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全日本学生柔道優勝大会男子レポート②準々決勝

(2015年7月15日)

※ eJudoメルマガ版7月15日掲載記事より転載・編集しています。
②準々決勝
全日本学生柔道優勝大会男子レポート
■ 準々決勝
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東海大の三将倉橋功が浮技「有効」奪取、そのまま抑え込みに掛かる

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ベイカー茉秋が渡辺大樹を引込返で攻める

東海大 4-1 山梨学院大
(先)中野隼人×引分×前野玲音
(次)ウルフアロン〇優勢[技有・引込返]△大町隆雄
(五)近藤弘孝△内股(2:07)〇飯田健伍
(中)香川大吾〇反則(3:50)△春日良太
(三)倉橋功〇上四方固(1:37)△佐藤天信
(副)ベイカー茉秋〇縦四方固(2:58)△渡辺大樹
(大)影浦心×引分×藤井靖剛

東海大が山梨学院大を粉砕。山梨学院大は次鋒に大町隆雄、さらに五将に飯田健悟と強豪相手にも得点が期待出来るタイプの強者を前衛にまとめて突っ込んで得点ブロックの形成を狙ったが、東海大の側も万が一にも相手に走られることのないようポイントゲッターの中からウルフアロンを割いて前衛に派遣、ここに的確に楔を打った。

先鋒戦の引き分けを受けた次鋒戦では東海大の目論み通りウルフが大激戦の末に大町を引込返「技有」で下す。五将戦は飯田が近藤に内股「一本」で勝利し1-1の内容差で山梨学院大がリードを得たが、後に続くメンバーと個々の対戦の力関係を考えれば、この時点でのタイスコアは東海大にとっては順行運転の範囲内。以降東海大は中堅香川大吾が春日良太を「指導」4つの反則で下し、さらに倉橋功が佐藤天信を相手に僅か1分37秒の上四方固「一本」で勝利。副将戦ではベイカー茉秋が縦四方固「一本」で渡辺大樹を下し、大将戦の引き分けを経た通算スコアは4-1。結果としては順当に東海大が準決勝への勝ち上がりを決めた。早い段階で連続得点を挙げる他に道はなしとの山梨学院大の策は戦力差に鑑みて現実的かつ的確なものであったが、東海大の戦力の厚みと、橋頭堡として大駒ウルフを前衛に送り込んだクレバーさを崩すには至らなかった。

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国士舘大・佐藤正大が大岩郁弥から上四方固「一本」

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江畑丈夫が山本悠司の腕を極めながら寝技に持ち込み、横四方固「一本」

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国士舘大 3-1 天理大
(先)浅利慎之介×引分×山戸貴史
(次)佐藤正大〇上四方固(3:55)△大岩郁弥
(五)砂田勇登×引分×具志堅一弘
(中)田崎健祐△反則[指導4](4:58)〇白川剛章
(三)塚本健太郎×引分×長友幹斉
(副)江畑丈夫〇横四方固(1:52)△山本悠司
(大)遠藤翼〇反則[指導4](3:40)△石内裕貴

勝負どころの準々決勝に至って天理大はメンバーを大幅入れ替え。前戦で得点を挙げた古田伸悟と北浦大基、そして正木聖悟の3人を下げ、4年生の石内裕貴と山戸貴史、そして大物1年生の白川剛章を入れて国士舘戦に臨んだ。対する国士舘大は小川竜昂をいったん下げ、先鋒に浅利慎之介を入れて布陣。

国士舘大は次鋒佐藤正大が一本勝ち、天理大は中堅白川がポイントゲッター格の田崎健祐から試合終了直前に4つ目の「指導」を奪う奮戦を見せて4戦終了時点でスコアは1-1のタイ。拮抗の試合展開だが、しかし国士舘大は副将戦で江畑丈夫が山本悠司から横四方固「一本」で勝利、大将戦も遠藤翼が石内裕貴を相手に着々「指導」を積み上げて、3分40秒「指導4」でダメ押しの1点獲得。結果、通算スコア3-1で国士舘が準決勝進出を決めることとなった。

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準々決勝最大の注目カード日本大-明治大戦が始まる

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日本大の先鋒佐藤和哉が川田修平から小外刈「技有」

日本大 - 明治大
(先)佐藤和哉 - 川田修平
(次)一色勇輝 - 小川雄勢
(五)安達裕助 - 上田轄麻
(中)制野孝二郎 - 安田圭吾
(三)レイズカヨル - 田中源大
(副)向翔一郎 - 金山天地
(大)尾崎央達 - 名垣浦佑太郎

準々決勝最大の注目カード。日本大としては佐藤とレイズで得点必須、一方の明治大としては川田で我慢して、小川と上田で勝利を挙げたいというのが前衛から中盤までの盤面事情。双方戦線に並べた選手の質は高いが、大駒を抱えながら戦力の凹凸のある日本大、駒の粒の揃った明治大とややその内情は異なる。そして対戦相性を考えると攻めの駒のミッション達成の難易度は、日本大の側がより高いという印象。

