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ポリングとアルベールが優勝争いを牽引、新井はコンウェイと戦う初戦の出来がカギ・アスタナ世界選手権70kg級展望

(2015年8月27日)

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。
ポリングとアルベールが優勝争いを牽引、新井はコンウェイと戦う初戦の出来がカギ
アスタナ世界選手権70kg級展望
■ 有力選手
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大会3連覇を狙うユリ・アルベール(コロンビア)

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ワールドマスターズを制しどうやら復調しつつあるキム・ポリング(オランダ)

5月のグランドスラム・バクーで国際舞台に復帰、ワールドマスターズと欧州競技大会に優勝して完全復活なったキム・ポリング(オランダ)と、もっか世界選手権2連覇中のユリ・アルベール(コロンビア)が優勝争いの2強。

ポリングは体の強さを生かした内股と裏投という表と裏の技に、勝負技である逆に一本背負投を組み合わせて戦う強者。優勝候補に挙げられ始めてからこれが3大会目の世界選手権だが過去2大会はいずれも振るわず、来年の五輪に向けて今大会は「本番」に合わせる調整力とメンタルの強さが測られる大会となる。

対照的にここ一番の調整力で他の追随を許さないアルベールは今大会で3連覇、そして4度目の世界選手権制覇に臨む。今季の出場試合数は少なく、かついずれも優勝はなく(パンナム選手権2位、ワールドマスターズ3位、パンナム競技大会3位)今大会の出来を事前に測ることは難しいが、やはり優勝候補には挙げておかざるを得ない。

Aシード選手にはケリタ・ズパンシック(カナダ)とラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)というお馴染みのツアー皆勤選手が並んだが、一発勝負の世界選手権ではこれら平均値の高い選手よりも、国籍変更後戦いぶりを一段上げたリンダ・ボルダー(イスラエル)らバックグランドのある選手、新井千鶴のように技の切れ味があるタイプなど最高到達点の高いタイプのほうが可能性があるように思われる。ワールドツアーでの内容からは、Aシード選手2人よりも、地力のあるベルナデッテ・グラフ(オーストリア)、28歳にして成績の平均値が今年一段上がったサリー・コンウェイ(イギリス)、スザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)の3名の名前を挙げておきたい。ダークホースはかつての階級の主役、姓を変えて今季からツアーに復帰したアネット・ブライテンバッハ(ハンガリー・旧姓メサロシュ)。

新井は持ち前の技に至る組み手と展開の奪取にこだわるあまり、今季は柔道のスケールが小さくなってしまった感あり。少なくとも、試合に出場していた6月まではキャリア最大の迷走期間にあった。もっとも難しい時期に、もっともレベルの高い大会がやってきてしまったという印象。スタイルに対する自問に、どう答えを出してくるのか。初挑戦の世界選手権は今後の新井の運命を決める、明らかなキャリアの分岐点だ。

■ 組み合わせ
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初の世界選手権に挑む新井千鶴

【プールA】
Aシード選手(第1シード):キム・ポリング(オランダ)
Bシード選手:スザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)
有力選手:リンダ・ボルダー(イスラエル)、アネット・ブライテンバッハ(ハンガリー)

超の字を冠して良い激戦区。ポリングは初戦からバーバラ・マティッツ(クロアチア)、2戦目でブライテンバッハとカタリナ・クリス(ポーランド)の勝者と激突と全く気が抜けず、勝ってもディードリッヒとボルダーのいずれかがやってくるという、第1シードのアドバンテージなど全くないといって良い厳しい配置。

勝ち上がり候補はポリングだが、非常にその道程は厳しい。ブライテンバッハの復帰後のパフォーマンスは決して良くないが、もともとこの人は実力者を封殺することが上手い。ボルダーの気合いの入りようも容易に想起が可能で、激戦必至。

【プールB】
Aシード選手(第4シード):ケリタ・ズパンシック(カナダ)
Bシード選手:ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)
有力選手:ファニー・エステルポスヴィト(フランス)、キム・センヨン(韓国)

上記4名いずれにも勝ち上がりのチャンスがある混戦ブロック。順当に行けばズパンシックのはずだが、組み合う選手が結局結果を残す今大会の傾向に鑑みて地力のあるグラフを推しておきたい。

【プールC】
Aシード選手(第2シード):ユリ・アルベール(コロンビア)
Bシード選手:ジブリス・エマヌ(フランス)

もっとも様相読みやすいブロック。いかに力の落ちているエマヌといえども、ライバルの全くいないこのブロックを勝ち抜けないようでは来期の五輪代表はありえない。準々決勝はアルベールとエマヌ、ベスト4進出者はアルベール。

【プールD】
Aシード選手(第3シード):ラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)
Bシード選手:サリー・コンウェイ(イングランド)
有力選手:新井千鶴、アッスマ・ニアン(モロッコ)

前述の通り迷走のまま国際大会を終えて準備期間に入った新井は、滑り出しの初戦がなにより大事。ここにコンウェイが来るという、少しだけハードルの高い組み合わせになってしまった。新井はコンウェイ、そしてファルカスコッホいずれにも一昨年勝利している実績がある。むしろその時の感触をテコに、しっかりここを勝ち上がってもらいたい。両者ともに取り口は噛み合い、新井の力が出しやすい力関係と思われる。

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。

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