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第30回皇后盃全日本女子柔道選手権全試合詳細③3回戦

(2015年7月9日)

※ eJudoメルマガ版7月9日掲載記事より転載・編集しています。
■ 3回戦
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梅木真美が新井千鶴の左大内刈を小外刈に捉え返し「有効」奪取

梅木真美〇優勢[有効・小外刈]△新井千鶴

8月のアスタナ世界選手権で代表を務める2人による一番は双方左組みの相四つ。
序盤の足技の蹴り合いを経て、双方大内刈に大外刈、そして大外返という大技の撃ち合いが続く。
2分半過ぎに梅木が両襟を得て左大外刈、さらに左大内刈で追うと下げられた新井は支釣込足を放ちながら場外へ。追い掛けた梅木が左大外刈で「一本」級の投げを見せるがこれは「待て」の後でノーカウント。直後の2分43秒新井に消極の「指導1」。
双方消耗激しく、寝勝負を経た3分30秒過ぎの「待て」の直後は互いになかなか立ち上がれない場面が立ち現れる。続くシークエンス、新井が探りで入れた大内刈に梅木が鋭く反応、一旦止めておいてから小外刈に捉えて直して「有効」。
以後、4分32秒頭の下がった梅木に「指導」、残り13秒で放たれた新井の右一本背負投に偽装攻撃の「指導」が積み重なって試合終了。梅木が「有効」優勢で準々決勝への勝ち上がりを決めた。ださい。

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山部佳苗が武居紗知を右払腰「一本」で一蹴

山部佳苗〇払腰(0:32)△武居紗知

山部が右、武居は左組みのケンカ四つ。武居釣り手を突いて距離を保とうとするが山部両襟を掴んで間合いを詰めると前技フェイントの出足払で崩し、さらにステップを切っての右払腰。位置は内股側にずれたが勢い止まらずそのまま「一本」。山部の動き、良し。

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安松春香が体格差に怖じず大外刈の大技で井上愛美を攻める

安松春香〇優勢[旗判定2-1]△井上愛美

安松が左、井上が右組みのケンカ四つ。引き手争いが続き48秒双方に「極端な防御姿勢」の「指導1」。安松が持った釣り手を井上が切るとその勢いで安松が大きくバランスを崩すなど序盤は井上が体格差で優位に思われたが、安松は足技を交えながらあくまで陣地を下げず、粘り強く試合を進める。1分41秒指を組み合わせた咎で双方に「指導2」、井上が片手の内股巻込に右足車と攻撃を2つ続けた4分19秒には安松に「指導3」が宣せられる。スコアは「1」差で井上がリード。
しかしここから息切れ気配の井上に対し安松が攻勢に出る。引き手で袖を確保して大内刈に小内刈、この足技で勢いを得ると4分47秒には引き手側に回り込んで左大外刈の大技に乗り込み、さらに支釣込足で大きく崩す。井上の体力が減じたことで安松の組み手の巧さが如何なく発揮されることとなった格好で、残り30秒では体格差に怖じず思い切り奥襟を叩くところまで戦力バランスを回復。試合はそのまま終了、前述の通り指導差では「1」差で井上がリードであったが、後半の井上の失速と安松の猛攻をそのまま持ち込む形で旗判定は2本が安松を支持、安松のベスト8進出が決まった。

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山本沙羅が岡村智美を払腰「一本」、大砲の撃ち合いとなった試合を制す

山本沙羅〇払腰(2:38)△岡村智美

左相四つ。互いに奥襟を持ち合いガップリと組み合う。双方内股で1度ずつ潰れ合い、31秒に山本が左大外刈を放つと岡村は回避せず真っ向から人の字の形で耐える。
山本は左内股、岡村は大外刈に小外刈、左払腰で激しく攻めるも山本崩れず。1分50秒に岡村思い切り小外掛に入り込むが山本は自身の左払腰に変換、大技に大技を重ねて展開を譲らず。直後山本が抱き着きの密着を図り、岡村が支釣込足で崩し返して攻め合いのまま拮抗継続。2分7秒には岡村が相手を引きずり出しながらの左内股を試みるが相手を載せきれず片足で崩れ「待て」。
2分38秒、岡村が前に出たところに山本左払腰。大きな体を思い切り捨てた豪快な一発に岡村畳にめり込む勢いで吹っ飛び「一本」。
攻撃型の両選手による見応えのある撃ち合いであった。実績のある岡村の一発に怖じずにあくまで技を撃つことで勝利を得た山本は見事。一方失うもののない若い山本に対して、あまりに放埓な「ノーガード」の撃ち合いに応じたベテラン岡村の試合ぶりは評価の分かれるところ。組み手の危機管理を行わず互いが良いところを持ち合って勝負する、この手のリスクを顧みない撃ち合いは勝ってこそ評価されるべきで、「力関係を見誤った」失敗と評しておくのが妥当かと思われる。

