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高校生離れした試合の巧さ披露、藤原崇太郎が大会史上初の連覇達成・全国高等学校柔道選手権男子81kg級レポート

(2016年3月27日)

※ eJudoメルマガ版3月27日掲載記事より転載・編集しています。
高校生離れした試合の巧さ披露、藤原崇太郎が大会史上初の連覇達成
全国高等学校柔道選手権男子81kg級レポート
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藤原崇太郎は第1シードから順当に勝ちあがり決勝進出

決勝のカードは昨年と同じ顔合わせ。2連覇を狙う藤原崇太郎(東京・日体荏原高)と笠原大雅(奈良・天理高)が順当に勝ち上がり、再び頂点を掛けて日本武道館の畳で相見えることとなった。。

第1シードの藤原は手堅い勝ち上がり。2回戦は平野公貴(鳥取・米子東高)に背負落「一本」、3回戦を利根琢也(福井・福井工大附高)に合技「一本」、準々決勝の濱畑龍也(愛媛・新田高)戦は着実に優位を取り続けて「指導2」優勢で勝利にベスト4入り。準決勝では前戦で全国中学校大会66kg級王者の木崎光輝(長野・松本第一高)を内股「一本」で下した焼谷風太(埼玉・埼玉栄高)から「やぐら投げ」で「有効」、さらに片襟の左背負投で「技有」と連取して優勢勝ち。全戦通じて危うい場面はほとんどなく、相変わらずの安定感を見せての勝ち上がり。

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藤原に挑むは2年連続決勝進出の笠原大雅

一方、第2シードの笠原は2回戦を武田光明(山形・東海大山形高)に大内刈「一本」で勝利すると、ここから強豪2人と連戦。3回戦では前戦で東北ブロック王者佐藤光(秋田・本荘高)をGS延長戦「一本」で下している田中大地(愛知・大成高)を「指導2」優勢で下し、準々決勝ではここまで3試合連続一本勝ちと出色の出来を見せている青柳大虎(鹿児島・鹿児島情報高)を大内刈「一本」に仕留める。準決勝では吉原誉貴(佐賀・鳥栖工高)に「指導」3つを奪っての優勢で勝利、みごと決勝へと駒を進め昨年のリベンジのチャンスを得た。

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試合終了直前に藤原が内股透、冷静に笠原の追撃を捌く

決勝は藤原、笠原ともに左組みの相四つ。藤原が引き手で前襟を突いてから釣り手で奥襟を得るのに対し、笠原は引き手で袖、釣り手で奥襟を持つ組み手。互いに相手の頭を下げさせ、形勢を有利にすることに時間を消費。一貫して藤原が握り続け、細かくリセットを試みる笠原を逃がさず押し込むという骨組みに支えられた攻防であったが、主審は両者に57秒に消極的との咎で「指導1」、さらに1分49秒に同じく両者に「指導2」を宣告する。

展開にもスコアにも差のつかない状況が続いたが、残り40秒を過ぎたところで僅かに試合っが動く。藤原が先に引き手で襟を得ると釣り手で奥襟を叩き大内刈に内股、形成不利と見た笠原は支釣込足で圧から脱しようと試みる。しかし藤原その間に釣り手を深く握り直し組み手を完成させ笠原の頭を下げさせて一方的に有利な状態を作り出す。藤原がこの状態のまま細かく足技を出しながら圧を掛け続けると、残り27秒で笠原に「極端な防御姿勢」の咎による「指導3」が宣告され、ついに藤原がリードを得る。

追いかけるしかなくなった笠原は両襟で藤原を捕らえ左内股を連発するが十分に崩すには至らず。残り10秒、藤原は笠原の左内股を透かして寝技に移行、確実に時間を使ってタイムアップ。結果、「指導3」対「指導2」の優勢勝ちで藤原が見事2連覇を達成した。

一貫して引き手から持って優位確保、膠着すると見るや無理をせず、どころか相手にも無理を強いずに試合を壊さずに進め、終盤ペースを上げて一つきちんと山場を作ってゴール。全ての選手にターゲットとして狙われながら着実に表彰台の真ん中に辿り着いた、もはや老成とすらいうべき藤原の試合の巧さが凝集されたような決勝だった。史上初の個人2連覇は競技力の高さに比して妥当な結果と言うべきだろう。

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優勝の藤原崇太郎

【入賞者】

優 勝:藤原崇太郎(東京・日体荏原高)
準優勝:笠原大雅(奈良・天理高)
第三位:焼谷風太(埼玉・埼玉栄高)、吉原誉貴(佐賀・鳥栖工高)
敢闘賞:濱畑龍也(愛媛・新田高)、木崎光輝(長野・松本第一高)、青柳大虎(鹿児島・鹿児島情報高)、石川紘大(静岡・加藤学園高)

藤原崇太郎選手のコメント
「決勝は組み手が遅く投げ切れませんでした。組み手は小、中学のときにやって来なかったのでまだまだ、これがひとつ今後の課題です。これからは重量級にも勝てる技の切れを磨いていきたいです。(東京オリンピックについて聞かれ)それよりも目の前の試合に勝つことに集中していきます。(目標とする選手は?)多彩な技を持っている野村忠宏選手を目標としています。」

【準々決勝】

藤原崇太郎○優勢[指導2]△濱畑龍也
焼谷風太○内股(1:55)△木崎光輝
笠原大雅○大内刈(1:03)△青柳大虎
吉原誉貴○GS優勢[指導1](GS1:05)△石川紘大

【準決勝】

藤原崇太郎○優勢[技有]△焼谷風太
笠原大雅○優勢[指導3]△吉原誉貴

【決勝】

藤原崇太郎○優勢[指導3]△笠原大雅



取材・文:古田英毅、原輝地

※ eJudoメルマガ版3月27日掲載記事より転載・編集しています。

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