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ワールドマスターズ・ラバト女子レポート②70kg級、78kg級、78kg超級

(2015年6月23日)

※ eJudoメルマガ版6月23日掲載記事より転載・編集しています。
女子レポート②70kg級、78kg級、78kg超級
ワールドマスターズ・ラバト
■ 70kg級・復帰2大会目のポリングがアルベール破り優勝、新井千鶴は本領発揮ならずも3位を確保
【入賞者】 エントリー16名
1.POLLING, Kim(NED)
2.ALVEAR, Yuri(COL)
3.ARAI, Chizuru(JPN)
3.POSVITE, Fanny Estelle(FRA)
5.EMANE, Gevrise(FRA)
5.GRAF, Bernadette(AUT)
7.BOLDER, Linda(ISR)
7.TSEND AYUSH, Naranjargal(MGL)

世界選手権を2連覇中のユリ・アルベール(コロンビア)と、13年と14年のワールドランキング1位選手キム・ポリング(オランダ)の大物2人が順当に決勝進出。

世界選手権以後2大会参加したワールドツアーでいずれも優勝を逃し、4月のパンナム選手権決勝でもケリタ・ズパンシック(カナダ)に意外な一敗を喫しているアルベールは1回戦でノーシード選手のアントニア・モレイラ(アンゴラ)に「技有」をリードされるという厳しい立ち上がり。しかしこの試合を相手の横車を潰しての横四方固「一本」(2:14)で収拾すると調子を取り戻し、準々決勝ではツェンド アユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)からいずれも右払巻込で「有効」「技有」と連取して優勢勝ち、準決勝はファニーエステル・ポスヴィト(フランス)を右大外巻込「一本」(1:07)に仕留めて決勝進出決定。

一方世界選手権以後大会出場を控え、2週間前のグランドスラム・バクーでツアー復帰も調子上がらず2位に終わったばかりのポリングはバクー大会に続き第1シード配置からのスタート。こちらも1回戦はカタリナ・クリス(ポーランド)に「指導1」の辛勝だったが、準々決勝ではジブリス・エマヌ(フランス)がポリングの膂力の前に次々組み手のミスを犯し、「場外」と合わせてあっという間に4つの「指導」が積み重なって勝ち抜け決定。準決勝ではベルナデッテ・グラフ(オーストリア)の左内股を釣り手側に返して「技有」奪取、さらに相手の隅返をかわして横四方固に抑え込み危なげなく一本勝ち。自身がどうしても獲れない世界選手権を2大会連続で制している宿敵・アルベールの待ち受ける決勝へと駒を進めることとなった。

決勝は右相四つ。アルベールに「指導1」が与えられた後、アルベールの右大外巻込をポリングが得意の裏投に抱え捉えてあわやポイントという大きな山場があり、時間が経つに連れてペースはポリング。2分10秒にはポリングが裏投から寝技に持ち込み縦四方固、「抑え込み」宣告の声を聞くに至る。しかし勝負どころの力の出し方を心得たアルベール、粘って脱出しこの抑え込みの効果を「有効」までに留める。
ビハインドを負ったアルベールは一段ギアを上げて右大内刈、さらにその大内刈をポリングに抱かせておいて小内刈に連絡するなど取り味のある技を見せるが、リード後のポリングは危機管理が濃やかでなかなか決定的な場面を作らせない。

アルベールの猛攻を凌いで最終盤まで辿り着いたポリングは残り9秒で偽装攻撃の「指導」を受けるが、そのままタイムアップ。「有効」優勢でポリングが2013年大会に続くワールドマスターズ2連覇を達成した。

ポリングはまだまだ全開とはいかないようだが、おっかなびっくり戦っている印象だったバクー大会と比べると出来は上向き。アルベールを得意の裏投で抱えに行く場面には自身のパワーに対する自信の回復も感じられた。バクーで課題を残したスタミナについてはまだまだ調整不足ではないかと思われるが、試合勘が戻ってきたことで消耗少なく最後まで走り抜けられたという印象だった。

