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インターハイ柔道競技・女子個人戦各階級展望

(2015年8月8日)

※ eJudoメルマガ版8月8日掲載記事より転載・編集しています。
女子個人戦各階級展望
インターハイ柔道競技
■ 48kg級・坂上綾と常見海琴の3回戦がトーナメントの分水嶺
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インターハイ、高校選手権52kg級と連勝中の坂上綾

優勝争いの主役は昨年のインターハイ、今年の高校選手権(52kg級)と連続で決勝を争った坂上綾(夙川学院高)と常見海琴(埼玉栄高)の2人だが、この両者が3回戦で激突するという過酷な組み合わせ。しかも常見は1回戦で13年世界カデ44kg級王者鈴木栞莉(藤枝順心高)と対戦することとなっており組み合わせの理不尽さはいや増す。このCブロック上段の3回戦がトーナメント最大の見どころと言って良いだろう。両者ともに近距離での大技を好む好戦派であり、今回も面白い試合が期待出来る。事実上の決勝と規定したい。

Dブロックは仲田奈央(桐蔭学園高)と田崎ほのか(沖学園)がベスト4入りを掛けて準決勝激突。人材薄いAブロックは金城有里(沖縄尚学高)が勝ち上がり候補の一番手で、Bブロックは大村美葵(淑徳高)と辻田愛佳(柳ヶ浦高)の1回戦の勝者がベスト4まで勝ち上がると見る。

■ 52kg級・黒木七都美が頭一つ抜け出す
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2連覇を狙う黒木七都美。昨年は全試合一本勝ちでの戴冠だった。

優勝候補筆頭は2年連続の優勝を狙う黒木七都美(大成)。今大会の陣容にあっては頭ひとつ抜けた存在と考えて良いだろう。初戦(2回戦)で阪部りり子(紀央館高)戦という山場があるが、ここを抜ければ余程のことがない限り一気に頂点まで駆け上がるのではないだろうか。

以降は福添みのり(長崎明誠高)、玉置桜(藤村女子高)、飯塚亜美(三浦学園高)、竹内鈴(敬愛高)、古川榛花(東大阪大敬愛高)らによる混戦。いずれも黒木とは反対側のブロックから決勝進出を目指す。

■ 57kg級・谷川美歩の全国大会3連勝なるか
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インターハイと高校選手権を制した谷川美歩

昨年インターハイ制覇で鮮烈なメジャーデビューを飾り、3月の高校選手権も素晴らしい内容で制した谷川美歩(藤枝順心高)が大本命。天才肌の投技に試合の巧さも盛り始めて強さは一段上がった印象で、今大会のパフォーマンスはジュニア、シニアカテゴリでの可能性を測る恰好の機会。

対抗馬の第一は高校選手権2位の舟久保遥香(富士学苑高)。これに金鷲旗の活躍で存在感を一段上げた林七海(東大阪大敬愛高)、村井惟衣(奈良育英高)、泉雅子(埼玉栄高)を有力候補として挙げておきたい。

Bブロックの配された谷川は泉と準々決勝を争い、ここに勝てば決勝進出は規定路線。

Cブロックでは舟久保と林がなんと1回戦で激突。Dブロックの村井も初戦(2回戦)はおそらく若藤唯(桐蔭学園高)と戦わねばならぬというかなり偏りのあるトーナメントだ。

■ 63kg級・鍋倉那美が大本命、工藤七海らライバルの「対鍋倉」戦略がみもの
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63kg級の本命は鍋倉那美

ライバル嶺井美穂(桐蔭学園高)が予選に出場せず、鍋倉那実(大成高)が優勝する確率が限りなく高い階級と言える。袖を得るなり内股で仕留めるというようなかつての圧倒的な勝ちぶりは鳴りを潜めている感はあるが、徹底マークの中をそれでも毎回キッチリ勝ち上がるその地力はやはり高く買っておくべきだ。Aブロックに配された鍋倉は3回戦で朝飛七海(桐蔭学園高)と戦い、準決勝では激戦となったBブロックから勝ちあがって来る全日本カデ王者・三浦裕香理(創志学園高)、齊藤百湖(修徳高)、巣山栞里(富士学苑高)いずれかとの対戦が予想される。

鍋倉の最大のライバルとなりそうな工藤七海(埼玉栄高)はCブロック配置。C、Dブロックは人材がさほど濃くなく、どの選手にも上位進出の可能性がある功名地獄。ただし工藤の決勝進出は動かし難い情勢と見る。

鍋倉と工藤が決勝で対戦した場合。このカードは高校選手権団体決勝で実現しており、その際は鍋倉の組み手の手順とリアクション行動を完全に工藤が読み切って動的膠着に嵌め、引き分けを得ている。意外と試合中に戦術を変えられないタイプの鍋倉ではあるが、工藤の側もこの「駆け引きに嵌める」だけでは勝利出来ないことは良くわかっているかと思われる。策士・本松好正監督のもとで今度はいかなるプランを以て対鍋倉戦に臨むか、観戦上のみどころはここだ。

