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アグベニューとトレステニャクが優勝争いの軸、ワールドマスターズ王者の田代未来も割って入る可能性十分・アスタナ世界選手権63kg級展望

(2015年8月27日)

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。
アグベニューとトレステニャクが優勝争いの軸、ワールドマスターズ王者の田代未来も割って入る可能性十分
アスタナ世界選手権63kg級展望
■ 有力選手
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昨年度大会を制したクラリス・アグベニュー(フランス)

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今期実績ナンバーワンのティナ・トレステニャク(スロベニア)

実績に鑑みれば、2013年リオ世界選手権と2014年チェリャビンスク世界選手権で決勝を争ったクラリス・アグベニュー(フランス・)とヤーデン・ゲルビ(イスラエル)の2人の名前がまず挙げられるべきだ。

昨年大会で圧勝、「時代」を作るのではという完璧な強さを見せたアグベニューはしかし今期既に2敗。5月のグランプリ・ザグレブではティナ・トレステニャク(スロベニア)に、6月の欧州競技大会ではマルチナ・トラジドス(ドイツ)に敗れていずれも優勝を逃している。もともと決して安定感のあるタイプではなかったが、最大公約数の出来でも勝ててしまうのではないかと思われるような昨年の出来の印象が強いだけにこの成績は少々意外。五輪まで勝ちまくるのではないかという今季スタート時の展望は鳴りを潜め、周囲に隙を見せつつあるという状況だ。今大会は、来年に控える五輪に向けてその強さの到達点の高さがあらためて測られる大会になる。この人を優勝争いの「本命」として捉える63kgの構図は事前評としては妥当なものだが、以上のバックグランドを以てまず前半戦の戦いぶりを注視してみたいもの。

ゲルビの方も好調のまま終えた2014年シーズンから打って変わって今季は既に通算6敗で優勝はゼロ、負け方も決して良いものではない。アグベニューとは異なり昨年の世界選手権での決勝進出劇も内容は決して圧倒的なものではなく、既に世界選手権2大会連続という「名前」のインパクトは消滅したと考えられる。局面局面での戦術性の高さは変わっておらず、今回はそのストロングポイントが生かせるレベルまで地力を上げているかどうかが勝ち上がりのカギ。

この2人が「最高到達点の高さ」枠、あるいは「世界大会での実績」枠という観点から挙げられる優勝候補であるとすれば、「ワールドツアー」枠、「現在測り得る力の真正および勢い」枠から薦めしたい選手はティナ・トレステニャク(スロベニア)と田代未来の2人。

この1年のパフォーマンスを観察すれば優勝候補筆頭はトレステニャク。昨年世界選手権3位入賞以降は9月のグランプリ・ザグレブ、11月のグランプリ・アブダビ、12月のグランドスラム東京、3月のグランプリ・トビリシ、5月のグランプリ・ザグレブに7月のグランプリ・ブダペストと実に6つのハイレベル大会で優勝。2月のグランプリ・デュッセルドルフでシュレシンジャー、6月の欧州競技大会でトラジドスに敗れた以外は全勝でこの間24勝2敗、現在絶好調と言える。内股に担ぎ技、足技に寝技と柔道の方向性も多彩で、優勝候補筆頭に挙げられてもおかしくない硬質な強さを見せている。

田代未来は最高峰大会ワールドマスターズを制して躍進著しい。代表にロンドン五輪以前から活躍を続けるベテランが数多く残る中で、若く、大会ごとの成長の伸びしろ多い田代の存在はまことに心強い。昨年の銅メダルを超える成績を期待したい。


同枠(「ワールドツアー」枠)からはもう1人、驚きの欧州王座獲得を果たしたばかりの中堅選手マルチナ・トラジドス(ドイツ)を強く押し、実力派ダークホースとしてカトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)、そして一点突破の意外性でタフな一撃が売りのエドウィッジ・グウェン(イタリア)の名前も挙げておきたい。

■ 組み合わせ
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ワールドマスターズ制覇、上昇気流に乗る田代未来

大一番なく決勝ラウンドまでを戦える選手は第1シードのトレステニャクのみ。プールBは3名、プールCとプールDは強豪2人によるマッチレースだ。

【プールA】

Aシード選手(第1シード):ティナ・トレステニャク(スロベニア)
Bシード選手:ツェデフレン・ムンクザヤ(モンゴル)
有力選手:エドウィッジ・グウェン(イタリア)

トレステニャクの山。3回戦でマッチアップ濃厚なグウェンは尽きぬ燃料と一発一発が重い担ぎ技を駆使してこのところ面白いパフォーマンスを披露しているが、地力があって柔道も巧いトレステニャクとのマッチアップは相性悪し。強豪各選手ともメンタル含めた防御力に難がある63kg級ではグウェンは大物食いの可能性を十分秘める選手だが、これは相手が悪いという印象。勝ち上がり候補はトレステニャク。

【プールB】

Aシード選手(第4シード):カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)
Bシード選手:マルチナ・トラジドス(ドイツ)
有力選手:アリス・シュレシンジャー(イギリス)

激戦区。かつてのイスラエルのエースで国籍変更後初の世界選手権に挑むシュレシンジャーと今期の欧州王者トラジドスが3回戦で激突、勝者をシード選手ウンターブルツァハーが待ち受ける。勝ち上がり候補はトラジドス、二番手はシュレシンジャー。駆け引き多い様であればトラジドスと見るが、止め合いのパワーファイトになった場合にはシュレシンジャーにも勝ち目十分。

【プールC】

Aシード選手(第2シード):クラリス・アグベニュー(フランス)
Bシード選手:田代未来(日本)

準々決勝でアグベニューと田代が一騎打ち。
田代とアグベニューの対戦は過去3回、直近は昨年の世界選手権団体戦でアグベニューが左大外巻込「技有」で勝利しているが、田代はこの試合左大外刈「有効」を奪い返し、むしろ反抗気運を盛り上げて試合を終えているという経緯がある。以降の田代の躍進とアグベニューの停滞を考えれば十分期待して良い一番

【プールD】

Aシード選手(第3シード):ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)
Bシード選手:アニカ・ファンエムデン(オランダ)

ゲルビとファンエムデンの準々決勝での対決が既定路線。刈り技と跳ね技、そして寝技が得意なゲルビと袖釣込腰を中心に泥臭く戦うファンエムデンとキャラクターの違いはあるが、どちらも希代の試合巧者だ。地力の強さと封殺シナリオの多彩さを根拠に、ゲルビが勝ち上がると予測しておきたい。

※ eJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。

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