PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

グランプリ・ブダペスト第1日各階級ひとこと展望

(2015年6月12日)

※ eJudoメルマガ版6月12日掲載記事より転載・編集しています。
第1日各階級ひとこと展望
グランプリ・ブダペスト
世界選手権まであと2か月。どの選手も保有ポイントとコンディション調整を秤にかけて試合出場には慎重にならざるを得ない最終調整期だ。

とはいえ世界選手権本番までに残されたワールドツアー大会はあと僅かに3つ。数少ないビッグポイント獲得の機会を逃すわけにはいかない選手も多数いるはずだが、2週間前にワールドマスターズを終えたばかり、そして例年4月に行われている超ビッグイベント・欧州選手権が2週間後に控える(6月25日~28日)という過密スケジュールの中にあって、今大会の出場選手に強豪の影は率直に言って薄い。

今大会注目すべきは、世界選手権出場組を絡めて男女計8階級へのエントリーを敢行した東アジアの強国・日本の選手の活躍と規定して良いのではないだろうか。
73kg級のリオ世界選手権王者大野将平は直前の負傷で出場を回避したが、初の世界選手権出場を控える60kg級の志々目徹、100kg超級には昨年の全日本選手権の覇者王子谷剛志と男子は強力2枚を投入。5階級に選手を送り込む女子も78kg級に梅木真美、70kg級に新井千鶴と世界選手権代表選手が2人エントリーリストに名を連ねた。57kg級の玉置桃までを入れた上記選手は優勝に絡むと見て間違いない。

迎え撃つ地元ハンガリー勢は、チェリャビンスク世界選手権90kg級銀メダリストのクリスチャン・トートという大看板が出場を回避。男子はグランドスラム・バクーを制したばかりのバルナ・ボールが出場する100kg超級と、グランプリ・ザグレブでワンツーフィニッシュを飾ったサボルーチュ・クリージャンとラズロ・チョクナイが揃って出場する81kg級に期待が掛かる。ただし他出場選手の陣容からして優勝するには実力を一段超えた力が必要。現実的に表彰台の真ん中を狙えるのは48kg級のエヴァ・チェルノビスキだろう。48kg級のスター選手である彼女を中心とした地元の盛り上がりはこの大会の大きなみどころになるはずだ。

■ 60kg級・志々目徹とスメトフ、ルトフィラエフが優勝争いの中心
グランプリ・デュッセルドルフを制し今大会も第3シードにランクされた志々目徹を中心とした、シード選手3人による優勝争い。昨年9月のアジア大会で志々目に勝利して優勝したイェルドス・スメトフ(カザフスタン)とこのところ好調のシャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)のアジア勢2人がライバルだが、志々目はスメトフにはデュッセルドルフ大会、ルトフィラエフにはアジア大会でそれぞれ勝利を収めており、ここはしっかり表彰台の真ん中に立っておきたいところ。

準決勝カードはルトフィラエフ-ディヨロベク・ウロズボエフのウズベキスタン対決と、スメトフ-志々目のアジア勢対決と読む。不確定要素はウロズボエフの山に配されたフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)ぐらいで、この5人のうち4人が表彰台を占めると考えてまず間違いないだろう。

【プールA】
シード選手:シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)

【プールB】
シード選手:ディヨロベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)
有力選手:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

【プールC】
シード選手:イェルドス・スメトフ(カザフスタン)

【プールD】
シード選手:志々目徹
有力選手:ツァイ・ミンイェン(台湾)

■ 66kg級・ソビロフとラローズの準決勝対決が山場、裏テーマは66kg級再挑戦のガルスチャンの出来
第1シードのリショド・ソビロフ(ウズベキスタン)と第4シードのダビド・ラローズ(フランス)が優勝争いの中心。グランプリ・サムスンを制して66kg級対応に目途がついてきたソビロフ、今年大会出場数を増やして復権を狙うラローズはともに勝負どころとなったワールドマスターズでは初戦敗退に終わっており、ポイント獲得の目算が大きく狂った状況。ここは少なくとも表彰台には登っておきたい。

