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グランドスラムパリ第1日女子各階級ひとこと展望

(2015年10月16日)

※ eJudoメルマガ版10月16日掲載記事より転載・編集しています。
グランドスラムパリ第1日女子各階級ひとこと展望
■ 48kg級・ツアー連勝狙うムンクバットがトーナメントの軸、対抗馬はファンスニック
(エントリー25名)

第1シードに配されたムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、プールDにBシード扱いで配されたシャーリーン・ファンスニック(ベルギー)、ともにワールドツアーを席巻しながらアスタナ世界選手権では入賞なしに終わった強豪2人がトーナメントの軸。

ムンクバットはワールドツアー再開となった10月初旬のグランプリ・タシケントに参戦して優勝、今大会は2大会連続のタイトル奪取を狙う。初戦でエブル・サヒン(トルコ)、2戦目(準々決勝)ではリオ世界選手権3位で、52kg級から出戻ったばかりのアマンディーヌ・ブシャー(フランス)となかなか歯ごたえがある対戦順だが、ここまでのツアーの流れを見る限りアップセットの可能性は僅少。

ファンスニックの側にもこれを脅かすだけの強豪はおらず、両者の決勝対決が濃厚と見る。

ファンスニックのパワーは階級屈指だが、ムンクバットを一発葬り去るだけの力の差と技の切れ味には欠ける。得意の押しつぶすような横三角も寝技ファイターのムンクバットを獲り切るだけの展開力には欠け、事前展望としてはムンクバット優位を考えるのが妥当。

ここまでのツアーの流れ通りに試合が進めばムンクバットの勝利。コンディションに差があることを前提とした「指導」奪取、あるいは極端に優位な体勢で寝技をスタートすることがファンスニック勝利のシナリオと見ておきたい。


【プールA】
Aシード選手(第1シード):ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
有力選手:アマンディーヌ・ブシャー(フランス)、エブル・サヒン(モンゴル)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):マリナ・チェルニアク(ロシア)
有力選手:ジュリア・フィギュロア(スペイン)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):タチアナ・リマ(ギニアビサウ)
有力選手:ディララ・ロクマンヘキム(トルコ)、レティシア・ペイエ(フランス)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)
有力選手:シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)

■ 52kg級・ケルメンディ復帰!そのパフォーマンスに注目集まる
(エントリー29名)

13年リオ、14年チェリャビンスクと世界選手権を2連覇して一時代を作ったマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)の参戦が最大のトピック。

ケルメンディは世界選手権で2連覇を達成した後、負傷した膝の治療のため一切の試合に出場せず。ほぼ回復ということでエントリーが噂されたアスタナ大会も出場見送りとなったが、その1週間後に行われたヨーロッパカップ・ブラチスラヴァでついに畳に復帰、対戦相手のレベルは高くなかったが、3試合すべてに一本勝ちして見事優勝を飾っている。

「ケルメンディの時代」は続くのか。不在中のアスタナ世界選手権で素晴らしい出来で優勝した中村美里との初対決に向け、今大会はその現在位置を測る重要な大会。トーナメントにはアスタナで銀メダルを獲得したばかりのアンドレア・キトゥ(ルーマニア)、今季の欧州シリーズを席巻したマー・インナン(中国)、リオ世界選手権3位の橋本優貴と階級屈指のパワー派が名を連ねており、「基準点」とするには十分過ぎる陣容。いかなるパフォーマンスを見せてくれるか、その出来に期待したい。

日本からは志々目愛と橋本の2人が参戦。志々目は2戦目のマレーン・クラエー(ドイツ)、3戦目のアナベール・ウラニー(フランス)あるいはディストリア・クラニスキ(コソボ)、そして準決勝のキトゥと強豪と連戦する厳しい組み合わせ。

橋本は初戦でイルゼ・ヘイレン(ベルギー)、そして準々決勝では今季ヨーロッパオープン・オーバーヴァルトで悔しい1敗を喫しているマー・インナン(中国)と対戦する。マーは春以降明らかに調子を落としており、ここはなんとしてもリベンジを果たしたいところ。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):アンドレア・キトゥ(ルーマニア)
有力選手:ギリ・コーヘン(イスラエル)、ムンクフバータル・ブンドマー(モンゴル)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):アナベール・ウラニー(フランス)
有力選手:マレーン・クラエー(ドイツ)、志々目愛、ディストリア・クラニスキ(コソボ)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)
有力選手:プリシラ・ネト(フランス)、ヨアナ・ラモス(ポルトガル)、ローラ・ゴメス(スペイン)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):マー・インナン(中国)
有力選手:橋本優貴、イルゼ・ヘイレン(ベルギー)

