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グランドスラムパリ2016・女子最終日3階級(70kg級、78kg級、78kg超級)レポート

(2016年2月25日)

※ eJudoメルマガ版2月25日掲載記事より転載・編集しています。
女子最終日3階級(70kg級、78kg級、78kg超級)レポート
グランドスラムパリ2016
■ 70kg級・田知本遥惜しくもグランドスラム3連勝逃す、優勝はキムセンヨン
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キム・センヨンとの決勝を戦う田知本遥

(エントリー27名)

【入賞者】
1.KIM, Seongyeon(KOR)
2.TACHIMOTO, Haruka(JPN)
3.CONWAY, Sally(GBR)
3.EMANE, Gevrise(FRA)
5.POSVITE, Fanny Estelle(FRA)
5.ZUPANCIC, Kelita(CAN)
7.BERNABEU, Maria(ESP)
7.POLLING, Kim(NED)

序盤戦の波乱は第2シードのラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)がマリア・ベルナベウ(スペイン)に敗れた(GS大外刈「一本」)プールCの2回戦くらいで、ほかシード選手7名は順当に準々決勝進出。入賞権のあるベスト8に残ったメンバーはキム・ポリング(オランダ)、キム・センヨン(韓国)、ケリタ・ズパンシック(カナダ)、サリー・コンウェイ(イギリス)、ベルナベウ、田知本遥、ジブリス・エマヌ(フランス)、ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)。

この中から決勝に進んだのはキム・センヨンと田知本遥の2名。

キムは1回戦でサマンサ・ブライア(アメリカ)に小内刈「一本」(1:59)、2回戦はヴァネッサ・チャラ(エクアドル)に袖釣込腰と肩車の合技「一本」(1:07)、最大の山場と目された準々決勝はポリングを小内刈「有効」で下し、準決勝はケリタ・ズパンシック(カナダ)に「指導」2つの優勢勝ち。10月のグランプリ・タシケント以来の国際大会タイトルを狙う。

一方の田知本は2回戦でサビナ・ゲルチャク(ハンガリー)にGS大外刈「有効」(GS0:44)で勝利、準々決勝のベルナベウ戦もGS延長戦の末「指導1」(GS1:16)を奪って勝ち上がり、準決勝はファニーエステル・ポスヴィトが田知本の腕を極めたまま倒れ込む行為でダイレクト反則負け(3:12)。意外な形で決勝進出を決めた。

決勝は7月のグランドスラム・チュメンと10月のグランドスラム・パリに続く3大会連続の優勝を狙う田知本が左、キムが右組みのケンカ四つ。田知本は釣り手を畳み、作用足を相手の股中に落としての左内股を再三試みるがキムも腰の差し合いに応じて右背負投で粘り強く対抗。主審が付け入る隙のない動的膠着が4分間にわたって続き、試合はGS延長戦へ。

延長戦はキムが右背負投、田知本が左内股からの「秋本返し」に横三角で寝技の主導権を握りこれも拮抗した展開。しかしGS2分9秒、キムが左一本背負投から左小内刈に連絡したところで主審痺れを切らしたように介入。キムの攻勢を認める形で田知本に反則を宣告して試合は終了、この「指導1」を以てキムの勝利が決まった。

田知本は決して展開を譲ったわけではなかったが、キムの繰り出す技が背負投という動作の大きい技であったことが、敢えて差をつけなければいけない状況に追い込まれていた主審の判断に影響したと思われる。

キムはポリングと田知本という難敵2人を下して優勝、少なくとも五輪韓国代表の座は確定と考えて良いかと思われる。

田知本はグランドスラム東京の病欠を埋めんとしたこの大会で惜しくも優勝ならず。試合内容も全2大会ほどの圧倒的なものではなかったが、好調でなかったことでかえって上位常連の強豪たちと正面から「切った張った」のやりとりが出来る地力を証明したという印象。少なくとも評価を落とした大会ではなかったと考える。

3位決定戦ではポスヴィトが前戦の反則のために出場出来ず棄権負け、これによりまずコンウェイが表彰台を確定。もう1試合は、国内のライバルであるポスヴィトに直接対決で敗れ絶体絶命のピンチに陥っていたエマヌがズパンシックを背負投「技有」で勝利して3位に滑り込むことに成功した。フランス五輪代表争いは「直接対決で負けたが3位」のエマヌと、「直接対決は勝利したが5位」のポスヴィトという非常に微妙な結果を残し、次戦へと引き継がれることになった。

