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第37回全国高等学校柔道選手権大会・男子団体戦マッチレポート①一回戦

(2015年3月22日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月22日掲載記事より転載・編集しています。
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男子団体戦マッチレポート①一回戦
第37回全国高等学校柔道選手権大会
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団体戦開始式。各県の予選を勝ち抜いた強豪チームが一同に集う。

第37回全国高等学校柔道選手権大会は20日、日本武道館で開幕。最終日の21日は男女団体戦が行われた。

五人制抜き勝負で争う男子の優勝候補筆頭は国士舘高(東京)。昨夏のインターハイを制したメンバーから山田伊織、竹村昂大、飯田健太郎、磯村亮太の強力4枚が残り、これに前日の個人戦90kg級で素晴らしい内容で優勝した田嶋剛希に、田嶋が「ライバル」と呼んで憚らない米山魁人、サイズのある河田闘志と揃えてその布陣は盤石。今年はこの巨大戦力を誇る国士舘に対して他校がどのように立ち向かうか、というのが大会全体を貫く大きなテーマ。

国士舘高、そしてライバル一番手と目される大成高(愛知)、続く勢力とされる日体荏原高(東京)、東海大相模高(神奈川)らをはじめとする他有力校らの勝ち上がりを中心に、まずは序盤戦の戦いから大会を振り返ってみたい。

■ 一回戦
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一回戦、神戸国際大附の先鋒・田上英也が東海大甲府・西野孝祐から内股「技有」

シード校である国士舘高、大成高、日体荏原高、東海大相模高(神奈川)、作陽高(岡山)、大牟田高(福岡)、修徳高(東京)、天理高(奈良)は一回戦での登場はなし。ベスト8シードの当落線上にあった強豪校の出来が注目されるところ。

【Aブロック】

国士舘と作陽がシードされたこのブロック、一回戦最大注目校は昨夏のインターハイで3位入賞してセンセーションを巻き起こした神戸国際大附高(兵庫)。初戦の対戦相手は好チーム東海大甲府高(山梨)、力を測るにはまたとない相手だ。

神戸国際大附高(兵庫)○三人残し△東海大甲府高(山梨)
(先)田上英也○優勢[技有]△西野孝祐(先)
(先)田上英也×引分×熊野暢彦(次)
(次)瀬川俊△横四方固(2:36)○鈴木連次(中)
(中)石山潤平○背負投(0:11)△鈴木連次(中)
(中)石山潤平○裏投(2:39)△南條伯彬(副)
(中)石山潤平○優勢[技有]△前田圭壱(大)
(副)倉見潤
(大)新井滉燿

神戸国際大附、初戦はエースの石山潤平を中堅に、副将格の巨漢新井滉燿を大将に、そして先鋒には「三の矢」として成長著しい田上英也を投入。

田上は大型選手の西野孝祐を相手に頭を下げられる苦しい展開の中から、1分58秒右内股を回しこんで「技有」獲得、そのまま残り時間をしっかり戦いきって優勢勝ち。田上は次戦を引き分けてリードを確保したまま畳から退いたが、続いて出場した瀬川俊は試合巧者の鈴木連次に抑え込まれて一本負け。この時点でスコアはタイに戻る。

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タイスコアで登場した神戸国際大附のエース石山潤平、一試合目は東海大甲府・鈴木連次を開始11秒の背負投「一本」に仕留める

ここで登場した石山潤平は畳に残った鈴木を高い打点から体を捨てる豪快な背負投で投げつけ、あっという間の「一本」。続いて受けの柔らかい南條伯彬を裏投「一本」、最後は前田圭壱を相手に「技有」優勢でフィニッシュ。神戸国際大附が三人残しで初戦突破を決めた。

スコア自体は大差であり、その点だけで考えれば滑り出しは上々。しかし失点あり、苦戦あり、かつ大差の因をワントップエースである石山の活躍に負ったという点では試合振りにやや凹凸があり、前日の個人戦で石山潤平が初戦敗退を喫するという衝撃の渦中にあるチームの閉塞感を打ち砕くような「爆発的なスタートダッシュ」というところまでは登りつめられなかったという印象。

石山は昨年度見せていた体全体から溢れるようなバイタリティが感じられず、少々元気がない様子。石山を落ち着かせるための初戦投入という見方をすれば概ね作戦成功と言えるかもしれないが、調子づかせるというところまでは届かなかった感あり。

四日市中央工高(三重)○二人残し△長崎南山高(長崎)
(先)山口陸人○優勢[有効]△寺田亘志(先)
(先)山口陸人△支釣込足(0:23)○畑島智文(次)
(次)柳川昂平×引分×畑島智文(次)
(中)堤大志○優勢[有効]△中村大貴(中)
(中)堤大志△上四方固(1:56)○中山涼太(副)
(副)佐野世純○内股(2:00)△中山涼太(副)
(副)佐野世純○優勢[技有]△和田拓朗(大)
(大)山口純

神戸国際大附への挑戦権を争う一番は取って取られての乱戦を四日市中央工高・佐野世純が収拾して終了。二人残しで神戸国際大附が待ち受ける二回戦への進出を決めた。

ほか、国士舘への挑戦権を賭けた東海大第四高(北海道)と津幡高(石川)の強豪対決は一人残しで津幡が勝利。4勝4敗、東海大第四が追いすがってタイスコアで迎えた大将対決で、前日の個人無差別で3位入賞した上野翔が瀬川勇気を「指導」累積差の優勢勝ちで破り、二回戦進出を決めている。

[Aブロック一回戦]

