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グランプリ・ブダペスト最終日各階級ひとこと展望

(2015年6月13日)

※ eJudoメルマガ版6月13日掲載記事より転載・編集しています。
最終日各階級ひとこと展望
グランプリ・ブダペスト
■ 81kg級・マレシュ、シュミットら中堅選手に地元勢3人が挑む
これまでの実績に鑑みれば第1シードのスヴェン・マレシュ(ドイツ)、Bシード選手のアラン・シュミット(フランス)が優勝争いの中心。イマモフ・ヤキョー(ウズベキスタン)、アレキサンダー・ヴィークツェルツァク(ドイツ)らの実力派がこれに続く。

しかし現在の勢いと「地の利」を考えると、見どころに据えるべきはサボールチュ・クリージャンとラズロ・チョクナイ、これにベテランのアッティラ・ウングバリを加えた地元ハンガリー勢3人の活躍だろう。特にクリージャンとチョクナイは5月のグランプリ・ザグレブでワンツーフィニッシュを飾ったばかりで、今非常に面白い選手。クリージャンは準々決勝でシュミット、チョクナイは準決勝でマレシュかイマモフという明確な山場がある。奮闘に期待したい。

【プールA】
シード選手:スヴェン・マレシュ(ドイツ)
有力選手:ヤキョー・イマモフ(ウズベキスタン)

【プールB】
シード選手:ラズロ・チョクナイ(ハンガリー)

【プールC】
シード選手:サボールチュ・クリージャン(ハンガリー)
有力選手:アラン・シュミット(フランス)

【プールD】
シード選手:ロマン・モウストポロウス(ギリシャ)
有力選手:アレキサンダー・ヴィークツェルツァク(ドイツ)

■ 90kg級・第1シードに座るゴンザレスの仕上がりに注目集まる
地元の若きエース、クリスチャン・トート(ハンガリー)が出場を回避。第1シードに入ったリオ世界選手権王者アスレイ・ゴンザレス(キューバ)の実力と実績が他を大きく圧する構図のトーナメントとなった。

ゴンザレスはリオ世界選手権優勝後、翌年初めのグランドスラム・パリに1度出場したきり(2回戦敗退)で以後1年2か月に渡って国際舞台から姿を消していた。4月のパンナム選手権(2位)、5月のワールドマスターズ(3位)、そしてヨーロッパオープン・クルジュナポカ(2位)を経て、復帰後これが4大会目。ワールドマスターズでは優勝したベカ・グビニアシビリ(ジョージア)に苦杯を喫したが、8月の世界選手権を前にその仕上がりいかほどか、今大会の注目点はここに尽きるかと思われる。

【プールA】
シード選手:アスレイ・ゴンザレス(キューバ)
有力選手:マークス・ナイマン(スウェーデン)

【プールB】
シード選手:マルク・オーデンタール(ドイツ)
有力選手:ミハエル・マーチタン(UAE)

【プールC】
シード選手:シラリ・ジュラエフ(ウズベキスタン)

【プールD】
シード選手:ヨアキム・ドゥファービ(スウェーデン)
有力選手:マゴメド・マゴメドフ(ロシア)

■ 100kg級・カイブラエフ参戦!GSバクー王者ビスルタノフとともに主役はロシア勢2人
第1シードがワールドツアーの門番ディミトリ・ピータース(ドイツ)、同じ山にチェリャビンスク世界選手権3位の新鋭イワン・レマレンコ(UAE)が配され、第4シードにはしぶとく毎大会表彰台に絡み続ける巴投ファイター、マーティン・パチェック(スウェーデン)が入り、こちらの山にもチェリャビンスクの銀メダリストであるホセ・アルメンテロス(キューバ)が配されるなど中堅どころがずらりと名を連ねたなかなか面白いトーナメント。しかし、もっとも注目すべきはロシア勢2人の参戦だろう。

