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ワールドマスターズラバト・最終日男子各階級ひとこと展望

(2015年5月23日)

※ eJudoメルマガ版5月23日掲載記事より転載・編集しています。
ワールドマスターズラバト
最終日男子各階級ひとこと展望
■ 81kg級・世界王者3人揃った豪華トーナメント、好配置の永瀬は優勝が射程内
大会屈指の豪華階級。四つ角シードだけを見ても、チェリャビンスク世界選手権王者アヴタンディル・チリキシビリ(ジョージア・プールA)、13年リオ世界選手権王者ロイック・ピエトリ(フランス・プールC)、2009年ロッテルダム世界選手権の覇者イワン・ニフォントフ(ロシア・プールB)と世界選手権の金メダリストが実に3人エントリー。

ワールドツアー上位常連のスヴェン・マレシュ(ドイツ)やセルジュ・トマ(UAE)、永瀬貴規ら錚々たるメンバーがなんとBシードすら取れず、序列の差がクッキリ。最高権威大会と呼ぶにふさわしい陣容での開催となった。

激戦区はチリキシビリにマレシュが初戦でマッチアップするプールA、ピエトリとトマがこれも初戦で激突するプールC。

日本の永瀬はプールDに配された。Aシード選手は「ミスター『指導』」こと皆勤選手の代表格アントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ)であり、全体を通してみれば非常に恵まれた配置。準決勝でマッチアップの可能性があるトマとピエトリ、決勝までに潰し合うチリキシビリとニフォントフ、永瀬はこれら全ての選手に勝利した経験があり、波に乗りさえすれば優勝は十分射程の範囲内。むしろ強豪の層が厚く同じ選手が繰り返し対戦することが多く、「次」の石の置き所が大事な81kg級にあって、世界選手権を3か月後に控えたここで勝ってしまうことの是非を思わず考え込んでしまうほどだ。
ただし、初戦のカルモルゼフには十分な注意が必要。もと世界カデ王者のこの選手は21歳、先週のグランドスラムバクーでキャリア3度目のワールドツアー優勝を成し遂げたばかりで非常に波に乗っている。ここはしっかり勝利して、「敵わない」印象を与えておきたいところ。

[プールA]
Aシード選手:アヴタンディル・チリキシビリ(ジョージア)
Bシード選手:シラズディン・マゴメドフ(ロシア)
有力選手:スヴェン・マレシュ(ドイツ)

[プールB]
Aシード選手:イワン・ニフォントフ(ロシア)
Bシード選手:トラヴィス・スティーブンス(アメリカ)

[プールC]
Aシード選手:ロイック・ピエトリ(フランス)
Bシード選手:アラン・クベトソフ(ロシア)
有力選手:セルジュ・トマ(UAE)

[プールD]
Aシード選手:アントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ)
Bシード選手:カサン・カルモルゼフ(ロシア)

■ 90kg級・ゴンザレス久々国際大会の畳に降臨、プールDではイリアディスとグビニアシビリが激突
ロンドン五輪銀メダリストにして13年リオ世界選手権王者のアスレイ・ゴンザレス(キューバ)が今大会に降臨。世界選手権制覇後は14年2月のグランドスラム・パリに出場したきりで国際大会から姿を消していたが、4月のパンナム選手権から戦線復帰(2位)。いよいよ今回、久々ワールドツアーの場に姿を現すこととなった。

このゴンザレスと、現役世界選手権王者である「柔道小僧」イリアス・イリアディス(ギリシャ)というチャンピオン2人の参戦がこの階級の大きなみどころ。BシードのゴンザレスはプールC、Aシード扱いのイリアディスはプールDに配された。下側の山は全ての対戦がこの2人の影響下にある印象で激戦必至。

大会の裏テーマは第1シードのヴァーラム・リパルテリアニとベカ・グヴィニアシビリによるジョージアの新旧エース対決。いまだ世界選手権で優勝していない(2位×1回、3位×1回)のが不思議なほどの強さを誇るリパルテリアニはリオ五輪でジョージア代表を務めることが既定路線と思われていたが世界ジュニア王者の19歳グヴィニアシビリが現在猛追。3月に行われた地元のグランプリ・トビリシ決勝ではグビィニアシビリが横四方固「一本」で勝利して新旧交代の狼煙をあげたばかりだ。双方国際大会の出場はこの試合以来、今大会ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるか。リパルテリアニは準々決勝で吉田優也との対戦があり、一方のグヴィニアシビリは同じく準々決勝でイリアディスへの挑戦が待ち受ける。どちらも好カードだが、後者は歴戦のスターに若手世代のエースが挑む垂涎の顔合わせ、今大会前半戦のハイライトだ。


[プールA]
Aシード選手:ヴァーラム・リパルテリアニ(ジョージア)
Bシード選手:吉田優也

[プールB]
Aシード選手:キリル・デニソフ(ロシア)
Bシード選手:キリル・ヴォプロソフ(ロシア)

