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グランドスラムパリ最終日男子4階級レポート

(2015年10月28日)

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。
最終日男子4階級レポート
グランドスラムパリ
■ 81kg級・ランキング51位のソビロフが驚きのビッグタイトル獲得
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新装なったベルシー体育館。

【入賞者】
(エントリー40名)
1.SOBIROV, Shaxzod(UZB)
2.RYABOV, Sergey(RUS)
3.DE WIT, Frank(NED)
3.OTGONBAATAR, Uuganbaatar(MGL)
5.MARUYAMA, Goki(JPN)
5.NACIMIENTO LORENZO, Adrian(ESP)
7.SCHMITT, Alain(FRA)
7.SEMENOV, Stanislav(RUS)

地元フランスのエースであるもと世界王者ロイック・ピエトリが出場回避。第1シードがスヴェン・マレシュ(ドイツ)、第2シードがアレクサンドル・ヴィークツェルツァク(ドイツ)であることでわかる通り、「グランドスラム・パリ」の名を冠するには少々物足りない陣容のトーナメント。男子7階級のうちもっとも強豪の密度薄い階級である。

しかもマレシュが3回戦でスタニスラフ・セメノフ(ロシア)に小内返「有効」で敗れ、ヴィークツェルツァクも丸山剛毅にGS内股「一本」で敗退するなどAシード選手4人はいずれも早い段階でトーナメント脱落。第3シードのロマン・モウストポロウス(ギリシャ)に勝った地元期待の強豪アラン・シュミット(フランス)も準々決勝で敗れるなどトーナメントは荒れに荒れる。

結果決勝に進んだのはランキング51位の22歳シャクソド・ソビロフ(ウズベキスタン)と同104位の27歳セルゲイ・リャボフ(ロシア)という大ダークホースの2人。決勝はソビロフが小外掛「技有」を奪って優勝を決めた。

ソビロフはワールドツアーの常連選手だが、予選ラウンド敗退が指定席でこれまでの表彰台は14年グランプリ・タシケントの3位入賞のみ。一方のリャボフもロシア国内を中心に活躍していた選手でここまで確認出来る国際大会の戦績は今年のヨーロッパオープン・ローマ(5位)とグランプリ・ザグレブ(予選ラウンド敗退)の2大会のみ。ともにグランドスラム・パリという最高権威大会で決勝進出という望外の結果を得た大会となった。

日本勢2人は丸山剛毅が5位、長島啓太が2回戦敗退。強豪の影の薄いトーナメントであり実力的には優勝も十分狙えると思われたが、絶好のチャンスを逃した形となった。

【準決勝】

シャクソド・ソビロフ(ウズベキスタン)〇優勢[指導1]△オトゴンバータル・ウーガンバータル(モンゴル)
セルゲイ・リャボフ(ロシア)〇優勢[技有・横落]△エイドリアン・ナシメント ロレンゾ(スペイン)

【決勝】

シャクソド・ソビロフ(ウズベキスタン)〇優勢[技有・小外掛]△セルゲイ・リャボフ(ロシア)

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81kg級2回戦、長島啓太はバレリウ・ドミニカの谷落で「技有」を失う

【日本選手勝ち上がり】

長島啓太(日本中央競馬会)
成績:2回戦敗退

[2回戦]

長島啓太△小外刈(1:55)〇バレリウ・ドミニカ(モルドバ)

長島が左、ドミニカが右組みのケンカ四つ。組み際に相手の谷落で「技有」失陥。相手に「やぐら投げ」で完全に体を持ち上げられるなど以後も苦しい戦いが続く。最後は右小外刈で「一本」を失う完敗。勝利したドミニカは次戦でジュニア選手のフランク・ダビド(オランダ)に「指導2」対「指導3」で敗れて予選ラウンド敗退、長島にとってエクスキューズ少ない結果。


丸山剛毅(旭化成)
成績:5位

[2回戦]

丸山剛毅〇出足払(1:23)△イヴィカ・パヴリニック(ニュージーランド)

丸山左、バヴリニック右組みのケンカ四つ。引き手争いが続く中、左内股のフェイントから相手のひざ裏に強烈な足技一撃。払われた形でパヴリニック綺麗に宙を舞い「一本」。

[3回戦]