1人は、タギル・カイブラエフ。もう1人はアドラン・ビスルタノフ。

パリ世界選手権、ロンドン五輪と立て続けに世界の頂点に立ったカブラエフはロンドン以後は実質休養。そして去年7月のグランプリ・ウランバートルで突如復帰、圧倒的な強さで優勝を浚っている。チェリャビンスク世界選手権は5位に終わったが、今大会はそれ以来10か月ぶりとなる「2度目の復帰戦」だ。

一方のビスルタノフはグランドスラム・バクーで突如ブレイク、エルカン・ママドフ(アゼルバイジャン)、羽賀龍之介、エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)と強豪を立て続けに抜いて優勝したばかりの25歳。羽賀龍之介を相手にリードを奪うと場外で寝転がり、膝をつき、柔道衣をはだけてとあらゆる手段を使って試合を流し、タイムアップと同時に拳を突き上げて見せたあの憎体な戦いぶりはファンの記憶にも鮮やかであろう。

ビスルタノフの台頭で、果たしてロシアはリオ五輪に誰を使ってくるのかと代表の行方が混沌としてきたこのタイミングで組まれた2人の同時出場は偶然ではあるまい。アスタナ世界選手権、そしてリオ五輪に向けてロシアが誰にもわかりやすく、2人の力比べを始めたと観察しておくべきだろう。

30歳になったカイブラエフは、いまだあの強さを保ち続けているのか。ワールドマスターズでは初戦でマキシム・ラコフ(カザフスタン)に敗れて上位進出はならなかったビフルタノフの、羽賀とガシモフを立て続けに投げたあの強さは本物なのか。今大会はぜひロシア勢に注目してもらいたい。カブラエフは初戦からアルメンテロスとマッチアップ、第2シードのビスルタノフは組み合わせに恵まれ、担ぎ技ファイターのジョルジ・フォンセカ(イタリア)との初戦を突破すれば準決勝のラマダン・ダーウィッシュ(エジプト)かラムズディン・サイドフ(ウズベキスタン)との対決までは問題なく勝ち上がるはずだ。

【プールA】
シード選手:ディミトリ・ピータース(ドイツ)
有力選手:イワン・レマレンコ(UAE)

【プールB】
シード選手:マーティン・パチェック(スウェーデン)
有力選手:ホセ・アルメンテロス(キューバ)、タギル・カイブラエフ(ロシア)

【プールC】
シード選手:アドラン・ビスルタノフ(ロシア)
有力選手:ジョルジ・フォンセカ(イタリア)

【プールD】
シード選手:ラマダン・ダーウィッシュ(エジプト)
有力選手:ラムズディン・サイドフ(ウズベキスタン)

■ 100kg超級・「Aグループ入り」狙う強豪たちと王子谷が優勝争う
第1シードがアフリカの本格派ファイセル・ヤバラー(チュニジア)、そして絶対王者テディ・リネール(フランス)の「次」を狙うグループ入りを果たしつつあるバルナ・ボール(ハンガリー)が第2シードに入った。

この2人を中心に、第3シードの王子谷剛志、アンドレイ・ヴォフコフとアスラン・カンビエフのロシア勢2人、グランプリ・ザグレブを制したばかりの21歳イアキフ・カモー(ウクライナ)、西潟健太を倒してアジア選手権に優勝した34歳アブドロ・タングリエフ(ウズベキスタン)までが表彰台獲得候補。

海外勢はいずれも現時点のリネールに挑戦するところまで歩を進めている選手ではなく、もし王子谷が五輪を狙うのであれば今大会は負けるわけにはいかない陣容。健闘に期待したい。

海外選手でファンに注目してもらいたいのは地元の期待を背負うボール。この選手、滅多に他の選手の話をしないリネールが先日わざわざ名前を挙げて評価しており、曰く「力が物凄く強く、なんのかんので必ず決勝に残るし、なんのかんのでなかなか飛ばない」とのこと。王子谷と準決勝で戦うことが濃厚なボール、あらためてその柔道を見直してみるのは面白いのではないだろうか。


【プールA】
シード選手:ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
有力選手:アンドレイ・ヴォルコフ(ロシア)

【プールB】
シード選手:アンドレ・ブライドバルト(ドイツ)
有力選手:アブドロ・タングリエフ(ウズベキスタン)

