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グランドスラム・アビダビ最終日5階級ひとこと展望

(2015年10月31日)

※ eJudoメルマガ版10月31日掲載記事より転載・編集しています。
最終日5階級ひとこと展望
グランドスラム・アビダビ
■ 90kg級・ワールドツアー復帰のイリアディスとトートが2強を形成
(エントリー36名)

参戦予定のキリル・デニソフ(ロシア)が直前でエントリー取り消し。ランキング上第1シードはノエル・ファンテンド(オランダ)となったが、最高到達点の高さに鑑みれば今回のトーナメントは第4シードのイリアス・イリアディス(ギリシア)と第2シードのクリスチャン・トート(ハンガリー)が2強構図で捉えるのが妥当だろう。

イリアディスとトートはアスタナ世界選手権終了後これが初試合。14年チェリャビンスク世界選手権では決勝を争った2人だが、アスタナではイリアディスが2回戦でラグワスレン・オトゴンバータル(モンゴル)にGS浮腰「一本」で敗れ入賞なし、トートは準々決勝でデニソフに「指導2」、さらにベイカー茉秋との敗者復活戦にも破れて7位に終わっている。ともに五輪に向けて「仕切り直し」となる今大会、どのような戦いを見せてくれるかに注目したい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ノエル・ファンテンド(オランダ)
有力選手:アレクサンダー・クコル(セルビア)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):イリアス・イリアディス(ギリシア)
有力選手:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):クリスチャン・トート(ハンガリー)
有力選手:マルコ・オーデンタール(ドイツ)、ナシフ・エリアス(レバノン)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):アレクサンドル・イディー(フランス)
有力選手:ラグワスレン・オトゴンバータル(モンゴル)

■ 100kg級・新旧の強豪集った超ハイレベルトーナメント、第1シードはガシモフ
ワールドランキング1位から6位までが勢揃い。順にエルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)、ルーカス・クルパレク(チェコ)、シリル・マレ(フランス)、カールリヒャード・フレイ(ドイツ)、ディミトリ・ピータース(ドイツ)、マーティン・パチェック(スウェーデン)という錚々たるメンバーだ。

これにロンドン五輪金メダリストのタギル・カブラエフ(ロシア)に13年世界選手権の覇者エルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)とマキシム・ラコフ(カザフスタン)、ミスター銀メダルことヘンク・グロル(オランダ)ら実績十分のベテランが加わり、確変要素として見逃せないチョ・グハン(韓国)とイワン・レマレンコ(UAE)らランキング順位だけでは測り切れない曲者もエントリー。どの選手にとっても一種憂鬱であろう超激戦トーナメントが実現した。

最激戦区はドイツの2トップが同居した上にカブラエフとラコフが配されたプールB。相手の良いところを消すのが上手いチョが自在の引き出しを持つ14年チェリャビンスク世界選手権王者クルパレクに挑むプールCの戦いも見逃せない。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)
有力選手:ヘンク・グロル(オランダ)、ラムズディン・サイドフ(ウズベキスタン)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):カールリヒャード・フレイ(ドイツ)
有力選手:ディミトリ・ピータース(ドイツ)、マキシム・ラコフ(カザフスタン)、タギル・カブラエフ(ロシア)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ルーカス・クルパレク(チェコ)
有力選手:チョ・グハン(韓国)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):シリル・マレ(フランス)
有力選手:エルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)、マーティン・パチェック(スウェーデン)、イワン・レマレンコ(UAE)

■ 100kg超級・ヤバラーとメイヤー中心の中型トーナメント、不確定要素はキムスンミン
(エントリー32名)

第1シードがファイセル・ヤバラー(チュニジア)で第2シードがロイ・メイヤー(オランダ)。両者のワールドランキングはそれぞれ2位と4位だが、Aシードの4人目ダニエル・ナテア(ルーマニア)のランキングは14位で、強豪の密度が高いトーナメントとは呼び難い。レヴァニ・マテアシビリ(ジョージア)を加えたAシード選手4人はいずれも突如未知の力を発揮するような奥行のあるタイプではなく、間違いなく強者ではあるが良くも悪くもその試合は常に予想の範囲内に収まる。トーナメントは波乱なく、ほぼシード通りに進行するのではないかと思われる。

その中にあって注目点を2つ挙げておきたい。

まずプールCに配されたキム・スンミン(韓国)の出来。世界選手権では5位に終わったが、閉塞感漂っていた近年の戦いぶりとは打って変わってイキイキとした柔道を披露。日本の西潟健太ばりの「呼び戻しのハンドル投げ」まで披露して意欲旺盛なところを見せていた。新技を持ち込むことが生き残りの条件となりつつある100kg超級の選手たちがこぞって安易な捨身技を採用する傾向のある昨今にあって、典型的なルーチンワーカーであったはずのキムの積極的選択、そして変質は非常に面白い。早い段階で曲者アブドゥロ・タングリエフ(ウズベキスタン)と戦わねばならぬのが厄介ではあるが、予想を超える好パフォーマンスを見せる可能性も十分。