丸山剛毅〇GS内股(GS1:28)△アレクサンデル・ヴィークツェルツァク(ドイツ)

ケンカ四つ。序盤に丸山が股間を打ち試合が中断。さらに相手の左一本背負投で危うく失点と嫌な場面が続き、ついに「技有」失陥。しかし、直後に怒気を発した丸山は左内股「技有」であっという間に追いつき勝負はGS延長戦へ。1分28秒、丸山が豪快な左内股、ヴィークツェルツァクが落ち際にブリッジの姿勢で耐え、結果は「一本」。

[準々決勝]

丸山剛毅△優勢[指導1]〇セルゲイ・リャボフ(ロシア)

左相四つ。相手が組み際の技を連発、丸山も同様に組み際に技を仕掛けることで対応。終始組み合わないまま試合が進み、袖口を絞った咎による「指導」1つで丸山の敗退が決まった。持てば強いという自身の強みを生かさず、組み合うフィールドから自ら降りてしまった「嵌り」の試合。

[敗者復活戦]

丸山剛毅〇優勢[有効・内股]△アラン・シュミット(フランス)

ケンカ四つ。組み手で粘るシュミットに片襟の「指導1」、その後丸山が左内股で「有効」を奪う。以降はお互いに釣り手の突っ張り合いに終始し「指導」1つずつが積み重なって終戦。

[3位決定戦]

丸山剛毅△腕挫十字固(2:11)〇オトゴンバータル・ウーガンバータル(モンゴル)

ケンカ四つ。場外の「指導」を先行するが、オトコンバータルに袖釣込腰で崩され腕挫十字固に極められてしまう。これが逃れようなく深く入ってしまい「一本」。

■ 90kg級・リパルテルアニ「一本」連発で順当V、西山大希はディアスに敗れ失意の予選ラウンド敗退
【入賞者】
(エントリー37名)
1.LIPARTELIANI, Varlam(GEO)
2.IDDIR, Alexandre(FRA)
3.DIAS, Celio(POR)
3.LKHAGVASUREN, Otgonbaatar(MGL)
5.CLERGET, Axel(FRA)
5.KUKOLJ, Aleksandar(SRB)
7.CHENG, Xunzhao(CHN)
7.ODENTHAL, Marc(GER)

第1シードのヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)と第3シードに配された地元の雄アレクサンドル・イディー(フランス)が対戦するという、大枠順当、かつ観客にとっては堪えられない展開。

リパルテリアニは準決勝まで全ての試合を一本勝ち。2回戦でアレクサンドル・マルメリュク(エストニア)の隅返を潰すと肩固「一本」(2:19)、3回戦は右相四つのサイド エミ・ザンベコフ(ロシア)とのガップリの組み合いから釣り手を自ら切り離し、持ち直しながら右外巻込を入れ「一本」(0:58)、準々決勝もアクセル・クルジェ(フランス)を右外巻込「一本」(2:06)に仕留め、準決勝は第4シードのアレキサンダー・クコル(セルビア)を外巻込と後袈裟固の合技「一本」(3:07)で下し余裕を持って決勝進出。

一方のイディーは2回戦でトーマス・カブラ(アメリカ)を右一本背負投「有効」からの崩上四方固「一本」(4:08)に仕留め、3回戦はグスタホ・アッシス(ブラジル)に「指導2」の優勢、準々決勝は前戦でウォルター・ファチェンテ(イタリア)を下したチェン・シュンジャオ(中国)から右小内刈「有効」、右一本背負投「有効」「技有」と連取して勝利。準決勝はラグバスレン・オトコンバータル(モンゴル)を左一本背負投で転がし「有効」、そのまま横四方固に抑え込んで一本勝ちを果たし、見事決勝の畳へと勝ち上がることとなった。

決勝はGS延長戦に縺れ込む熱戦。互いに疲労仕切ったGS46秒、イディーの右一本背負投を捌いたリパルテリアニが右外巻込の形で腕を抱えて返し「有効」奪取、この一撃で優勝を決めた。

第2シードに配された西山大希は2回戦で一発屋セリオ・ディアス(ポルトガル)に意外な敗戦。ディアスの新兵器である巴投で「有効」を失いそのまま抑え込まれてしまった。勿論レペチャージへの進出権はなく、失意の予選ラウンド敗退。

