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70kg超級で素根輝が連覇達成、52kg級は優勝候補筆頭の阿部詩が前評判通りの強さ見せて圧勝V・全国中学校柔道大会女子個人戦8階級即日レポート

(2015年8月19日)

※ eJudoメルマガ版8月19日掲載記事より転載・編集しています。
70kg超級で素根輝が連覇達成、52kg級は優勝候補筆頭の阿部詩が前評判通りの強さ見せて圧勝V
全国中学校柔道大会女子個人戦8階級即日レポート
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52kg級準決勝、夙川学院中・阿部詩が守山中・藤井志穂から内股「技有」

函館市・函館アリーナで行われている第46回全国中学校柔道大会は競技日程3日目の19日、女子個人戦8階級の競技が行われた。

70kg超級は8月の世界カデ選手権で優勝したばかりの素根輝(田主丸中・福岡)が連覇。52kg級は優勝候補筆頭に挙げられていた阿部詩(夙川学院中・兵庫)が全ての試合で投げ技のポイントを挙げる出色の出来を示して初優勝、44kg級は昨年40kg級を制した古賀若菜(田主丸中・福岡)が優勝した。

各階級の入賞者と決勝戦評、優勝者のコメントと準々決勝以降の結果は下記。

■ 40kg級・河端悠が集中力切らずに逆転勝利果たす
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40kg級決勝、「有効」ビハインドの大成中・河端悠が野沢温泉中・上倉舞知から大内刈で「有効」奪回

【決勝】

河端悠〇優勢[指導2]△上倉舞知

決勝は河端、上倉ともに左組みの相四つ。
上倉いきなりの左一本背負投で先制攻撃、河端横転しポイントかと思われたが技の効果は宣告されず。
続く展開、上倉は左釣り手を得るとすかさず小外刈、河端は腹を下に潰れたが上倉あくまで押し込み回して「有効」を得る。経過時間は34秒。

奮起した河端はケンケンの左大内刈に左袖釣込腰と放ちながら前進。1分25秒には鋭い左小内刈で上倉を捻り伏せさせ、続いて放った左一本背負投で上倉を大きく崩した1分34秒には上倉に「指導1」が宣告される。

残り53秒、河端の鼻からの出血を止める処置が為され、試合はしばし中断。そしてこのブレイクから試合が再開するなり河端は突進、相手を呼び込みながら左大内刈を引っ掛けて「有効」を得る。残り時間25秒、そしてこの「待て」のタイミングで上倉に2つ目の「指導」。

以降の時間は袖の絞り合いとなり、ポイントの積み上げなくタイムアップ。「有効」を取り合った結果上倉に与えられた「指導」2つが残り、河端の優勢勝ちが決まった。

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40kg級入賞者。左から河端、上倉、高森、野上

【入賞者】
優 勝:河端悠(大成中・愛知)
準優勝:上倉舞知(野沢温泉中・長野)
第三位:髙森来春(望海中・兵庫)、野上莉来奈(中里中・青森)
第五位:槇原未来(松江第四中・島根)、田中愛夢(松山西中・愛媛)、井上七奈(五條東中・奈良)、新井胡桃(淑徳中・東京)

河端悠選手のコメント
「優勝はとてもうれしい(笑)。決勝は最後まで慌てずに攻めることが出来たのが勝因だと思います。一番の得意技は背負投。将来はオリンピックに出るような選手になれるよう、頑張りたいです」

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40kg級優勝の河端悠

【準々決勝】

河端悠(大成中・愛知)〇優勢[有効]△槇原未来(松江第四中・島根)
髙森来春(望海中・兵庫)〇優勢[技有]△田中愛夢(松山西中・愛媛)
野上莉来奈(中里中・青森)〇優勢[指導2]△井上七奈(五條東中・奈良)
上倉舞知(野沢温泉中・長野)優勢[有効]△新井胡桃(淑徳中・東京)

