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金鷲旗高校柔道大会男子レポート②準々決勝

(2015年8月3日)

※ eJudoメルマガ版8月3日掲載記事より転載・編集しています。
②準々決勝
金鷲旗高校柔道大会男子レポート
■ 準々決勝
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国士舘高・磯村亮太が埼玉栄高・高橋拓巳の払腰を返して「一本」

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埼玉栄・今入晃也が磯村亮太を上四方固で抑え込む

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飯田健太郎と蓜島剛の2年生同士による最終戦

国士舘高〇不戦二人△埼玉栄高
(先)磯村亮太〇内股△焼谷風太(先)
(先)磯村亮太〇小外掛△高橋拓巳(次)
(先)磯村亮太△合技〇今入晃也(中)
(次)河田闘志〇優勢[有効・内股]△今入晃也(中)
(次)河田闘志×引分×長濱快飛(副)
(中)飯田健太郎〇優勢[指導2]△蓜島剛(大)
(副)竹村昂大
(大)山田伊織

国士舘は先鋒磯村亮太が埼玉栄の斬り込み隊長焼谷風太に「指導」の取り合いで一時ビハインドを負うなど手を焼きながらも内股「一本」で勝利、さらに次鋒高橋拓巳からも払腰を返しての小外掛「一本」と奪って快勝。これまでの快進撃の牽引車であった前衛2人がともに一本負けを喫した埼玉栄としては苦しい情勢だが、中堅今入晃也がこの2人が見せた激しい抵抗を引き継ぐかのように健闘。磯村に小外掛「技有」を奪われながらも、「技有」を奪い返し、上四方固に抑え込んで合技の一本勝ち。スコアをタイに戻す。

しかし国士舘の戦力は厚い。次鋒河田闘志は体格差をテコに隙の少ない試合を展開し、内股「有効」で勝利。さらに副将長濱快飛にもチャンスを作らせないまま引き分けて1勝1分けでぶじ退場。最終戦は飯田健太郎が4月の全日本カデで苦杯を喫した蓜島剛を相手に内股に大外刈と先んじて攻め込み、度々現出した大外刈をかち合わせる返し合いにも退かず。最終的には袖を絞り込んだ蓜島に2つ目の「指導」が与えられ、これを以て飯田が優勢勝ち。国士舘が不戦二人のスコアでベスト4進出を決めた。

国士舘は強豪埼玉栄を相手に畳に3人を残し、かつ飯田が全日本カデのリベンジを果たしてと形上は快勝。しかし磯村が抑え込みを取り逃す場面があり、さらにリードした状況から逆転の一本負けを喫するなど盤石とは言い難い試合。前戦の作陽戦での不自由感ある戦いぶりと合わせて、以後が少々心配になる出来であった。

蓜島ら2年生を中心にここまで快進撃を演じた埼玉栄であったが王者・国士舘には及ばず。しかし前戦まで見せた前衛4人の鉄球を屋台骨に直接ぶつけ続けるような迫力ある攻め、上から目線で戦えるメンタリティはこの試合も健在。全日本カデ重量級王者蓜島剛も硬軟取り混ぜた強さも併せて、以後が非常に楽しみなチームだ。高校選手権に引き続き、十分存在感を見せた大会と言って良いだろう。

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先鋒戦、白鴎大足利・長島立弥が日体荏原・長井晃志から支釣込足「有効」で一時リードを得る

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長井晃志が白鴎大足利・薄井裕太から支釣込足「有効」

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長井は佐俣楓からも一本背負投「一本」、見事4人抜きを達成する

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太田彪雅が長井を内股「一本」で一蹴、一段違う力を見せる

日体荏原高〇不戦三人△白鴎大足利高
(先)長井晃志〇優勢[技有・袖釣込腰]△長島立弥(先)
(先)長井晃志〇袖釣込腰△薄井裕太(次)
(先)長井晃志〇優勢[有効・大外刈]△河村貴文(中)
(先)長井晃志〇一本背負投△佐俣楓(副)
(先)長井晃志△内股〇太田彪雅(大)
(次)松井海斗×引分×太田彪雅(大)
(中)長井達也
(副)東部雄大
(大)藤原崇太郎

