PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

「最強のバイプレイヤー」1年生伊藤祐介がキャリア初タイトル獲得、100kg級は田﨑健介が久々の全国優勝達成・第28回全国体育系学生柔道体重別選手権

(2016年2月28日)

※ eJudoメルマガ版2月28日掲載記事より転載・編集しています。
「最強のバイプレイヤー」1年生伊藤祐介がキャリア初タイトル獲得、100kg級は田﨑健介が久々の全国優勝達成
第28回全国体育系学生柔道体重別選手権
eJudo Photo
90㎏級決勝、伊藤祐介が岡田友徳から小外刈「有効」

eJudo Photo
伊藤は浮落「技有」も奪って完全に試合を支配

第28回全国体育系学生柔道体重別選手権大会は28日、講道館大道場で最終日の4階級の競技が行われた。

90kg級は初出場の1年生伊藤祐介(東海大)が優勝。粘り強く展開を握って「指導」を奪うしぶとい柔道で準決勝までを勝ち上がると、決勝は準々決勝での安達健太(東海大1年)戦、準決勝の三戸雄生(筑波大3年)戦と大激戦をいずれも投げて制した同学年の注目選手・岡田友徳(日体大1年)と対戦。この試合はケンカ四つの岡田を相手に片膝を着いた右小外刈で31秒まず「有効」奪取、さらに2分6秒には岡田の左小外刈を透かして「技有」を追加して快走。苦手の相四つが続いた準決勝までとは打って変わって完全に空間を支配、長い釣り手で背中を握って間合いを出し入れする得意の戦術で最後まで岡田を翻弄し、「技有」優勢で優勝を決めた。

伊藤は試合後「狙ってはいましたが、まさか優勝出来るとは」と率直に一言。修徳高時代はエース小川雄勢らを下支えするバイプレイヤーとして大活躍、団体全国2冠獲得に貢献したものの都道府県予選やローカルゲームも合わせて個人タイトルはゼロ。その伊藤が1年生にして早くも全国タイトル獲得はまさしく驚きの成果。かつてスカウト時に「チームを作るにはこういう男が絶対に必要」と語っていた上水研一朗監督は「今大会一番の収穫。これで他の選手にも火が付くんです」と会心の表情だった。

eJudo Photo
田﨑健介と下村柔悟による100kg級決勝

eJudo Photo
左一本背負投がすっぽ抜け、下村にとっては痛恨の「指導」が宣告される

100kg級は昨年2位の田﨑健介(国士舘大2年)が優勝。山場と目された準決勝の新添悠司(筑波大3年)戦は開始早々に内股「有効」を失い以後も形勢不利、しかし虎視眈々とチャンスを伺い続け1分48秒に鮮やかな内股透「一本」を決めて逆転勝利。迎えた決勝は下村柔悟(日本大3年)との攻め合いに退かず、2分33秒にまず場外の「指導」を奪取。以後も前に出続けると攻撃ペースを上げようとした下村の左一本背負投がすっぽ抜けてしまい、偽装攻撃の咎により下村にとっては痛恨の「指導2」宣告。田﨑は以後も攻め続けて展開を譲らず、このポイントを守り切って優勝を決めた。

これが高校1年時の全日本カデ選手権制覇以来の全国タイトル奪取となる田﨑は戦後「相手も内容も関係なく、何が何でも勝ってやろうと思っていた。優勝という形できっかけをつかみたかった」と安堵の表情。将来の目標を問われると「江畑(丈夫)、磯田(範仁)と一緒にオリンピックに出ることです」とかつて「三銃士」と呼ばれた同僚たちの名前を挙げて笑顔を見せていた。

eJudo Photo
100kg超級決勝、香川大吾が藤井靖剛を攻める

100kg超級は「個人戦で勝つ感覚を取り戻したかった」とエントリーを敢行した1年生世代の旗手・香川大吾(東海大1年)が優勝。決勝では準々決勝で近藤弘孝(東海大3年)を破って意気上がる藤井靖剛(山梨学院大2年)と対戦。この日好調の藤井の頑強な抵抗、そして終了間際に決めた「一本」級の大内返が時間外と判断されるなどの不運もあってGS延長戦まで合わせたフルタイム6分を戦うこととなったが、旗判定では順当に3本の支持を獲得。しっかり優勝を決めてみせた。

