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ベイカー茉秋が先輩吉田優也に因縁の技でお返し、初優勝果たす・全日本選抜柔道体重別選手権90kg級レポート

(2015年6月1日)

※ eJudoメルマガ版6月1日掲載記事より転載・編集しています。
ベイカー茉秋が先輩吉田優也に因縁の技でお返し、初優勝果たす
全日本選抜柔道体重別選手権90kg級レポート
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順当に決勝に進出したベイカー茉秋

昨年世界選手権代表を務めたベイカー茉秋(東海大3年)が第1シード位置から順当に決勝進出。1回戦はケンカ四つの小林悠輔(筑波大4年)を相手に「取り組まない」「消極的」と2つの「指導」をリード。残り49秒に双方に「取り組まない」咎での「指導」が宣告され、結果「指導1」対「指導3」の優勢で勝利決定。釘丸太一(センコー)との準決勝は59秒に奪った小外掛「有効」をテコに手堅く5分を戦い切り、「指導」2つを積み上げて優勢勝ち。危なげなく決勝進出決定。

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準決勝の大一番、吉田優也が西山大希を鮮やかな内股「一本」に仕留める

ベイカーへの挑戦権を争う逆側の山では準決勝で西山大希(新日鐵住金)対吉田優也(旭化成)というビッグゲームが実現。世界選手権で2度の銀メダルに輝き昨年来複数の国際大会で着実に実績を残して来た西山、一方昨年ついにこの大会を制しアジア大会でも優勝を果たした吉田、ともに世界選手権代表に可能性を残す中で迎える、積年のライバル対決だ。

この対決は。「指導1」ビハインドで迎えた1分25秒、吉田が鮮やかな右内股を決めて一本勝ち。触れた瞬間西山があっという間に跳ね上がる豪快な一撃に会場は地鳴りのようなどよめき。この日全階級通じた一番の美技であった。

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決勝、吉田が右内股、ベイカーは身を翻してなんとか腹這い

昨年度大会の再戦となった決勝はベイカー、吉田ともに右組みの相四つ。動きの良い吉田が奥襟を叩き、釣り手を振り立てて腰を切る前技フェイントを見せるとベイカーが思わず膝を屈するという吉田優位の立ち上がり。ベイカーは片襟を差して得意の大内刈を仕掛けるが、追いこもうとしたベイカーをに対して吉田は姿勢を崩さずに下がって捌いて大過なし。吉田は53秒に組み手争いに混ぜ込んでの巴投でベイカーを大きく浮かせ、1分41秒には絞られた釣り手を巻き返しながら背中を掴んで動き鋭く右内股、ベイカーを場外に転がす。むしろベイカーが伏せることに成功したかの方が驚き、仕掛けた瞬間には誰もがポイントを想起したこの一撃の直後に吉田の攻勢が買われベイカーに「指導」が宣告される。

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ベイカーが片襟フェイントから腕を抱えて巻き込み「技有」

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続くシークエンス、吉田が組み手の駆け引きに相手を嵌めて一旦試合は落ち着きかかる。しかし2分半を過ぎたところで引き手を一方的に確保したベイカーが大きく試合を動かす。遠間から一瞬片襟を差すフェイントを入れて相手に足技を意識させながらアプローチ、次いで作用足を外側に入れ替え、腕を抱えて右へ外巻込。腕の拘束がしっかり効いたこの技に、吉田抗しきれず転がって決定的な「技有」。

以後吉田は片襟を差した釣り手を振り立てての右体落、さらに「韓国背負い」、引込返と次々技を繰り出すがベイカーは崩れず。吉田の追撃は「指導2」までに留まり、ベイカーの選抜体重別初優勝が決まった。

ベイカーが決めた外巻込(公式記録は払巻込)は、昨年の選抜体重別決勝で吉田がベイカーを投げた技。釣り手を先に伸ばしてくるベイカーの癖を試合の中で見極めて、腕を抱えて2度投げつけて吉田が先輩の貫録を見せつけたまさしくその技で、今度はベイカーがリベンジを果たすこととなった。若さと勢いで世界選手権代表にまで上り詰めた昨年から1年、ベイカーが国際舞台で蓄積した経験値の高さを見事に発揮した勝利だった。

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敗れた吉田は調子が少々良すぎた感あり。準決勝の鮮やかな技、そして決勝序盤の素晴らしい動きと好調は明らかだったが、失点の場面での吉田はベイカーがフェイントに使った片襟技に対応すべく一瞬釣り手側に動いて腰を押し返そうとしてしまい、その分巻き込みの入りが深くなってしまった。反応の良さが仇となってしまった一発だった。

世界選手権代表にはベイカーが順当に進出。昨年は予選ラウンド敗退に終わっているが、以後のベイカーは明らかに戦い方を変え、その実力をしっかり結果に反映させる術を身に着け始めている。メダル獲得を期待したい。

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初優勝のベイカー茉秋

【入賞者】

優 勝:ベイカー茉秋(東海大3年)
準優勝:吉田優也(旭化成)

ベイカー茉秋選手のコメント
「凄くうれしいです。去年決勝で負けて1年間ずっと悔しい思いをしてきたので。同じ相手ですが、強い気持ちを持って絶対に勝ってやろうと思っていました。昨年の世界選手権は2回戦負けで不甲斐なかった。出れるのであれば絶対優勝するつもりで、優勝しか狙わないというつもりで頑張ります。今日は母親が来てくれて、良いところを見せられて良かったです(笑)」

【一回戦】

ベイカー茉秋(東海大3年)○優勢[指導3]△小林悠輔(筑波大4年)
釘丸太一(センコー)○優勢[指導2]△菅原健志(パーク24)
西山大希(新日鐵住金)○優勢[指導2]△穴井航史(旭化成)
吉田優也(旭化成)○優勢[指導2]△大辻康太(日本エースサポート)

【準決勝】

ベイカー茉秋○優勢[有効・小外掛]△釘丸太一
吉田優也○内股(1:25)△西山大希

【決勝】

ベイカー茉秋○優勢[技有・払巻込]△吉田優也

※ eJudoメルマガ版6月1日掲載記事より転載・編集しています。

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