【準決勝】

河端悠〇優勢[指導3]△髙森来春
上倉舞知〇袈裟固(3:00)△野上莉来奈

【決勝】

河端悠〇優勢[指導2]△上倉舞知

■ 44kg級・古賀若菜がしぶとく2階級制覇達成
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古賀若菜(左)と久保井仁菜による決勝戦

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久保井思い切り左一本背負投に出るが、突き飛ばされて偽装攻撃による「指導」を受けてしまう

【決勝】

古賀若菜〇優勢[指導1]△久保井仁菜

2階級制覇を狙う古賀若菜は左、久保井仁菜は右組みのケンカ四つ。

古賀始まるなり釣り手を背中に回して「出し投げ」の形で振り回して相手を崩す。そのまま横四方固を狙うが久保井必死に足を絡んで耐え「待て」。経過時間は27秒。

古賀は低い左体落、しかしこれは掛け潰れてしまい、久保井が背について抑え込みを狙い「待て」。以後古賀が左体落、久保井が背負投を仕掛け合う攻防が続くが、1分11秒に久保井が思い切り仕掛けた左一本背負投を古賀が潰すと、主審は久保井に偽装攻撃の咎で「指導1」を宣告。

以後も古賀は低い左体落を度々仕掛けるが、いずれも初動の間合いが遠く、作用足を股中に置いてしまう形で力届かずことごとく掛け潰れてしまう。一方の久保井も左の一本背負投を連発するが古賀を崩せず、残り7秒で乾坤一擲右腰車の大技を試みるもののこれも潰れてしまい、古賀が下から攻めたところでタイムアップ。結果「指導1」の優勢という僅少差で古賀の優勝が決まった。

どちらかというと思い切り投げに行ったのは久保井の方で、手数と崩しで手堅く優位確保を狙った古賀よりも「投げる」ことへの意識は高かった、しかし古賀がキッチリ潰したことで「絵」が出来上がり、主審が思久保井の偽装攻撃を採り易くなったという印象。試合構成と防御のありかたで大きく明暗分かれた一番となった。

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44kg級入賞者。左から久保井、古賀、和田、高橋。

【入賞者】

優 勝:古賀若菜(田主丸中・福岡)
準優勝:久保井仁菜(松洋中・和歌山)
第三位:高橋瑠奈(開星中・島根)、和田君華(大成中・愛知)
第五位:工藤毬矢(鶴田中・青森)、福田実子(檍中・宮崎)、中水流りり(渋谷学園渋谷中・東京)、野村真希(丘中・長野)

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2階級制覇を果たした古賀若菜

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44kg級準決勝、古賀若菜が高橋瑠奈から「有効」を奪う

古賀若菜選手のコメント
「良かったのは、技を掛け切れたところ。今日は大内刈と小外刈が良く効きました。今後は色々な技を身につけて、攻めのバリエーションを増やしたい。好きな選手は中村美里選手です」

【準々決勝】

古賀若菜〇反則(1:33)△工藤毬矢(鶴田中・青森)
※ダイレクト反則負け
高橋瑠奈(開星中・島根)〇崩上四方固(2:32)△福田実子(檍中・宮崎)
久保井仁菜(松洋中・和歌山)〇優勢[指導1]△中水流りり(渋谷学園渋谷中・東京)
和田君華(大成中・愛知)〇優勢[有効]△野村真希(丘中・長野)

【準決勝】

古賀若菜〇優勢[有効]△高橋瑠奈
久保井仁菜〇肩固(2:21)△和田君華

【決勝】

古賀若菜〇優勢[指導1]△久保井仁菜

■ 48kg級・渋谷舞が決勝は完勝、初の日本一決める
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48kg級決勝、渋谷舞が渡邉愛子から小内刈で「技有」獲得