eJudo Photo
60kg級決勝、野村尚希が泉谷僚児から隅返「技有」

60kg級を制したのは野村尚希(東海大2年)。決勝は2009年全国中学大会55kg決勝以来の対戦となる泉谷僚児(天理大3年)を相手に開始早々小外刈「有効」失陥、さらに1分10秒には左背負投で2つ目の「有効」を失う大ピンチ。しかし中盤以降にペースを掴み、残り1分の右内股で「有効」を奪って追いすがると、残り24秒で隅返「有効」も獲得してついに同点。迎えたGS延長戦は疲労が見える泉谷を大内刈に巴投、隅返で攻め続けて主導権を確保、旗判定3-0で勝利を決めた。

■ 60kg級
eJudo Photo
60kg級入賞者。左から野村、泉谷、宮川、齋藤。

eJudo Photo
60kg級準決勝、野村尚希が齋藤大成から背負投「有効」

【入賞者】
優 勝:野村尚希(東海大2年)
準優勝:泉谷僚児(天理大3年)
第三位:宮川太暉(筑波大2年)、齋藤大成(東洋大3年)

野村尚希選手のコメント
「決勝ではいきなりポイントを取られてしまいましたが、組んだ感じではこちらが取れそうな気がしましたし、観客席からの『行ける』という声も聞こえて、落ち着いて試合が出来たと思います。泉谷選手とは久々の試合ですが、強いなと思いました。全体的にはまだまだですし技術的には良いところのなかった大会ですが、最後まであきらめずに、稽古でやって来たことを出しに行けたのは良かったかなと思います。技が隅返ばかりなので、組み合って内股や払腰にいけるようにしたい。今年は東京学生で優勝して全国にも出て、国際大会にも出られるような活躍をしたいです」

【準々決勝】

宮川太暉(筑波大2年)○優勢[有効・一本背負投]△井澤広大(東海大2年)
泉谷僚児(天理大3年)○優勢[指導1]△平原佑多(東洋大2年)
野村尚希(東海大2年)○優勢[有効・隅返]△石川勇太(日体大1年)
齋藤大成(東洋大3年)○優勢[有効・小内刈]△山口嗣也(大阪体育大1年)

【準決勝】

泉谷僚児○GS有効・谷落(GS1:50)△宮川太暉
野村尚希○優勢[有効・背負投]△齋藤大成

【決勝】

野村尚希○GS僅差3-0△泉谷僚児

■ 90kg級
eJudo Photo
90kg級入賞者。左から伊藤、岡田、三戸、横田。

【入賞者】
優 勝:伊藤祐介(東海大1年)
準優勝:岡田友徳(日体大1年)
第三位:三戸雄生(筑波大3年)、横田雄斗(国士舘大3年)

伊藤祐介選手のコメント
「優勝するつもりで臨んだ大会ではありましたが、まさか本当に勝つとは。素直にうれしいです。大学に入ってからも高校時代と柔道のベースは変えていません。上水先生に『お前は腕が長くてどこでも持つから、相手が嫌がる。相手が嫌がるポイントをどんどん突いていけ』とアドバイス頂いて、自分のやり方を一段上げようと考えてやっています。(-この1年で成長したことは?)小外刈の精度が上がって、受けの部分がしっかりしてきたかなと思います。同期の小川(雄勢)に負けていられないですし、今年の目標は全日本ジュニアで優勝すること。そして自分たちの代に団体戦で優勝することが目標です。(-その先は?)将来はオリンピックに出ることが目標です。」

