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グランプリ・ウランバートル女子各階級ひとこと展望

(2015年7月2日)

※ eJudoメルマガ版7月2日掲載記事より転載・編集しています。
女子各階級ひとこと展望
グランプリ・ウランバートル
欧州の強豪の影が薄く、地元モンゴル勢の強豪の有無がそのまま階級のレベルを決めるという様相にある今大会にあって、男子ほどモンゴルの戦力に厚みがない女子は全体として少々寂しい陣容。大看板であるリオ世界選手権48kg級王者のムンクバット・ウランツェツェグも出場を回避し、注目すべき階級は多くない。

その中にあってワールドマスターズ2連覇を決めたばかりのドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、ロンドン五輪王者の松本薫、ワールドマスターズで松本を破ったばかりのサブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、さらにエレン・ルスヴォ(フランス)と役者が揃った57kg級は「グランプリ」の名に恥じないレベルのトーナメント。この57kg級と、ワールドマスターズ連覇者ユー・スンを生み出したばかりの中国が久々エースのチン・チェンを、それも代表争いのライバルであるはずのマー・シーシを添えて送り込む78kg超級、ファン・イスル(韓国)とチェン・フェイ(中国)のベテラン2人が参加する70kg級は注目に値する。

■ 48kg級(エントリー12名)
ムンクバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、浅見八瑠奈に近藤亜美と世界チャンピオン3人を擁して非常に競技レベルの高い東アジアで行われる大会だが、今回の陣容は脆弱の一言。第1シードがワールドツアーで優勝歴のないキム・ソルミ(北朝鮮)、ライバルと目される選手はこの階級の欧州選手権のエントリーを見送ったフランスから送り込まれたレティシァ・ペイエとオロール・クレメンスの2人。いずれも世界選手権で上位を狙うレベルの選手ではなく、率直に言ってみどころ少ない階級。

【プールA】
Aシード選手:キム・ソルミ(北朝鮮)
【プールB】
Aシード選手:レティシァ・ペイエ(フランス)
【プールC】
Aシード選手:アレクサンドラ・ポドリャドワ(カザフスタン)
【プールD】
Aシード選手:オロール・クレメンス(フランス)

■ 52kg級(エントリー13名)
第1シードは32歳ながら今季のグランプリ・トビリシで優勝してランキングを12位まで上げたヤーナ・スンドベルグ(フィンランド)。大会の顔である第1シード選手に据えるには少々頼りない選手だが、第2シードに地元モンゴルからムンクフバータル・ブンドマー、第3シードにプリシラ・ネト(フランス)が入ってどうやらトーナメントの恰好がついたという印象。

日本の志々目愛はネトの直下で初戦がキム・ミリ(韓国)という配置。トーナメント全体で見ると厳しい位置だが、以後代表戦線に絡むのであれば優勝以外は許されない陣容。奮闘に期待。

【プールA】
Aシード選手:ヤーナ・スンドベルグ(フィンランド)

【プールB】
Aシード選手:アディヤサンプ・ツォルモン(モンゴル)

【プールC】
Aシード選手:ムンクフバータル・ブンドマー(モンゴル)

【プールD】
Aシード選手:プリシラ・ネト(フランス)
日本選手:志々目愛

■ 57kg級(エントリー13名)
冒頭書いた通り、なかなかの役者が揃った最注目階級。松本は2試合目(準々決勝)でヨハナ・ロジェ(セルビア)、準決勝でドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、決勝ではエレン・ルスヴォ(フランス)かサブリナ・フィルツモザー(オーストリア)と対戦する。

フィルツモザーには前回対戦で敗れているがこれまでの戦歴から考えればその敗戦はアクシデントの範囲に収まるもので、ドルジスレンには小差の試合を演じてはいるが現在3連勝中。普通に戦えば松本の優位は動かないはずで、今大会はまさにその松本の「普通」が現時点で通用するかどうかが問われる大会になると考えておきたい。ワールドマスターズでの意外な1敗を「アクシデント」の範囲に押し込めるべく、出来得れば周囲にその強さを印象づけるような勝利を得ておきたいところ。

【プールA】
Aシード選手:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)

【プールB】
Aシード選手:松本薫

【プールC】
Aシード選手:サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)

【プールD】
Aシード選手:エレン・ルスヴォ(フランス)
Bシード選手:ティナ・ツェルトナー(オーストリア)

■ 63kg級(エントリー19名)
階級全体として混戦傾向にある63kg級、今大会の主役を張るのは第1シードのカトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)と第2シードのアンロール・ベラル(フランス)。

23歳のウンターブルツァハー(オーストリア)はグランドスラム・バクーで優勝、ワールドマスターズ・ラバトで2位と今季極めて好調。欧州選手権では7位と失意の結果に終わったがそのままアゼルバイジャンから直行、連戦を選択してこのウランバートル大会に参加することとなった。32歳のベラルは欧州選手権出場をクラリス・アグベニューに譲ったがワールドマスターズでは3位に入賞しておりまだまだ元気。いずれもサイコロの目の転がり方次第では世界選手権での主役級の活躍が十分見込めるダークホースであり、特にウンターブルツァハーはファンにとってはしっかり見ておきたい選手。