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70kg級入賞者。左から田知本、キムセンヨン、コンウェイ、エマヌ。

【準々決勝】

キム・センヨン(韓国)○優勢[有効・小内刈]△キム・ポリング(オランダ)
ケリタ・ズパンシック(カナダ)○出足払(2:14)△サリー・コンウェイ(イギリス)
田知本遥○GS指導1(GS1:16)△マリア・ベルナベウ(スペイン)
ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)○反則[指導4](3:39)△ジブリス・エマヌ(フランス)

【準決勝】

キム・センヨン(韓国)○優勢[指導2]△ケリタ・ズパンシック(カナダ)
田知本遥○反則(3:12)△ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)
※脇固で体を捨てたことによるダイレクト反則負け

【3位決定戦】

サリー・コンウェイ(イギリス)○不戦△ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)
ジブリス・エマヌ(フランス)○優勢[技有・背負投]△ケリタ・ズパンシック(カナダ)

【決勝】

キム・センヨン(韓国)○GS指導1(GS2:09)△田知本遥

【日本代表選手勝ち上がり】

田知本遥(ALSOK)
成績:2位

[2回戦]
田知本遥○GS有効・大外刈(GS0:44)△スザビナ・ゲルチャク(ハンガリー)

[準々決勝]
田知本遥○GS指導1(GS1:16)△マリア・ベルナベウ(スペイン)

[準決勝]
田知本遥○反則(3:12)△ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)

※脇固で体を捨てたことによるダイレクト反則負け

[決勝]
田知本遥△GS指導1(GS2:09)○キム・センヨン(韓国)

■ 78kg級・頂点対決はアギアールに軍配、地元開催の五輪前に復活アピール
(エントリー27名)
【入賞者】
1.AGUIAR, Mayra(BRA)
2.HARRISON, Kayla(USA)
3.MALZAHN, Luise(GER)
3.POWELL, Natalie(GBR)
5.GIBBONS, Gemma(GBR)
5.TALARN, Laia(ESP)
7.PUREVJARGAL, Lkhamdegd(MGL)
7.STEENHUIS, Guusje(NED)

スター選手に上り調子の中堅とどのブロックにも強豪がミッシリ。非常にレベルの高いトーナメントとなった。その中を決勝に進出したのはケイラ・ハリソン(アメリカ)とマイラ・アギアールの世界チャンピオン2名。

第1シードのロンドン五輪王者・ハリソンの勝ち上がりは凄まじい。2回戦でマルタ・トルトメリーノ(スペイン)を腕挫十字固「一本」(2:13)、準々決勝は好調のナタリー・ポウエル(イギリス)に格の違いを見せつける再度の腕挫十字固「一本」(0:51)、そして準決勝はワールドツアーの主役級ルイーズ・マルツァン(ドイツ)を大内刈で叩き落し「技有」を奪っての優勢勝ちで決勝進出決定。

14年リオ世界選手権での戴冠以後試合出場を絞っているアギアールはノーシードからのスタート。アナマリ・ヴェレンチェク(スロバニア)とマルヒンデ・フェルケルク(オランダ)がシードを張る超激戦ブロックだったが、1回戦でサラ・ムゾウグイ(チュニジア)を小内刈と横四方固の合技「一本」(2:52)で下すと、2回戦ではそのヴェレンチェクに小内刈「技有」で快勝。準々決勝はダークホースのライア・タラールン(スペイン)を「指導2」優勢で下し、準決勝はここまでオドレイ・チュメオ(フランス)とルカムデグド・プレフジャルガル(モンゴル)の強豪2人を下してきたジェンマ・ギボンス(イギリス)を「指導3」対「指導1」で下して決勝進出決定。世界王者奪取後初のワールドツアータイトルを狙う。

決勝はハリソンが右、アギアールが左組みのケンカ四つ。ハリソンは「韓国背負い」で迫力の先制攻撃、以後は拮抗が続くが1分8秒アギアールに消極的との判断による「指導1」。