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終盤渡邉が猛攻も渋谷が耐えきる

【決勝】

渋谷舞〇優勢[技有・小内刈]△渡邉愛子

渋谷が右、渡邉は左組みのケンカ四つ。小柄な渋谷は身長149cm、一方長身の渡邉160cmと組み合う姿は対照の妙。

渡邉上から釣り手を入れて左大内刈で先制攻撃。しかし渋谷はよく耐えて右小外刈と右大内刈で反撃、この攻勢が認められて20秒には渡邉に「指導」、さらに襟を隠したとの判断で45秒には「指導2」が宣告される。

勢いを得た渋谷は右一本背負投に右大内刈と技が良く出る。残り1分に至り、渋谷は組みつきながらの右小内刈を鋭く決めて決定的な「技有」を獲得する。

残り30秒を切ったところで渡邉は反撃の左大腰、しかし渋谷は潰れながら相手の腕を確保して寝技を優位に進め「待て」。
残り数秒、左釣り手を深く入れた渡邉が思い切った支釣込足を試みるが渋谷は足を送って捌き、ここで終了ブザーが鳴り響く。展開、そして具体的なポイントとしっかり揃えた渋谷の完勝であった。苦戦続きながらも柔らかい柔道で粘戦、決勝まで勝ち上がった渡邉は惜しくも2位。

優勝候補筆頭と目された溝口愛歌(指扇中・埼玉)は準々決勝で東玲奈(曽根中・福岡)に「指導3」の優勢で敗れた。

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48kg級入賞者。左から渋谷、渡邉、東、小幡。

【入賞者】

優 勝:渋谷舞(鶴田中・青森)
準優勝:渡邉愛子(金目中・神奈川)
第三位:東玲奈(曽根中・福岡)、小幡恵里(日吉台中・宮城)
第五位:溝口愛歌(指扇中・埼玉)、亀岡明里(港南中・愛媛)、金知秀(香長中・高知)、中馬梨歩(吉野中・鹿児島)

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48kg級優勝の鶴田中・渋谷舞

渋谷舞選手のコメント
「普段から力を入れている組み手が、今日は良かった。これが一番の勝因だと思います。『体は激しく、心は冷静に』と教えられていて、そのことを意識しながら試合をしました。得意技は背負投、今後も新しい技よりはまず、もっともっとこの技を磨いていきたい。尊敬する選手は松本薫選手です。松本さんのようにオリンピックで金メダルを獲れるような選手になりたい」

【準々決勝】

東玲奈(曽根中・福岡)〇優勢[指導3]△溝口愛歌(指扇中・埼玉)
渋谷舞(鶴田中・青森)〇一本背負投(0:45)△亀岡明里(港南中・愛媛)
小幡恵里(日吉台中・宮城)〇優勢[技有]△金知秀(香長中・高知)
渡邉愛子(金目中・神奈川)〇反則(2:51)△中馬梨歩(吉野中・鹿児島)

【準決勝】

渋谷舞〇袖釣込腰(1:27)△東玲奈
渡邉愛子〇優勢[指導1]△小幡恵里

【決勝】

渋谷舞〇優勢[技有]△渡邉愛子

■ 52kg級・優勝候補阿部詩、出色の出来で日本一奪取
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優勝候補筆頭の阿部詩に挑むは、しぶとく勝ち上がって来た関東王者古賀ひより

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決勝開始、阿部はすかさず得意の右大腰で攻める

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阿部の内股が「技有」

【決勝】

阿部詩〇優勢[技有・内股]△古賀ひより

ここまで全試合一本勝ちの阿部と関東ブロック王者の古賀、いずれも決勝進出が有力視されていた強豪二人の対決はともに右組みの相四つ。

阿部は試合が始まるなり得意の右大腰で先制攻撃、古賀が伏せてなんとかこらえ12秒「待て」。

双方袖を絞り合うが阿部はこれを苦にせず両袖の右内股で積極的に攻める。阿部はさらに組み手争いに混ぜ込んで右袖釣込腰を仕掛け一方的攻勢。この袖釣込腰を後ろにぶらさがるようにして耐えた古賀は「手四つ」から両袖に移行し左袖釣込腰を試みるが、2度目に仕掛けたこの技をガッチリ首を固められて返され掛かり、以後この攻めは減速。

