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グランドスラム・アビダビ第1日5階級ひとこと展望

(2015年10月30日)

※ eJudoメルマガ版10月30日掲載記事より転載・編集しています。
第1日5階級ひとこと展望
グランドスラム・アビダビ
グランドスラム・アビダビ大会はアラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで30日から3日間の日程で開催される。

昨年突如グランプリから「昇格」したばかりのアブダビ大会だが、本来オフシーズンである秋季シリーズとしては意外なことに、非常に高いレベルの選手が揃った。なんといっても高配点大会であること、以後のグランドスラム大会が各階級に日本勢が4名出場する12月の東京、そして花形大会である2月のパリと比べ物にならないほど難易度が上がること、なるべく早く高ポイントを獲得して五輪に向けた調整期間を確保したいという各選手の思惑、そして世界選手権から2か月経ち休養期間を経たトップ選手の復帰タイミングとして適切であることなどがその因と考えられる。率直に言って2週間前のグランドスラム・パリと同等、あるいはこれを超える陣容だ。

1週間後に講道館杯を控えた日本の参加は1名(70kg級・新井千鶴)のみだが、世界選手権で躍進した韓国、逆に五輪を来年に控えたこの段階で迷走明らかになりつつあるロシアの2国がかなり野心的な派遣を試みており、男子の参加国の中ではこの2チームに注目しておいてほしい。

■ 60kg級・スメトフ中心に強豪集結、大会屈指の激戦階級
(エントリー44名)

アスタナ世界選手権でワンツーフィニッシュを飾ったイェルドス・スメトフとルスタン・イブラエフのカザフスタン勢2人がこの大会からツアーに復帰。アスタナ世界選手権の覇者ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)にキム・ウォンジン(韓国)にベスラン・ムドラノフ(ロシア)の世界大会表彰台経験者、2週間前のパリ大会で決勝進出を果たして今年度の躍進にターボが掛かったヴィンセント・リマール(フランス)と世界選手権決勝ラウンドレベルの役者が揃った。男子7階級中もっとも強豪の密度が高い階級と言えるだろう。

14年のアジア大会制覇以来、大会ごとの浮き沈みが激しくフォーカスする大会を比較的ハッキリさせるタイプのスメトフがどのようなパフォーマンスを見せるかが最大の焦点。主役級の配置は比較的分かれ、面白いカードは準々決勝以降。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):キム・ウォンジン(韓国)
有力選手:フェリペ・キタダイ(ブラジル)、ソフィアン・ミルス(フランス)


【プールB】
Aシード選手(第4シード):ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)
有力選手:ベスラン・ムドラノフ(ロシア)、イルガー・ムシュキエフ(アゼルバイジャン)、ジョロエン・ムーレン(オランダ)、ツァイ・ミンエン(台湾)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):イェルドス・スメトフ(カザフスタン)
有力選手:ヴィンセント・リマール(フランス)


【プールD】
Aシード選手(第3シード):ガンバット・ボルトバータル(モンゴル)
有力選手:アミラン・パピナシビリ(ジョージア)、ホヴァネス・ダフチャン(アルメニア)、フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

■ 66kg級・若き王者アンバウルがツアー復帰、ザンタライア、ソビロフらベテランが腕を撫す
(エントリー22名)

アスタナ世界選手権を制した21歳のアン・バウル(韓国)もこの大会からワールドツアーに復帰。配置は第2シードで、これぞという敵は全て逆側の山。準々決勝の、アスタナでも勝利しているカマル・カンマゴメドフ(ロシア)戦を乗り切れば決勝まで辿り着く可能性が大だ。

対抗馬は第1シード配置、グランドスラム・パリでは惜しくも2位に終わったゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)とリショド・ソビロフ(ウズベキスタン)のもと60kg級世界王者コンビ。同じく60kg級の世界王者であるアルセン・ガルスチャン(ロシア)もソビロフと同じプールBに配されており、対戦あればこれは面白いカード。

アンに「狙われて勝つ」だけの力と技が備わっているのか。ハイコンディションを期待するのは無理がある時期ではあるが、戦いの中でこれを透かし見るのがこの大会の焦点と規定しておきたい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ニジャト・シカリザダ(アゼルバイジャン)
有力選手:リショド・ソビロフ(ウズベキスタン)、アルセン・ガルスチャン(ロシア)、エリオ・ヴェルデ(イタリア)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):アン・バウル(韓国)
有力選手:カマル・カンマゴメドフ(ロシア)


【プールD】
Aシード選手(第3シード):ディミトリ・シェールスハン(ベラルーシ)
有力選手:セバスチャン・ザイドル(ドイツ)

■ 48kg級・復活掛けるメネゼスとチェルノビスキが2強
(エントリー23名)

