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日本勢が全階級を制覇・東アジア柔道選手権男子7階級レポート

(2015年6月20日)

※ eJudoメルマガ版6月20日掲載記事より転載・編集しています。
日本勢が全階級を制覇
東アジア柔道選手権男子7階級レポート
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60kg級決勝、永山竜樹が古賀玄暉から裏投「有効」

東アジア柔道選手権は20日、三幸・スポーツマックス愛知県武道館(名古屋市)で開幕し、初日は男女各7階級の個人戦が行われた。愛知県出身選手と地元・大成高のジュニア選手を中心に布陣した日本勢は男女合わせて14階級全てを制した。

2か月後に世界選手権、2週間後に同じ東アジアのモンゴルでグランプリ・ウランバートル大会というビッグイベントが控えることもあり、海外選手に各国の一線級選手の出場はなかった。

男子各階級の入賞者と日本選手全試合の結果、戦評は下記。

※この記事の海外選手名表記は全日本柔道連盟のリリースに拠っています

■ 60kg級
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1回戦、永山竜樹の背負投「一本」

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60kg級入賞者

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優勝の永山竜樹

【入賞者】

優 勝:永山竜樹(東海大1年)
第2位:古賀玄暉(大成高2年)
第3位:チェン・インルン(台湾)、イ・チャンジュ(韓国)

※エントリー7名

昨年の講道館杯で高校生ながらベスト4まで進出した永山竜樹(東海大1年)と、今春の全国高校選手権を制して8月の世界カデ選手権の代表に決まっている古賀玄暉(大成高2年)のホープ2人による先輩後輩対決が決勝で実現。互いの手の内を良く知るもの同士の対戦とあって序盤はやや拮抗したが、組み手に厳しい古賀が引き手で袖を絞ると、瞬間永山は絞らせたまま残った左釣り手で背中を抱えて裏投を放ち、47秒「有効」を獲得。以後も永山は反応の良い裏投、さらに古賀が片襟を差して放った右大外刈を大外返で切り返すなど地力とスピードの違いを随所に見せつけ、この「有効」ポイントを持ったまま試合を終えて勝利を決めた。

【日本選手勝ち上がり】

[1回戦]

古賀玄暉〇優勢[指導1]△チェン・インルン(台湾)
永山竜樹〇背負投(0:33)△ング・レイワイ(マカオ)

[準決勝]

古賀玄暉〇小外刈(4:10)△イ・チャンジュ(韓国)
永山竜樹〇背負投(0:50)△アルンボルド・エンカダイハン(モンゴル)

[決勝]

永山竜樹〇優勢[有効・裏投]△古賀玄暉

■ 66kg級
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66kg級決勝、六郷雄平が木戸清孝から谷落「一本」

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66kg級入賞者

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国旗掲揚に臨む六郷雄平

【入賞者】

優 勝:六郷雄平(了徳寺学園職)
第2位:木戸清孝(天理大2年)
第3位:ハン・ユンジン(韓国)、チェン・ウェイチェ(台湾)

※エントリー7名

シニア強化選手六郷雄平(了徳寺学園職)が事前予想を裏切らずに優勝。準決勝ではチェン・ウェイチェ(台湾)に内股を跨がれ、そのまま腕挫十字固の形で回されて背中から落ちて「一本」を宣告されるなど危ない場面もあったが、この荒れた試合も大外刈「有効」で収拾し結果としては順当に決勝進出。決勝ではここまで全試合一本勝ちの木戸清孝(天理大2年)が健闘して中盤まで試合を持たせた、残り2分で思い切った右内股。放った木戸自身の両足が一瞬浮くほど強烈な一撃だったがこの勢いが仇となり、待ち構えた六郷は両脚を刈り落として谷落。抗いようがない木戸は激しく真裏に落ちて「一本」、六郷の優勝が決まった。この階級も日本勢2人が他とは一段も二段も違う力を見せつけての優勝だった。

【日本選手勝ち上がり】

[1回戦]

六郷雄平〇腕挫十字固(0:30)△チョイ・チェンシン(香港)
木戸清孝〇合技[背負投・背負投]△ムンクバヤル・ネルグイ(モンゴル)

[準決勝]

木戸清孝〇一本背負投(4:12)△ハン・ユンジン(韓国)
六郷雄平〇優勢[有効・大外刈]△チェン・ウェイチェ(台湾)

[決勝]