優勝候補の一角と考えられていた日本の新井千鶴は準々決勝でファニー・エステルポスヴィト(フランス)に「指導2」対「指導1」の反則累積差で敗れたが、敗者復活戦から2連勝で3位を確保。まだ世界選手権に出場していない新井がワールドマスターズの表彰台に上がったという結果のみを見ればしっかり仕事を果たしたと評されて良いかもしれないところだが、その内容の変化が少々気に掛かる。パワーファイトが全盛の現在の情勢にあって線の細い新井が「国際大会に強い」と高く評価されてきたのは技の威力と切れ味が他国の選手を圧しているからに他ならず、つまりは本領を発揮すればワールドランキングの序列など関係なく誰でも投げて頂点に届いてしまうという、他選手とは系の異なる上昇回路を持っているからではないかと思われる。頂上に至る登山道にワールドツアー常連のすれっからしたちが行列を作る中、そして日本の他選手がその行列に呑みこまれて身動きが出来なくなっている中で、一人全く違う歩行路から頂点にアタック出来るその技の爆発力こそ新井の魅力だと思うのだが、今大会で見せた「指導」の取り合いに嵌った末の反則累積差で勝ち負けを繰り返す様、ポスヴィトやグラフといった歩留まりだけの選手につきあってしまう戦いぶりには新井が最大の持ち味である「別の登山道」を失って、階級の序列の中に吸収されつつあるという印象を持たざるを得ない。

日本の女子選手が敗退した試合は「指導」を先行されるケースがほとんど、というデータが昨年の世界選手権来かなり声高に叫ばれており、このワールドマスターズの総括としても強化陣から同様の分析が聞かれた。当然新井も「指導」先行戦術の意識があるかと思われるが、投げと優位確保のどちらに舵を切って戦うのか迷っているかのような現在の戦い方は、新井の潜在能力を高く買うものとしてはいまひとつ納得がいかない。

先に「指導」を獲得する戦術と、新井本来の二本持って投げる柔道は十分両立がきくものだ。新井であれば、投げに至る作りがそのまま相手の「指導」を呼び起こすような戦い方を必ず獲得出来るはずだ。先に状況を作る「攻撃のための手堅さ」の獲得と、そして何より本来の爆発力を取り戻した上で新井が世界選手権に臨んでくれることを期待してやまない。

ほか、第2シードのラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)は1回戦でファニー・エステルポスヴィト(フランス)に腕挫十字固「一本」(0:28)で敗退。第4シードのケリタ・ズパンシック(カナダ)はイスラエル移籍以来好調のリンダ・ボルダーを相手にこれも初戦で横三角からの崩上四方固「一本」で敗れている。

【準々決勝】

キム・ポリング(オランダ)〇反則[指導4](3:00)△ジブリス・エマヌ(フランス)
ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)〇優勢[有効・足車]△リンダ・ボルダー(イスラエル)
ユリ・アルベール(コロンビア)〇優勢[技有・払巻込]△ツェンド アユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)
ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)〇優勢[指導2]△新井千鶴

【敗者復活戦】

ジブリス・エマヌ(フランス)〇優勢[有効・袖釣込腰]△リンダ・ボルダー(イスラエル)
新井千鶴〇縦四方固(1:49)△ツェンド アユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)

【準決勝】

キム・ポリング(オランダ)〇横四方固(4:00)△ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)
ユリ・アルベール(コロンビア)〇大外巻込(1:07)△ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)

【3位決定戦】

ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)〇優勢[指導3]△ジブリス・エマヌ(フランス)
新井千鶴〇優勢[指導1]△ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)

【決勝】

キム・ポリング(オランダ)〇優勢[有効・縦四方固]△ユリ・アルベール(コロンビア)

【日本選手勝ち上がり】

日本代表選手:新井千鶴(三井住友海上)
成績:3位

[1回戦]

新井千鶴〇横四方固(2:00)△アッセマ・ニアン(モロッコ)

新井左、ニアン右組みのケンカ四つ。相手の隅返を透かして潰し、そのまま抑え込んで横四方固「一本」

[準々決勝]

新井千鶴△優勢[指導2]〇ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)

ケンカ四つ。組み手を絞った新井に「指導」、ポスヴィトに片襟の「指導」が与えられてタイスコア。ここで頭を下げた新井に「極端な防御姿勢」の「指導2」。以後スコア動かず終戦。

[敗者復活戦]

新井千鶴〇縦四方固(1:49)△ツェンド アユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)

ケンカ四つ。「指導2」対「指導1」でリードした1分過ぎに、相手の掛け潰れから寝技をスタート。縦四方固で一本勝ち。

[3位決定戦]