続く展開、阿部は引き手で袖、釣り手で深く襟を得る完璧な組み手を作り出す。体を上から被せるように圧を掛け、ついで小内刈を放つと頭を下げられた古賀耐え切れず膝を屈して潰れる。主審これを受けて1分59秒古賀に「指導1」を宣告。

直後、阿部は相手に袖を絞らせたまま両袖の右内股。引きずり出すようにこれを決め切り「技有」を獲得する。経過時間は2分15秒、残り時間は45秒。

以後も阿部は釣り手を上から入れ、古賀に圧を掛けて前屈を強いる。残り10秒を過ぎて古賀が試みた左袖釣込腰も阿部があっさり潰して、タイムアップ。優勝候補筆頭の阿部が順当に全国中学大会初優勝を決めた。

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52kg級入賞者。左から古賀、阿部、藤井、大森。

【入賞者】

優 勝:阿部詩(夙川学院中・兵庫)
準優勝:古賀ひより(東橘中・神奈川)
第三位:藤井志穂(守山中・滋賀)、大森生純(高槻第七中・大阪)
第五位:栁原海羽(須賀川第三中・福島)、小林未奈(大成中・愛知)、中村愛香莉(大蔵中・福岡)、客野朱里(出雲第一中・島根)

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52kg級優勝の夙川学院中・阿部詩

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準々決勝、阿部が須賀川第三中・栁原海羽を大腰「一本」に仕留める

阿部詩選手のコメント
「全ての試合で投げてポイントを取ることが出来たので、良かったです。普段から日本一の選手がいる、とても良い環境で稽古をさせてもらって刺激を受けることが出来ていて、それが一番の勝因。この優勝で兄(阿部一二三・神港学園高3年)に一歩近づけたかな?と思います(笑)。(-今後磨きたい部分は?)担ぎ技です!あとは、左組み対策をしっかりやらなければと思います」

【準々決勝】

阿部詩(夙川学院中・兵庫)〇大腰(2:36)△栁原海羽(須賀川第三中・福島)
藤井志穂(守山中・滋賀)〇優勢[有効]△小林未奈(大成中・愛知)
大森生純(高槻第七中・大阪)〇払腰(1:18)△中村愛香莉(大蔵中・福岡)
古賀ひより(東橘中・神奈川)〇優勢[指導1]△客野朱里(出雲第一中・島根)

【準決勝】

阿部詩〇合技(1:02)△藤井志穂
古賀ひより〇優勢[指導2]△大森生純

【決勝】

阿部詩〇優勢[技有]△古賀ひより

■ 57kg級・中矢遥香が劇的逆転で初優勝決める
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57kg級決勝、河端風が左内股「有効」で先制

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大量ビハインドの中矢遥香、ワンチャンスを生かしてガッチリ肩固に抑え込む

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大逆転劇完成にしばし感涙にむぜび、立ち上がる中矢

【決勝】

中矢遥香〇肩固(1:47)△河端風

河端が左、中矢が右組みのケンカ四つ。

河端は序盤左内股に左大内刈と仕掛けて攻勢、その勢いのままに28秒には左内股を決めて「有効」奪取。続いて41秒には釣り手を深く入れて引きずり出すような左内股、耐えた中矢をゴロリと転がして「技有」も追加し、試合は一方的展開。

中矢気持ちを立て直して右小外刈、河端を崩して寝技に持ち込むが獲り切れず「待て」。

1分30秒を過ぎたところで河端が左の袖釣込腰。中矢これを潰すと巧みに寝技に持ち込み、左腕を確保して上半身を固め、圧を掛けてめくりかえして肩固。初動から抑え込みまで一貫して圧の良く効いた動作に河端逃れるきっかけを見いだせず、必死に抗うが1分47秒「一本」が宣告されて試合周章。