裏テーマはロンドン五輪60kg級王者アルセン・ガルスチャン(ロシア)の出来。3月のアフリカオープン・カサブランカでの試運転(3位)を経て5月のグランプリ・ザグレブで66kg級ワールドツアーデビューを果たしたガルスチャンだが、この大会は初戦で優勝争いという観点では全くのアウトサイダーであるジュニオール・デゲン(オランダ)に右大内刈「有効」を食ってあっさり敗退。結果以上に、66kg級参戦の本気度が疑われるその覇気のなさが気に掛かった。今大会は組み合わせに恵まれ、強豪選手の影が薄いプールDへの配置。まずは決勝ラウンドに残れるかどうか。

【プールA】
シード選手:リショド・ソビロフ(ウズベキスタン)

【プールB】
シード選手:ダビド・ラローズ(フランス)

【プールC】
シード選手:セバスチャン・ザイドル(ドイツ)

【プールD】
シード選手:アントワーヌ・ブシャード(カナダ)
有力選手:アルセン・ガルスチャン(ロシア)

■ 73kg級・中堅選手によるサバイバルトーナメント
大本命であったはずの大野将平がエントリーを取り消し、優勝争いの行方は混沌。第1シードのロク・ドラクシック(スロベニア)と第2シードのディルク・ファンティシェル(ベルギー)の2人を中心とした小差の激戦ということになる。

面白いのはプールD。ここに来て出場試合数、成績とも上昇傾向にある地元の雄ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)がシードの栄を受け、ここに久々のワールドツアー出場となるアリム・ガダノフ(ロシア)が配された。ウングバリは34歳、ガダノフは31歳。かつてシーンを牽引したこの2人の対決は準々決勝で実現濃厚、これはなかなかの好カードだ。

【プールA】
シード選手:ロク・ドラクシック(スロベニア)

【プールB】
シード選手:ニコラス・デルポポロ(アメリカ)

【プールC】
シード選手:ディルク・ファンティシェル(ベルギー)

【プールD】
シード選手:ミクロス・ウングバリ(ハンガリー)
有力選手:アリム・ガダノフ(ロシア)

■ 48kg級・チェルノビスキが地元で優勝狙う、ライバルは第1シードのパレト
ワールドマスターズを欠場して地元大会に備える形を採った階級ナンバーワンのパワーファイター、エヴァ・チェルノビスキ(ハンガリー)が優勝争いの中心。初戦で日本選手(渡名喜風南)とマッチアップするという少々面倒な配置ではあるが、ライバルのポウラ・パレト(アルゼンチン)と現在勢いのあるディアラ・ロクマンヘキム(トルコ)、ナタリア・コンドラチェバ(ロシア)など厄介な選手はことごとく逆側の山。しっかり力を出して優勝を狙いたいところだ。

大会全体を通じ、地元選手で優勝にもっとも近い位置にいるのは間違いなくチェルノビスキ。観衆もそれはしっかりわかっているはずで、48kg級における会場の盛り上がりにも大いに注目したい。

【プールA】
シード選手:ポウラ・パレト(アルゼンチン)
有力選手:ナタリア・コンドラチェバ(ロシア)

【プールB】
シード選手:ディアラ・ロクマンヘキム(トルコ)
有力選手:シラ・リショニー(イスラエル)

【プールC】
シード選手:エヴァ・チェルノビスキ(ハンガリー)
日本選手:渡名喜風南

【プールD】
シード選手:タチアナ・リマ(ギニアビサウ)
有力選手:ダヤリス・メストレアルバレス(キューバ)

