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グランプリ・ザグレブ女子各階級レポート

(2015年5月8日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月8日掲載記事より転載・編集しています。
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女子各階級レポート
グランプリ・ザグレブ
■ 48kg級・トルコ勢同士の決勝対決を若手のロクマンヘキムが制す
【入賞者】 エントリー23名
1.LOKMANHEKIM, Dilara(TUR)
2.SAHIN, Ebru(TUR)
3.DOLGOVA, Irina(RUS)
3.MOSCATT, Valentina(ITA)
5.FIGUEROA, Julia(ESP)
5.GABRIELLI, Scarlett(FRA)
7.BRIGIDA, Nathalia(BRA)
7.LIMA, Taciana(GBS)

アフリカ選手権優勝をテコにランキングを上げ第1シードを獲得していたタチアナ・リマ(ギニアビサウ)ら「家賃の高い」シード選手は次々敗退。実力派のディアラ・ロクマンヘキムとエブル・サヒンのトルコ勢2人が決勝に勝ち残った。

ロクマンヘキムは2014年世界ジュニア選手権で2位に入賞している21歳。1回戦でレアンドロ・フレイタス(ポルトガル)を裏投「一本」(1:36)、2回戦でクリスティナ・ルマンツェバ(ロシア)を左大外刈「有効」から片手絞「一本」(1:23)、そして準々決勝では第1シードのリマを僅か1分4秒またもや片手絞「一本」で退け、準決勝では優勝候補の一角ヴァレンティナ・モスカット(イタリア)の裏投を左大内刈に切り返し「技有」奪取で決勝進出決定。

一方のサヒンは22歳、ワールドツアーで3度優勝するなどこれまでトルコを引っ張ってきた若きエース。こちらも準決勝でイリーナ・ドルゴワ(ロシア)を片手絞「一本」(0:26)に仕留めるなど快調な勝ち上がりで決勝に駒を進めてきた。

決勝はロクマンヘキムが抱き付き、そして足を絡ませて小外掛「一本」(0:57)で勝負を決めた。ロクマンヘキムはワールドツアー初優勝。

目玉となる選手の少ないトーナメントであったが、その中でトルコ勢2人がしっかりチャンスを生かした大会であった。新進のロクマンヘキムはランキングも19位まで上がりそのキャリアは好調、次の課題は世界選手権の表彰台クラスにどれだけ戦えるかだ。


【3位決定戦】

イリーナ・ドルゴワ(ロシア)○優勢[有効・小外掛]△スカーレット・ガブリエリ(フランス)
ヴァレンティナ・モスカット(イタリア)○優勢[有効・一本背負投]△ジュリア・フィゲロア(スペイン)

【決勝】

ディアラ・ロクマンヘキム (トルコ)○小外掛(0:57)△エブル・サヒン(トルコ)

■ 52kg級・第1シードのキトゥが「一人旅」、他を寄せ付けずに圧勝V
【入賞者】 エントリー29名
1.CHITU, Andreea(ROU)
2.RYZHOVA, Yulia(RUS)
3.KRASNIQI, Distria(KOS)
3.PERENC, Agata(POL)
5.EURANIE, Annabelle(FRA)
5.GIUFFRIDA, Odette(ITA)
7.BABAMURATOVA, Gulbadam(TKM)
7.HEYLEN, Ilse(BEL)

チェリャビンスク世界選手権銀メダリスト、第1シード配置のアンドレア・キトゥ(ルーマニア)があっさり優勝。2回戦はバーバラ・マロス(ハンガリー)を大内刈と横四方固の合技で「一本」(1:21)、準々決勝はオデット・ジュッフリダ(イタリア)を裸絞「一本」(2:10)、準決勝はディストリア・クラスニキ(コソボ)を左小外掛「一本」(2:12)に仕留め、決勝はBシード選手のユリア・リツォヴァ(ロシア)から「指導」2つを奪った末に43秒外巻込で「技有」を獲得。リツォヴァは試合終了間際に左一本背負投でキトゥを転がすが、下された「技有」裁定は直後に取り消し。結局序盤に挙げた「技有」の優勢でキトゥが優勝を決めた。