新井千鶴〇優勢[指導1]△ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)

左相四つ。小内刈、支釣込足と攻める新井が1分半過ぎから大内刈に内股で山場を作り、1分40秒グラフに「指導1」、直後グラフの良い左大外刈が入ったがポイントには至らず。残り1分から新井は巻き込みの掛け潰れが多くいつ偽装攻撃の反則を取られてもおかしくないところだった幸いにも主審はスルー。残り30秒を過ぎると新井やや落ち着き、そのままスコア動かずタイムアップ。「指導」ひとつの差で新井が3位を確保。

■ 78kg級・ポウエル快進撃でトーナメント大荒れ、しかし本命ハリソンには届かず
【入賞者】 エントリー16名
1.HARRISON, Kayla(USA)
2.POWELL, Natalie(GBR)
3.MALZAHN, Luise(GER)
3.TCHEUMEO, Audrey(FRA)
5.STEENHUIS, Guusje(NED)
5.VERKERK, Marhinde(NED)
7.JOO, Abigel(HUN)
7.TURKS, Victoriia(UKR)

ワールドツアー皆勤もなかなか勝ち切れないナタリー・ポウエル(イギリス)がこの日は大爆発。1回戦で無名選手のマイラム・マザウ・サラ(ガボン)を左体落で2度投げての合技「一本」(2:03)で破って波に乗ると、準々決勝では第1シードのオドレイ・チュメオ(フランス)と対戦。誰もがチュメオの圧勝と予想したこの試合を中盤まで攻め続けてなんとか粘ると、自身が放った左の前技にチュメオが反応、脚を抱えて谷落に出るミスを犯す。結果「足取り」によるチュメオのダイレクト反則負けでこの試合の勝ち抜け決定。準決勝ではもと世界選手権王者マリンダ・フェルケルク(オランダ)を相手に「指導」ひとつをリードすると残り1分で思い切った左外巻込で「有効」も追加し、なんとこの大舞台で決勝まで辿り着くこととなった。

もう片側のブロックからは第2シードに配されたロンドン五輪王者ケイラ・ハリソン(アメリカ)が順当に決勝進出。1回戦はアナスタシア・デミトリエワ(ロシア)から右背負投「技有」、準々決勝はヴィクトリア・タークス(ウクライナ)から「指導2」の優勢、そして準決勝は混戦ブロックを勝ち上がって来たフッシェ・ステインハウス(オランダ)から「指導1」の優勢と、組み合わせの良さを利し、手堅く勝ち上がっての決勝進出。

決勝はポウエル左、ハリソン右組みのケンカ四つ。腰の差し合いから53秒にポウエルにのみやや不可解な「指導」が与えられ、ここからハリソンの攻撃が加速。1分34秒にハリソンが右釣込腰、ポウエル一瞬耐えるがハリソン格の違いを見せつけるがごとく無理やりに投げつけ豪快な「一本」。ハリソンが順当に2015年ワールドマスターズを制し、今シーズン3大会目のワールドツアー優勝を飾ることとなった。

ハリソンは昨年から大会に皆勤、12月のグランドスラム東京、2月のグランプリ・デュッセルドルフ、そしてこのワールドマスターズとここぞという大会は全て制している。今大会は決して好調とは言えなかったが、強豪がことごとく逆側の山に配されるという好配置、そして決勝に勝ち上がって来たのがその強豪たちの中では力が一段落ちるポウエルという流れの良さをしっかり生かして、手堅く勝ち抜いたという体の優勝だった。

今シーズン無敵と言って良いハリソンはもちろん世界選手権の優勝候補だが、4月のパンナム選手権決勝では宿敵マイラ・アギアール(ブラジル)に悔しい1敗を喫している。ワールドツアー皆勤のハリソンとは対照的にアギアールは世界選手権以降このパンナム選手権しか大会に姿を現していない。アスタナ世界選手権では全く違う調整法を採ったライバル2人がいかなる試合を演じるかに注目だ。

ポウエルとともに今大会を「荒らした」のは22歳のフッシェ・ステインハウス(オランダ)。1回戦ではフランス期待のマデリーン・マロンガを縦四方固「一本」、準々決勝ではワールドツアーの主役級ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)を「指導3」の優勢で破って準決勝まで進出した。3位決定戦ではチュメオに谷落「技有」で敗れたが、今後気にしておきたい選手の1人。

