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グランプリ・ザグレブ女子各階級ひとこと展望

(2015年5月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月1日掲載記事より転載・編集しています。
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女子各階級ひとこと展望
グランプリ・ザグレブ
注目すべきはなんと言っても63kg級。世界選手権で2大会連続で決勝を争ったクラリス・アグベニュー(フランス)とヤーデン・ゲルビ(イスラエル)が揃ってエントリー。脇を固めるシード選手もアニカ・ファンエムデン(オランダ)とティナ・トレステニャク(スロベニア)、マルチナ・トラジドス(ドイツ)と今見ておきたい表彰台クラスが目白押し、さらに今季最大の不確定要素アリス・シュレシンジャー(イギリス)までが参戦を表明し、日本勢抜きの世界選手権を行うがごとき豪華なトーナメントだ。

ほか、アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)とマルヒンデ・フェルケルク(オランダ)の実力派2名がエントリーしている78kg級、混戦続きどの大会も強豪のエントリーが続く57kg級が注目階級。

■ 48kg級
-強豪の参戦なし、参加選手はビッグポイント獲得のチャンス-

第1シードが31歳のタチアナ・リマ(ギニアビサウ)。ワールドランキングは6位だが、これはアフリカ選手権優勝による高得点とツアーの皆勤で得た順位で、ワールドツアーでは決勝進出歴すらなし。率直に言って世界選手権で表彰台を争うレベルにはない。

シード選手は以降マリナ・チェルニアク(ウクライナ)、モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)と続くが実力はリマと大きくは変わらず、今大会のトーナメントはグランプリ大会としては少々期待外れの陣容だ。一部の強豪選手とそれ以外という、実は層の薄い48kg級の暗黒面がボロリとこぼれ出たという様相の大会。

その分、参加選手にとっては大きなポイントを獲得出来るチャンスでもある。上記3人にヴァレンチナ・モスカット(イタリア)、エブル・サヒン(トルコ)らを加えた上位候補にとっては年間最大のポイント獲得機会。

■ 52kg級
-第1シードのキトゥが優勝候補筆頭-

昨年の世界選手権で爆発的な力を見せて銀メダルを獲得したパワーファイター、アンドレア・キトゥ(ルーマニア)が第1シード。昨年は実に13の国際大会に参加、さすがに息切れしたか後半は低空飛行だったが、2015年は2月にヨーロッパオープン・オーバーヴァルト(3位)とグランプリ・デュセルドルフ(3位)に出場したのみで出場大会を絞っている。2か月以上の休養を経て、世界選手権にフォーカスしてコンディションを上げていくその端緒となる今大会でどのようなパフォーマンスを見せるか注目したい。

迎え撃つシード選手はマリーン・ケリー(ドイツ)、32歳のアナベール・ウラニー(フランス)、そして国全体として上げ潮にあるイスラエルからギリ・コーヘン。これにベスト8シードのイルゼ・ヘイレン(ベルギー)、ローラ・ゴメス(スペイン)、そしてノーシードではあるがムンクバータル・ブンドマー(モンゴル)までを入れた7人が上位候補と考えて良いだろう。

キトゥは東アジア系の組み手が上手い粘着型、あるいは自分よりもパワーのある選手を苦手とする傾向があるが、今大会は比較的戦い易い選手ばかり。結果とともにその勝ち振りにも注目したい。

■ 57kg級
-シード選手4人を軸に今大会も大混戦必至-

中堅の強豪が実力差のない中でひしめく57kg級は、その「強豪人数」の多さゆえどの大会でも一定以上のレベルが保障されている感がある。

今大会も絶対の優勝候補はいないが弾丸数自体は揃っている、といういかにもこの階級らしい陣容。四つ角シードのミリアム・ローパー(ドイツ・プールA)、マーティ・マロイ(アメリカ・プールC)、サブリナ・フィルツモザー(オーストリア・プールD)、コリナ・カプリオリウ(ルーマニア・プールB)を中心に、プールBに配されたキャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)、プールCに入ったヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)らによるマッチレースと理解して良いかと思われる。序盤戦の注目はフィルツモザーにジュリア・クインタバレ(イタリア)が挑むプールDの1回戦、カプリオリウがブーシェミンピナードと戦うプールBの準々決勝、フィルツモザーとレティシア・ブロ(フランス)がマッチアップするプールDの準々決勝。

■ 63kg級
-「世界選手権プレ大会」を制するのは誰か?-

冒頭書いた通り、凄まじいばかりの豪華な陣容。クラリス・アグベニュー(フランス)にヤーデン・ゲルビ(イスラエル)の階級2強に、チェリャビンスク世界選手権3位のティナ・トレステニャク(スロベニア)と世界選手権で銅メダル2回のアニカ・ファンエムデン(オランダ)が四つ角シードを占めた。僅か2週間後にワールドマスターズという大イベントを控える中で、一足先に「世界選手権プレ大会」がクロアチアの地で開催されると評して差し支えない超ハイレベルトーバメント。

