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役者揃い過ぎた豊作階級、優勝争いの行方は混沌・アスタナ世界選手権90k級展望望

(2015年8月27日)

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。
役者揃い過ぎた豊作階級、優勝争いの行方は混沌
アスタナ世界選手権90kg級展望
■ 有力選手
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2連覇を狙う「柔道小僧」イリアス・イリアディス

強豪多士済済。それもベテランに新鋭、パワーファイターに業師、正統派に技巧派、跳ね技タイプに担ぎ技ファイター、陣地構築型に奇襲専門の一発屋、懐深い痩身に低重心の短躯、利かん坊に冷静沈着な勝負師と、ただの強豪と紹介するには勿体なさすぎる個性派がズラリと並ぶ。この90kg級と100kg級は世界のあらゆる地域から年齢・戦術・体格それぞれマチマチの面白く、かつ実力ある役者が集ったまさしく世界柔道選手権というイベントの名にふさわしい華やかな階級である。決戦を前にノンキな話と感じられるかもしれないが、柔道の豊かさや、「多様性」というジャンルの長所が非常に良く表れた、まことに楽しみな2階級であると評したい。

90kg級の主役級は昨年久々世界王座に返り咲きを果たした「柔道小僧」イリアス・イリアディス(ギリシャ)を中心に、昨年2位躍進を果たした東欧の若きホープ、クリスチャン・トート(ハンガリー)、未だ優勝がないのが不思議なほどの実力者ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)、先輩リパルテリアニを地元トビリシで行われたグランプリ大会決勝で破り一気の世代交代を狙う世界ジュニア王者ヴェカ・グビニアシビリ(ジョージア)、痩身ながら威力抜群の担ぎ技を誇るアスレイ・ゴンザレス(キューバ)、頂点に届き得る選手をざっと列記するだけでもこれだけの名前が挙がる。さらにグビニアシビリとトートの同世代のスター候補ベイカー茉秋、ツアー皆勤の中で開花しつつあるノエル・ファンテンド(オランダ)、組み手と担ぎを組み合わせた戦術性を押し出して戦う韓国粘戦系ファイターの正当継承者ガク・ドンハン(韓国)らも表彰台以上が順当な実力者。いったいどんな様相になるのか、トーナメント全ての試合が見逃せない。

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2度目の世界選手権に挑むベイカー茉秋

【プールA】

Aシード選手(第1シード):クリスティアン・トート(ハンガリー)
Bシード選手:キリル・デニソフ(ロシア)
有力選手:チアーゴ・カミロ(ブラジル)、ギヨーム・エルモント(オランダ)

若い世代の代表格であるトートと中堅のデニソフ、そしていずれも大ベテランといって差し支えないカミロとエルモントが入った、世代間抗争ブロック。デニソフとトートがプールファイナルを争うものと思われる。押さえつけてこそ巧さを発揮する本格派のデニソフと、まさしく本格派相手に一発担ぐことも得意なトートという、構造と体力の掛け算勝負。

【プールB】

Aシード選手(第4シード):ベカ・グビニアシビリ(ジョージア)
Bシード選手:ベイカー茉秋(日本)

シード選手2人以外に超強豪の影がない真空地帯だが、ベイカーは初戦でシラリ・ジュラエフ(ウズベキスタン)、2戦目でヨアキム・ドゥファービ(スウェーデン)と歯ごたえのある相手と連戦。3回戦のアレクサンダー・クコル(セルビア)戦が唯一の山であるグビニアシビリに比べると少々重ための配置。

準々決勝はシード選手2人の対決に間違いなし。14年グランドスラムパリ大会における大熱戦の再現なるか。両者がこの1年半に踏んだ経験と伸びが問われる一番。


【プールC】

Aシード選手(第2シード):ノエル・ファンテンド(オランダ)
Bシード選手:イリアス・イリアディス(ギリシャ)
有力選手:アスレイ・ゴンザレス(キューバ)、セリオ・ディアス(ポルトガル)

上記挙げた以外にも、骨の太いツアー常連者が密集したタフなブロック。イリアディスとゴンザレスによる3回戦がブロック全体を通した最大の山場。パワー系の押さえつけ組み手を志向して技構成も本格派のイリアディスは本来ゴンザレスにとっては狙いやすい的なはずだが、昨年からイリアディスが取り入れた「かんぬき」の固定組み手はゴンザレスには取り口が合わないはず。特定の相手へのカスタム戦術がなかなか巧みなキューバの伝統にのっとって、ゴンザレスが何か企んでくるのか。今季まだ良い仕上がりを見せたことのないイリアディスのコンディション調整のほども注目の的。

【プールD】

Aシード選手(第3シード):ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)
Bシード選手:ガク・ドンハン(韓国)

リパルテリアニにとっては最も面倒なタイプのひとつである、組み手に絡みつく担ぎ技ファイター・ガクがマッチアップ。強いが戦い方が見えやすいガクを、本番調整力の高いリパルテリアニがどう捌くか、注目。直近の対戦は2013年グランプリ・デュセルドルフでこの際はリパルテリアニが勝利している。

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。

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