは準決勝からで、それまでは組み手もリードされて技もかなり受けてしまって、なにより膝が上手く使えていませんでしたが。準決勝から調子が上がってきました。全体としては、立ち技から寝技の繋ぎが上手くいったと思います。今までは全国ベスト8が最高成績。今日はその壁を超えることが出来て嬉しいです」

【準々決勝】

児玉ひかる○合技(1:25)△岩永ふくみ
田中伶奈○優勢[有効]△下山幸菜
西村満利江○大内刈(0:17)△伊藤まりあ
和田梨乃子○小外刈(1:35)伊藤七海

【準決勝】

児玉ひかる○内股(1:38)△田中伶奈
和田梨乃子○内股(1:21)△西村満利江

【決勝】

児玉ひかる○内股(2:11)△和田梨乃子

※ eJudoメルマガ版4月1日掲載記事より転載・編集しています。

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