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グランプリ・ザグレブ男子各階級ひとこと展望

(2015年5月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月1日掲載記事より転載・編集しています。
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男子各階級ひとこと展望
グランプリ・ザグレブ
約1か月の中断を経たワールドツアー、再開第1戦は1日から行われるグランプリ・ザグレブ大会。男子7階級全体を通じて注目したい選手をまず2名挙げたい。

1人は100kg級のルーカス・クルパレク(チェコ)。チェリャビンスク世界選手権で悲願の優勝を達成して以来国際大会の出場は皆無、各地の稽古で地力を練っているという様子であったが満を持してのワールドツアー復帰となった。100kg級はかつて世界選手権の上位を占めた強豪が昨年力を発揮しきれず、かつ世界選手権で爆発力を見せたのはイワン・レマンレレンコ(UAE)にホセ・アルメンテロス(キューバ)とワールドツアーでは表彰台圏外にいた選手。昨年下馬評通りの力を見せたのはクルパレク1人と言って差し支えない状況で、今年の世界選手権の勝ち方次第では来年に控える五輪に向けてクルパレクが「一強」となり得る可能性もある。どんな試合を見せるか、その戦い方に注目。

もう1人はアルセン・ガルスチャン(ロシア)。ロンドン五輪60kg級金メダリストのこの人が今回エントリーしたのはなんと66kg級。昨年12月にローカルゲームの団体戦で66kg級に出場し、3月のアフリカオープン・カサブランカにも66kg級で出場(3位)している実績はあるが、いずれもマイナー大会であり調整なのか本気なのか観察しかねるところがあった。五輪前年の春というこのタイミングでの階級アップ、そしてグランプリ大会への参戦となると、どうやら「本気」と捉えて良いだろう。これで、北京-ロンドン期の世界王者であるザンタライア、ソビロフ、ガルスチャンの3人はいずれも階級を上げたことになる。おそらく1年間掛けて準備してきた、ガルチャンのその戦いぶりに注目。


→グランプリ・ザグレブ組み合わせ
http://www.ippon.org/gp_cro2015.php

■ 60kg級
-ガンボルド・ケーレンと世界ジュニア王者フランスコ・ガリーゴスの2人に注目-

第1シードがモンゴルの3番手ガンボルド・ケーレン、第2シードが大ベテランのルドウィグ・ペイシャー(オーストリア)、第3シードがアジア屈指の好選手ながらなかなか表彰台に手が届かないツァイ・ミンエン(台湾)、第4シードがホバネス・ダフチャン(アルメニア)ということで、全体的には少々レベルの落ちるトーナメント。

大きなテーマは、同国内に世界選手権の金メダリストのガンバット・ボルドバータルと銀メダリストのダシュダバー・アマーツブシンを抱えるガンバットが、どれだけ存在感をアピールできるか。現在60kg級最強国であるモンゴルから代表入りを狙うには、勝ち続けるしかない。さほど強豪が参加していない今大会の優勝は必須。

もう1つのテーマは昨年の世界ジュニア王者フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)の出来。組み合わせに泣かされ続けなかなかシニア大会でのブレイクがなかったが、グランプリ・デュッセルドルフでは2回戦でガンバット・ボルドバータルを食っており(5位)、今回の陣容であれば十分表彰台が狙えるはず。

■ 66kg級
-準々決勝が最大の山場、見逃せないザンタライアvsガルスチャン戦-

冒頭書いた通り、ロンドン五輪60kg級王者アルセン・ガルスチャン(ロシア)が階級を上げて参戦。配置された位置はAブロック、第1シード選手ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)の山だ。直接対決あるとすれば準々決勝。

ご存じの通り、ザンタライアは09年ロッテルダム世界選手権60kg級王者。ともに60kg級で世界を制したこの2人の対決が階級最大のみどころ。実現なれば、言葉は悪いが以後のトーナメントの勝敗は「どうでも良い」くらいの豪華カードである。

ザンタライア、リショド・ソビロフ(ウズベキスタン)、平岡拓晃、そしてこのガルスチャンは極めてレベルの戦った「北京-ロンドン期」の最軽量級の王座をかけて幾度となく戦ったライバル同士。そして現在66kg級では階級変更を表明した順にザンタライア、そしてソビロフが結果を残しつつある情勢。ザンタライアが66kg級の先輩として意地を見せるか、ザンタライア同様長身で懐が深くおそらくは66kg級への適性もあると思われるガルスチャンがいきなり強さを見せるか。まことに楽しみなカードだ。

ほか、有力選手は第4シードのゴラン・ポラック(イスラエル)とベスト8シードのスゴイ・ウリアルテ(スペイン)。

■ 73kg級
-第1シードのエルモント中心にAシード選手に強豪揃う、-

日本選手が世界選手権を獲り続けているということもあり、日本の参加がないというだけで毎度相当な物足りなさがある階級だが、今大会は次点を争うグループの中からなかなかの役者が揃った。第1シードのベテラン選手デックス・エルモント(オランダ)、第2シードのワールドツアー常連セージ・ムキ(イスラエル)、第3シードの業師ヴィクター・スクボトフ(UAE)、そして第4シードのロク・ドラクシック(スロベニア)。これにドラクシックの山に入ったモンゴルの英雄ハッシュバータル・ツァガンバータルまでを入れた5人が優勝候補と見て良いだろう。