3位にはチュメオ、そして3位決定戦でフェルケルクを大外刈「一本」で下したマルツァーンが入賞した。


【準々決勝】

ナタリー・ポウエル(イングランド)〇反則(2;22)オドレイ・チュメオ(フランス)
※「足取り」による
マリンダ・フェルケルク(オランダ)〇優勢[有効・隅落]△アビゲイル・ヨー(ハンガリー)
ケイラ・ハリソン(アメリカ)〇優勢[指導2]△ヴィクトリア・タークス(ウクライナ)
フッシェ・ステインハウス(オランダ)〇優勢[指導3]△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)

【敗者復活戦】

オドレイ・チュメオ(フランス)〇合技[小外掛・横四方固](0:33)△アビゲイル・ヨー(ハンガリー)
ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)〇横四方固(4:00)△ヴィクトリア・タークス(ウクライナ)

【準決勝】

ナタリー・ポウエル(イングランド)〇優勢[有効・外巻込]△マリンダ・フェルケルク(オランダ)
ケイラ・ハリソン(アメリカ)〇優勢[指導1]△フッシェ・ステインハウス(オランダ)

【3位決定戦】

オドレイ・チュメオ(フランス)〇優勢[技有・小外掛]△フッシェ・ステインハウス(オランダ)
ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)〇大外刈(0:29)△マリンダ・フェルケルク(オランダ)

【決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)〇釣込腰(2:26)△ナタリー・ポウエル(イングランド)

■ 78kg超級・ユーソンが日本勢2人を立て続けに下しワールドマスターズ2連覇達成
【入賞者】 エントリー16名
1.YU, Song(CHN)
2.YAMABE, Kanae(JPN)
3.KONITZ, Franziska(GER)
3.TACHIMOTO, Megumi(JPN)
5.CHEIKH ROUHOU, Nihel(TUN)
5.IAROMKA, Svitlana(UKR)
7.MA, Sisi(CHN)
7.ORTIZ, Idalys(CUB)

世界大会3連覇中で第1シードに配されたイダリス・オルティス(キューバ)は準々決勝でトーナメントから脱落。1回戦はヤスミン・クルブス(ドイツ)に左一本背負投「有効」で勝利したが、準々決勝ではグランドスラム・バクーを制して好調のスヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)に開始早々右外巻込で「有効」を奪われ、そのまま後袈裟固で一本負け(0:59)。敗者復活戦でもニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)得意の浮技に捕まり僅か16秒で一本負けを喫し、最終順位はなんと7位。もはや世界選手権以外にピークを合わせる気配すらなく、大会ごとの出来不出来の激しさが持ち味となったすら感すらあるオルティスが予想通りの「暗黒面」を発揮したという体の惨敗劇であった。

優勝を果たしたのは前回(2013年)のワールドマスターズ覇者、第2シードに座ったユー・ソン(中国)。1回戦はグルザン・イッサノワ(カザフスタン)を「指導4」の反則、準々決勝は同僚マー・シーシー(中国)を「指導3」対「指導1」の優勢、そして準決勝は田知本愛を「指導2」対「指導1」、決勝は山部佳苗を「指導3」の優勢で勝利し、1度も相手を投げぬまま、1つの攻撃ポイントを得ぬまま合計12個の「指導」ポイントのみで優勝を決めた。

以前は一種中国選手らしからぬ技の切れを見せつけていたユーだが、長い休養から復帰して以降は圧殺と手数による優位確保という手堅い戦いにシフト。その地力の高さを前面に押し出した戦い方が、いったいに試合を壊す手立てに欠け、度胸のある選手が少ないという現在の女子重量級の様相にピタリと嵌ったと観察すべき連覇劇だった。

そしてまさしく「試合を壊す手立てに欠け」「戦いぶりが大人しい」特性に付けこまれたのが準決勝、決勝と立て続けに敗れた日本勢2人。山部、田知本ともに技の切れ味と威力は他国の選手とは比べ物にならないほど高く、ひとつきっかけがあれば一気に世界の頂点に登り得る力があるというのは衆目の一致するところであるが、「指導」を先行されてそれを崩せずに終わるという今回の結果は昨年の世界選手権敗退時と全く同じと評されても仕方のないもの。今のところその試合ぶりからは、世界選手権や五輪という大舞台を「意気に感じて」異常に気合が入るといった不確定要素以外に上がり目ベクトルを見出すことが出来ない。ワールドツアーでは当たり前のように勝ててしまう力のある2人であるが、次戦では成績以上に、この状況に対して明確な技術的(あるいは戦術的)打開策があるかどうかに注目しておきたい。「力はあるのに勝負は負ける」というこのもどかしい状況がこれ以上繰り返されないことを、わけても五輪の場に持ち込まれないことを強く願う。