そしてここに今年度最大の不確定要素アリス・シュレシンジャー(イギリス)がエントリー。かつてイスラエルのエースとして君臨、2番手のゲルビに決して檜舞台を踏ませなかったこの選手は2015年からイギリスに籍を移して国際舞台に復帰。以後大活躍を見せて世界選手権の「大穴」として目の離せない存在となっている。

配置されたのはアグベニューの直下、プールA。後輩ゲルビとの因縁対決の実現なるかが注目を集める中、ゲルビの親友でもある現役世界王者アグベニューを相手にどのような試合を見せてくれるか。見逃せない一番だ。

決勝で予想されるアグベニュー対ゲルビはまさに垂涎カード。13年リオ世界選手権決勝はゲルビが反則の絞技「ゲルビチョーク」でアグベニューを絞め落として勝利、14年チェリャビンスク世界選手権決勝はアグベニューがお返しとばかりに豪快な大腰でゲルビを畳に埋めて勝利している。2014年大会では他を圧して勝ち上がったアグベニューに対し、ゲルビは接戦の連続であった。もし今回アグベニューが圧勝するようであれば、63kg級は2強時代から「1強」へと歴史のステージを移す道が引かれることになる。実現なるとすれば今季前半戦最大の注目対決だ。

■ 70kg級
-常連中心の平均値トーナメント、優勝候補はズパンシック-

図抜けた選手、目玉となる話題の選手が見当たらないトーナメント。第1シードのケリタ・ズパンシック(カナダ)を中心にサリー・コンウェイ(イギリス)、籍をイスラエルに移したリンダ・ボルダーと強豪のエントリーはあるがいずれもツアーの常連選手であり、率直に言って「いつものメンバー」という評がぬぐい難い、新鮮味に欠けるトーナメント。上記3選手にスザンドラ・ディードリッヒ(ドイツ)とカタリナ・クリス(ポーランド)のAシード選手2人、Bシードのファニー・エステル・ポスヴィト(フランス)、ノーシードのイリナ・ガズィエワ(ロシア)を加えたところまでが表彰台候補と思われる。

日本のファンとしては世界選手権で日本選手が対戦必至なケリタ・ズパンシックの試合に注目すべき、というところ。

■ 78kg級
-実力派2名がエントリー、世界選手権の「アップセット」に向けてその出来に注目-

現在の78kg級はケイラ・ハリソン(アメリカ)、マイラ・アギアール(ブラジル)、オドレイ・チュメオ(フランス)、ソル・キョン(北朝鮮)の世界大会王者経験者がまさに席巻、他の選手を大きく引き離している状況だ。ワールドツアーに皆勤し続けて勝ちまくるルイーズ・マルツァーン(ドイツ)が世界選手権では表彰台に全く手が届かない、という事実にその様相は端的に表されていると言える。

そんな中、ツアーに参加し続けてランキングを上げることに汲々とする選手たちとは一線を画す実力派が今大会に参戦。第1シードのアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)と第3シードの2009年世界選手権王者マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)の2人、それに若さと伸びしろという文脈で評価されるべきマデリーン・マロンガ(フランス)の3人だ。

今大会はこの3人が上記のAグループ4人に割って入るだけの力と技を見せてくれるかどうかを最大のみどころと規定したい。

組み合わせは、この3人がいずれも上側のブロックに入り、準決勝までに潰し合うという過酷なもの。第2シードのマルツァンは準決勝でもと欧州王者アビゲイル・ヨー(ハンガリー)との対決を経て決勝で上記3人のいずれかとの対決に臨む。

■ 78kg超級

-みどころ少ない階級、ドイツ勢同士の決勝は規定路線-

シード選手は順にフランジスカ・コニッツ(ドイツ)、ヤスミン・クルブス(ドイツ)、クセニア・チビソワ(ロシア)、グルサ・コジャトルク(トルコ)の4名。参加選手僅か15名、表彰台にはこの4選手がそのまま上がると見てほぼ間違いないところではないだろうか。

決勝はコニッツとクルブスでほぼ決まりと思われる。動きの良い中量級型のコニッツと、圧殺専門の階級屈指の「カベ」クルブスという対象の妙を楽しむことが観戦上のみどころか。ここは人材の少なさを嘆くよりも、極めて真面目にどの大会にもしっかり一線級を送り込むドイツの勤勉さに拍手を送りたい。もはやドイツ勢の参加なくば、78kg超級の「興業」は成り立たないのではないだろうか。優しい目で見守りたい一番。

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