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激戦52kg級はユニバーシアード王者内尾真子が優勝、57kg級はダークホース臼井杏が制す・全日本学生柔道体重別選手権大会女子最終日3階級即日レポート

(2015年10月5日)

※ eJudoメルマガ版10月5日掲載記事より転載・編集しています。
激戦52kg級はユニバーシアード王者内尾真子が優勝、57kg級はダークホース臼井杏が制す
全日本学生柔道体重別選手権大会女子最終日3階級即日レポート
■ 48kg級・小山亜利沙が優勝、濵田早萌と山﨑珠美をともに「一本」で破る
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48kg級準決勝、名田ちひろが渡辺愛美を大外刈「一本」に仕留める

【決勝】

小山亜利沙(帝京大2年)〇合技[内股・内股](2:21)△名田ちひろ(立命館大3年)

決勝に進んだのは名田ちひろ(立命館大3年)と小山亜利沙(帝京大2年)の2名。

名田は2回戦で橘園舞(国士舘大4年)に「指導1」の優勢、準々決勝は藤原実果(筑波大3年)をGS延長戦の末に袖釣込腰「有効」(GS3:08)と接戦を制して勝ち上がり、準決勝では前戦で優勝候補筆頭の渡名喜風南(帝京大2年)を背負投「一本」で下している渡辺愛美(仙台大2年)を大外刈「一本」に仕留める完勝。キャリア初の全国制覇、昨年王者の神山結理に続き立命館大勢として2年連続の優勝を狙う。

一方の小山は1回戦で佐伯真(仙台大4年)に「指導2」優勢、2回戦で齋藤美佳(道都大2年)に崩上四方固「一本」(1:45)で勝利すると、最初の勝負どころと目された準々決勝の濵田早萌(龍谷大3年)戦に谷落「一本」(0:31)で快勝。準決勝では1年生時以来の優勝を狙う山﨑珠美(山梨学院大4年)から背負投「有効」を奪うと、1度「解けた」の宣告を受けながらもしぶとく抑え続けて崩上四方固で2度「技有」を獲得し合技の一本勝ち。3戦連続の一本勝ちという素晴らしい出来で決勝進出を決めて来た。

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決勝、小山亜利沙が名田ちひろから内股「技有」

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小山はさらに内股「技有」を積んで快勝

決勝は名田、小山ともに左組みの相四つ。名田は小山の釣り手を絞って両袖に持ち込むが小山はそのままの形で前に引きずり袖釣込腰、名田が押し込み返して「待て」。再序盤の攻防は相譲らず。

しかし時間が経つごとに小山の力と技術の前に名田は後退気運。小山が左背負投から「腹包み」で攻めた直後の1分26秒名田に「指導1」。以後も小山優位の展開が続く。

小山が名田の袖を抑えるが、打開を狙う名田は前進。そこに小山が両袖の左内股を入れて決定的な「技有」奪取。経過時間は2分3秒。

一方的展開をなんとか耐えていた名田だがこのポイント失陥で落城。直後の2分21秒、小山が奥襟を叩いて左内股に飛び込むと名田はたまらず崩れ落ちこれも「技有」。

結果、合技「一本」で小山の勝利が決まった。小山は5戦して4つの一本勝ちという素晴らしい内容で初優勝。

決勝は組み手の手立てで勝ち、さらに強引に投げ切ってと相手に全く柔道をさせない一方的試合。中学時代から度々全国大会上位に入賞しながらなかなか頂点に立てなかった小山の、今度こそはという思いの詰まったような試合だった。

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48kg級優勝の小山亜利沙

【入賞者】

優 勝:小山亜利沙(帝京大2年)
準優勝:名田ちひろ(立命館大3年)
第三位:渡辺愛美(仙台大2年)、山﨑珠美(山梨学院大4年)

※エントリー27名

小山亜利沙選手のコメント
「1回戦から相手が強く、自分も動いて相手も動かす試合をしようと考えて戦いました。準々決勝(対濵田戦)は、前に攻めてくる相手は嫌いではないし、リアクションしてしまうと嵌るのであくまでアクション。先にこちらが仕掛けることを続けて戦いました。準決勝(対山﨑戦)は高校時代から長く戦ってきた相手。守ったら負けるのでとにかく徹底して攻めました。1試合1試合、穴井(さやか)コーチに具体的な組み手のポイントを教わって、それが試合に生きました。今後はシニアでも戦っていけるようになりたいでです」

【準々決勝】

渡辺愛美(仙台大2年)〇背負投(0:40)△渡名喜風南(帝京大2年)
名田ちひろ(立命館大3年)〇優勢[有効・袖釣込腰]△藤原実果(筑波大3年)
小山亜利沙(帝京大2年)〇谷落(0:31)△濵田早萌(龍谷大3年)
山﨑珠美(山梨学院大4年)〇内股(0:58)△佐藤友美(高岡法科大3年)

