PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

全日本カデ王者三浦裕香理が接戦制して初優勝・全国高等学校柔道選手権女子63kg級レポート

(2016年3月31日)

※ eJudoメルマガ版3月31日掲載記事より転載・編集しています。
全日本カデ王者三浦裕香理が接戦制して初優勝
全国高等学校柔道選手権女子63kg級レポート
eJudo Photo
決勝に進出した田中志歩

eJudo Photo
カデ王者の三浦裕香理、高校カテゴリ初優勝を狙い気合の入った表情で決勝の畳へ

決勝に勝ち上がったのは田中志歩(山口・聖光高)と全日本カデ王者の三浦裕香理(岡山・創志学園高)の二人。

田中は2回戦で出口ケリー(長野・松商学園高)を小内刈「一本」(2:20)、3回戦で千葉亜子(宮城・東北高)に「指導2」優勢、準々決勝では前戦で小柳穂乃果(福岡・敬愛高)を「指導3」の優勢で下している強者・渡邉聖子(神奈川・横須賀学院高)を僅か18秒の小外掛「一本」に仕留めてベスト4入り決定。準決勝では、3回戦で第1シードの伊藤友希(滋賀・比叡山高)を「技有」優勢で下して勝ち上がって来た山下園加(京都・文教高)からGS延長戦の末「有効」(GS0:52)を奪って決勝へと駒を進めてきた。

一方、第2シードに配された三浦は2回戦で池田志穂(奈良・奈良育英高)に横四方固「一本」(1:15)、3回戦は瀬戸口栞南(長崎・明誠高)に「指導1」優勢、準々決勝では松雪明日香(佐賀・鳥栖工高)に「指導2」優勢、そして世界カデで代表を務めた佐々木ちえ(島根・平田高)との準決勝は袖釣込腰「一本」(1:58)で勝利、順当に決勝進出決定。

決勝は田中、三浦ともに左組みの相四つ。過去2度の直接対決は田中が勝利しているが実績はカデ王者の三浦が上という因縁カード。

両者まず引き手で前襟を掴んでから袖に持ち替え、さらに釣り手を得るという相似の手順から腰を引いての絞り合い。三浦が支釣込足と左小内刈で長身の田中の身を起こすと、田中は相四つ横変形の状態から釣り手側にスライドしながら左背負投。良いタイミングの技だったが釣り手が抜けて決まらず、三浦が釣り手を確保したまま耐えて「待て」。

eJudo Photo
試合は一貫して膠着も三浦が田中を内股で攻めて山場を作る

続く展開も田中が先んじて攻撃、三浦に釣り手を絞らせたまま左背負投に飛び込む。これも三浦しっかり潰して「待て」。以降も絞り合いから田中は左背負投、三浦は左内股と交互に技を出し合うがことごとくポイントには至らず、「指導1」ずつを取り合って本戦は終了。試合はGS延長戦へ。

しかし延長戦も、絞り合いから技を出し合って拮抗する展開は変わらず。三浦が支釣込足、左背負投と攻めると、田中が左背負投で対抗。どちらも一歩も引かない戦いではあるが、双方の攻撃は技種、発想、威力にプロセスと全て相手の想定内に留まるという印象で明らかな膠着状態。

GS1分30秒を過ぎたあたりからやや状況に変化あり。田中が釣り手を背中に回す横変形で近距離戦を仕掛けると、三浦は支釣込足を出しながら田中の背中に回りこみ潰し、「待て」。さらに同じ形を続ける田中に対し、三浦は引き手で前襟を突いて距離を取るなり左袖釣込腰、さらに奥襟を叩いて左内股に飛び込む連続攻撃。ケンケンで追ったこの技は田中が跨いで防ぐが、三浦が僅かながら展開に差を付け始める。経過時間はGS1分45秒。

続く展開は両者片襟を持ちあう鏡合わせの形。田中はここで競り負けるわけにはいかないとばかりに先んじて片襟の左背負投を繰り出すが、三浦は潰れずに受け、田中が立ち上がったところに片襟の左内股。ケンケンで追い足を跳ね上げ掛け切るとGS2分22秒、主審が副審を呼び合議の末、遂に田中に「積極的戦意に欠ける」判断による「指導2」が宣告される。これで試合は決着、三浦が接戦を「指導2」優勢で制して初優勝を決めた。

決勝、「指導2」宣告の場面は非常に微妙な判定。直前のシークエンスの三浦の攻めは田中の技に応じたものであり、消極的との判断を下すには状況が熟していないかと思われる。しかし審判団が展開に差をつけたいと願う場面で攻めを続けたことに加え、もっとも近くで見ている主審に「指導」の手を挙げさせるだけの気迫が三浦にあったのではと推察する。中学時代から実績を残しながらなかなか高校カテゴリで結果を残せなかった三浦、執念の勝利であった。

eJudo Photo
優勝の三浦裕香理

【入賞者】

優 勝:三浦裕香理(岡山・創志学園高)
準優勝:田中志歩(山口・聖光高)
第三位:山下園加(京都・文教高)、佐々木ちえ(島根・平田高)
敢闘賞:一色美緒(広島・皆実高)、渡邉聖子(神奈川・横須賀学院高)、松雪明日香(佐賀・鳥栖工高)、杵渕萌(静岡・東海大翔洋高)

三浦裕香理選手のコメント
「決勝は去年負けている相手なので、なんとしても勝ちたかった。ポイントがなかなか入らなかったですが、下がらないように、と自分を励ましながら戦い抜きました。去年に比べると冷静に試合を出来るようになっているので、成長したとすればこのあたりかなと思います。(東京オリンピックについては?)意識はしていますが、その前にまずインターハイ、それから他のタイトルをしっかり取って。それから考えます(笑)」

【準々決勝】

山下園加○優勢[技有]△一色美緒
田中志歩○小外掛(0:18)△渡邉聖子
三浦裕香理○優勢[指導2]△松雪明日香
佐々木ちえ○袖釣込腰(2:59)△杵渕萌

【準決勝】

田中志歩○GS有効(GS0:52)△山下園加
三浦裕香理○袖釣込腰(1:58)△佐々木ちえ

【決勝】

三浦裕香理○GS優勢[指導2](GS2:22)△田中志歩

※ eJudoメルマガ版3月31日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.