日体荏原がこれ以上ないという戦い方で白鴎大足利を粉砕。
日体荏原としては白鴎大足利の大将太田彪雅に何枚を手当て出来るか、一方の白鴎大足利としてはどれだけ日体荏原の枚数を減らして大将太田に繋げるか、とこの準々決勝も非常にテーマがはっきりした試合。

そんな中、白鴎大足利の先鋒長島立弥は日体荏原の抜き役・長井晃志から1分5秒、相手を腹上で持ち上げるようにして支釣込足「有効」を先制。前衛4枚の戦力比較は明らかに日体荏原が上だが、もっとも仕事が出来る長井を抜き去れば以後の戦いは荒れる可能性も出てくる。これは縺れるかと大いに期待を持たせる状況となったが、長井は直後の1分24秒に袖釣込腰「技有」であっさり逆転。結局この試合は長井の優勢勝ちに終わり、日体荏原が貴重な先取点を得る。

大事な1試合目が逆転という「上げて、落とす」形になったことで、日体荏原優位の力関係はさらに加速した感あり。長井は次戦で薄井裕太を背中を引っ掴んでの支釣込足「有効」、さらに2分29秒袖釣込腰「一本」と圧倒。3試合目は河村貴文も大外刈「有効」で下すと、続く4試合目では白鴎大足利の前衛4枚の筆頭格である佐俣楓をも豪快な一本背負投「一本」で下す大活躍。1人で4枚全てを片付け、大将太田を畳に引きずり出すことに成功。

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最終戦、太田の内股を松井海斗が必死で耐える

太田は畳に残った長井を内股「一本」で一蹴するが、さすがに残った枚数の多さ自体に意欲を失った印象。タイの勝負であれば残り4人との力関係は上のはずだが、後ろに長井達也、東部雄大、藤原崇太郎の大駒3枚の影を感じながらこの日絶好調の次鋒松井海斗を抜き去る気力は残っておらず、この試合は激しく攻め込む場面を幾度が作ったものの引き分け。結果、不戦三人で日体荏原が勝利、見事ベスト4へと駒を進めることとなった。

「太田の前に何人消費するか」「太田を何人で止めるか」という二大テーマの実行に要した人数は実質それぞれ一人のみ。日体荏原はまさしく完勝であった。

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先鋒戦、前戦で5試合を戦った大成・古賀颯人が果敢に攻め込む

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大成高の次鋒前濱忠大が神戸国際大附高・倉見潤から背負投「一本」

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大成高の副将並木泰雅はここまで2人を抜いた新井滉燿をあっという間の払腰「一本」に仕留める

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並木が神戸国際大附高・石山潤平から左小外刈で「有効」を奪う

大成高〇不戦一人△神戸国際大附高
(先)古賀颯人〇優勢[指導2]△村上優哉(先)
(先)古賀颯人△優勢[指導2]〇倉見潤
(次)前濱忠大〇背負投△倉見潤(次)
(次)前濱忠大△反則[指導4]〇新井滉燿(中)
(中)友田皓太△優勢[指導2]〇新井滉燿(中)
(副)並木泰雅〇払腰△新井滉燿(中)
(副)並木泰雅〇優勢[指導3]△田上英也(副)
(副)並木泰雅〇優勢[有効・小外刈]△石山潤平(大)
(大)神鳥剛

大成の先鋒古賀は初戦を「指導2」で勝ち抜けるが、さすがに直前のパート決勝で修徳高を相手に5戦を戦った疲労は隠せず。サイズのある倉見潤には2つの「指導」を失い優勢負け。