【プールC】
シード選手:バルナ・ボール(ハンガリー)
有力選手:イアキフ・カモー(ウクライナ)、アスラン・カンビエフ(ロシア)

【プールD】
シード選手:王子谷剛志

■ 70kg級・新井とファルカスコッホの一騎打ち
グランプリとグランドスラムで5回の優勝を誇る「ワールドツアーの女王」ことラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)が第1シード、第2シードには今季の欧州シリーズ最重要大会グランプリ・デュッセルドルフを制した新井千鶴が入った。

実績、実力ともにこの2人が他を大きく引き離しており、優勝争いの行方はこの2人の直接対決に掛かると見ておいて良いだろう。新井とファルカスコッホの対決は2013年のグランドスラム・モスクワ以来で、この際は新井が勝利している。新井としてはアスタナ世界選手権に向けて是が非でも獲っておきたい大会。

【プールA】
シード選手:ラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)

【プールB】
シード選手:アッスマ・ニアン(モロッコ)
有力選手:スザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)

【プールC】
シード選手:新井千鶴
有力選手:オニキス・コルテスアルダマ(キューバ)

【プールD】
シード選手:カタリナ・クリス(ポーランド)

■ 78kg級・王者ハリソン未だ休まず参戦継続、梅木と準々決勝でマッチアップ
ロンドン五輪王者で昨年来トップ選手としては異様なほどの試合数をこなしているケイラ・ハリソン(アメリカ)が参戦。世界選手権を2か月後に控え、そして2週間前にワールドマスターズ(1位)をこなしたばかりだが、「まだ足りない」とばかりにモロッコからハンガリーまで移動し、今年6つ目の国際大会に挑むこととなった。

優勝争いに絡むのは第2シードのアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)、第3シードのルイーズ・マルツァーン(ドイツ)、第4シードのナタリー・ポウエル(イギリス)、Bシードのマルヒンデ・フェルケルク(スロベニア)ら既に実績のある強豪たち。

日本の梅木真美はハリソンの直下に配され、準々決勝で手を合わせることが濃厚。ハリソンは5月のグランドスラム・バクーでは全くのダークホースのダリア・ポゴジャレッツ(ポーランド)に一発食って3位に終わった実績もあり、さすがに1年通じて集中力とコンディションを保つのは難しい様子。梅木の金星の可能性も皆無ではない。健闘に期待。

【プールA】
シード選手:ケイラ・ハリソン(アメリカ)
有力選手:梅木真美

【プールB】
シード選手:ナタリー・ポウエル(イギリス)
有力選手:マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)、ケルティン・ティール(ドイツ)

【プールC】
シード選手:アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)

【プールD】
シード選手:ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)
有力選手:アビゲイル・ヨー(ハンガリー)

■ 78kg超級・オルティス中心に人材充実
意外と言ってはなんだが、世界大会3連覇中のイダリス・オルティス(キューバ)を中心になかなかの陣容が揃った。Aシードにはフランジスカ・コニッツとヤスミン・クルブスのお馴染みのドイツ勢2人に、オーソドックスな投げも獲得しつつある「アフリカの浮技女王」ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)が入り、脇を固めるBシード選手もベルキス・ゼヤ・カヤ(トルコ)にグルザン・イッサノワ(トルコ)と実力者が揃った。波が大きすぎるオルティスのパフォーマンスがまったく信用ならないこともあり、この階級の表彰台の行方は混沌。オルティスが世界選手権に向けて、既にパフォーマンスが上向きベクトルに入っているのかどうか、これを見極めることが観戦上最大の注目ポイントかと思われる。

【プールA】
シード選手:イダリス・オルティス(キューバ)

【プールB】
シード選手:ヤスミン・クルブス(ドイツ)

【プールC】
シード選手:フランジスカ・コニッツ(ドイツ)
有力選手:ベルキス・ゼラ・カヤ(トルコ)

【プールD】
シード選手:ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)
有力選手:グルザン・イッサノワ(カザフスタン)

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