他の出場メンバーとキトゥの実力には大きな差があったと断じて差し支えないと思われる結果。Bシードから決勝まで勝ち上がったリツォヴァは準決勝まで全試合一本勝ち、決勝も逆転を狙ってキトゥを転がすなど一人気を吐いたが、第2シード選手のマリーン・ケリー(ドイツ)は初戦敗退、第3シードのアナベール・ウラニー(フランス)はローラ・ゴメス(スペイン)同様ノーシードのアガタ・ペレンク(ポーランド)に揃って食われ、第4シードのギリ・コーヘン(イスラエル)とイルゼ・ヘイレン(ベルギー)はジュニア選手のディストリア・クラニスキに立て続けに敗れた。各選手安定して成績を残すだけの力がないと評されても仕方のない結果で、キトゥの強さばかりが際立った1日だった。

【3位決定戦】

アガタ・ベレンク(ポーランド)○優勢[有効・小内刈]△オデット・ジュッフリダ(イタリア)
ディストリア・クラスニキ(コソボ)○優勢[指導1]△アナベール・ウラニー(フランス)

【決勝】

アンドレア・キトゥ(ルーマニア)○優勢[技有・払巻込]△ユリア・リツォヴァ(ロシア)

■ 57kg級・ダークホースのスミスデヴィスが優勝、決勝はマロイを「一本」で破る
【入賞者】 エントリー32名
1.SMYTHE DAVIS, Nekoda(GBR)
2.MALLOY, Marti(USA)
3.MUELLER, Johanna(GER)
3.ZELTNER, Tina(AUT)
5.CAPRIORIU, Corina(ROU)
5.LESKI, Andreja(SLO)
7.ILIEVA, Ivelina(BUL)
7.ROGIC, Jovana(SRB)

ノーシードのネコダ・スミス・デヴィス(イギリス)が突如ブレイクして圧勝優勝。初戦でまず優勝候補の一角キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)を右大内刈「技有」で食い、2回戦はマリア・セントラッキオ(イタリア)に右内股「技有」で完勝。凄いのはここからで、準々決勝はロンドン五輪2位のコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)を小外掛と横四方固の合技「一本」(3:01)、準決勝は2回戦で第1シードのミリアム・ローパー(ドイツ)を食ったティナ・ツェルトナー(ロシア)に「有効」を先制されるも右払腰一閃「一本」(2:23)で逆転。決勝は2013年リオ世界選手権2位のマーティ・マロイ(アメリカ)に「指導」3つを奪われながら3分7秒に右大内刈を決めて「一本」奪取の逆転勝ち。プールファイナルから3試合連続の一本勝ちで見事ワールドツアー初優勝を決めた。

スミスデヴィスは22歳、2013年リオ世界選手権の参加歴があるがこの時は初戦敗退。14年10月のグランプリ・アスタナと今年3月のグランプリ・サムスンの3位入賞がワールドツアー(グランプリ以上)の最高成績で、これまでは目立つ選手ではなかった。この強さは続くのか、次戦以降に大いに期待。

第3シードのサブリナ・フィルツモザーは初戦のジュリア・クインタバレ(イタリア)戦を「指導2」対「指導3」の優勢で勝ち上がったが、次戦はヨアンナ・ミューラー(ドイツ)に「指導2」で完敗。ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)も初戦でロレダナ・オハイ(ルーマニア)に「指導3」で敗れ元気なし。ロンドン五輪までに活躍したベテランに息切れが目立ち、同じメンバーが強豪グループに居座り続けた57kg級にもようやく世代交代の波が訪れつつある感あり。スミスデヴィスの優勝がその「交代」を端的に表すかのような、ザグレブ大会57kg級の様相だった。

【3位決定戦】

ヨアンナ・ミューラー(ドイツ)○優勢[有効・内股]△コリナ・カプリオリウ(ルーマニア)
ティナ・ツェルトナー(オーストリア)○抱分(2:33)△アンドレア・レスキ(スロベニア)

【決勝】

ネコダ・スミス・デヴィス(イングランド)○大内刈(3:07)△マーティ・マロイ(アメリカ)