もう1人の代表吉田優也は、世界選手権団体戦で負傷した膝が癒えずエントリーを回避。今回の派遣の目玉階級の1つであった90kg級は代表候補の2人をピックアップしながら入賞なしという意外な結果に終わった。

日本のこの階級、世界選手権ではベイカー茉秋が3位に入賞しているが内容的には大苦戦。他選手の活躍次第では五輪代表争いが縺れる可能性もあったが、今大会の結果で勝負ありの感ありも漂う。ベイカー有利の流れが一段加速した大会だった。

【準決勝】

ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)〇合技[外巻込・後袈裟固](3:07)△アレキサンダー・クコル(セルビア)
アレクサンドル・イディー(フランス)〇横四方固(3:00)△ラグバスレン・オトコンバータル(モンゴル)

【決勝】

ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)〇GS有効・外巻込(GS0:46)△アレクサンドル・イディー(フランス)


【日本選手勝ち上がり】

西山大希(新日鐵住金)
成績:3回戦敗退

[2回戦]

西山大希〇体落(1:34)△アーロン・ヒルデブランド(ドイツ)

西山は左、ヒルデブランドは右組みのケンカ四つ。相手が片襟の反則を2度犯し早い段階で「指導2」をリード、1分34秒に左体落で「一本」。圧勝。

[3回戦]

西山大希△横四方固(2:53)〇セリオ・ディアス(ポルトガル)

左相四つ。開始早々、相手の巴投で股間を打つアクシデント。その後再度の巴投で右側方に投げられ「有効」失陥。そのまま横四方固で抑え込まれて一本負けを喫する。かつてベイカーを世界選手権で倒した一発屋ディアスが本領を発揮した試合。以前は大外刈と体落一辺倒だったディアスだが、指導体制変更の成果か急に引き出しが増えた印象。もともとパワーがある選手だけに以降も不確定要素として注意が必要。

■ 100kg級・マレが歓喜のGSパリ連覇、準決勝はクルパレクを秒殺「一本」
【入賞者】
(エントリー33名)
1.MARET, Cyrille(FRA)
2.BUZACARINI, Rafael(BRA)
3.KORREL, Michael(NED)
3.KRPALEK, Lukas(CZE)
5.GASIMOV, Elmar(AZE)
5.KUMRIC, Zlatko(CRO)
7.MAMMADOV, Elkhan(AZE)
7.REYES, Kyle(CAN)

優勝は地元のエースであるシリル・マレ(フランス)。第3シードで大会をスタートし、2回戦はバボウカル・マーヌ(セネガル)から「指導4」を奪って勝利(3:31)、3回戦はクリストフ・クロンベルガー(オーストリア)を右払腰「一本」(0:24)で秒殺、準々決勝はマイケル・コレル(オランダ)を内股返「有効」で破り、勝負どころの準決勝ではここまで全試合一本勝ちのルーカス・クルパレク(チェコ)と対戦。クルパレクが左内股から隅返に連絡して掛け潰れたところを逃さず「腰絞め」に捉えてあっという間の一本勝ち(0:36)、唯一最大の勝負どころを最高の結果で突破し見事決勝進出決定。

決勝は前戦で第1シードのエルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)を裏投「一本」(3:00)に仕留めているラファエル・ブザカリニ(ブラジル)と対戦。残り44秒、ブザカリニが背負投で膝をついたところに大外刈を引っ掛けて押し込み「有効」獲得、このポイントで勝利を決めた。男子フランス勢の優勝は今大会これが初、聖地ベルシーの観客の盛り上がりは最高潮に達した。

ほか、準決勝以前の注目対決を簡単に紹介しておく。

プールAの準々決勝、エルマー・ガシモフとカヨル・レイズ(カナダ)の一番は試合の中途でレイズが肩と膝を負傷。ここから一気に戦局が変わり、動きの悪くなったレイズをガシモフが右袖釣込腰「一本」(4:33)に仕留めて勝負あり。レイズは以降の試合を棄権し7位に終わった。

プールBでは第4シードのアドラン・ビスルタノフ(ロシア)を3回戦でズラトコ・クムリッチ(クロアチア)が打倒。左払腰「一本」(1:20)で畳に沈めた。今季前半戦にインサイドワークを駆使して成績を残したビスルタノフだが、「狙われて勝つ」だけの力はまだ養えていない印象。

