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昨年3位の荒谷莉佳子が優勝、全試合一本勝ちで全国大会初制覇・全国高等学校柔道選手権女子無差別レポート

(2015年4月18日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版4月18日掲載記事より転載・編集しています。
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昨年3位の荒谷莉佳子が優勝、全試合一本勝ちで全国大会初制覇
全国高等学校柔道選手権女子無差別レポート
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2回戦、冨田若春が清水美緒から大内刈「一本」

四つ角シード選手の冨田若春(埼玉・埼玉栄高)、荒谷莉佳子(東京・帝京高)、斉藤芽生(大阪・東大阪大敬愛高)、鈴木伊織(愛知・大成高)の4人が順当にベスト4まで勝ち上がった。

昨年の準優勝者・冨田は2回戦で清水美緒(滋賀・伊香高)を大内刈(0:28)、3回戦で新貝和音(宮城・柴田高)を跳腰(0:26)、準々決勝で石田知(山口・高川学園高)を横四方固(0:47)と3試合連続の一本勝ち。いずれも「秒殺」というべき早い時間での勝利を重ねてのベスト4入り。

昨年朝比奈沙羅の代役出場で3位に入賞している荒谷も3試合連続一本勝ちでの準決勝進出。2回戦は宮崎繭(鹿児島・鹿児島南高)を片手絞(1:43)、3回戦は富岡美久(徳島・徳島北高)を合技(0:26)、準々決勝は強敵奥本華月(愛媛・新田高)を支釣込足(1:39)と充実の勝ち上がり。

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2回戦、鈴木伊織が伊藤七海に袖釣込腰、逆側から抜け落として「技有」

第2シードの斉藤芽生(大阪・東大阪大敬愛高)は2回戦で飯野暁子(富山・富山商高)を一本背負投「一本」(0:27)、3回戦で秋場麻優(北海道・北海高)に「指導1」の優勢、そして勝負どころの準々決勝は九州新人王者の児玉ひかる(福岡・敬愛高)をこれも「指導1」の優勢で破ってのベスト4入り。

もと57kg級全日カデ王者の鈴木伊織(愛知・大成高)は2回戦で伊藤七海(静岡・藤枝順心高)を合技(2:52)、3回戦で岡田実咲(広島・広陵高)を「指導2」優勢、そして準々決勝では強敵松田なみき(和歌山・和歌山高)を開始早々の横四方固「一本」で下しての勝ち上がり。

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準決勝、荒谷莉佳子が冨田若春の大内刈を返して「有効」

準決勝第1試合は荒谷-冨田の関東勢対決。冨田が右体落で攻めて36秒に「指導」ひとつを得るが、終盤になるとゴールが見えた冨田の側がやや浮足立つ。攻めて試合を纏めようと前に出て浅い右大内刈に足を伸ばすと、荒谷がこの刈り足を大内返に捕まえて残り31秒「有効」奪取。荒谷がそのまま横四方固に抑え込んで一本勝ち(2:47)を果たし、見事決勝進出を決めた。

冨田はまさかの敗戦。負傷による長期離脱から不調が伝えられていたが、ベースの部分だけで戦える実力差があったこの日の序盤戦はまずまず好調。しかし、準々決勝に比べて一段レベルが上がったこの試合ではコンディションの不良が隠しきれなくなったという印象だった。

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準決勝、鈴木伊織が斉藤芽生の腕を確保、めくり返して抑え込む

準決勝第2試合では斉藤と鈴木が対戦。鈴木は右袖釣込腰に両袖の内股、斉藤は左払巻込を中心に試合を組み立て試合は拮抗。残り7秒に鈴木に与えられた偽装攻撃の「指導1」を以てスコアはタイとなり、試合はGS延長戦に縺れ込む。

延長戦20秒を過ぎたところで鈴木が右袖釣込腰、斉藤崩れて逆側から落ちて伏せるが鈴木スタートの態勢を利して首に圧力、斉藤の大きな体をめくり返すことに成功。そのまま崩上四方固に抑え込んで「一本」(GS0:49)獲得、見事決勝への勝ち上がりを決めた。

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決勝、鈴木が右袖釣込腰で先制攻撃

決勝は荒谷が左、鈴木が右組みのケンカ四つ。荒谷は身長170cm、体重113kg、対する鈴木は166cm71kgとかなりの体格差があるカード。
開始早々に鈴木が右袖釣込腰。小さい鈴木の技に荒谷が大きく崩れて転がり伏せ、場内大いに沸く。鈴木は両手を離さずに押し込んでめくり返そうと試みるが、荒谷は一時横向きになりながらも伏せて耐えきり「待て」。
30秒過ぎにも鈴木が右袖釣込腰を放ち、粘って荒谷を転がそうと試み、手数で攻勢権確保。

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荒谷は投技からの流れで鈴木の首を確保、天井を向かせて抑え込む

1分過ぎ、荒谷が組み際に釣り手で高い位置を確保すると、持つと同時に突進しながら左小外掛。鈴木辛くも伏せるが、反転したその時には既に荒谷は左釣り手で持った襟を鈴木の首に食い込ませて拘束。残った右手で鈴木の脚を掴んで無理やり鈴木に天井を向かせ、崩上四方固で「抑え込み」の声を聞く。荒谷はあくまで絞めを解かず、小さく巧みな重心移動で鈴木に圧力を加え続けて隙を見せず。あっという間に20秒が経過し1分25秒「一本」が宣告されて試合終了、荒谷が見事高校選手権初優勝を決めた。

荒谷、堂々の優勝。世代を代表する選手である冨田を投げた準決勝ともども、決勝も鈴木の手数に慌てずワンチャンスを生かした冷静さが光った。調子の上がり切らない冨田に軽量の鈴木と対戦相性に恵まれたとの評もあるが、この2試合で見せた判断力の高さは明らかに地力に自信がなければ生まれない類のもの。選手権王者として全ての選手に狙われる以後の大会で再びこの力の高さを見せてくれるかどうか、大いに期待したい。

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優勝の荒谷莉佳子

【入賞者】

優 勝:荒谷莉佳子(東京・帝京高)
準優勝:鈴木伊織(愛知・大成高)
第三位:冨田若春(埼玉・埼玉栄高)、斉藤芽生(大阪・東大阪大敬愛高)
敢闘賞:石田知(山口・高川学園高)、奥本華月(愛媛・新田高)、児玉ひかる(福岡・敬愛高)、松田なみき(和歌山・紀央館高)

荒谷莉佳子選手のコメント
「全国優勝は初めて。本当に嬉しいです。(準決勝が山場だったのでは?)全部の試合をしっかり戦おうと思っていました。とにかく気持ちで負けないように戦ったつもりです。自分から攻め切れない試合があったのでそこが反省点です。あと1年、出来るだけ勝ってお世話になった方々に恩返しがしたい。将来の目標は、柔道をやっていない人でも自分の名前を知っているような選手になることです」

【準々決勝】

冨田若春○横四方固(0:47)△石田知
荒谷莉佳子○支釣込足(1:39)△奥本華月
斉藤芽生○優勢[指導1]△児玉ひかる
鈴木伊織○横四方固(0:36)△松田なみき

【準決勝】

荒谷莉佳子○横四方固(2:44)△冨田若春
鈴木伊織○GS上四方固(GS0:49)△斉藤芽生

【決勝】

荒谷莉佳子○上四方固(1:25)△鈴木伊織

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