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流れ捕まえた田代未来が初優勝、ベテラン田中美衣が意地見せて若手2人の夢砕く・全日本選抜柔道体重別選手権63kg級レポート

(2015年5月18日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月18日掲載記事より転載・編集しています。
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流れ捕まえた田代未来が初優勝、ベテラン田中美衣が意地見せて若手2人の夢砕く
全日本選抜柔道体重別選手権63kg級レポート
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1回戦、田代未来が川岸真綾から小外刈「技有」

決勝に進出したのは第1シードの田代未来(コマツ)とベテラン田中美衣(了徳寺学園職)の2人。

昨年大会で3位に終わったが世界選手権代表に抜擢を受け、銅メダル獲得という一大成果を残した田代は今大会で「第一人者」としての立場の確立を図る。1回戦は川岸真綾(東急建設)から1分41秒にケンケンの左小外刈で「技有」を奪い、さらに3分15秒には送襟絞を決めて一本勝ち。準決勝ではグランドスラム東京で3位入賞の実力者で、前戦では戦術派の極北である平井希に「指導2」対「指導3」で競り勝った西川真帆(了徳寺学園職)の挑戦を受け、1分11秒と2分50秒に奪った「指導」2つで手堅く勝ち抜け。順当に決勝進出を決める。

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準決勝、田中美衣が嶺井美穂を巴投「一本」に仕留める

一方のベテラン田中は今春の欧州遠征メンバーから外されながら、意地を見せての決勝進出。1回戦ではヨーロッパオープン・ローマに優勝しこの選抜体重別に世界選手権代表選出へ最後の望みを掛ける津金恵(筑波大2年)の小外掛を透かして体を浴びせ浮落「一本」に沈め、準決勝でもホープ嶺井美穂(桐蔭学園高3年)を相手に左小外刈に「腰絞め」と攻めて主導権を握ると2分43秒に横巴投一閃「一本」で勝利。出世を狙う若手2人の夢を砕き、見事決勝進出を決めて来た。

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田代が左内股で攻める

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田代は寝技で攻めようとした田中の隙を見逃さず、素早く横四方固

決勝は田代、田中ともに左組みの相四つ。序盤は双方の組み手の管理が厳しく絞り合いが続いて膠着。田代が釣り手をクロスに入れて左大内刈、次いでケンケンの左内股に連絡して攻めるが田中は立ったまま止めて「待て」。

1分過ぎ、田中の前進運動に抗した田代が釣り手をクロスに入れる。機と見た田中は相手の体を抱いて押し込み、田代は前技を仕掛けようとした中途半端な半身姿勢のまま崩れ、腹這いに落ちる。すかさず得意の寝技への移行を狙う田中は押し込んだ力を残したまま伏せた田代の左に体を置き、釣り手で襟、右手は股中から足を抱えてまず前進。ついで自ら下になってめくり返しを試みるが、おそらくは脇を掬おう(あるいは頭を抱えよう)とした釣り手の持ち替えに失敗し、その手は虚空を掴む。引き込み返しの生命線である拘束が外れて自分だけが畳に落ちた田中に対し、田代は素早く反応。鋭く腰を切り返しながら体をずらし、労せず田中の体を乗り越えると被さって横四方固。田中激しく抗するがあまりの体勢の悪さに逃れること叶わず「一本」。

試合時間僅か1分37秒、田代が全日本選抜体重別初優勝を決めた。

田代の判断の速さは見事であったが、決勝は田中の自滅の感あり。拘束を得てから体を捨てるという大原則の手順を逆にしてしまった、おそらくは「掴みながら回す」ことを狙った手練れゆえの判断が生んだ決定的なミスだった。

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優勝の田代と準優勝の田中

昨年の世界選手権にグランドスラム東京と試合展開上の判断ミスが原因で敗れた田代としては、相手のミスを見逃さない手堅さを見せたという点で、一つ成長を見せたという形の決勝であった。

世界選手権銅メダリストの田代はこれで国内大会も制し、この日を以て階級一番手としての地位を確立した感あり。爆発力があって海外選手にも強い津金、成長著しいパワーファイターの高校生嶺井という不確定要素を逆側の山でベテランの田中が潰し、その田中が決勝で決定的なミスを犯すという、全てが自身優位に向かった流れをしっかりと捕まえたという体の優勝だった。

大奮闘の田中は、津金と嶺井からリオ五輪への希望を剥ぎ取ってベテランの意地を見せたが、結局タイトルには届かず、阿部香菜の引退を受けて撹拌状態にあった階級を田代を頂点に再構成
、沈静化させる触媒の役割を果たしたという体で畳を去ることとなった。

入賞者と田代のコメント、全試合の結果は下記。

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優勝の田代未来

【入賞者】

優 勝:田代未来(コマツ)
準優勝:田中美衣(了徳寺学園職)

田代未来選手のコメント
「1回戦、2回戦と内容が良くなく、決勝も決して良い出来ではありませんでしたが『日本一になりたい』という気持ちが強かったので勝てたことはうれしいです。世界選手権は銅メダルだったので、リベンジするために今日は絶対優勝したいと思っていました。。世界選手権では一番高いところに立って、お世話になっている方々にメダルを見せたい」

【一回戦】
田代未来(コマツ)○送襟絞(3:15)△川岸真綾(東急建設)
西川真帆(了徳寺学園職)○優勢[指導3]△平井希(自衛隊体育学校)
嶺井美穂(桐蔭学園高3年)○GS技有・大内返(GS1:18)△片桐夏海(コマツ)
田中美衣(了徳寺学園職)○浮落(3:07)△津金恵(筑波大2年)

【準決勝】

田代未来○優勢[指導2]△西川真帆
田中美衣○巴投(2:43)△嶺井美穂

【決勝】

田代未来○横四方固(1:37)△田中美衣

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