■ 52kg級・主役級欠け見どころ少ない階級、シード選手はポイント獲得の大チャンス
世界選手権で表彰台以上を狙うクラスの強豪はことごとく出場回避。階級屈指の強豪アンドレア・キトゥ(ルーマニア)がどの大会にも出てトーナメントを荒らしまわるという様相にあるこの階級にあって、ポッカリ出来たエアポケットという体の大会となった。第1シードのマリーン・ケリー(ドイツ)、第2シードのギリ・コーヘン(イスラエル)、第3シードのイルゼ・ヘイレン(ベルギー)、第4シードのヨアナ・ラモス(ポルトガル)のAシード選手4人にとってはハイポイント獲得を狙える貴重な機会となった。特にどうしても世界選手権のシード権を獲っておきたい38歳のヘイレンにとってはなんとしても表彰台に上がっておきたい大会。

【プールA】
シード選手:マリーン・ケリー(ドイツ)
有力選手:ロニ・シュワルツ(イスラエル)

【プールB】
シード選手:ヨアナ・ラモス(ポルトガル)
有力選手:ローラ・ゴメス(スペイン)

【プールC】
シード選手:ギリ・コーヘン(イスラエル)

【プールD】
シード選手:イルゼ・ヘイレン(ベルギー)

■ 57kg級・玉置桃がワールドツアー初制覇に挑む
有力選手の数が多く、かつそれら強豪たちの大会皆勤傾向が強い57kg級はどの大会も常に一定以上のレベルが保たれてきたが、さすがに端境期の極みともいうべき今大会はかなり櫛の歯が欠けた印象。実はワールドツアーの優勝がまだ1回しかない(2013年グランプリ・マイアミ)第1シードのマーティ・マロイ(アメリカ)にとっては久々表彰台の真ん中に立つ大チャンスが訪れた。

ライバルはシード選手のミリアム・ローパー(ドイツ)、第3シードのヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)、そして昨年の世界ジュニア選手権王者・玉置桃。玉置はノーシードからのスタートだが、5月のアジア選手権でワールドマスターズ2連覇者ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)を倒して優勝を飾っており、潜在能力的には今大会の優勝候補筆頭に挙げられてもおかしくない力を持っている。玉置の山場は地元のカラカスと対戦する準々決勝。戦術に長けたベテランのペースに嵌らず、自分のペースで試合を運ぶことが勝利の条件だ。

【プールA】
シード選手:マーティ・マロイ(アメリカ)

【プールB】
シード選手:ヴィオラ・ヴェディティ(スロベニア)
有力選手:レン・チェンリン(台湾)

【プールC】
シード選手:ミリアム・ローパー(ドイツ)

【プールD】
シード選手:ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)
有力選手:玉置桃

■ 63kg級・大本命トレステニャクの出来が見どころ
ワールドマスターズの出場を回避したティナ・トレステニャク(スロベニア)が参戦。現在ワールドランキング3位のトレステニャクは昨年の世界選手権(3位)以降、出場5大会中4大会に優勝。5月のグランプリ・ザグレブ決勝では世界選手権王者のクラリス・アグベニューに「一本」で完勝しており、現在の最強選手と評しても過言ではない、素晴らしい出来栄えを見せている。他選手の陣容はまったく薄いが、トレステニャクの観察だけで十分楽しめる階級と評したい。

ライバルは、逆側の山にノーシードで配された田中美衣。冬季欧州シリーズのメンバーから外された田中だが選抜体重別の好パフォーマンスで再び国際舞台への挑戦権をもぎ取り、ワールドツアーに帰ってきた。組み合わせにも恵まれ、ここはなんとしても決勝でトレステニャクと手を合わせるところまで勝ち上がりたいところ。

【プールA】
シード選手:ティナ・トレステニャク(スロベニア)

【プールB】
シード選手:マルタ・ラバジナ(ロシア)

【プールC】
シード選手:カタリア・ハッカー(ドイツ)
有力選手:田中美衣

【プールD】
シード選手:リズレン・ゾーク(モロッコ)

※ eJudoメルマガ版6月12日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.