【準決勝】

名田ちひろ〇大外刈(2:21)△渡辺愛美
小山亜利沙〇合技[崩上四方固・崩上四方固]△山﨑珠美

【決勝】

小山亜利沙〇合技[内股・内股](2:21)△名田ちひろ

■ 52kg級・ユニバーシアード王者内尾真子が初優勝、シニアの強者志々目愛と黒木美晴は優勝なしで学生カテゴリ終える
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52kg級1回戦、内尾真子が毛内愛穂から袖釣込腰「一本」

【決勝】

内尾真子(筑波大2年)優勢[指導1]△森由芽香(帝京大2年)

決勝に進んだのは内尾真子(筑波大2年)と森由芽香(帝京大2年)の同学年2名。

今夏のユニバーシアードを制している内尾は1回戦で毛内愛穂(仙台大3年)に袖釣込腰「一本」(3:50)、2回戦では全日本ジュニアを制したばかりの渡邉貴子(帝京大2年)を大外刈「有効」で下す。準々決勝は義村真由(鹿屋体育大2年)を「指導1」の優勢で振り切り、準決勝は中村くるみ(帝京科学大2年)を横四方固「一本」(3:22)で退け順当に決勝進出決定。

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準々決勝、森由芽香が黒木美晴から大内刈「有効」

一方の森はもとインターハイ王者。1回戦で白鳥遥子(仙台大2年)に「指導3」の優勢、2回戦は川越梨乃(山梨学院大4年)に横四方固「一本」(1:58)で勝利すると、ここからはシニアカテゴリで活躍する強豪と連戦。準々決勝では黒木美晴(環太平洋大4年)を大内刈「有効」で破り、準決勝は初優勝を狙う同門の志々目愛(帝京大4年)と対戦し、袖を押し込んで後ろを向かせると後方に引き倒して隅落「有効」。このポイントを以て決勝進出を決めた。

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決勝序盤、内尾が袖釣込腰で攻める

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内尾は引き手の袖を離さず、粘り強く組み続ける

決勝は右相四つ。森は試合が始まるなり糸を引くようにダッシュ、内尾はその突進を止めて組み直し右袖釣込腰、さらに右一本背負投で裏に抜けようとするが森はその意図を許さずガッチリ止める。

以後は内尾がしっかり引き手の袖を確保してあくまで離さず、森がパワフルな組み手でこれを乗り越えようとする展開。1分30秒過ぎに内尾が右払腰から右大外刈と技を繋ぐが森は揺るがず大外返。ポイントが想起される一撃だったが、内尾は側転して両足で立って回避。

力を以て組み手を塗りつぶす森がやや優位になり始めた印象だが、その強気の組み手が仇となり、2分31秒森に変則組み手の「指導1」が与えられる。

残り1分を過ぎると内尾に疲労が見え始め、森の追撃が加速。クロス組み手で内尾を潰すと、内尾の腕を「後ろ手」で確保する決定的なチャンスを得るがこの大事な場面を獲り切れず。内尾は森のクロス組み手に苦心するが、袖を抑えることに徹してなんとか最終盤まで試合を持ち込む。残り1秒で内尾が左一本背負投に潰れてあわや「偽装攻撃」判定かという場面もあったが、ここで試合終了のブザー。内尾、「指導1」の優勢で勝利し全日本学生体重別初優勝を飾ることとなった。

森は強気の柔道を繰り広げたがクロスの変則組み手が仇となった。辛抱強く引き手の袖をきちんと掴み、そして離さずに試合を作り続けた内尾の粘り勝ちという試合だった。

シニアで実績を残して来た黒木と志々目の2人はこの大会の優勝なしで学生カテゴリを終えることとなった。

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52kg級優勝の内尾真子

【入賞者】

優 勝:内尾真子(筑波大2年)
準優勝:森由芽香(帝京大2年)
第三位:中村くるみ(帝京科学大2年)、志々目愛(帝京大4年)

※エントリー30名

内尾真子選手のコメント
「決勝は組み手でずっと苦しく技も出なくてダメだと思いましたが、組み負けないということを徹底しました。ユニバーシアードに勝って周囲から今回勝つのは当たり前と思われているというプレッシャーはありましたが。あくまでチャレンジャーとして優勝を目指しました。勝ててホッとしています。良かったのは最後まで下がらなかったこと。反省点は、研究されて技も組み手も効かなくなることがわかっていたのに、試合の中で考えて出来なかったこと。稽古の中で解決していきたいと思います。シニアでも勝って。オリンピックに少しずつ近づいていけたらと思っています」。

【準々決勝】

中村くるみ(帝京科学大2年)〇腕挫十字固(3:25)△佐々木愛(帝京大4年)
内尾真子(筑波大2年)〇優勢[指導1]△義村真由(鹿屋体育大2年)
志々目愛(帝京大4年)〇横四方固(2:50)△飯塚貴恵(東京学芸大3年)
森由芽香(帝京大2年)〇優勢[有効・大内刈]△黒木美晴(環太平洋大4年)

【準決勝】

内尾真子〇横四方固(3:22)△中村くるみ
森由芽香〇優勢[有効・小外刈]△志々目愛

【決勝】

内尾真子優勢[指導1]△森由芽香

■ 57kg級・ダークホース臼井杏が出口クリスタと月野珠里を連続撃破、初優勝飾る
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57kg級3回戦、出口クリスタが西尾直子を大外刈「一本」に仕留める