■ 70kg級・青柳麗美、杉山歌嶺、中江美裕の3強が2回戦までに潰し合う
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高校選手権を制した青柳麗美は大激戦ブロックからのスタート

強豪が早い段階で対決する理不尽な組み合わせが多い今大会女子個人戦にあって、その極まりのようなトーナメント。

高校選手権王者青柳麗美(鹿児島情報高)、全日本ジュニア王者杉山歌嶺(修徳高)、東アジア選手権でシニアの強豪安松春香を下して優勝を飾ったばかりの中江美裕(大成高)が同じ山に固まり、なんと2回戦までにこの3人が潰し合うというなんとも勿体ないトーナメント。Cブロック下側で現出したこの山からの勝ち上がり予想は困難を極める。チャンピオンとして初めて「狙われる」立場の全国大会に臨む青柳、最高到達点の高さの一方不安定感がぬぐえない杉山、しつこさと意外な淡白さが同居する中江とどの選手も強さの一方で不安要素を抱えており、蓋を開けてみるまで様相がわからないところがある。全員が好調なら柔道が硬質な青柳か杉山、ローパフォーマンスでの争いとなれば柔道が柔らかく歩留まりの良い中江と見ておきたい。

この集中を受けて、他の強豪はベスト4入りが既定路線。Aブロックの新森涼(敬愛高)、Bブロックの畠石香花(土浦日大高)は順当に準決勝まで勝ち上がるのではないだろうか。Dブロックの吉本朝香(高知高)も無風区に配されたが、天才性の一方で垣間見せるムラ気の克服が課題。

■ 78kg級・浜未悠、梅津志悠、鈴木伊織、山内真子の「四強」がトーナメントを引っ張る
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13年の講道館杯で2位入賞の浜未悠

13年講道館杯2位の浜未悠(淑徳高)、高校選手権無差別2位の鈴木伊織(大成)、梅津志悠(敬愛高)、山内真子(國學院栃木高)が実力的な「四強」ではないかと思われるが、この階級も鈴木と梅津が1回戦で潰し合うというなかなかの理不尽ぶり。

鈴木は尽きぬ燃料とパワーを袖釣込腰に注ぎ込むという厄介な選手。鈴木が敗れているのはなんのかんのでこの戦術をスルー出来る本格派重量選手が多く、梅津がこの項に噛むのかどうかがひとつの争点。梅津は金鷲旗では抜ける選手が消された後でエース級を削りに掛かるという最もきつい役どころを担当し、ゆえに敬愛躍進の雰囲気にやや乗り遅れた感もある。団体戦でこれを払拭出来ずば、鈴木の戦術が梅津の柔道を塗りつぶして勝ち上がる可能性が高いのではないだろうか。

浜と山内はC-Dブロックの勝者がぶつかる準決勝で対決。

最終的には、柔らかさと手堅さ、意外性全てを併せ持つ浜の戴冠を予想しておきたい。鈴木のラッシュを受け止め、自身の攻撃に変換するだけの力と柔らかさがあると見る。

■ 78kg超級・児玉ひかると荒谷莉香子、冨田若春の3人激突のCブロックに注目
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金鷲旗で大活躍した児玉ひかる

主役は金鷲旗大会で大活躍、九州ジュニアも制している児玉ひかる(敬愛)、高校選手権無差別王者の荒谷莉佳子(帝京高)、皇后盃全日本女子選手権でも大活躍を見せた冨田若春(埼玉栄高)、泥臭さと足技の鋭さを両立させる斉藤芽生(東大阪大敬愛)の4人。これに粂田晴乃(大成高)、奥本華月(新田高)を入れたところまでが実力的な上衣候補だ。

Cブロックに児玉、荒谷、奥本、冨田が詰め込まれてここが最大の激戦区。児玉は初戦で奥本、3回戦で荒谷と対戦することとなる。荒谷が児玉の技術をパワーで塗りつぶすのか、パワーだけでなく足技に大技と自分より大きい相手でも投げる技術を持つ児玉が荒谷を凌ぐのか。見逃せない一番。柔道の質と荒谷の重量級らしい受けの脆さを鑑みて、児玉の勝ち上がりを予想しておきたい。

昨年序盤から強豪と連戦で力尽きた冨田はその下側の山。潰し合いを睨んで準々決勝でその児玉との対戦に挑む。金鷲旗大会では合技「一本」で敗れた冨田だが、ポイント失陥までの試合振りにはむしろ余裕が感じられた。意外な一発で暗転したあの一番を受けて、いったいどのような策をもってこの試合に臨むのか。注目したい。

Bブロックでは斉藤と粂田が準々決勝で対戦する。AブロックとDブロックは本命なき大混戦。Aブロックからは坂口今日香(長崎明誠高)を推しておきたい。

※ eJudoメルマガ版8月8日掲載記事より転載・編集しています。

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