日本からは高校3年生の講道館杯王者嶺井美穂が参加。初戦でリズレン・ソーク(モロッコ)、準々決勝はヒルデ・ドレクスラー(ドイツ)、そして準決勝はウンターブルツァハーと対戦予定。嶺井のシニア国際大会のキャリアの浅さを考えれば強敵揃いだが、嶺井が田代未来追撃を本気で考えるのであれば上記のシード選手2人まで加えて、いずれも負けるわけにはいかない相手。得意の大外刈がシニアの舞台でどこまで効くか、思い切りの良い試合に期待したい。

【プールA】
Aシード選手:カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)

【プールB】
Aシード選手:ヒルデ・ドレクスラー(ドイツ)
日本選手:嶺井美穂

【プールC】
Aシード選手:アンロール・ベラル(フランス)
Bシード選手:アンナ・ベルンホルム(スウェーデン)

【プールD】
Aシード選手:ツェデフスレン・ムンクザヤ(モンゴル)
Bシード選手:ミア・ヘルマンソン(スウェーデン)

■ 70kg級(エントリー18名)
皆勤選手ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)とアスマ・ニアン(モロッコ)がそれぞれ第1シード、第2シードを張ったが、注目したいのは東アジアからファン・イスル(韓国)とチェン・フェイ(中国)のベテラン2人の参戦があること。それぞれキム・センヨン、ゾウ・チャオにツアー1番手の座を奪われつつあるが、今大会は久々に得たチャンス。五輪、世界選手権に繋がるような試合を演じて流れを変えられるかどうか、特に序列をハッキリ区切られている感のあるファンにとってはまことに大事な大会だ。

日本の池絵梨菜は2戦目でファン、3戦目(準々決勝)でグラフという非常に厄介な位置に配された。ともに先手攻撃が身上の選手であり、池としては待ち過ぎず、付き合い過ぎずに自分のペースで試合を運びたいところ。

優勝候補はグラフとポスヴィトの2人と見る。不確定要素は池。

【プールA】
Aシード選手:ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)
Bシード選手:ファン・イスル(韓国)
日本選手:池絵梨菜

【プールB】
Aシード選手:アントニア・モレイラ(アンゴラ)
日本選手:イリアナ・マルツォク(ドイツ)

【プールC】
Aシード選手:アスマ・ニアン(モロッコ)
Bシード選手:ゾウ・チャオ(中国)

【プールD】
Aシード選手:ファニー・エステルポスヴィト(フランス)
Bシード選手:チェン・フェイ(中国)

■ 78kg級(エントリー11名)
ワールドツアーの表彰台ゼロのまま、アフリカ選手権2位をテコにランキングを21位まで上げたサラ・ミリアム・マズオウズ(ガボン)が第1シードという、旬な強豪選手の参加の有無という観点から見れば「終わっている」トーナメント。第2シードにロンドン五輪で意外な躍進、銀メダルまで上り詰めたジェンマ・ギボンス(イギリス)が配されてなんとか恰好を保ったという体だ。

ここに日本から緒方亜香里というワールドクラスの大物と、昇り調子のホープ高山莉加の2人が参戦。高山は2試合目(準々決勝)でギボンスとぶつかり、準決勝では高山と緒方のマッチアップが濃厚。そしていずれかの優勝、いずれかの3位入賞までは至上命題と考えるべきだろう。


【プールA】
Aシード選手:サラ・ミリアム・マズオウズ(ガボン)

【プールB】
Aシード選手:アルビナ・アマンゲヅディエワ(カザフスタン)

【プールC】
Aシード選手:ジェンマ・ギボンス(イギリス)
日本選手:高山莉加

【プールD】
Aシード選手:ジャーン・ゼフイ(中国)
Bシード選手:緒方亜香里

■ 78kg超級(エントリー11名)
スター選手の参加はないが、なかなかの陣容と評したい。注目すべきは中国勢。ユー・ソンがワールドマスターズを2連覇したばかりの情勢にあって、今大会は国内のライバルであるマー・シーシとかつてのエースであるチン・チェンの大物2人を送り込んで来た。リオ五輪をにらみ、2015年シーズン初めての国際大会出場となるチンがどのくらい戦えるかは他国にとって非常に重要な観察ポイント。チンは2戦目でリオ世界選手権3位のイ・ジュンユン(韓国)と対戦、シビアに現時点での力を測られることとなる。

ほか、第2シードの実力者グルザン・イッサノワ(カザフスタン)、ドイツの3番手カロリン・ヴァイス(ドイツ)が表彰台候補。

【プールA】
Aシード選手:マー・シーシ(中国)

【プールB】
Aシード選手:オドクー・ジャブズマー(モンゴル)
Bシード選手:カロリン・ヴァイス(ドイツ)

【プールC】
Aシード選手:グルザン・イッサノワ(カザフスタン)

【プールD】
Aシード選手:イ・ジュンユン(韓国)
Bシード選手:チン・チェン(中国)

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