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【eJudo’s EYE】事実上の「五輪最終予選」となる階級多々、その行方に刮目せよ・グランドスラム東京2015オーバービュー

(2015年12月3日)

※ eJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。
【eJudo’s EYE】事実上の「五輪最終予選」となる階級多々、その行方に刮目せよ
グランドスラム東京2015オーバービュー
eJudo Photo
開幕を翌日に控え、3日に都内で行われたオフィシャルドロー

3週に渡って行われるワールドツアー東アジアシリーズを締める大会にして2015年度IJFワールドツアー最終戦、そして日本唯一の国際大会であるグランドスラム東京大会はあす4日から3日間に渡り、91か国476人の選手が参加して開催される。

2週間前のグランプリ青島、先週のグランプリ済州、そしてこのグランドスラム東京と続く今年の「東アジアシリーズ」には異例と言って良いほどの強豪が、それもこぞって参加。五輪前年という特別な年であることはもちろん、政情不安により来年2月~3月の「欧州シリーズ」主要大会の行く末が不透明であり、五輪に必要なランキングポイントを得るチャンス自体が減るのではないかという危惧もこの傾向を後押ししている模様だ。このグランドスラム東京も世界選手権並みの陣容の階級が多数出現している。

そして地元・日本にとってはリオ五輪代表選出に向けた極めて重要な選考大会と位置付けられる一大イベントでもある。ここでファンに誤解してもらいたくないのは、この大会が「選考大会の一」に留まらず、階級によっては今大会で代表がほぼ決まってしまう事実上の最終予選であることだ。

北京-ロンドン期に採用された世界選手権の毎年開催とワールドツアー、ワールドランキング制度によって、五輪の出場資格(ランキング)は厳しく制限されている。この時点で五輪出場ランクにポイントが届く可能性がない選手にはそもそも選出の可能性自体がほとんどない。また、ハイレベル大会が増えたことにより各選手の実績は明確にあぶりだされることとなっており、世界大会代表の重要条件の一である「過去の実績」に関しては3度の世界選手権を経てもはやほぼ勝負がついた観あり。さらに、前回の五輪での最大の失敗であったスケジュール上の問題、具体的には選考時期を引っ張り過ぎたことと過度な試合出場、そして強化合宿の連続による精神的肉体的疲弊、さらに映像流出による徹底研究で各国が相手の長所を潰しに来たという戦術的な視点、そして現体制がロンドン以後種々の問題に「誠実に」立ち向かって来たというその性格と履歴を考えるに、以後の遠征を最小限にとどめるであろうこともまた濃厚。つまりは選出のもう一つの重要な要素である「直近の国際大会の成績」を得られる機会は僅少というわけだ。

それでも、なおこれだけの戦いを経ても甲乙つけがたい実績を残し、かつ直接対決で勝負がついていない「権利者」が複数存在する階級だけが4月の選抜体重別の直接対決に勝負を委ねるということになるのだが、各階級の事情を見渡してみて欲しい。しっかり試合を見ているファンであればあるほど「そうなる」可能性のある階級の少なさ、グランドスラム東京の結果が導き出すシナリオ分岐の少なさに気付くはずだ。選抜体重別の「最終選考会」との冠はもはや形骸化したものであり、種々の事情で実施せざるを得ないものと言って過言でないほどだ。ほとんどの階級でこのグランドスラム東京こそが代表選考の天王山になるはずだ。

その事情をもっとも良く理解しているのは他ならぬ選手たちであることは間違いなく、「権利者」たちの緊張感は並々なものではない。

そしてほぼすべての階級に、宗主国日本の五輪代表争い「天王山」を争うにふさわしい強豪が集結。ファンは括目してその戦いぶりを見守るべし。五輪を占う、そして選手の柔道キャリアの運命を決める、世界選手権を超える一大イベントだ。

文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

※ eJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。

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