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スター軍団国士舘の「叩き上げ」田嶋剛希が難敵担ぎまくって圧勝V・全国高等学校柔道選手権90kg級レポート

(2015年4月13日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版4月13日掲載記事より転載・編集しています。
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スター軍団国士舘の「叩き上げ」田嶋剛希が難敵担ぎまくって圧勝V
全国高等学校柔道選手権90kg級レポート
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3回戦、田嶋剛希が前戦で杢康二郎に勝利している信岡弘太を袖釣込腰「一本」で破る

非常に人材の集まった階級。組み合わせに偏りがあり、序盤から試合はやや荒れ気味。

Aブロック2回戦では団体戦四つ角シードチーム東海大相模高(神奈川)のエース杢康二郎が、信岡弘太(新田高)に「有効」優勢で敗戦。東海大相模と新田は翌日の団体戦でマッチアップ確実な注目カードであり、杢はこの敗戦で翌日に起こる新田のアップセット劇のおぜん立てをしてしまった感あり。

ベスト4に残ったのは田嶋剛希(東京・国士舘高)、神鳥剛(愛知・大成高)、田中英二朗(福岡・東海大五高)、片倉弘貴(群馬・前橋育英高)。本命なき混戦ブロックを勝ち上がった片倉以外は、ほぼ事前評で上位候補に挙げられていた通りのメンバー。

田嶋は初戦から北山達也(富山・小杉高)とマッチアップするという厳しい組み合わせだったが、この2回戦を「指導1」の僅少差で勝ちぬけると、3回戦は前戦で杢康次郎を下した信岡弘太を得意の袖釣込腰「一本」(0:45)で一蹴。準々決勝も強敵堤大志(四日市中央工高)を寄せ付けず横四方固「一本」(1:03)に仕留め、十分持ち味を発揮しての準決勝進出。

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2回戦、神鳥剛が樋渡和南から内股「一本」

団体戦第2シード大成高のエース格・神鳥剛はライバルなきブロックをしっかり勝ち上がってのベスト4入り。1回戦は寺島綾都(石川・津幡高)を「有効」優勢、2回戦は樋渡和南(佐賀・鳥栖工高)を内股「一本」(1:32)、3回戦は立石勇太(宮崎・延岡学園高)を送襟絞「一本」(1:50)、準々決勝は中村拓夢(千葉・木更津総合高)に「指導1」の優勢という勝ち上がり。

九州きっての実力者として前評判の高かった田中英二朗は2回戦で小妻隼士(岐阜・中京高)を袖釣込腰「一本」(2:28)、3回戦では前戦で優勝候補の一角新井輝(栃木・國學院大栃木高)を「技有」優勢で破った池上大貴(大阪・東海大仰星高)を「有効」優勢、準々決勝では林蒼太(京都・龍谷大付平安高)を僅か12秒の内股「一本」に斬って落としてベスト4入り決定。

片倉弘貴のここまでの勝ち上がりはまさしく抜群。初戦から強敵長濱快飛(埼玉・埼玉栄高)とのマッチアップだったが、ここをまず袖釣込腰(2:11)、3回戦の岡田英志(茨城・つくば秀英高)戦は僅か32秒の払巻込、準々決勝は酒井拓磨(宮城・仙台育英高)を袖釣込腰(2:00)と3試合連続の一本勝ちを重ねての準決勝進出だ。

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準決勝、田嶋剛希が神鳥剛から袖釣込腰「技有」を奪う

準決勝第1試合は田嶋と神鳥がマッチアップ。それぞれが所属する国士舘と大成は翌日の団体戦で決勝を争うことが濃厚と予測されている強豪同士だが、田嶋は実力的にはともかく、名目的には大会前日になって登録に入った「周辺戦力」扱いの選手であり、一方の神鳥はまごうかたなきエース格。双方にとって、特に神鳥にとっては絶対に負けたくない試合だ。

しかし試合は一方的な田嶋ペース。42秒に袖釣込腰一閃「技有」を獲得。なぜ「一本」でないのかが不思議なほど強烈なこの一撃に毒気を抜かれた神鳥は以後もペースに乗れず。むしろ「一本」にならずに試合をフルタイム戦うことが出来て体裁整った、というほど以後の展開は大人しく、終始田嶋ペースのまま試合終了。「技有」優勢を以て田嶋が決勝進出を決めることとなった。

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準決勝、田中英二朗が片倉弘貴を横四方固「一本」に仕留める