■ 57kg級・地元で優勝狙うパヴィアと第1シードのドルジスレンが優勝争いの軸
(エントリー32名)

第1シードに配されたドルジスレン・スミヤ(モンゴル)と第3シードのオトーヌ・パヴィア(フランス)、ともにアスタナ世界選手権で銅メダルを獲得している2人が優勝争いの軸。

ドルジスレンの山にはリオ世界選手権王者の宇高菜絵、パヴィアの山にはグランドスラム・チュメンを制したばかりの芳田司が配され、この2ブロックが突出した激戦区となっている。

「準1軍」を投入したフランス勢だが、他選手との力関係を考える限りもっとも優勝に近いのはパヴィアを擁し、かつ突出したスーパーな選手がいないこの57kg級。おそらくパヴィア本人もこの状況はよくわかっているはずで、相当の覚悟を持って試合に臨んでくることが予想される。初戦から芳田とマッチアップする厳しい配置だが、その出来に注目しておきたい。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
有力選手:宇高菜絵

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ミリアム・ローパー(ドイツ)
有力選手:サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)

【プールC】
Aシード選手(第2シード):テルマ・モンテイロ(ポルトガル)
有力選手:ヘドウイグ・カラカス(ハンガリー)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):オトーヌ・パヴィア(フランス)
有力選手:エレン・ルスヴォ(フランス)

■ 63kg級・トルステニャクとゲルビ中心のハイレベルトーナメント
(エントリー34名)

第1シードにアスタナ世界選手権王者のティナ・トルステニャク(スロベニア)、第3シードにリオ世界選手権王者のヤーデン・ゲルビ(イスラエル)、第4シードに今季の欧州選手権の覇者マルチナ・トラジドス(ドイツ)が入り、さらにアリス・シュレシンジャー(イギリス)、アニカ・ファンエムデン(オランダ)、カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)ら主役級が多数参戦するという非常にレベルの高いトーナメント。トルステニャクが優勝候補筆頭、これにゲルビとシュレシンジャー、トラジドスの3人が挑む構図と考えて間違いないかと思われる。ワールドツアーを席巻し、かつ世界選手権で頂点を極めたトルステニャクに対し、対照的に世界選手権で有力候補に挙げられながら思うような成績を残せなかった周辺選手によるリベンジマッチと位置付けることが出来そうだ。

日本からは嶺井美穂と西川真帆の若手2人が参戦。嶺井は初戦からファンエムデン戦が待ち受ける。
ファンエムデンはこの2年明らかに地力を落としておりインサイドワークで戦う試合巧者へと変貌、ワールドツアーでは3位決定戦の常連として「門番」的なロールを担うこととなっている。世界ジュニアを制している嶺井にとって決して届かない相手ではない。左右に袖釣込腰と一本背負投を仕掛ける難剣タイプのこの選手を倒すには、2本しっかり持って地力で黙らせるほかはない。まさしく嶺井のスタイルであるこの戦い方が、63kg級の基準点であるファンエムデンに通用するか。以降の嶺井の可能性を考える上でも非常に重要な一番。

ほか、57kg級からコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)とケトレン・クアドロス(ブラジル)が転向参戦。カプリオリウはシュレシンジャーと、クアドロスはゲルビとそれぞれ初戦を戦う。特に前者は非常に興味深い試合。

【プールA】
Aシード選手(第1シード):ティナ・トルステニャク(スロベニア)

【プールB】
Aシード選手(第4シード):マルチナ・トラジドス(ドイツ)
有力選手:アニカ・ファンエムデン(オランダ)、嶺井美穂

【プールC】
Aシード選手(第2シード):カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)
有力選手:アリス・シュレシンジャー(イギリス)、コリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、西川真帆、ユール・フランセン(オランダ)

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)
有力選手:エドウィッジ・グウェン(イタリア)

※ eJudoメルマガ版10月16日掲載記事より転載・編集しています。

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