【準々決勝】

岡田友徳(日体大1年)○小内返(2:54)△安達健太(東海大1年)
三戸雄生(筑波大3年)○GS技有・大内刈(GS0:33)△小寺達(関西大2年)
横田雄斗(国士舘大3年)○大腰(1:20)△西本幸弥(東海大2年)
伊藤祐介(東海大1年)○優勢[指導2]△中道竜太(日体大2年)2-53

【準決勝】

岡田友徳○優勢[有効・大内返]△三戸雄生
伊藤祐介○GS僅差2-1△横田雄斗

【決勝】

伊藤祐介○優勢[技有・浮落]△岡田友徳

■ 100kg級
eJudo Photo
100kg級入賞者。左から田﨑、下村、新添、長谷川。

【入賞者】
優 勝:田﨑健祐(国士舘大2年)
準優勝:下村柔悟(日本大3年)
第三位:新添悠司(筑波大3年)、長谷川優(山梨学院大1年)

田﨑健祐選手のコメント
「相手が誰かは関係なし、何が何でも優勝、『指導』でもなんでもとにかく絶対に勝ってやろうと思っていました。今までずっと勝てておらず、優勝という形できっかけを掴みたかったんです。同期の江畑(丈夫)や磯田(範仁)が学生大会で結果を残しているし、自分も負けていられません。まだ追いついておらず、これでやっとスタートラインに立てたという感じです。(-試合を振り返って?)技出しがまだまだ遅いですし、寝技も詰め切れていない。稽古することでしか解決することが出来ないので、しっかりやりたいと思います。(-この1年間はどんな稽古をして来ましたか?)ウエイトもやりましたが、とにかくめちゃくちゃ走りました。足りないものがあるというより、『とにかくやろう、やって無駄なことはない』と。学生体重別大会まで死ぬ気で努力して優勝を目指します。将来の目標は、江畑、磯田と一緒にオリンピックに出ることです」

【準々決勝】

田﨑健祐(国士舘大2年)○小外刈(3:20)△中川貴文(東海大2年)
新添悠司(筑波大3年)○内股(1:08)△横田捷悟(東洋大3年)
下村柔悟(日本大3年)○優勢[指導2]△甲斐田謙(東海大3年)
長谷川優(山梨学院大1年)○横四方固(3:24)△寺田颯志(東洋大2年)

【準決勝】

田﨑健祐○内股透(1:48)△新添悠司
下村柔悟○GS有効・体落(GS0:30)△長谷川優

【決勝】

田﨑健祐○優勢[指導1]△下村柔悟

■ 100kg超級
eJudo Photo
100kg超級入賞者。左から香川、藤井、佐々木、西尾。

eJudo Photo
100kg超級準決勝、香川大悟が西尾徹から横四方固「一本」。

【入賞者】
優 勝:香川大吾(東海大1年)
準優勝:藤井靖剛(山梨学院大2年)
第三位:佐々木輝(桐蔭横浜大3年)、西尾徹(天理大2年)

香川大吾選手のコメント
「去年は個人戦が全くダメで、この大会では個人で勝つ感覚を取り戻そうとしてエントリーを決めました。優勝を狙うのは勿論として、これからの課題である『相四つの力が強い選手を投げる』に挑む大会と考えて臨みました。まだまだ課題が一杯あるなと改めて感じました。今年の目標は、まず全日本選手権の代表権を取ること。将来は、山下先生のような海外選手に強い柔道家になりたいです。」

【準々決勝】

佐々木輝(桐蔭横浜大3年)○△渋谷圭吾(日本大1年)
藤井靖剛(山梨学院大2年)○優勢[有効・隅落]△近藤弘孝(東海大3年)
香川大吾(東海大1年)○横四方固(2:10)△浅野未来(日体大1年)
西尾徹(天理大2年)○合技(1:40)△奥野拓未(東海大1年)

【準決勝】

藤井靖剛○足車(3:24)△佐々木輝
香川大吾○横四方固(2:32)△西尾徹

【決勝】

香川大吾○GS僅差3-0△藤井靖剛

※ eJudoメルマガ版2月28日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.