3回戦で関東王者の出口クリスタ(山梨学院大2年)と東京学生を制した西尾直子(帝京科学大1年)の強豪対決が早くも実現、会場の注目を浴びた。

高校時代から激戦を繰り広げてきたライバル2人の試合は出口が最初から最後まで圧倒。47秒「指導1」、1分33秒「指導2」を得ると2分18秒に大外刈「一本」で捻じ伏せるという圧勝だった。

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準決勝、臼井杏が出口クリスタから右大外刈「一本」

【決勝】

臼井杏(淑徳大3年)優勢[有効・大内刈]△月野珠里(山梨学院大2年)

決勝に勝ち上がったのは月野珠里(山梨学院大2年)と臼井杏(淑徳大3年)の2名。

月野は2回戦で谷山捺美(鹿屋体育大1年)を片手絞「一本」(2:07)、3回戦で松村樹希(東海大2年)を払巻込「有効」、準々決勝は萩野美咲(帝京大1年)を横四方固「一本」で破り、準決勝では益子楓彩奈(山梨学院大2年)に「指導3」の優勢で勝利して決勝進出決定。

高校時代に関東大会2連覇の実績がある臼井はダークホース。2回戦で渡部優花(環太平洋大4年)を袖釣込腰「有効」、3回戦で柳井望(東京学芸大3年)に袈裟固「一本」(1:50)で勝利。準々決勝は山口亜佑美(帝京大4年)を「指導2」の優勢で下し、最大の勝負どころとなった準決勝は出口クリスタを相手に粘りに粘って大消耗戦。互いに疲労して防御壁が弱くなったGS4分35秒、前に出てきた出口の体をクロス組み手の右大外刈に捕まえる。本来の組み手とは逆のこの一撃は見事決まって豪快な「一本」。臼井、見事決勝の畳へと辿り着くこととなった。

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決勝、月野珠里が臼井を攻める

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最終盤、臼井の大内刈が「有効」

決勝は月野が右、臼井が左組みのケンカ四つ。
組み手争いが続くが、40秒過ぎから月野が抜け出し、フェイントの小外刈に右内股を連発して前に出る。さらに内股と同じタイミングで股中に体落を落とすと臼井たたらを踏んで崩れ、直後の1分20秒臼井に「指導1」。

以後は動的膠着が続き終盤までポイント差がつかず。残り30秒に月野が臼井の払巻込に隅落を狙ったことを端緒として寝技の攻防となり、臼井が引込返から相手を伏せさせたまま腕挫十字固に入りかかる絶好のチャンスを得る。しかし月野が耐え切り「待て」。月野が「指導」ひとつをリードしたまま残り時間は20秒。

ここで臼井は組み際に内股のフェイントを入れた左大内刈。残り13秒で放ったこの技が「有効」となり形勢一気に逆転。月野に再逆転を狙う時間は残されておらず、このまま「有効」優勢で臼井の勝利が決まった。

臼井、決勝は苦しい試合だったが、展開は取るが決め切れない月野の「嵌り」パターンを見極め、終盤に勝負を持ち込んだ粘りが功を奏した。大会全体を見れば、優勝候補筆頭の出口を「一本」で下したその首級の大きさからして臼井の優勝は妥当な結果だった。

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57kg級優勝の臼井杏

【入賞者】

優 勝:臼井杏(淑徳大3年)
準優勝:月野珠里(山梨学院大2年)
第三位:益子楓彩奈(山梨学院大2年)、出口クリスタ(山梨学院大2年)

※エントリー37名

臼井杏選手のコメント
「とってもうれしいです(笑)。優勝した瞬間は本当にビックリして、夢みたいだと思いました。1回戦から凄く厳しい戦いでしたが、自分の柔道を貫く、見ている人が楽しいような柔道をしようと思って頑張りました。出口選手や月野選手など世界でもトップレベルの人達から勝てたのは自信になります。準決勝は『逆の大外刈しか効かないぞ』という先生の言葉を信じて思い切り掛けました。決勝は本能で掛けました。技術より本能で出る技のバリエーションを増やして、試合に臨んでいるので。海老沼匡選手の柔道が好きで、持ってガッツリ仕掛ける、ああいう野性的な柔道を目指しているんです。次の目標は尼崎の体重別団体で優勝すること。これからも頑張ります」

【準々決勝】

益子楓彩奈(山梨学院大2年)〇優勢[有効・袈裟固]△趙睦煕(埼玉大)
月野珠里(山梨学院大2年)〇横四方固(3:40)△萩野美咲(帝京大)1年
出口クリスタ(山梨学院大2年)〇片手絞(1:51)△小川寧々(環太平洋大1年)
臼井杏(淑徳大3年)〇優勢[指導3]△山口亜佑美(帝京大4年)

【準決勝】

月野珠里〇優勢[指導3]△益子楓彩奈
臼井杏〇GS払巻込(GS3:35)△出口クリスタ

【決勝】

臼井杏〇優勢[有効・大内刈]△月野珠里

※ eJudoメルマガ版10月5日掲載記事より転載・編集しています。

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