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講道館杯全日本柔道体重別選手権大会・最終日女子4階級展望

(2015年11月5日)

※ eJudoメルマガ版11月5日掲載記事より転載・編集しています。
最終日女子4階級{48kg級、52kg級、57kg級、63kg級)展望
講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
■ 48kg級・渡名喜風南、森﨑由理江らが軸の混戦階級
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昨年2位、10月の世界ジュニアを制した渡名喜風南

【階級概況・有力選手】

浅見八瑠奈と近藤亜美の両世界王者が出場免除。
大本命なき混戦の中、昨年2位で10月の世界ジュニア選手権で優勝を飾ったばかりの渡名喜風南(帝京大2年)が第1シードにピックアップされた。ここぞという勝負どころで星を落とすことが多くなかなかまっすぐ出世街道を歩むことが出来ていないが、続けて成果を残して成長をアピールすることが出来るか。

優勝に絡む可能性を秘める選手は一昨年の優勝者で今夏の実業個人を制している森﨑由理江(鑪建築設計事務所)と山﨑珠美(山梨学院大4年)、2013年ワールドマスターズ王者で、左膝手術からひたひたと復帰の道を歩んでいる遠藤宏美(ALSOK)の3名。学生王者小山亜利沙(帝京大2年)がこの後を追う。若手では坂上綾(夙川学院高3年)と常見海琴(埼玉栄高3年)、ともに一撃の爆発力を持つ高校生2人に期待。

【組み合わせ】

[Aブロック]

渡名喜の山。初戦は安達沙緒里(東海大3年)との対戦が濃厚。
下側の山には坂上が配された。橘薗舞(国士舘大4年)戦を勝ち抜くと十田美里(自衛隊体育学校)という大きな壁が立ちはだかる。普通に考えれば十田の勝利を予想しておくべきカード。

渡名喜は紛れもない強者だが、柔道が少々デリケート。試合を自分の色に塗りつぶして常にそのベストパフォーマンスを発揮するというようなタイプではなく、対戦相性とコンディションによる内容の振れ幅が大きい。最高到達点とバッドパフォーマンスの幅で規定される「地力」のレンジが非常に広い選手だ。十田は百戦錬磨の実力派であり、坂上はまさしく自分の色に試合の様相を塗りつぶしてくるタイプ。勝ち上がりの行方は予断を許さない。

[Bブロック]

シード扱いの高橋瑠衣(環太平洋大1年)が欠場。笠原歩美(JR東日本)と遠藤宏美(ALSOK)の2強構図と考えておいて良いかと思われる。

[Cブロック]

森﨑の山。勝ち上がり候補はもちろん森﨑だが、下側の山の1回戦では常見海琴(埼玉栄高3年)と近藤香(日本生命)という興味深いカードが組まれている。

[Dブロック]

シード位置には濵田早萌(龍谷大3年)が入ったが、ブロックの重心は山﨑珠美と小山亜利沙の学生カテゴリの強者2人にあり。この2人が準々決勝で相まみえると予想しておきたい。直近対決の学生体重別団体決勝の様相と結果(山﨑が大内返で一本勝ち)を鑑みて、山﨑の勝ち上がりを推す。

■ 52kg級・復権狙う西田優香と好調内尾真子の争い
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連覇を狙う西田優香

【階級概況・有力選手】

2010年世界選手権覇者で、昨年素晴らしいパフォーマンスでこの大会を制した西田優香(了徳寺学園職)の出来に注目が集まる。キャリア最高の出来とすら思われたあの大会の直後、西田はグランプリ青島大会で肘を負傷。以後成績を残しきれず世界選手権代表への復帰は夢と消えた。

とはいえ海外勢と四つに組んで渡り合える実力の高さはやはり折り紙つき。リオ五輪代表奪取への僅かな可能性に賭けて、今大会はなんとしても優勝したいところ。

対抗馬は7月のユニバーシアードを制し、学生体重別もしっかり優勝した内尾真子(筑波大2年)。今はまさしく伸び盛り、メキメキ地力を上げている印象。なかなか「次代を担う勢力」が確定できず世代交代が進み切らない階級であるが、その中で一段抜け出すことが出来るか。キャリア上非常に重要な大会。

【組み合わせ】

[Aブロック]

西田の山。下側の山では全日本ジュニア王者渡邉貴子(帝京大2年)と実業王者薬師神桃子(ヤックス)が西田への挑戦権を争う。

勝ち上がり候補はもちろん西田。

[Bブロック]

シード位置の黒木美晴(環太平洋大4年)を中心に渡邉美樹(JR東日本)、前田千島(三井住友海上)が詰め込まれたサバイバルブロック。勝ち上がりの行方は混沌。

[Cブロック]

内尾の山。1回戦では実力派選手の甫木実咲(環太平洋大3年)とマッチアップ、初戦としては相当にタフな相手で内尾の仕上がりが問われる一番。

下側の山では世界カデ王者富沢佳奈(埼玉栄高1年)と全国中学大会王者・阿部詩(夙川学院中3年)が2回戦で対戦する可能性がある。4月の全日本カデ決勝では富沢が合技「一本」で勝利しているが、将来有望な2人の成長曲線を測る上で非常に楽しみな試合。

[Dブロック]

五味奈津実(JR東日本)の山。下側の山に配された黒木七都美(大成高3年)がどこまでやれるかに注目が集まる。黒木の2戦目には階級きっての粘戦ファイター、警察王者垣田恵利(兵庫県警)という高い壁が待ち受ける。