奮起したアギアールは引き手で袖を確保。握りは不十分だが一方的に持ったと判断するなり左内股を放つが、ハリソンは腹を出し、引き手を切り離す万全の形を採って防御。アギアール再度の左内股もハリソンは再び引き手を切り、距離を取ってこの技を無力化。

アギアールのチャンスは薄いかに思われたが、この2発が伏線となって試合が決まる。アギアールは遠間に立つと見せて中途でステップをずらしハリソンの右斜め前に立ち位置を変えると、敢えて引き手を上げずに腹に抱き込んだまま左内股。角度がついたために相手の腰を乗り越える作業を飛ばして作用足がハリソンの股中にアプローチ、アギアールがそのまま一歩追うと左肩を引き込まれてすでに上体が斜めに捻じれていたハリソンは逆らえず体を捨てたアギアールもろともグルリと一回転。

主審迷わず「一本」を宣告。アギアールは拳を握りしめて大歓声の中開始線へ、ハリソンは受け身から一回転してペタリと尻餅をついたまましばし呆然、次いで畳に突っ伏してガックリ。

階級を代表するスター2人の戦いは劇的決着、アギアールが見事な一本勝ちで優勝を決めた。

前述の通りアギアールは2014年8月の世界選手権制覇後出場試合を絞り、姿を現した大会は15年4月のパンナム選手権(2位)、8月の世界選手権(2回戦敗退)、10月のグランドスラム・アブダビ(2位)、そして12月のグランドスラム東京(7位)のみ。出場スパンと成績を見てわかる通り、あきらかに五輪を見据えた「休養と調整」の時期を踏んで来たわけだが、五輪イヤーが始まるに至ってついに全開。「本気のアギアール」の強さを改めて見せつけた大会だった。

ハリソンは相変わらずの強さであったが、実力ナンバーワンと評されるライバル・アギアールにここで自信を取り戻させてしまったことは痛い。なんのかんの言ってここ1年半タイトルがないアギアールの復帰ペースをもう一段スローダウンさせるべく、ここはなんとしても潰しておきたかったことであろう。決勝終了後の異様なまでの悔しがりように、この一番の重要度は端的であった。

地元の期待を集めたオドレイ・チュメオ(フランス)は前述の通り予選ラウンド敗退。好調ジェンマ・ギボンスとの初戦で手こずった挙句、GS延長戦の横四方固「一本」で屈するという屈辱の内容であった。次戦以降に雪辱を期す。

チュメオとともに期待されたマデリーン・マロンガも2回戦でマルツァンに大内刈「一本」(3:36)で敗退。サマハマ・カマラは初戦でマルヒンデ・フェルケルクに「指導1」で勝利する殊勲を上げたが2回戦のタラールン戦を突破できずこれも予選ラウンド敗退。フランス勢にとっては非常に厳しい結果となった。

アスタナ世界選手権王者の梅木真美は初戦をしっかり勝ち抜いたが、2回戦でプレフジャルガルに敗退。左大腰で投げつけた、と思った瞬間に横車を食って逆に「技有」失陥、このポイントを取り返せずに予選ラウンドで畳を去ることになった。

梅木はグランドスラム東京で5位、そして今大会で予選ラウンド敗退と世界王者としては物足りない成績。勢いも運もすべて味方につけて一気に頂点に駆け上がった一大会のみの「フィーバー」は終わり、序列に再吸収されて立ち位置が確定しつつある印象。溶けたマグマが冷却されるように固定されたその位置は実力に比して高くも低くもなく、他の世界王者経験組の次点グループとみて間違いないかと思われる。厳しい結果であったが、世界選手権奪取の原動力となった、持って、離さず出続けるという積極的な戦いぶりは健在。五輪でいま一度の上昇気流に乗るべく、成長を続けてもらいたいところだ。

【準々決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○腕挫十字固(0:51)△ナタリー・ポウエル(イギリス)
ルイーズ・マルツァン(ドイツ)○優勢[技有・裏投]△フッシェ・ステインハウス(オランダ)
ジェンマ・ギボンス(イギリス)○優勢[有効・横車]△プレフジャルガル・ルクハムデグド(モンゴル)
マイラ・アギアール(ブラジル)○優勢[指導2]△ライア・タラールン(スペイン)