そして勝敗読み難いのが副将戦。90kg級全日本ジュニア王者の向翔一郎は素晴らしい技の切れ味と勝負勘を持つ一方でその良さが誰にでも発揮出来るというような手堅い型の選手ではなく、一方の金山はしぶとい組み手に左右の巻き込み、横落に抱き着きの裏投と力関係を覆す一発技を懐に呑む厄介な選手。実績は向のほうが上だが、天才肌に難剣遣いがマッチアップするという、サイコロの目がどちらに転ぶかわからない典型的なギャンブルカードだ。ジョーカー同士が対戦するこの副将戦の前に、どちらがどれだけ状況を積み上げられるかどうかが勝負のカギと考えるべきだろう。

先鋒戦は佐藤和哉が川田修平から踏み込み鋭い小外刈で「技有」を奪って難しいミッションを達成、まず日本大が貴重な先制点を得る。以降の盤面を考えるとまことに大きな1点。

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明治大の次鋒小川雄勢が一色勇輝から払巻込「一本」

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田中源大がレイズカヨルを袖釣込腰で攻める

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天王山となった副将戦、明治大の金山天地が左外巻込で向翔一郎から「有効」を先取

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向翔一郎が「やぐら投げ」の形で金山を抱え上げ、逆転の「一本」

明治大はここから小川雄勢の払巻込「一本」、さらに上田轄麻の内股「有効」で、星勘定通りに2点を連取。巻き返したい日本大はここから100kg級学生王者の制野孝二郎と同じく100kg級の世界ジュニア王者レイズカヨルとポイントゲッターが連続出場するがいずれも動きに冴えを欠き、安田圭吾と田中源大の壁を突破出来ずに2戦連続の引き分け、1-2のビハインドのまま終盤戦を迎える苦しい展開となってしまう。

そして迎えた向-金山の副将戦。開始早々の46秒に金山が左への外巻込で「有効」を獲得、場内大いに沸くが向はビハインドで逆に力を得たがごとく1分21秒に勝負に出る。脇を差して相手に抱き着き「やぐら投げ」の形で持ちあげると、浮いた相手に体を浴びせて被り落とし劇的な逆転「一本」。この時点でスコアは2-2、内容差で日本大がリードを得るに至った。

大将戦の尾崎央達-名垣浦佑太郎戦は尾崎が巧みに状況を作って名垣浦にスクランブルのトリガーを引く暇すら与えず。この試合は引き分けに終わり、結果2-2の内容差で日本大がベスト4へと勝ち上がることとなった。

日本大 ②-2 明治大
(先)佐藤和哉〇優勢[技有・小外刈]△川田修平
(次)一色勇輝△払巻込(2:31)〇小川雄勢
(五)安達裕助△優勢[有効・内股]〇上田轄麻
(中)制野孝二郎×引分×安田圭吾
(三)レイズカヨル×引分×田中源大
(副)向翔一郎〇浮落 (1:21)△金山天地
(大)尾崎央達×引分×名垣浦佑太郎

「不確定要素」と規定されるべき副将対決の帰趨がそのまま試合全体の結果に跳ね返ったという体の一番。三将までの双方のミッション達成数と「不達」数を勘定すると流れはむしろ明治大にあったのではないかと思われるが、ジョーカー向の一発で形勢まさに逆転。日本大の育てた選手の「面白さ」と多様性がチームを救ったという一番であった。明治大は副将に曲者金山を置くというところまで含めてオーダー順、戦い方ともにかなりうまく嵌まった一番ではなかったかと思われるが、失意の敗戦。前述した「前半戦から中盤戦までの状況の積み上げ」という点では上田が「有効」までで攻撃の矛を収め、安達がそれ以上の得点を許さず粘った五将戦の結果が最後まで盤面全体に効いた試合だった。

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筑波大の先鋒永瀬貴規が帝京科学大・山田知輝から内股「一本」

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筑波大の三将神谷快が船津功貴から内股「一本」

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長倉友樹が小野剛志から「技有」を奪う

筑波大 7-0 帝京科学大
(先)永瀬貴規〇内股(3:23)△山田知輝
(次)山本幸紀〇上四方固(0:54)△中山翔太
(五)小林悠輔〇内股(0:15)△渡辺純也
(中)尾原琢仁〇横四方固(2:09)△渡部匠
(三)神谷快〇内股(0:32)△船津功貴
(副)黒岩貴信〇払腰(0:45)△鷲崎勇星
(大)長倉友樹〇合技(1:31)△小野剛志

準々決勝最終戦は筑波大が圧勝。混戦ブロックを勝ち上がって来た帝京科学大を相手にほぼベストメンバーを組み、先鋒永瀬の内股「一本」に始まり全試合一本勝ち。スコア7-0のパーフェクトゲームで悠々準決勝への勝ち上がりを決めた。恵まれた組み合わせを生かし「(後半戦に)しっかり力を残す」(増地克之監督)との課題設定をしっかりクリア、昨年敗れた日本大との準決勝対決に腕を撫す。

結果決まった準決勝のカードは、

東海大 - 国士舘大
日本大 - 筑波大

の2試合となった。

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