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朝比奈沙羅が力の差を見せつけ、泉真生を圧殺

朝比奈沙羅〇優勢[僅差]△泉真生

朝比奈、泉ともに右組みの相四つ。互いに横変形に組み合い、朝比奈が支釣込足で先んじて攻める。互いに組み手の不利を感じては巻き込みで展開を切るという体の序盤戦であったが、1分44秒泉に消極的との咎で「指導」、2分32秒には「極端な防御姿勢」の判断で泉に「指導2」。朝比奈は組み手の優位確保に片襟を差してのあおりで形勢優位を保ち続け、3分25秒には泉に「指導3」。泉は最後まで主導権を取り返すことが出来ず、そのまま試合終了。
危ない場面なく勝利した朝比奈はしかし同学年で一階級下の泉に対し具体的な投げに繋がる道筋を発見出来ず。手堅い試合であったとも、オーソドックスタイプの朝比奈が工夫なく具体的な手立てを繰り出せないまま終わったとも評価可能な一番。

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市橋寿々華が支釣込足で下田美紗季を大きく崩す

市橋寿々華〇優勢[旗判定3-0]△下田美紗季

両者右組みの相四つ。下田奥襟を叩いて右大内刈、右払巻込に右内股と組み際に技が良く出る。市橋はこれに散発ながらも威力のある支釣込足で対抗。市橋が組んで圧力、一方の下田は組み際の手数という様相で、反則ポイントは3分18秒に下田に与えられた「指導」1つのみで試合終了。良く攻めたが有効打の足りなかった下田に対し、大枠優位を取り続けて散発ながらも数度下田を伏せさせている市橋の試合ぶりを審判団は評価。旗は3本が市橋に揃った。

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冨田若春が右払腰「一本」で難敵千葉英理子を下す

冨田若春〇払腰(4:27)△千葉英理子

右相四つ。千葉は引き手側で襟から、冨田は釣り手側から組み手を開始。29秒「取り組まない」咎で千葉に「指導」、直後釣り手から持って突進した千葉に対し冨田はすかさずタイミングを合わせて払巻込を試みるなど相手が良く見えている印象。
横変形の組み合いから冨田が右大内刈に支釣込足と良く攻め、千葉も裏投に釣り手をクロスに入れた引込返で対抗。しかしこの攻撃の直後の3分7秒、千葉に片襟の「指導2」。
4分27秒千葉の出足払に合わせて冨田が右払腰。見事決まって「一本」。
冨田はこの試合も冴えていた。高校生ながら、環太平洋大の猛稽古で叩き上げられた千葉を地力とディティールで追い詰め、最後は投げるに至った力と技は見事。

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田知本愛が高山莉加から出足払「技有」

田知本愛〇優勢[技有・出足払]△高山莉加

田知本が左、高山が右組みのケンカ四つ。開始早々、激しい組み手争いから高山が相手を前に引きずり出しながらの右内股を放つが、田知本が瞬間支釣込足で応じると高山は撃たれたように激しく崩れる。田知本その上に乗り込むが高山なんとか耐えて「待て」。
以後高山両襟を掴んで出足払に内股と激しく攻めるが田知本も機を見ての膝車、左大外刈に足車で展開を譲らず。3分43秒、田知本が踏み込み鋭く出足払、ドンと音がする勢いで弾かれた高山あっという間に畳に落ちて「技有」。その後も攻め合い続くが時間が経つごとに田知本の優位は明らか、4分32秒には左足車で、残り1分では鋭い送足払で高山を這わせる。そのままポイント動かずタイムアップ、田知本の勝ち上がり決定。

良く攻めた高山だが、田知本は一発一発の重さが違った。田知本が技を放つごとに高山はその重さに追い詰められていったという印象。

※ eJudoメルマガ版7月9日掲載記事より転載・編集しています。

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