第2試合は田中が片倉を圧倒。1分18秒に「有効」を得るとそのまま横四方固に抑え込んで僅か1分47秒「一本」で試合終了。強い、と思わず周囲が唸る文句なしの試合ぶりで田嶋が待ち受ける決勝の畳へと駒を進めることとなった。

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決勝、開始早々に田嶋剛希が田中英二朗から右背負投「技有」

決勝は田嶋が右、田中が左組みのケンカ四つ。

技に入る角度、組み手のバリエーションが豊富な田嶋には組み手の左右は関係なし。釣り手の肘を畳んでにじりよると20秒、打点の高い右背負投に入り込む。先に釣り手の形を作ってしまってから追い込みステップで一息に入り込んだ体のこの技に呼吸が合わない田中、ほとんど抵抗なくその体の侵入を許してしまい、まさしく吹っ飛んでこれは「技有」。準決勝同様、「一本」でもおかしくない強烈な一撃で早々に田嶋が先制。

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田嶋再度の右背負投は投げ切れず、背中に載った田中は腹這いに畳に落ちる

田嶋、今度は片襟の左背負投に入り込んで田中を転がす。「有効」相当かと思われたがこれはスルーされ「待て」。同時に田中に「指導」が宣告される。経過時間はここまで僅か24秒。

再開直後、田嶋が右背負投。再び右足を一気に相手の足元に寄せるステップであっという間に田中の体をその背に載せるがこれは投げ切れず田中が伏せる。田嶋はすかさず「国士舘返し」で攻め、田中が抜けてこれを回避、田嶋が背につき直したところで「待て」。経過時間52秒、田嶋が「やりたい放題」と形容するにふさわしい奔放さで攻め続けて完全に主導権を掌握。

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田嶋の右袖釣込腰が「一本」

再開後、ようやく落ち着き始めた田中が左小外掛、左内股で反撃開始。

しかし直後の1分27秒、呼吸を整えた田嶋が再び釣り手を畳んで接近、そしてひと呼吸で右袖釣込腰。回避せんと体をずらした田中を頭越しに畳に叩き落とすとこれは文句なしの「一本」。

田嶋、この決勝も相手を問題にせず圧勝で優勝決定。内容は5戦して3つの「一本」、1つの「技有」。「投げまくった」と形容して然るべき素晴らしい内容での優勝だった。

前述の通り、田嶋は当初団体戦の登録に入っておらず前日の監督会議でメンバーに滑り込んだ、名目上の「6番手」。しかし冬季招待試合シリーズと東京都予選から見せていた爆発力の高さで、むしろ主力と位置付けるべきとすら評する向きもあった好選手だ。その中にあって、田嶋が全国の舞台での圧勝で自らその力を証明してみせたという体の個人戦であった。翌日行われた団体戦でも与えられたポジションは「決勝まで取り置いての先鋒投入」という秘密兵器の役割で、田嶋はまさしく今大会の主役の一人であったと言えよう。
また、田嶋は国士舘中出身だが全国大会への出場はこれが初めて。所属5年目の高校2年生に至ってから起こった「生え抜き」の大ブレイクは大いにチーム、特に続く世代の選手たちをを鼓舞したであろう。上げ潮にある国士舘チームの充実、その象徴とも呼べる叩き上げの強者・田嶋の優勝劇であった。

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優勝の田嶋剛希

【入賞者】

優 勝:田嶋剛希(東京・国士舘高)
準優勝:田中英二朗(福岡・東海大五高)
第三位:神鳥剛(愛知・大成高)、片倉弘貴(群馬・前橋育英高)
敢闘賞:堤大志(三重・四日市中央工高)、中村拓夢(千葉・木更津総合高)、林蒼太(京都・龍谷大平安高)、酒井拓磨(宮城・仙台育英高)

田嶋剛希選手のコメント
「小学生から柔道をやっているんですが、全国大会に出たのは初めてです。楽しもう、と心がけて頑張りました。(タイトルの)実感はまだあまりないです。『一本』で試合を決められたのは、投げ込みを受けてくれた後輩のおかげ。感謝しています。優勝したけれど、チームの中に、本当に強い同じ階級のライバルがいるのでまったく気が抜けません。これからもがんばります」

【準々決勝】

田嶋剛希○横四方固(1:03)△堤大志
神鳥剛○優勢[指導1]△中村拓夢
田中英二朗○内股(0:12)△林蒼太
片倉弘貴○袖釣込腰(2:00)△酒井拓磨

【準決勝】

田嶋剛希○優勢[技有]△神鳥剛
田中英二朗○横四方固(1:47)△片倉弘貴

【決勝】

田嶋剛希○袖釣込腰(1:27)△田中英二朗

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