意外な程に強豪が集まったこのグランドスラム・アブダビにあってエアポケットとなったのがこの階級。率直に言って有力選手の密度は高くない。

注目はBシード配置のロンドン五輪覇者サラ・メネゼス(ブラジル)。4月のパンナム選手権では優勝したもののアスタナ世界選手権ではシャーリン・ファンスニックに破れ初戦敗退。今季のワールドツアーでは未だ表彰台に立ったことすらなく、13年以降の緩やかな低落傾向はここに至ってはっきり「不振」と認識されることとなった。

10月5日に行われた世界軍人選手権(World Military Games)では52kg級にエントリーして優勝を飾ったとのことだが、地元開催の五輪をいよいよ来年に控えどこまで立ち直っているのか。これが階級最大の注目点だろう。対抗馬は準決勝で対戦予定の階級随一のパワーファイター、エヴァ・チェルノビスキ(ハンガリー)。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):タチアナ・リマ(ギニアビサウ)
有力選手:サラ・メネゼス(ブラジル)、エブル・サヒン(トルコ)


【プールB】
Aシード選手(第4シード):モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)
有力選手:エヴァ・チェルノビスキ(ハンガリー)


【プールC】
Aシード選手(第2シード):ジュリア・フィギュロア(スペイン)
有力選手:ディアラ・ロクマンヘキム(トルコ)


【プールD】
Aシード選手(第3シード):マリナ・チェルニアク(ウクライナ)
有力選手:イリナ・ドルゴワ(ロシア)

■ 52kg級・ケルメンディ再び降臨、注目はミランダとの準決勝
(エントリー26名)

2週間前のグランドスラム・パリで復活、見事優勝を遂げた世界選手権連覇者マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)が2大会連続のワールドツアー出場。

アンドレア・キトゥ(ルーマニア)、プリシラ・ネト(フランス)、そしてエリカ・ミランダ(ブラジル)ら迎え撃つメンバーも豪華で、参加26名の小型トーナメントながら非常に贅沢な階級となった。

最大の山場はケルメンディとミランダが激突する準決勝。アスタナ世界選手権で中村美里とどちらが勝ってもおかしくない大激戦を繰り広げたミランダがケルメンディとどのような試合を繰り広げるのか。五輪シーズンに向けた階級勢力図の再編成に当たり、これ以上ない重要な一番。

パリ大会で驚きの決勝進出を果たしたエヴェリン・チョップ(スイス)はケルメンディの直下に置かれ2回戦で対決することとなる。さすがに今回勝ち上がることは難しそうだ。

第1シードのキトゥの出来にも注目。パリ大会では「ケルメンディと戦いたくなかったのか?」と邪推してしまうあきらめの良さであっさり初戦敗退、いかにもこの選手らしいムラ気を見せていたがさすがに2大会連続の早期敗退は避けたいはず。

ダークホース候補としてはディストリア・クラスニキ(コソボ)を挙げておきたい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):アンドレア・キトゥ(ルーマニア)
有力選手:プリシラ・ネト(フランス)、イルゼ・ヘイレン(ベルギー)


【プールB】
Aシード選手(第4シード):アナベール・ウラニー(フランス)
有力選手:マリーン・クラエー(ドイツ)、ディストリア・クラスニキ(コソボ)


【プールC】
Aシード選手(第2シード):マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
有力選手:ヨアナ・ラモス(ポルトガル)、ローラ・ゴメス(スペイン)、エヴェリン・チョップ(スイス)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):エリカ・ミランダ(ブラジル)
有力選手:ギリ・コーヘン(IJF)

■ 57kg級・今大会も安定の高密度トーナメント、シウバの復権なるかに注目
(エントリー30名)

どの大会においても強豪が安定供給されるこの階級、今回も第1シードにコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、第2シードにオトーヌ・パヴィア(フランス)、第3シードにサブリナ・フィルツモザー(オーストリア)がエントリーしてその陣容はまずまずと言ったところ。

注目しておきたいのはパヴィアの山であるプールCに配されたリオ世界選手権王者ラファエラ・シウバ(ブラジル)。メンタルの揺れが大きく出来不出来の激しいこの選手はアスタナ世界選手権では全くの不出来で初戦敗退。キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)を相手に何がしたいのかわからない曖昧な柔道でほとんど自滅という体であった。とはいえリオ五輪のブラジル代表はこの人以外に考え難く、その到達点の高さと出来不出来の相関関係を測っておくのは他国にとってはこれから先1年の大きな課題。まずはパヴィアとの準々決勝に注目したい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):コリナ・カプリオリウ(ルーマニア)
有力選手:レン・チェンリン(台湾)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)
有力選手:ミリアム・ローパー(ドイツ)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):オトーヌ・パヴィア(フランス)
有力選手:ラファエラ・シウバ(ブラジル)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)
有力選手:ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)

※ eJudoメルマガ版10月30日掲載記事より転載・編集しています。

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