中矢しばしうずくまって感涙にむせび、立ち上がって勝ち名乗りを受ける。劣勢にも気持ちを切らず、ワンチャンスを確実に生かした大逆転劇だった。

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57kg級入賞者。左から河端、中矢、小笠原、五十嵐。

【入賞者】

優 勝:中矢遥香(港南中・愛媛)
準優勝:河端風(大成中・愛知)
第三位:五十嵐日菜(東松山北中・埼玉)、小笠原みなみ(弘前第一中・青森)
第五位:新井美香(相原中・神奈川)、浦明澄(沖学園中・福岡)、石川梨夏子(渋谷学園渋谷中・東京)、三浦舞幸星(高槻第七中・大阪)

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57kg級優勝の港南中・中矢遥香

中矢遥香選手のコメント
「立て続けに『有効』、『技有』と取られて凄くあせりました。ただ最後の試合なので悔いが残らないように戦おう、と思い直して攻めに出ました。必ず挽回できる、ジタバタあせらずやろうと。精神的には強いほうだと思います。自分の柔道を確立して、高校でも日本一を獲りたいです。組み手が下手なので、自分のスタイルに合った組み手を見つけたい。浅見八瑠奈選手を尊敬しています」

【準々決勝】

五十嵐日菜(東松山北中・埼玉)〇優勢[有効]△新井美香(相原中・神奈川)
河端風(大成中・愛知)〇優勢[技有]△浦明澄(沖学園中・福岡)
小笠原みなみ(弘前第一中・青森)〇優勢[指導1]△石川梨夏子(渋谷学園渋谷中・東京)
中矢遥香(港南中・愛媛)〇GS有効(GS3:21)△三浦舞幸星(高槻第七中・大阪)

【準決勝】

河端風〇優勢[有効]△五十嵐日菜
中矢遥香〇崩上四方固(1:49)△小笠原みなみ

【決勝】

中矢遥香〇肩固(1:47)△河端風

■ 63kg級・苦戦続きも地力の高さ明らか、結城彩乃が「一本」で大会締めて王座獲得
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結城彩乃(左)と石澤千咲による決勝戦

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結城が豪快な左払腰「一本」で優勝を決める

【決勝】

結城彩乃〇払腰(1:15)△石澤千咲

結城、石澤ともに左組みの相四つ。長身の結城が組み手を優位に進め、釣り手で高い位置を叩いて24秒には思い切りの良い左大外刈で先制攻撃。石澤対抗してガッチリ組み合うも釣り手の確保が低い位置に留まり、なかなか自分の技を繰り出すことが出来ない。

再び深く釣り手を入れた結城、自信満々に左大外刈。石澤高々と宙を舞うが高さと勢いを利してギリギリで腹這いに落ち、この技はノーポイント。経過時間は50秒。

1分15秒、十分の形を得た結城が呼吸を整えて思い切り左払腰、見事決まって文句なしの「一本」。今大会は苦しい試合が続いた結城だが、決勝は持ち味を発揮して大勝。粗削りながらその素材の良さとスケール感を十分示した大会だった。

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63kg級入賞者。左から結城、石澤、尾崎、佐藤。

【入賞者】

優 勝:結城彩乃(高槻第七中・大阪)
準優勝:石澤千咲(東松山北中・埼玉)
第三位:尾崎美玲(大成中・愛知)、佐藤沙真亜(古川中・宮城)
第五位:西尾果連(敬愛中・福岡)、渡邊明日香(下吉田中・山梨)、真鍋心(西大村中・長崎)、宮崎七海(鶴田中・青森)

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63kg級優勝の高槻第七中・結城彩乃

結城彩乃選手のコメント
「初戦から払腰が良かった。体調が良く、体のキレもありました。体力には自信があるので、今後の課題はまず組み手です。尊敬する選手は谷本歩実選手。将来はオリンピックで金メダルを獲りたいです。」