プールCのエルハン・ママドフとルーカス・クルパレクによる準々決勝は予選ラウンド最大の山場。ママドフが「技有」を先行したが、クルパレクが左袖釣込腰「技有」を奪回、そのまま横四方固に抑え込んで大逆転勝利(4:26)を演じている。

日本の高木海帆はプールDへの配置。勝ち進めば準々決勝でマレに挑戦出来たはずだが、3回戦でノーシード選手マイケル・コレル(アメリカ)に一本背負投「有効」で敗退。アジア選手権優勝で今後の国際大会に見出された光明は残念ながらここに消滅。後輩羽賀龍之介を追撃するどころか、さらに差を広げる結果となってしまった。

【準決勝】

ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)〇裏投(3:00)△エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)
シリル・マレ(フランス)〇送襟絞(0:36)△ルーカス・クルパレク(チェコ)

【決勝】

シリル・マレ(フランス)〇優勢[有効・大外刈]△ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)


【日本選手勝ち上がり】

高木海帆(日本中央競馬会)
成績:3回戦敗退

[2回戦]

高木海帆〇反則[指導4](4:26)△アクバル・イミノフ(アメリカ)

高木は右、イミノフ左組みのケンカ四つ。イミノフに消極的、「取り組まない」、さらに偽装攻撃で「指導3」までが累積。両者に同時に消極的行動の「指導」が宣告されて試合終了。

[3回戦]

高木海帆△優勢[有効・一本背負投]〇マイケル・コレル(オランダ)

ケンカ四つ。序盤に消極的との判断で「指導1」失陥。相手の組み手を攻略する明確な手段が打ち出せず「指導2」を失い、さらに右一本背負投で「有効」をもぎ取られる。良いところないまま試合終了。

■ 原沢久喜が豪快な内股「一本」連発、見事優勝飾る
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100kg超級2回戦、原沢久喜がユーハン・メティス(エストニア)から内股「一本」

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2回戦を戦う王子谷剛志

【入賞者】
(エントリー24名)
1.HARASAWA, Hisayoshi(JPN)
2.MOURA, David(BRA)
3.MEYER, Roy(NED)
3.OJITANI, Takeshi(JPN)
5.JABALLAH, Faicel(TUN)
5.KHAMMO, Iakiv(UKR)
7.BOSTANOV, Soslan(RUS)
7.NATEA, Daniel(ROU)

原沢久喜と王子谷剛志の全日本選手権覇者2人が準々決勝で激突。間違いなくこの試合がトーナメント最大の山場だ。

右相四つのこの試合は一貫して王子谷が引き手から、原沢が釣り手から持って試合を進める。「組ませても組みたい」志向の原沢に対し王子谷は原沢に引き手を与えることを嫌い、幾度も自ら釣り手を切って組み手をやり直す。主審はこの行為に的確に「指導」を宣告、しかし王子谷はこれを改めずに立て続けに2つ目の「指導」を失う。

王子谷はモットーである前進行動で場外の「指導」1つを獲り返し、さらに思い切った右大外刈を3度見せるがいずれも待ち構えた原沢に返さり掛かり膝をついてしまう。一方の原沢はここぞというところに内股を仕掛けて展開に楔を入れ、王子谷の追撃を許さず。このまま「指導2」対「指導1」で原沢の勝利が決まった。

原沢はこの試合以外の全試合を「一本」で駆け抜けて優勝。準決勝では第1シード選手のファイセル・ヤバラー(チュニジア)を会場どよめく豪快な内股一発に仕留め、決勝ではもはやブラジルの一番手として定着しつつあるダビド・モウラ(ブラジル)をこれも鮮やかな内股「一本」に沈めて大喝采を浴びた。

ヤバラーはかつてキャリア最好調期にあった石井竜太を大外刈一発で沈め、その膝を破壊した本格派のパワーファイター。そのヤバラーを一刀のもとに斬り伏せた原沢、国際的評価を一気に上げた大会であった。

そのヤバラー、実は最近の戦績は圧倒的というわけではなく試合内容にも閉塞感が漂いつつあったが今大会では新兵器の浮技を連発して「一本」も奪取。オーソドックススタイルだけでは勝ち抜けないと割り切ってのこの挙には、同じく浮技を新兵器に復活を果たしたアダム・オクリアシビリ(ジョージア)の姿が被る。進化し続けないと勝ち抜けない現代柔道の波は、重量級にも浸透。ワールドツアー制度の中で結果を出すことの厳しさを感じさせる、本格派ヤバラーの「進化」だった。