[プールC]
Aシード選手:ノエル・ファンテンド(オランダ)
Bシード選手:アスレイ・ゴンザレス(キューバ)

[プールD]
Aシード選手:イリアス・イリアディス(ギリシャ)
Bシード選手:ベカ・グヴィニアシビリ(グルジア)

■ 100kg級・王者クルパレク軸に選手の粒揃った激戦階級
昨年8月のチェリャビンスク世界選手権でついに優勝、今月初頭のグランプリ・ザグレブ大会で国際大会に復帰した(3位)ルーカス・クルパレク(チェコ)が優勝争いの軸。もちろん第1シードだ。

シード選手は順にクルパレク(プールA)、エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン・プールC)、カールリヒャード・フレイ(ドイツ・プールD)、ディミトリ・ピータース(ドイツ・プールB)。

ガシモフの山には前週にアジア選手権(2位)をこなしたばかりのマキシム・ラコフ(カザフスタン)と2週間前にグランドスラム・バクーを制したアドラン・ビスルタノフ(ロシア)、フレイの山にはヘンク・グロル(オランダ)とラムズディン・サイドフ(ウズベキスタン)、ピータースの山にはシリル・マレ(フランス)とラマダン・ダーウィッシュ(エジプト)とそれぞれ刺客が配され、非常に密度の高いトーナメント。

しかしその中でももっとも厳しい山は、実は第1シードのクルパレクが配されたプールA。初戦がチェリャビンスク世界選手権2位のホセ・アルメンテロス(キューバ)、次戦にはエルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)とツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル)の勝者が待ち受ける。つまりプールAは、配された全4人のうち世界大会王者が3人、準優勝者が1人。超ハイレベルブロックだ。

わけても注目すべきはアルメンテロス。チェリャビンスクで担ぎ技を決めまくって大ブレイクした後はグランドスラム東京にグランプリ・デュッセルドルフと立て続けに予選ラウンドで敗退し、まったく冴えず。しかし4月のパンナム選手権では当たり前のように優勝を飾っている。チーム全体で出来不出来の波が激しいキューバの選手ということもあり、アスタナ世界選手権に向けてその力の真贋を、ここで再び見定めておきたいところ。

[プールA]
Aシード選手:ルーカス・クルパレク(チェコ)
Bシード選手:エルハン・ママドフ(アゼルバイジャン)
有力選手:ツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル)

[プールB]
Aシード選手:ディミトリ・ピータース(ドイツ)
Bシード選手:ラマダン・ダーウィッシュ(エジプト)

[プールC]
Aシード選手:エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)
Bシード選手:アドラン・ビスルタノフ(ロシア)
有力選手:マキシム・ラコフ(カザフスタン)

[プールD]
Aシード選手:カールリヒャード・フレイ(ドイツ)
Bシード選手:ヘンク・グロル(オランダ)
有力選手:ラムズディン・サイドフ(ウズベキスタン)

■ 100kg超級・あの興奮再び、リネールvs七戸は準決勝で実現濃厚
第1シードの絶対王者テディ・リネール(フランス)と七戸龍によるチェリャビンスク世界選手権決勝の再戦なるか、そしてその様相はいかに。この階級の興味はこの1試合に尽きる。

前回対戦はリネールの「指導3」による勝利に終着したが、ご存じの通りその内容は大接戦。七戸は序盤に右大外刈でリネールを大きく崩し、3分41秒には得意の右大内刈であわや「有効」という場面を作り出した。ここ数年バランスを崩すことすらなかったリネールが畳に転がり、必死に体を捻る様に会場は熱狂に包まれたものだ。

七戸が長年空位だった「リネールのライバル」の座を手にすることが出来るかどうかは接戦を演じた次の試合、つまりは今回の対戦に掛かる。ここで再び接戦を演じるか、それともリネールが突き放すのか、はたまた七戸が勝利を手にするのか。いずれのシナリオでもその内容がリオ五輪までの100kg超級の様相を決定づける試合になることは間違いない。

実現なるとすれば、準決勝。七戸は初戦で世界ジュニア王者のウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)、準々決勝でファイセル・ヤバラー(チュニジア)との対戦が予想される。本格派選手のヤバラーには13年リオ世界選手権で敗れているが、現在の七戸であれば勝利を予想して良いはず。しっかり勝って、リネール戦に向けて弾みをつけたいところ。

[プールA]
Aシード選手:テディ・リネール(フランス)
Bシード選手:レヴァニ・マティアシビリ(ジョージア)

[プールB]
Aシード選手:ファイセル・ヤバラー(チュニジア)
Bシード選手:七戸龍
有力選手:ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)

[プールC]
Aシード選手:アダム・オクルアシビリ(ジョージア)
Bシード選手:バルナ・ボール(ハンガリー)

[プールD]
Aシード選手:レナト・サイドフ(ロシア)
Bシード選手:ロイ・メイヤー(オランダ)
有力選手:イスラム・エルシャハビ(エジプト)

※ eJudoメルマガ版5月23日掲載記事より転載・編集しています。

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