もう1つはプールBの1回戦で実現するイアキフ・カモー(ウクライナ)とウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)の若手対決。昨年の世界ジュニアではウルジバヤルが優勝、カモーは直接対決に敗れて3位であったが、以後シニアでなかなか結果を残せないウルジバヤルを後目に、カモーはグランプリ・ザグレブ優勝、欧州選手権3位、そしてアスタナ世界選手権でも3位入賞と着実に出世を続けている。ザグレブ大会ではカモーが一本勝ちしているこの対決だが、世代の旗手としてウルジバヤルが意地を見せることが出来るか。注目して見守りたい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
有力選手:アンドレ・ブライドバルト(ドイツ)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ダニエル・ナテア(ルーマニア)
有力選手:イアキフ・カモー(ウクライナ)、ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ロイ・メイヤー(オランダ)
有力選手:キム・スンミン(韓国)、アブドゥロ・タングリエフ(ウズベキスタン)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):レヴァニ・マテアシビリ(ジョージア)
有力選手:バトトルガ・テムーレン(モンゴル)

■ 78kg級・連勝狙うチュメオと復活掛けるアギアールの優勝争い
(エントリー22名)

第1シードのオドレイ・チュメオ(フランス)と、プールBにBシード選手として配置されたマイラ・アギアール(ブラジル)、世界選手権優勝経験のある両者が優勝争いの2強と見るのが妥当だ。

チュメオはアスタナ世界選手権では失意の5位に終わったが、先週のグランドスラム・パリで優勝してリスタートに成功したばかり。一方のアギアールは試合出場を絞って臨んだアスタナでまさかの2回戦敗退を喫し、今回が出直しの大会となる。14年のチェリャビンスク世界選手権で優勝して以降はビッグゲーム(パンナム選手権、アスタナ世界選手権)2大会にしか出場しておらず、かついずれも中途半端なパフォーマンスに終わっているアギアールの出来が今大会最大の注目点ではないだろうか。

ダークホースとしては今季好調のナタリー・ポウエル(イギリス)、ジェンマ・ギボンス(イギリス)、フッシェ・ステインハウス(オランダ)の3名に期待したい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):オドレイ・チュメオ(フランス)
有力選手:ジェンマ・ギボンス(イギリス)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ナタリー・ポウエル(イギリス)
有力選手:マイラ・アギアール(ブラジル)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):フッシェ・ステインハウス(オランダ)
有力選手:アビゲイル・ヨー(ハンガリー)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)
有力選手:ヴィクトリア・タークス(ウクライナ)

■ 78kg超級・ユーとアンドルの再戦に注目、裏テーマは中国勢の五輪代表争い
(エントリー24名)

ワールドマスターズと世界選手権を圧倒的な強さで制したユー・ソン(中国)がグランドスラム・パリに続き驚きの2大会連続参戦。もちろん配置は第1シードだ。

そのパリ大会でユーの牙城を崩したアンドル・エミリー(フランス)が第4シードに配されており準決勝でユーとの再戦が濃厚。トーナメント最大の見せ場はここになるのではないかと思われる。ユーの山にはキム・ミンジョン(韓国)、アンドルの側はニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)という曲者2人が同居しているが、まずまず勝ち上がり自体には問題はないであろう。抱き着いて「勝負に出た」結果アンドルに思わぬ一撃を食ったユーがどのように試合を組み立ててくるか、来年の五輪本番に向けてユーの思考パターンを伺い知ることが出来る貴重な機会だ。

このトーナメントでもう1つ注目すべきはユーとともに世界選手権代表を務めた(5位)ばかりのマー・スースー(中国)が派遣されていることだ。客観的には中国の五輪代表はユーで決まりというところだが、強化陣にはマーを推す声がまだまだ強いとの情報、また本来来年まで試合に出なくても良いくらいにポイントを積み上げているユーを連続出場させてテストし続ける不可解な派遣計画も考え合わせると、これはユーにとっては油断のならない状況だ。もし再びアンドルに敗れる、あるいはマーにまさかの一敗を喫することがあればどんな理不尽な事態が起こらないとも限らない。実は両選手にとっては、早くも訪れた正念場なのかもしれない。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ユー・ソン(中国)
有力選手:キム・ミンジョン(韓国)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):エミリー・アンドル(ルランス)
有力選手:ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)、グルザン・イッサノワ(カザフスタン)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):マー・スースー(中国)
有力選手:ヤスミン・クルブス(ドイツ)、ゼラ ベルキス・カヤ(トルコ)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):フランジスカ・コニッツ(ウクライナ)
有力選手:スヴィトラナ・イアロムカ(ウクライナ)

※ eJudoメルマガ版10月31日掲載記事より転載・編集しています。

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