【準決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○優勢[技有・大内刈]△ルイーズ・マルツァン(ドイツ)
マイラ・アギアール(ブラジル)○優勢[指導3]△ジェンマ・ギボンス(イギリス)

【3位決定戦】

ナタリー・ポウエル(イギリス)○優勢[指導3]△ジェンマ・ギボンス(イギリス)
ルイーズ・マルツァン(ドイツ)○小外掛s(3:47)△ライア・タラールン(スペイン)

【決勝】

マイラ・アギアール(ブラジル)○内股(1:38)△マイラ・アギアール(ブラジル)

【日本代表選手勝ち上がり】

梅木真美(環太平洋大3年)
成績:2回戦敗退

[1回戦]
梅木真美○払腰(2:18)△ミランダ・ギアムベリ(オーストリア)

[2回戦]
梅木真美△優勢[技有・横車]○プレフジャルガル・ルクハムデグド(モンゴル)

■ 78kg超級・超ハイレベル大会の勝者は田知本愛、中国勢2人をともに下す
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78kg超級入賞者。左からマー、田知本、エルブ、サベルコウロス。

(エントリー31名)
【入賞者】
1.TACHIMOTO, Megumi(JPN)
2.MA, Sisi(CHN)
3.ERB, Marine(FRA)
3.SAVELKOULS, Tessie(NED)
5.KIM, Minjeong(KOR)
5.NUNES, Rochele(BRA)
7.CHEIKH ROUHOU, Nihel(TUN)
7.IAROMKA, Svitlana(UKR)

日本と中国という強国2つがこの大会を五輪代表選考試合と位置づけともにエース級2枚の投入を敢行。さらにロンドン五輪から3大会連続で世界の頂点に立ったイダリス・オルティス(キューバ)の参戦、オルティスと2度決勝を争っているマリアスエレン・アルセマム(ブラジル)の復帰とインフレ条件が重なり、トーナメントのレベルはありえないほどに跳ね上がった。間違いなくここ1年でもっとも役者の揃った高密度トーナメント。

そんな中を日本の一番手・田知本愛が見事優勝。1回戦の相手であるラリッサ・セレック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)が当日欠場したため、初戦の相手はなんとユー・ソン。アスタナ世界選手権の決勝カードの再現となるこの大一番を、田知本は「指導2」対「指導1」の優勢で見事勝ち抜け。準々決勝はもっか韓国の一番手の座を確定しつつある強敵キム・ミンジョンを大外落「技有」でねじ伏せ、準決勝はロチュレ・ヌネス(ブラジル)をこれも大外落「技有」で下して決勝進出決定。

決勝の相手はユーの代表争いのライバルであるマー・スース(中国)。ここまでの勝ち上がりは1回戦でキム・ジヨウン(韓国)を大外刈「有効」、2回戦はリューシー・ルエット カニング(フランス)を「指導2」で下し、準々決勝は前戦でアルセマムを下したスヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)を大外刈「一本」、準決勝はマリーヌ・エルブ(フランス)を内股と横四方固の合技「一本」(1:13)というもの。先行するライバル・マーの予選ラウンド敗退という大チャンスを得て、一気の優勝を狙いに来た。

決勝は田知本が左、マーが右組みのケンカ四つ。
42秒マーに「極端な防御姿勢」による「指導1」。以降も田知本は両襟の内股に足車と果敢に放って前に出続ける。奮起したマーも攻め返すが、田知本は1分37秒のマーの右内股を手をついて伏せて回避、1分55秒に食らいかけた右大外刈も踏みとどまって耐える。2度のピンチを掻い潜った田知本はその技の威力に怖じることなくかえって前に出て出足払で攻撃、2分半過ぎに奥襟を叩かれるとくぐり抜けて左払腰、さらに左足車を2連発。直後の3分0秒、マーに決定的な2つ目の「指導」が宣告される。

以後も田知本は強気を崩すことなくタイムアップ。世界選手権と見紛う超ハイレベル大会を最後まで勝ち抜き、見事その頂点を極めることとなった。

田知本はこれで五輪代表権の獲得が確実。優勝という結果は勿論、代表争いの渦中で紛うことなく「本気モード」にある世界選手権覇者のユー、そしてアジア大会王者のマーを立て続けに倒したことは大きい。面倒なキムとヌネスを捻じ伏せに出た技の迫力、決して引かなかった中国勢との2戦の肚の座った攻撃姿勢、ともに日本の運命を託すに相応しいものであったのではないだろうか。