六郷雄平〇谷落(3:00)△木戸清孝

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73kg級決勝、土井健史が古賀颯人から巴投「有効」

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73kg級準決勝、古賀颯人が右内股で一本勝ち

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73kg級入賞者

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優勝の土井健史

【入賞者】

優 勝:土井健史(ダイコロ)
第2位:古賀颯人(大成高3年)
第3位:ミヤラガー・サンジャスレン(モンゴル)、キム・ヨンレ(韓国)

※エントリー7名

シニア強化選手土井健史(ダイコロ)と高校選手権2位の古賀颯人(大成高3年)による日本人対決が決勝で実現。土井が左、古賀が右組みのケンカ四つのこの対戦は互いが低く構えて前傾姿勢で支え合い、引き手を争うという得点が難しい体勢の攻防が続く。しかし土井が「指導2」対「指導1」でリードした残り1分24秒にこの体勢から直接「横巴」に打って出ると古賀は角度の鋭さが意外だったか捌き切れずに崩れ、土井は残った脚で相手を横に刈り落として転がし「有効」奪取。以後古賀は思い切った右内股を幾度か見せるが間合いが遠く力を伝えきれず、そのまま「有効」優勢で土井の優勝が決まった。

戦後、井上康生代表監督は報道陣の質問に応えて「シニアの試合の組み立ての巧さや駆け引きを(古賀が)感じたと言っていた。自分でそこを感じられたのは良いこと」とコメント、健闘を称えていた。

土井は2010年ワールドマスターズ66kg級で2位入賞するなど今大会唯一世界クラスの実績がある31歳のサンジャスレン(モンゴル)と準決勝で対戦、背負投「一本」で秒殺するなどさすがの強さを見せての勝利だった。

【日本選手勝ち上がり】

[1回戦]

土井健史〇背負投(2:40)△キム・ヨンレ(韓国)

[準決勝]

古賀颯人〇内股(1:31)△チョイ・イロン(香港)
土井健史〇背負投(0:34)△ミヤラガー・サンジャスレン(モンゴル)

[決勝]

土井健史〇優勢[有効・巴投]△古賀颯人

■ 81kg級
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81kg級準決勝、中井貴裕が準決勝で袈裟固「一本」

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81kg級入賞者

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優勝の中井貴裕

【入賞者】

優 勝:中井貴裕(パーク24)
第2位:中園史寛(東海大4年)
第3位:サンジシャフ・ダシュツェレン(モンゴル)、リム・ジョヨン(韓国)

※エントリー6名

ロンドン五輪で日本代表を務めて5位に入賞した、地元大成高出身のシニア強化選手中井貴裕(パーク24)が余裕を持って優勝を決めた。中園史寛(東海大4年)との決勝は元気な中園が左相四つの中井の奥襟を叩いて前進するが、この際袖を絞ったとの咎で中園の側に「指導1」が宣告される。インサイドワークに勝る中井に「指導」のリードは鬼に金棒、中井は以後も圧を掛け合い、組み手を交換し、組み際に掛けあうという一見互角のやりとりの中で決してディティールで優位を渡さず、2分30秒には双方に消極の「指導」、3分40秒の絞り合いにも双方への「指導」が宣告され累積差は「2」対「3」で中井がリード。ゴールの見えた中井は残り1分を過ぎてからは寝勝負で時間を使い、「1」差のリードを保ったまま危なげなく試合を終えた。

【日本選手勝ち上がり】

[準決勝]

中井貴裕〇崩袈裟固(2:47)△リム・ジョヨン(韓国)
中園史寛〇合技[内股・払腰]△フン・シャオティン(台湾)

[決勝]

中井貴裕〇優勢[指導3]△中園史寛

■ 90kg級
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90kg級決勝、終盤に佐藤和幸が菅原健志から左内股「技有」を奪う

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90kg級入賞者

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90kg級優勝の佐藤和幸

【入賞者】

優 勝:佐藤和幸(愛知県警)
第2位:菅原健志(パーク24)
第3位:ハン・キュンジン(韓国)、チャン・ウェイチェン(台湾)

※エントリー6名

地元枠出場の佐藤和幸(愛知県警) が決勝で全日本強化選手の菅原健志(パーク24)を破るアップセットを演じて会場を沸かせた。両者左相四つの決勝は双方まず引き手で相手の袖を絞る厳しい組み手争いからスタート、ここから菅原が左小外刈で相手を転がし、片襟の左大内刈で伏せさせ、組み際の左大内刈で場外に出してと有効打を多数繰り出すが主審は黙して動かず。1分半過ぎに「脚三角」から縦四方固の形となった際も「抑え込み」を宣告せずにスルー、コントロールが足りなかったと見たのか見極める力がないのか測りがたい、このジャッジを経て試合の雲行きが怪しくなる。菅原が再び左大内刈を放って佐藤を激しく追った直後の2分38秒にようやく佐藤に「指導」が与えられるが、主審は残り1分20秒に出来上がった膠着の際に菅原にのみ「指導」を宣告して試合はタイスコア。
この状況に力を得た佐藤は思い切った右袖釣込腰で攻め、続いて菅原の焦りに付けこんで思い切り奥襟を叩く。佐藤ここから間を置かずに左内股、菅原は膝車で切り返すが、佐藤は攻防で加速した勢いの上にさらに左内股を重ね、菅原を転がして残り15秒で「技有」を得る。そのまま試合は終了となり、佐藤が嬉しい国際大会初優勝を飾ることとなった。