■ 63kg級・アグベニュー敗れる、優勝はトレステニャク
【入賞者】 エントリー35名
1.TRSTENJAK, Tina(SLO)
2.AGBEGNENOU, Clarisse(FRA)
3.GERBI, Yarden(ISR)
3.GWEND, Edwige(ITA)
5.OZDOBA, Agata(POL)
5.TRAJDOS, Martyna(GER)
7.DREXLER, Hilde(AUT)
7.TSEDEVSUREN, Munkhzaya(MGL)

好カード続出の激戦階級。決勝に進んだクラリス・アグベニュー(フランス)とティナ・トレステニャク(スロベニア)が注目試合のほとんどに絡んでいるので、その勝ち上がりをトレースすることでこれらを拾い上げてみたい。

第1シードのアグベニューは世界選手権で2大会連続決勝に進出し、2014年チェリャビンスク世界選手権を制した現役世界王者。2回戦でダニエリ・オリベイラ(ブラジル)を左払巻込と左一本背負投の合技(3:36)で下し、3回戦では最大の山場であるアリス・シュレシンジャー(イギリス)戦を迎える。この試合は左相四つ、拮抗が続いていたが2分45秒にシュレシンジャーが襟を狙って左手を伸ばした瞬間、呼び込んだアグベニューの左外巻込が炸裂、「一本」で試合終了。準々決勝はツェデフスレン・ムンクザヤ(モンゴル)を隅落「有効」、さらに左大外刈「一本」(3:49)と連取して退け、準決勝はエドヴィッジ・グヴェン(イタリア)を左小外刈「技有」、裏投「一本」(3:42)と立て続けに投げつけて勝利決定。全試合一本勝ちの圧倒的な強さで決勝に駒を進めた。

一方のトレステニャクは第3シード。2回戦はカロリナ・タラス(ポーランド)を左一本背負投と縦四方固の合技「一本」(2:45)、3回戦はアンナ・ベルンホルム(スウェーデン)を左一本背負投で奪った「技有」による優勢で下し、最初の勝負どころとなった準々決勝はマルティナ・トラジドス(ドイツ)の左内股を跨いで腕挫十字固「一本」(3:23)で快勝。そして最大の山場となる準決勝はここまで「有効」優勢2つに「一本」1つと調子に乗り切れない第2シード選手ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)と対戦。「指導1」をリードした終盤に左内股で崩し、そのまま横四方固に抑え込み「一本」(3:41)でこの大一番に勝利、見事決勝進出を決めた。

決勝はアグベニューが左、トレステニャクが右組みのケンカ四つ。この試合は開始するなりの0分10秒、トレステニャクが左の小内刈で「技有」を奪うという衝撃的なスタート。試合は追い掛けるアグベニューの左大外落、迎え撃つトレステニャクの左一本背負投とノーガードの撃ち合いが続き白熱拮抗、しかし2分44秒にトレステニャクに偽装攻撃による「指導2」が与えられたところで試合は大きく動く。流れを変えようとしたトレステニャクの右内股をアグベニューが返して2分52秒「技有」獲得。この瞬間リードはアグベニューに移ったが、投げられたトレステニャクは勢いを殺さずにそのまま回転、体を捨てたアグベニューの上にソツなく被って縦四方固。2分54秒合技の「一本」が宣されてトレステニャクの優勝が決まった。

昨年世界選手権3位のトレステニャクは以降9月のグランプリ・ザグレブ、11月のグランプリ・アブダビ、12月のグランドスラム・東京、3月のグランプリ・トビリシと実に4つのハイレベル大会で優勝。2月のグランプリ・デュッセルドルフでシュレシンジャーに敗れた以外は全勝で現在絶好調と言える。特に同じく絶好調のアグベニューを下した今大会のインパクトは絶大、ゲルビの不調と考え合わせるとアスタナ世界選手権ではアグベニューと並ぶ優勝候補と考えて良いのではないだろうか。

ゲルビは3位決定戦でこれまで相性が悪かったアガタ・オズドバ(ポーランド)を「指導2」で下して表彰台確保。もう1つの3位決定戦はエドヴィッジ・グヴェン(イタリア)が力強い柔道を見せ、マルティナ・トラジドスを大内刈「技有」で下して表彰台に上がった。