■ 57kg級・最激戦階級、第1シードの山本杏を筆頭に有力選手目白押し
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アスタナ世界選手権では団体戦に出場した山本杏

【階級概況・有力選手】

非常に人材の揃った階級。リオ世界選手権で代表を務めた山本杏(国士舘大3年)が第1シードに入り優勝候補筆頭。今年のパフォーマンスは安定しているとは言い難いが、随所に見せる技の切れ味と体捌きの良さから、調子は上向いていると見る。

対抗馬は今季無冠ながら2週間前の学生体重別団体で山本を絞め落とし、力を証明したばかりの出口クリスタ(山梨学院大2年)。そして、8月の全日本実業個人で「秒殺」を連発して圧勝Vを飾っている小野彰子(ベネシード)、優勝経験のある石川慈(コマツ)までがもっとも優勝に近いところにいる選手。実業個人の圧勝以来その「天井」を測る機会がまだない小野には今大会で大ブレイクの予感も漂う。

後を追うのは第2シード位置を与えられた玉置桃(三井住友海上)。期待枠としては世界ジュニアを制したばかりの舟久保遥香(富士学苑高2年)、3月の高校選手権決勝で舟久保に勝利した谷川美歩(藤枝順心高3年)、学生体重別を制した臼井杏(淑徳大3年)を挙げておきたい。

【組み合わせ】

[Aブロック]

山本杏の山。下側の山では「この枠からの上位進出は1人のみ」とばかりに舟久保、谷川、そして月野珠里(山梨学院大2年)とジュニアのトップ選手が3名まとめられた。舟久保、谷川ともに大物食い要素を孕む選手であり、これは非常に面白いブロック。勝ち上がり候補の第1はもちろん山本だが、舟久保と谷川にもチャンスあり。一方地力以外に試合力のハシゴを登る別ルート、所謂「飛び道具」を持たない月野が勝ち抜けるのは難しいと見る。

[Bブロック]

シード配置は渡部優花(環太平洋大4年)だが、勝ち抜けの可能性がもっとも高いのは小野彰子。準々決勝の大友真貴子(コマツ)戦は好カード、必見だ。

[Cブロック]

シード位置の玉置桃は、初戦で武井嘉恵(山形市役所)、次戦で西尾直子(帝京科学大1年)というなかなかに厳しい配置。下側の山では脇差し密着系のパワーファイター村井惟衣(奈良育英高3年)が2回戦で出口クリスタに挑戦する可能性がある。実現すれば非常に興味深い一番。

[Dブロック]

石川慈の山。ベスト4に至る道には臼井杏との2回戦、渡部華奈(JR東日本)との準々決勝と2つの山場があるが、石川の勝ち上がり自体は動かし難いと読む。

■ 63kg級・地力高いベテランと天才肌の若手の対決構図
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第1シード配置は津金恵

【階級概況・有力選手】

世界選手権で連続銅メダルを獲得した田代未来1人が大きく抜け出し、グランドスラムパリ代表の嶺井美穂とともに今大会の出場は免除。この2人を除くグランドスラム東京出場枠「2」を争ってのサバイバルマッチだ。

今大会に出場するこの2人の追撃勢力は、天才肌の若手と地力の高いシニア勢に二分される。
前者の代表格は第1シード配置の津金恵(筑波大2年)と、鍋倉那美(大成高3年)。津金は相変わらずピリっとしない試合が続くが、閃くような内股の切れ味はさすが。鍋倉はひと頃の停滞を乗り越えて再び成長の潮流に乗った感があり、シニア大会を迎えるタイミングとしては非常に面白い。

シニア勢では大住有加(JR東日本)と片桐夏海(オージー技研)のパワー派2人、そして寝技ファイターで女子らしからぬ硬質な戦いが売りの田中美衣(了徳寺学園職)の3名が有力。

【組み合わせ】

[Aブロック]

津金の山。準々決勝の実業個人王者・貝沼麻衣子(JR東日本)戦がベスト4進出に向けた唯一最大の山場と言える。

[Bブロック]

鍋倉と片桐の準々決勝対決が規定路線。パワーファイターに攻防を塗りつぶされてしまうのは鍋倉の負けパターンの一つであり、この型にはまり得る片桐はかなりの難敵。勝ち上がり候補は片桐。鍋倉がいかなる組み立て、如何なるシナリオを以て片桐に勝利せんとするのか、今後を測る上でそのアプローチ自体が見もの。

[Cブロック]

田中美衣の山。2回戦の松本千奈津(帝京大3年)戦を経てのベスト8進出までは既定路線。

下側の山は大住有加が学生王者渡邉聖未(早稲田大1年)とのパワーファイター対決を経て、2回戦で能智亜衣美(筑波大2年)、準々決勝で田中と対戦する。ともに寝技が得手の両者、大住は横三角という一芸に秀で、田中は展開力と総合力の高さが売り。序盤戦屈指の好カード。

[Dブロック]

他ブロックに比べると大物級の影は薄い、粒の揃ったブロック。川岸真綾(東急建設)、米澤夏帆(t龍谷大1年)、土井雅子(環太平洋大2年)、塩瀬絢子(三井住友海上)ら各階級の中堅クラスがベスト4進出を目指す。

※ eJudoメルマガ版11月5日掲載記事より転載・編集しています。

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