【準々決勝】

結城彩乃(高槻第七中・大阪)〇優勢[指導2]△西尾果連(敬愛中・福岡)
尾崎美玲(大成中・愛知〇優勢[指導1]△渡邊明日香(下吉田中・山梨)
佐藤沙真亜(古川中・宮城)〇GS上四方固(GS3:23)△真鍋心(西大村中・長崎)
石澤千咲(東松山北中・埼玉)〇上四方固(1:31)△宮崎七海(鶴田中・青森)

【準決勝】

結城彩乃〇優勢[指導1]△尾崎美玲
石澤千咲(東松山北中・埼玉)〇GS指導1(GS0:55)△佐藤沙真亜

【決勝】

結城彩乃〇払腰(1:15)△石澤千咲

■ 70kg級・多田純菜が劣勢跳ね返し「一本」で初優勝決める
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70kg級決勝、序盤は野澤知莉が攻め込んで攻勢

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奮起した多田純菜が左大外刈「技有」からガッチリ抑え込む

【決勝】

多田純菜(広陵中・奈良)〇合技(1:46)△野澤知莉

多田が左、野澤が右組みのケンカ四つ。

前半は野澤が攻勢。釣り手を高い位置に入れて相手の頭を下げ、右払巻込に右払腰、右内股と奔放に攻める。右小外刈から右体落と繋いだ1分3秒、多田に「指導1」。

この反則を受けたことで多田が明らかに奮起。前に出て左釣り手を強気に高い位置に入れると、1分35秒左大外刈一閃「技有」を獲得。そのまま横四方固に固めて合技「一本」、序盤とは見違えるような強さで見事優勝を決めた。

初の日本一を獲得した多田、試合後は感極まった様子で涙を見せながら、「めっちゃうれしい」と一言。言葉少なく、勝利の味を噛み締めていた。

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70kg級入賞者。左から野澤、多田、西村、松本。

【入賞者】

優 勝:多田純菜(広陵中・奈良)
準優勝:野澤知莉(東松山北中・埼玉)
第三位:西村美穂(田主丸中・福岡)、松本りづ(大成中・愛知)
第五位:酒井美奈(九州学院中・熊本)、朝飛真実(六角橋中・神奈川)、佐藤星麗七(鶴田中・青森)、河内香帆(勝田第二中・茨城)

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70kg級優勝の広陵中・多田純菜

多田純菜選手のコメント
「決勝戦の前は緊張してしまって・・・。(-普段の稽古のたまもの?)そうです。得意技は内股です。優勝が決まった瞬間は?めっちゃうれしかったです」

【準々決勝】

西村美穂(田主丸中・福岡)〇優勢[指導2]△酒井美奈(九州学院中・熊本)
多田純菜(広陵中・奈良)〇優勢[有効]△朝飛真実(六角橋中・神奈川)
野澤知莉(東松山北中・埼玉)〇GS袈裟固(GS1:13)△佐藤星麗七(鶴田中・青森)
松本りづ(大成中・愛知)〇優勢[指導3]△河内香帆(勝田第二中・茨城)

【準決勝】

多田純菜〇優勢[有効]△西村美穂
野澤知莉〇優勢[指導3]△松本りづ(大成中・愛知)

【決勝】

多田純菜(広陵中・奈良)〇合技(1:46)△野澤知莉

■ 70kg超級・素根輝悠々2連覇も「全然ダメ」と反省しきり
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70kg超級決勝、素根輝が高橋瑠璃を左払腰で振りまわす

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素根は右引き手で袖を確保、あくまで離さず押し込み続けて高橋を追い詰める