年間通じて安定感があるのはムキとドラクシックだが、逆に爆発力には欠けるところがある。最高到達点の高さを考えると優勝候補は可能性の高い順にエルモント、スクボトフ、ハッシュバータルかと思われる。ベテランのエルモントとハッシュバータルはコンディション、高い成績が出るようになったぶん逆に出来不出来に差が出てきたスクボトフはどれだけこの試合にフォーカスしているかが、勝敗を分ける感あり。

■ 81kg級
-ヴァロアフォルティエら安定感ある選手が優勝競う、不確定要素はギヘイロ-

第1シードが「ミスター『指導』」の戦術派アントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ)、第2シードが寝業師トラヴィス・スティーブンス(アメリカ)、そしてこれも試合展開力が命のスヴェン・マレシュ(ドイツ)が第3シードに入り、ワールドツアー常連で、かつ常に上位に入賞する安定感ある選手たちがAシードを占めたというトーナメント。

周囲の参加選手の陣容からして、ほぼシード順通りにトーナメントが進行するものとして考えて良さそうだが、不確定要素として考えられるのはプールC、スティーブンスの山に配されたレアンドロ・ギヘイロ(ブラジル)の存在。

アテネ五輪73kg級3位、北京五輪73kg級3位、パリ世界選手権81kg級3位のこの選手は今年で31歳。ロンドン五輪で失意の7位に終わった後、長い休養を経て昨年10月から国際舞台に復帰したばかりだ。まだタイトルはないが、本来もつ爆発力は今大会のシード選手の比ではないはず。今春からは試合出場のスパンを短くして調整のペースを上げている感もあり、そろそろ実力を見せたいところ。

■ 90kg級
-第1シード選手トートの出来が最大のみどころ-

1次エントリーの段階ではクリスチャン・トート(ハンガリー)とベカ・グヴィニアシビリ(グルジア)という若手の代表格2人の一騎打ちという大テーマが存在した90kg級だが、グヴィニアシビリが直前で出場を取り消し。

第3シードに33歳の大ベテラン、ギョーム・エルモント(オランダ)が配されたが、90kg級のトレンドの中心にいるトートの対抗馬が務まるだけの「役者」はこの人くらい。第1シードに座ったトートの出来が唯一最大のテーマという様相の、非常にみどころのハッキリしたトーナメントとなった。

トートは21歳、チェリャビンスク世界選手権では2位に入賞した若手の星。「狙われる」立場となった今季はグランプリ・デュッセルドルフで入賞なし、グランプリ・トビリシでもライバルのグヴィニアシビリに破れて3位とまだタイトルこそないが、担ぎ技を中心に据えた気風の良い試合ぶりは大物感十分で周囲の評価は相変わらず高い。第1シードで迎える今大会で、シーズン初優勝を狙いたい。

■ 100kg級
-クルパレクがツアー復帰、レマレンコとの準々決勝とドイツ勢との決勝が山場-

なんといっても注目はこの大会でワールドツアーに復帰する世界選手権王者ルーカス・クルパレク(チェコ)の出来。世界王座奪取後初の国際大会となる今回、いったいどのような柔道を見せてくれるだろうか。

わけても注目すべきは2試合。
まずは準々決勝のイワン・レマレンコ(UAE)戦。昨年の世界選手権では突如大ブレイク、奔馬のごとくトーナメントを荒らしまくって3位入賞を果たしたのは記憶に新しいところ。以後は元気なくワールドツアー4回参加で7位2回が最高成績と映えない試合が続いているが、同僚の「モルドバ移籍組」が好調の中でどのような試合を見せるか。この試合はクルパレクの出来とともにレマレンコの最高到達点を見極める上で非常に面白い一番。

もう1試合は決勝。逆側の山では第2シードのチェリャビンスク世界選手権銅メダリストのカールリヒャード・フレイ(ドイツ)とその先輩であるディミトリ・ピータース(ドイツ)が準決勝を争うはず。3月のグランプリ・サムスンではフレイがこれまでどうしても勝てなかったピータースに小外掛「一本」でついに勝利するという大事件があったばかりでこの試合も見逃せないが、いずれが決勝に上がるにせよ、ワールドツアーで常に上位進出して現在の力がハッキリしているドイツ勢との戦いはクルパレクの現在位置をマップするのにこの上ないカード。平均点以上に仕上がっていればクルパレクの勝利は堅いはずだが、要注目。

■ 100kg超級

-メイヤーら中堅選手によるマッチレース-

第1シードがワールドランキング9位のロイ・メイヤー(オランダ)であるという事実がそのままトーナメントのレベルを示すといって差し支えない陣容。絶対王者テディ・リネールを追う「Bグループ」入りを狙う中堅どころによるサバイバルレースだ。

優勝候補はシード順にメイヤー、ダニエル・ナテア(ルーマニア)、バルナ・ボル(ハンガリー)の3人。これに第4シードのアンドレ・ブライドバルト(ドイツ)と、ブライドバルトの山に配された世界ジュニア王者ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)までを挙げればほぼ役者は出揃った感あり。少々みどころに欠ける階級だ。

序盤戦で見応えがありそうなのは、ブライドバルドとウルジバヤルにオール・サッソン(イスラエル)を加えて混戦状態のプールB。

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