【準決勝】

原沢久喜〇内股(2:05)△ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
ダビド・モウラ(ブラジル)〇背負投(1:14)△イアキフ・カモー(ウクライナ)

【決勝】

原沢久喜〇内股(3:59)△イアキフ・カモー(ウクライナ)ダビド・モウラ(ブラジル)

【日本選手勝ち上がり】

原沢久喜(日本中央競馬会)
成績:優勝

[2回戦]

原沢久喜〇内股(3:36)△ユーハン・メティス(エストニア)

右相四つ。首抜きの「指導1」を受けるが右内股「技有」で逆転。その後場外の咎で2つ目の「指導」を失うも、組み際の右内股で「一本」。

[準々決勝]

原沢久喜〇優勢[指導2]△王子谷剛志

右相四つ。王子谷が原沢に引き手を持たせることを嫌い、自ら切って釣り手を持ち直すアクションを連発。この行為に2つの「指導」が宣告される。原沢は内股、王子谷は大外刈で攻め合い、王子谷は思い切った大外刈を3度見せるがいずれも原沢が返し掛かり王子谷が膝を着いて崩れる。ポイントの積み上げは王子谷の前進行動による原沢への場外「指導1」のみで終戦。

[準決勝]

原沢久喜〇内股(2:05)△ファイセル・ヤバラー(チュニジア)

右相四つ。引き手で相手の釣り手を落として終始優位な体勢。豪快な右内股で「一本」。

[決勝]

原沢久喜〇内股(3:59)△ダビド・モウラ(ブラジル)

右相四つ。しっかり二本持ち、腰を切っての牽制モーションを頻発。モウラはこの体勢を嫌い一貫して優位を取るのは原沢だがなかなか勝負に出れず、2分34秒の時点で原沢に「指導1」、モウラには「指導2」が宣告される。
このあたりから原沢の攻撃が加速、大内刈、内股と技を積むとモウラは手詰まり。原沢が二本持つとモウラは怖がって腰を抱くが原沢構わず右内股。モウラ今度は距離を取ろうと手を離してリアクションが中途半端、この一撃を耐えられる状態ではなく豪快に宙を舞い「一本」。


王子谷剛志(旭化成)
成績:3位

[2回戦]

王子谷剛志〇反則[指導4](4:27)△エル メイディ・マルキ(モロッコ)

右相四つ。マルキに消極的「指導1」、釣り手を絞られ防御姿勢となった王子谷も「指導1」を失う。以後ともに消極的との判断による「指導2」、続いてマルキにのみに消極的「指導3」。4分27秒双方に「指導」が宣告され、マルキの反則負けで終戦。

[準々決勝]

王子谷剛志△優勢[指導2]〇原沢久喜

右相四つ。王子谷が原沢に引き手を持たせることを嫌い、自ら切って釣り手を持ち直すアクションを連発。この行為に2つの「指導」が宣告される。原沢は内股、王子谷は大外刈で攻め合い、王子谷は思い切った大外刈を3度見せるがいずれも原沢が返し掛かり王子谷が膝を着いて崩れる。ポイント積み上げは王子谷の前進行動による原沢への場外「指導1」のみで終戦。

[敗者復活戦]

王子谷剛志〇大外刈(2:21)△ソスラン・ボスタノフ(ロシア)

右相四つ。相手に奥襟を叩かれて防御姿勢を続けてしまい「指導」1つを失う。2分21秒、ガップリの組み合いから右大外刈「一本」。

[3位決定戦]

王子谷剛志〇GS有効・浮落(GS0:40)△イアキフ・カモー(ウクライナ)

右相四つ。組み合う王子谷、担ぎ技に捨身技、組み手のスイッチで状況を先送りするカモーという構図。王子谷やや技の出が遅く、「指導」ひとつずつを獲りあって試合はGS延長戦へ。王子谷体落に大内刈で積極的に前に出、30秒過ぎに右大外刈。カモー裏投で返そうとするが王子谷体捌き良く被り返して「有効」。

※ eJudoメルマガ版10月28日掲載記事より転載・編集しています。

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