【3位決定戦】

ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)○優勢[指導2]△アガタ・オズドバ(ポーランド)
エドヴィッジ・グヴェン(イタリア)○優勢[技有・大内刈]△マルティナ・トラジドス(ドイツ)

【決勝】

ティナ・トゥルステニャック(スロベニア)○合技[内股返・縦四方固]△クラリス・アグベニュー(フランス)

■ 70kg級・移籍後好調のボルダーが2大会連続のグランプリ制覇
【入賞者】 エントリー22名
1.BOLDER, Linda(ISR)
2.CONWAY, Sally(GBR)
3.POSVITE, Fanny Estelle(FRA)
3.ZUPANCIC, Kelita(CAN)
5.DIEDRICH, Szaundra(GER)
5.KLYS, Katarzyna(POL)
7.PROKOPENKO, Alena(RUS)
7.RENAUD-ROY, Alix(CAN)

オランダからイスラエルに籍を移したリンダ・ボルダーが3月のグランプリ・サムスンに続く2大会連続のグランプリ制覇。2回戦はミーガン・フレッチャー(イングランド)を腕挫十字固「一本」(3:17)、そして最大の山場と目された準々決勝の第1シード選手ケリタ・ズパンシック(カナダ)戦は相手の右大内刈で「有効」を奪われながらそのまま移行した寝技の展開で腕挫十字固を決め、僅か33秒の「一本」でこの大一番を勝ち上がる。準決勝はスザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)の右内股を返し隅落「有効」を奪って勝利し、決勝進出決定。

決勝は前戦でカタリナ・クリス(ポーランド)を腕挫十字固「一本」(3:15)で破った第2シード選手サリー・コンウェイ(イギリス)と対戦。右相四つの相手が放った蹴り崩しの支釣込足を振り返して49秒「有効」を奪取。そのまま横四方固、縦四方固と繋ぎ1分11秒「一本」で優勝を決めた。

ボルダーは4戦して3つの一本勝ちと出色の出来。移籍して以降グランプリ3大会で3位(GPトビリシ)、1位(GPサムスン)、1位(GPザグレブ)と勝ち続けており、その内容も、線の細さを戦術性でカバーしていたかつての戦いぶりとはかなり異なる印象。一皮むけた可能性がある。もともと70kg級の世界選手権表彰台争いは混戦状況にあり、これまで世界大会での入賞歴のないボルダーにはいよいよその挑戦の機が訪れつつある感あり。以後に期待したい。

【3位決定戦】

ケリタ・ズパンシック(カナダ)○優勢[技有・内股]△カタリナ・クリス(ポーランド)
ファニーエステル・ポスヴィト(フランス)○合技[大内刈・崩上四方固](2:27)△スザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)

【決勝】

リンダ・ボルダー(イスラエル)○縦四方固(1:11)△サリー・コンウェイ(イングランド)

■ 78kg級・優勝はヴェレンチェク、復帰のフェルケルクは初戦敗退
【入賞者】 エントリー25名
1.VELENSEK, Anamari(SLO)
2.TURKS, Victoriia(UKR)
3.JOO, Abigel(HUN)
3.POGORZELEC, Daria(POL)
5.PORTUONDO ISASI, Ana Laura(CAN)
5.STEENHUIS, Guusje(NED)
7.POWELL, Natalie(GBR)
7.ZIECH, Maike(GER)

優勝は第1シードのアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)。2回戦は右相四つのマルタ・トルトメリーノ(スペイン)に払巻込「技有」の優勢、準々決勝はケンカ四つのマイク・ジェス(ドイツ)に払巻込「有効」、準決勝はダリア・ポゴジャレッツ(ポーランド)にGS延長戦の末内股透「有効」(GS2:01)でここまでは一本勝ちがなかったが、決勝は前戦でアビゲイル・ヨー(ハンガリー)を横車で2度投げつけて合技「一本」で勝利してきたヴィクトリア・タークス(ウクライナ)の右内股を潰すと一気の腕挫十字固。思わず観客が悲鳴を上げる強烈な決めで「一本」(1:15)を奪い見事優勝を決めた。ヴェレンチェクはこれでワールドツアー5度目の優勝。