この決勝の主審は初戦からIJF大会の流れと異なるジャッジを連発し、明らかに練度が高くなかった。トップ国以外の普及も目的とした東アジア大会の難しさが試合に直接影響したという体の一番でもあったが、場の荒れに付け込み、強化選手を思い切り投げた佐藤の勝負勘と度胸は素晴らしいものがあった。

【日本選手勝ち上がり】

[1回戦]

菅原健志〇内股(0:18)△アンドリュー・ジョスター(グアム)

[準決勝]

菅原健志〇合技[小外掛・横四方固](3:50)△チャン・ウェイチェン(台湾)
佐藤和幸〇優勢[有効・内股]△ハン・キュンジン(韓国)

[決勝]

佐藤和幸〇優勢[技有・内股]△菅原健志

■ 100kg級
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第1試合を戦う高橋良介

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100kg級入賞者

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100kg級優勝の高橋良介

【入賞者】

優 勝:高橋良介(警視庁)
第2位:キム・ヒョンチョル(韓国)
第3位:橋野智洋(センコー)

地元大成高出身の全日本強化選手高橋良介が全3試合を一本勝ちして堂々優勝。決勝で戦ったキム・ヒョンチョル(韓国)は高橋より体が一回り大きいパワーファイター、力が伝わりやすい相四つという組み手を考えれば少々相手と思われたが、高橋は数合のやりとりで力関係を見極めると、引き手で袖を確保した1分23秒に斜めから左大外刈。ケンケンで追うと思い切り回しこんで投げ切り豪快な「一本」。会場の喝采を浴びた。

橋野智洋は予選リーグでキムに大外刈「有効」で敗れたが、3位決定戦でモンゴル選手を縦四方固「一本」に下して表彰台を確保した。

【日本選手勝ち上がり】

[予選リーグ]

橋野智洋〇優勢[技有・払腰]△レン・ハンチェ(台湾)
高橋良介〇大内刈(4:21)△アンバセルマ・バヤルサイカン(モンゴル)
橋野智洋△優勢[有効・大外刈]〇キム・ヒョンチョル(韓国)

[3位決定戦]

橋野智洋〇縦四方固△アンバセルマ・バヤルサイカン(モンゴル)

[決勝]

高橋良介〇大外刈(1:23)△キム・ヒョンチョル(韓国)

■ 100kg超級
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リーグ戦第1試合、岩尾敬太がリ・ポーエン(台湾)から払巻込「有効」

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100kg超級入賞者

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優勝の岩尾敬太

【入賞者】

優 勝:岩尾敬太(京葉ガス)
第2位:リ・ポーエン(台湾)
第3位:近藤弘孝(東海大3年)、ル・ヒュンスク(韓国)

昨年の講道館杯王者・岩尾敬太(京葉ガス)が優勝。山場は近藤弘孝(東海大3年)とマッチアップした第2試合だったが、2分12秒に「指導」ひとつをリードされるとやにわに怒気を発し、背中を抱えて相手を固定すると左払腰一閃「技有」。「一本」でないのが不思議なほどのこの投げをテコに優勢勝ちで試合を終え、3戦全勝で優勝を決めた。

地元星城高出身の近藤は岩尾戦の負けが響いたか、次戦で巨漢のリ・ポーエン(台湾)に固定されて体を捨てられ、払腰「一本」で敗れた。本来の階級より1階級上での出場だったが、敗れた2戦はともに体格差を捌き切れなかった。

【日本選手勝ち上がり】

[リーグ戦]

岩尾敬太〇払腰(2:05)△リ・ポーエン(台湾)
近藤弘孝〇大内刈(0:57)△ル・ヒュンスク(韓国)
岩尾敬太〇優勢[技有・払腰]△近藤弘孝
リ・ポーエン(台湾)〇払腰(1:50)△近藤弘孝
岩尾敬太〇不戦△ル・ヒュンスク(韓国)

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