畳に残った倉見は身長176cm、体重100kgの偉丈夫だが、挑む大成・前濱忠大は対照的に身長167cmの短躯。しかし前濱は相手が大きい方が戦いやすいとばかりに自在に試合を展開、自信満々得意の背負投に飛び込んで見事「一本」を奪う。

ここで神戸国際大附は副将格の巨漢・新井滉燿が登場。畳に残った前濱、そして中堅友田皓太の担ぎ技をしっかり潰し続け、前濱からは4つ、友田からは2つの「指導」を奪って2連勝。この試合初めて1人差のリードを作り出す。

しかしここで畳に上がった大成の副将・並木泰雅は一段レベルの違う強さを見せる。新井を試合開始早々の払腰「一本」で屠り去り、続く副将田上英也にも3つの「指導」を奪って勝利、逆に1人差のリードを作り出して神戸国際大附のエースである大将石山潤平を畳に迎え入れる。

この試合は並木、石山ともに右組みの相四つ。疲れの見え始めた並木を相手に石山は右大外刈を連発、支釣込足に袖釣込腰も入れて「指導」1つのリードを得る。
どうやら主導権を握り掛けた石山さらに思い切った支釣込足を見せるが、並木はこれを体捌き良く小外掛で切り返し、石山は大きく崩れて畳に這う。主審はこの技に「有効」を宣告。角度によってはポイントか否か微妙な技であったが、評価の分かれ目となる着地点は三審いずれからも死角でこれは妥当、かつ石山にとっては不運な一撃。

石山は以後も攻め続けたが、反則累積は並木が「3」、石山が「1」までで試合が終了し、攻撃ポイントをめくり返すところまでは届かず。結果並木が「有効」優勢を以てこの大事な一番に勝利し、大成が不戦一人のスコアを以て準決勝進出を決めることとなった。

敗れた神戸国際大附、高校選手権で不調だった石山がこの金鷲旗では実力発揮、一定以上の存在感を見せたと言える。ただし、石山と新井のスケール感に一段差があること、そして周辺戦力にまだまだ凹凸があることが全国大会の上位対戦に至って炙り出されてしまった印象。インターハイでの再躍進には倉見、田上などブロック大会で強さを見せている選手にもう一段力の上積みが必要な情勢と思われる。

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習志野高の大将篠崎忠史が足立学園高・山本瑛介から浮落「一本」

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足立学園高の副将佐々木卓磨が篠崎忠史を攻める

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佐々木は篠崎に一本勝ち、ここまで8連勝の篠崎ついに力尽きる

足立学園高〇不戦一人△習志野高
(先)樋口裕大〇優勢[有効・大外刈]△清水夏輝(先)
(先)樋口裕大△横四方固〇陳野亮(次)
(次)雨森俊成〇袖釣込腰△陳野亮(次)
(次)雨森俊成×引分×石渡雅大(中)
(中)山本瑛介〇小外刈△勝野祐樹(副)
(中)山本瑛介△浮落〇篠崎忠史(大)
(副)佐々木卓磨〇崩上四方固△篠崎忠史(大)
(大)島田隆志朗

大混戦ブロックまとめの試合は激しい点の取り合いの末に足立学園が勝利。この撃ち合いの様相は第5試合以降加速、足立学園の中堅山本瑛介が習志野の副将勝野祐樹を小外刈「一本」で下すと、習志野は今大会躍進の主役である大将篠崎忠史が山本の右小外掛を抱き止め返しての浮落「一本」で抜き返し、ビハインドを1人差にまで詰める。

しかし、今大会ここまで8勝0敗0分けと大車輪の活躍を続けて来た篠崎を、足立学園の副将佐々木卓磨が激しい投げの打ち合いの末に横三角からの崩上四方固「一本」でついに止める。結果、不戦一人、二人残しを以て足立学園が栄光の金鷲旗ベスト4進出の切符を手にすることとなった。

結果決まった準決勝カードは、

国士舘高 - 日体荏原高
大成高 - 足立学園高

の2試合となった。

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