【準々決勝】

スヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)〇後袈裟固(0:52)△イダリス・オルティス(キューバ)
山部佳苗〇優勢[指導1]△ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)
ユー・ソン(中国)優勢[指導31]〇マー・スースー(中国)
田知本愛〇合技[大内刈・上四方固](1:29)△フランジスカ・コニッツ(ドイツ)

【敗者復活戦】

ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)〇浮技(0:16)△イダリス・オルティス(キューバ)
フランジスカ・コニッツ(ドイツ)〇優勢[有効・小内刈]△マー・スースー(中国)

【準決勝】

ユー・ソン(中国)〇優勢[指導2]△田知本愛
山部佳苗〇払腰(1:01)△スヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)

【3位決定戦】

田知本愛〇優勢[技有・内股]△ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)
フランジスカ・コニッツ(ドイツ)〇優勢[有効・大内刈]△スヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)

【決勝】

ユー・ソン(中国)〇優勢[指導3]△山部佳苗

【日本選手勝ち上がり】

日本代表選手:山部佳苗(ミキハウス)
成績:2位

[1回戦]

山部佳苗〇払腰(0:33)△ヴァネッサ・ザンポッティ(メキシコ)

山部右、ザンボッティ左組みのケンカ四つ。組み合った山部いったん釣り手を放し、奥襟を叩き直すとすぐさま右払腰を仕掛け「一本」。

[準々決勝]

山部佳苗〇優勢[指導1]△ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)

右相四つ。がっぷり組み合った状態で支釣込足を出すとシェイキロウホウほとんど自ら崩れ、これに主審は偽装攻撃の「指導」を与える。以後やや攻め込まれるも捌き切って、この「指導」ひとつをテコに勝ち抜け。

[準決勝]

山部佳苗〇払腰(1:01)△スヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)

右相四つ。組み手が完成するとジワリと前に出て間合いを測り右払腰一閃「一本」。

[決勝]

山部佳苗△優勢[指導3]〇ユー・ソン(中国)

右相四つ。ユーは引き手で襟を突いて、釣り手で奥襟を狙う。
ユーが右大内刈、右払巻込と攻め、組み際の右大内刈から右払腰に潰れた直後の51秒山部に「指導1」、続いて1分33秒に「指導2」が宣告される。山部反撃の右内股は潰れてしまい、組み際にユーの左への大外刈を許した直後の2分24秒山部に3つ目の「指導」。ユーは圧殺に舵を切り、山部は残り28秒に支釣込足で惜しい場面を作るが他はほとんどチャンスすらなくタイムアップ。ユー、2度目のワールドマスターズ制覇なる。

日本代表選手:田知本愛(ALSOK)
成績:3位

[1回戦]

田知本愛〇横四方固(1:41)△ラリッサ・セリック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

田知本左、セリック右組みのケンカ四つ。支釣込足で崩れた相手を押し込み横四方固「一本」。

[準々決勝]

田知本愛〇合技[大内刈・上四方固](1:29)△フランジスカ・コニッツ(ドイツ)

左相四つ。左大内刈「技有」から手堅く上四方固に繋ぎ「一本」。

[準決勝]

田知本愛△優勢[指導2]〇ユー・ソン(中国)

ケンカ四つ。技出しが遅く、「取り組まない」、および「積極的戦意の欠如」で2つの「指導」を失う。ユーには「指導」ひとつが与えられ、反則累積差で決着。

[3位決定戦]

田知本愛〇優勢[技有・内股]△ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)

ケンカ四つ。「指導1」を宣告されるが、48秒にスライドしながら一足の左内股。素晴らしいスピードでこの技を決めて「技有」奪取。以後シェイキロウホウの右払巻込と右一本背負投の連続攻撃に「指導」ひとつを失うが大過なくタイムアップ。

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