2009年ロッテルダム世界選手権王者で第4シードのマルヒンデ・フェルケルク(オランダ)は初戦でポゴジャレッツに左一本背負投で「技有」「有効」と立て続けに失い良いところなく敗退。フランスの新鋭マデリーン・マロンガ(フランス)も初戦でアナラウラ・ポルトオンドイサシ(カナダ)に移腰「技有」を奪われて敗れ、入賞に絡むことすら出来なかった。

【3位決定戦】

アビゲイル・ヨー(ハンガリー)○合技[内股巻込・袈裟固](0:53)△アナラウラ・ポルトオンド イサシ(カナダ)
ダリア・ポゴジャレッツ(ポーランド)○優勢[技有・一本背負投]△フッシェ・ステインハウス(オランダ)

【決勝】

アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)○腕挫十字固(1:15)△ヴィクトリア・タークス(ウクライナ)

■ 78kg超級・大ベテランのカヤがキャリア2度目のワールドツアー制覇
【入賞者】 エントリー15名
1.KAYA, Belkis Zehra(TUR)
2.SAVELKOULS, Tessie(NED)
3.KONITZ, Franziska(GER)
3.KUELBS, Jasmin(GER)
5.KOCATURK, Gulsah(TUR)
5.PAKENYTE, Santa(LTU)
7.CHIBISOVA, Ksenia(RUS)
7.ODKHUU, Javzmaa(MGL)

ベルキス・ゼヤ・カヤ(トルコ)とテッシェ・サベルコウルス(オランダ)、第1シード選手と第2シード選手を破った2人がそのまま決勝に進出。

2003年大阪世界選手権経験者で既に3度の世界大会を経験しているカヤは31歳。1回戦でジョディ・マイヤース(イングランド)を隅落で2度投げつけて合技「一本」(3:09)、勝負どころの準々決勝では第1シードのフランジスカ・コニッツ(ドイツ)を左外巻込「有効」からの横四方固「一本」で見事に下す。続く準決勝はトルコの後輩グルサ・コジャトルク(トルコ)が潰れ際に残した腕を後ろ手の形で確保、そのまま押し込むとおそらく肩が極まったコジャトルクが「参った」を表明、意外な形で一本勝ち(2:09)を果たし決勝進出決定。

一方のテッシェ・サベルコウルス(オランダ)はコンチネンタルオープンを中心に戦って来た選手でまさしく今大会のダークホース。1回戦でイヴァナ・スタロ(クロアチア)を片手絞「一本」(1:39)、準々決勝では第2シードのヤスミン・クルブス(オランダ)を左一本背負投「有効」で破り、準決勝はサンタ・パケニテ(リトアニア)を組み際の右背負投に捕まえて「技有」、そのまま上四方固に抑え込むと相手が「参った」を表明しこの時点で一本勝ち (2:37)。キャリア初のグランプリ大会決勝へと駒を進めることとなった。

決勝はケンカ四つのサベルコウルスに対してカヤがなかなか得意の左外巻込に入れず、もどかしい展開。しかし3分6秒、カヤが巧みに体を入れ替えて相手の左に進出するとこの機を逃さず、一気の左外巻込「一本」で勝負を決めた。カヤは国際大会の稼働実質12年で、2013年のグランプリ・サムスン以来2度目のワールドツアー制覇。

役者の数は限られ、決勝を争ったのは大ベテランと無印のダークホース。カヤの優勝は見事であったが、世界選手権へ続くワールドツアーの連続性の中では意義を見出すのが少々難しい大会。この時点ではスポット的な「番外」として扱っておくのが妥当かと思われる。まるで義務でもあるかのように皆勤出場を続けるドイツ勢の強者2人に、ついに疲労感が見えた大会でもあった。

【3位決定戦】

フランジスカ・コニッツ(ドイツ)○大内刈(0:25)△サンタ・パケニテ(リトアニア)
ヤスミン・クルブス(ドイツ)○合技[支釣込足・縦四方固](0:57)△グルサ・コジャトルク(トルコ)

【決勝】

ゼラ・ベルキス・カヤ(トルコ)○外巻込(3:00)△テッシェ・サベルコウルス(オランダ)

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