第2シードのイダリス・オルティス(ブラジル)は初戦敗退。フォーカスする大会をハッキリ定めて試合ごとの出来不出来の激し過ぎる選手だが、あまりに豪華なトーナメントの陣容に「ここで戦う意味はない」とでも判断したか率直に言ってやる気のない試合。ティッシェ・サベルコウロス(オランダ)を相手に浅く切り結ぶ、あたかも乱取りのような戦いを繰り広げた末に「指導1」のビハインドをあっさり受け入れて、ほとんど印象を残さないまま畳から消えた。

地元で優勝を狙った第4シードのエミリー・アンドル(フランス)はこれも初戦でイリナ・キンザルスカ(ウクライナ)に「指導4」対「指導2」の反則累積差で敗退。注目のアルセマムも初戦で無名のプエルトリコ選手に大腰「一本」(3:31)で敗れ、入賞にすら絡めず。

そして、田知本と五輪代表を争うべく同時投入された山部佳苗も失意の初戦敗退。フランスの21歳マレーン・エルブに付き合い過ぎて煮え切らない攻防を続けていたが、2分過ぎに試合が壊れる。右相四つの相手に釣り手を抱き込まれ、左が上がり右が下がった悪い状態を受け入れたまま支釣込足。「とりあえず打った」体のこの技だが、エルブがハンドル操作をしながら右内股の形で体を預けると、腕を抱き込まれた上に自ら片足となって耐える材料の残っていない山部はあっさり背中から畳に落ちる。主審即座に「一本」を宣告、山部畳に転がったまま両手で顔を覆うが結果はいかんともしがたし。

チェリャビンスク世界選手権(7位、団体戦は全勝)、アスタナ世界選手権(3位)ともに「負けてから頑張る」ことでなんとか生き残ってきた山部だが、レペチャージ進出権すらない初戦敗退では頑張り直しも効かず。これでグランドスラム東京の稲森奈見戦から数えて3連敗、退潮機運は覆いようがない。成績、内容ともにもはやライバル田知本の背中は遥か先。例え選抜体重別、皇后盃を連覇したとしても五輪代表選出の目は極めて薄くなってしまった。

【準々決勝】

田知本愛○優勢[技有・大外落]△キム・ミンジョン(韓国)
ロチュレ・ヌネス(ブラジル)○大内刈(3:24)△ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)
マレーン・エルブ(フランス)○優勢[有効・大内刈]△ティッシェ・サベルコウルス(オランダ)
マー・スースー(中国)○大外刈(0:40)△スヴィトラナ・イアロムカ(ウクライナ)

【準決勝】

田知本愛○優勢[有効・大外落]△ロチュレ・ヌネス(ブラジル)
マー・スースー(中国)○合技[内股・横四方固](1:13)△マレーン・エルブ(フランス)

【3位決定戦】

マレーン・エルブ(フランス)○優勢[指導2]△キム・ミンジョン(韓国)
ティッシェ・サベルコウルス(オランダ)○不戦△ロチュレ・ヌネス(ブラジル)

【決勝】

田知本愛○優勢[指導2]△マー・スースー(中国)

【日本代表選手勝ち上がり】

田知本愛(ALSOK)
成績:優勝

[1回戦]
田知本愛○不戦△ラリッサ・セリック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

[2回戦]
田知本愛○優勢[指導2]△ユー・ソン(中国)

[準々決勝]
田知本愛○優勢[技有・大外落]△キム・ミンジョン(韓国)

[準決勝]
田知本愛○優勢[有効・大外落]△ロチュレ・ヌネス(ブラジル)

[決勝]
田知本愛○優勢[指導2]△マー・スースー(中国)

山部佳苗(ミキハウス)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
山部佳苗△内股(2:41)○マリーン・エルブ(フランス)


文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

写真:Gabi Juan
Photo by Gabi Juan

※ eJudoメルマガ版2月25日掲載記事より転載・編集しています。

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