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高橋は上、下と腕を逃がすが素根の握りは緩まず

素根輝〇優勢[指導2]△髙橋瑠璃

決勝は事前評通りの二強対決。素根、高橋ともに左組みの相四つ。

互いに良い位置での釣り手の取り合い。素根、相手の警戒を見てとるや左小外刈のモーションから足をまたぎ送って左払腰。振り回された高橋畳に転がり伏せて「待て」。

素根は続いて片襟の左大内刈と左大外刈で攻め、49秒高橋に「指導」。

素根、先んじて引き手で袖を確保、相手の腹側に押し込みながら釣り手で奥を狙う。高橋が嫌って斜めに肩を逃がすと引き手一本を押し込んで全身、高橋は膝を屈して畳に落ちる。以後も同じく袖を押し込む素根に高橋場外まで出され、主導権は完全に素根。

1分42秒、素根の右袖釣込腰に高橋横転。ポイントにはならなかったが、直後高橋に2つ目の「指導」。高橋サイドからは「『指導』は気にするな!」と一声励ましが入る。

素根一貫して引き手で袖を先に掴み、決してこれを離さない。高橋は捌けず2分7秒にもこのアクションに屈して畳に落ちる。素根も圧力を掛けすぎて残り38秒でブロッキングの「指導」を受けるが、試合の大勢に影響する気配は僅少。

残り25秒を過ぎたところで高橋が思い切った左大外刈、タイミングも決意も伴ったこの技に感触を得てさらに再度の大外刈に打って出るが素根は揺るがず。前に出て、最後まで引き手で袖を押し込んだままタイムアップの声を聞く。この試合は「指導2」の優勢に終着し、素根の全国中学校大会連覇が決定。

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準決勝、「技有」をリードした素根は広島安佐中・八巻衣音に思わぬ右体落「有効」を失う

連覇の偉業達成にも内容に納得がいかない素根は憮然。準決勝では体落で「有効」を失う場面もあったせいか、「ダメでした」と厳しい言葉で自らを責めた。

準決勝のポイント失陥は凌ぐ相手に業を煮やし、畳を蹴って距離を詰めた瞬間に反転されて畳に振り落とされてしまった交通事故、決勝はスコア上は接戦だが相手が素根を凌ぐことを徹底志向した結果であり、段違いの地力は明らか。それでも「全然うれしくありません」と昨年誓った「オール一本での連覇」を逸したことに最後まで不満げな様子だった。

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70kg超級入賞者。左から高橋、素根、坂爪、八巻。

【入賞者】

優 勝:素根輝(田主丸中・福岡)
準優勝:髙橋瑠璃(帝京中・東京)
第三位:坂爪優渚(高崎榛名中・群馬)、八巻衣音(広島安佐中・広島)
第五位:米川 明穂(藤枝順心中・静岡)、松澤佑栞(白根第一中・新潟)、小宮 奈々(相洋中・神奈川)、大場栞(足利第一中・栃木)

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70kg超級を2連覇した田主丸中・素根輝

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70kg超級2回戦、素根が東松山北中・金杉一葉から小外刈「技有」

素根輝選手のコメント
「ダメです。組み手も良くないし技も出ませんでした。全然うれしくありません。とにかくイチからやり直すしかありません。先生は『プレッシャーの中で良くやった』と褒めてくださいましたが、内容が悪すぎました。とにかく、やり直し、です」

【準々決勝】

髙橋瑠璃(帝京中・東京)〇横四方固(3:10)△米川明穂(藤枝順心中・静岡)
坂爪優渚(高崎榛名中・群馬)〇優勢[指導1]△松澤佑栞(白根第一中・新潟)
八巻衣音(広島安佐中・広島)〇袈裟固(1:14)△小宮奈々(相洋中・神奈川)
素根輝(田主丸中・福岡)〇袈裟固(2:04)△大場栞(足利第一中・栃木)

【準決勝】

髙橋瑠璃〇袈裟固(0:33)△坂爪優渚
素根輝〇優勢[技有]△八巻衣音(広島安佐中・広島)

【決勝】

素根輝〇優勢[指導2]△髙橋瑠璃

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