津幡高(石川)○一人残し△東海大第四高(北海道)
比叡山高(滋賀)○一人残し△鎮西高(熊本)
國學院大栃木高(栃木)○一人残し△英明高(香川)
四日市中央工高(三重)○二人残し△長崎南山高(長崎)
神戸国際大附高(兵庫)○三人残し△東海大甲府高(山梨)

【Bブロック】

東海大相模への挑戦権を賭けた高水高(山口)と山形工高(山形)の一戦は山形工が二人残しで勝利。最終戦は山形工の副将峯田龍祈が高水・阿部荘生を横四方固「一本」(0:26)で下した。

大牟田の直下に配された東海大仰星高(大阪)は先鋒岡虎の2人抜き、次鋒海江田充輝の2人抜きをテコに盛岡中央高(岩手)に順当に勝利。盛岡中央は中堅村上快が岡を「有効」優勢、大将生形晃基が海江田を払腰「一本」でそれぞれ止めたが、最後は東海大仰星の中堅山内凌大が畳に残った生形を引き分けで止め、最終スコアは二人残しの大差だった。

[Bブロック一回戦]

山形工高(山形)○二人残し△高水高(山口)
つくば秀英高(茨城)○二人残し△国東高(大分)
東海大仰星高(大阪)○二人残し△盛岡中央高(岩手)
前橋育英高(群馬)○一人残し△豊栄高(新潟)
開星高(島根)○二人残し△大垣日大高(岐阜)

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中堅対決、田村高の谷優馬が白鴎大足利・菊池優充に払巻込で一本勝ち。敵方の大将太田彪雅の登場前に一人差のリードを作り出す。

【Cブロック】

大会最大の大駒、個人無差別王者太田彪雅を擁する白鴎大足利高(栃木)が登場。東北の雄・田村高(福島)の挑戦を受けた。

白鴎大足利にとっては太田以外の前衛4枚が全国の舞台でどれほど働けるか、その手応えを手にすることがこの試合最大の目当て。他校にとっても抜き試合レギュレーション最大のカギであるスーパーエース太田の存在はチーム同士の力関係を一気にひっくり返す不確定要素として警戒度マックス、この試合は周辺戦力の充実が「危険水域」にまで達しているかどうかを見極ねばなぬ重要な一番。一方の田村としては一人でも多く畳に残して大将太田を引っ張りだしたいところで、少々無理をしても取れそうな力関係であれば遮二無二勝ちに行かねばならない試合だ。

白鴎大足利高(栃木)○一人残し△田村高(福島)
(先)長島立弥×引分×手塚健太郎(先)
(次)薄井裕太×引分×相浦佳斗(次)
(中)菊池優充△払巻込(2:25)○谷優馬(中)
(副)佐俣楓×引分×谷優馬(中)
(大)太田彪雅○小内刈(0:52)△斉藤大輔(副)
(大)太田彪雅○縦四方固(1:33)△遠藤速門

白鴎大足利はしかし先鋒として突っ込んだ全国中学大会90kg級王者の長島立弥が田村・手塚健太郎と一進一退のまま、大会滑り出しの大事な一番を散発傾向のまま引き分け。バイプレイヤー同士が組んだ第2試合も100kg級の薄井裕太が73kg級の相浦佳斗と引き分け、超級対決となった中堅戦では逆に田村・谷優馬が払巻込「一本」で菊池優充を屠り去ってリードを作り出す。

白鴎大足利の副将佐俣楓は谷を抜き返せず、引き分け。結果、大将太田の出動前のスコアは白鴎大足利から見て一人差ビハインド。この試合以降を考えて太田の出番をなるべく抑えたい白鴎大足利、太田に対峙するにあたり一人でも多く戦力を残したい田村、いずれもミッション完遂には至らなかったという体で終盤戦を迎えることとなった。

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白鴎大足利高の大将太田彪雅が田村高の副将・斉藤大輔を右小内刈「一本」に仕留める

太田は田村の副将斉藤大輔を上体の決めの効いた右小内刈「一本」であっという間に下し、最終戦は福島県無差別代表の遠藤速門を縦四方固「一本」で料理。結果、白鴎大足利が一人残しのスコアで二回戦への勝ち上がりを決めることとなった。

太田はさすがの強さを見せたが、白鴎大足利としては未だ周辺戦力のエンジン温まりきらぬ、煮え切らぬ印象の試合。結果以上に気になるのは淡白散発に過ぎたその内容だ。先鋒に長島を突っ込んで周辺戦力が仕事を仕切れないのは、昨夏のチームが減速するきっかけになった金鷲旗大会を彷彿とさせる、白鴎大足利にとってはあまり歓迎したくない卦。次戦以降の奮起に期待といったところ。

ほか、秋田工高(秋田)と延岡工高(宮崎)の試合は秋田工が一人残しで勝利。延岡工の3勝2敗、一人差リードで迎えた終盤戦で東北無差別王者の清水拓実が副将熊添銀次郎、大将立石勇太をいずれも払巻込「有効」で抜いて、次戦に待ち受けるAシード高大成への挑戦権を得た。

[Cブロック一回戦]

秋田工高(秋田)○一人残し△延岡工高(宮崎)
箕島高(和歌山)○二人残し△倉吉北高(鳥取)
沖縄尚学高(沖縄)○四人残し△阿波高(徳島)
白鴎大足利高(栃木)○一人残し△田村高(福島)
東海大第三高(長野)○一人残し△京都学園高(京都)

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崇徳高の先鋒中村優斗が佐賀工高・古賀優雅を開始17秒の右袖釣込腰「一本」に斬り落とす

【Dブロック】

崇徳高(広島)○一人残し△佐賀工高(佐賀)
(先)中村優斗○袖釣込腰(0:17)△古賀優雅(先)
(先)中村優斗×引分×橋口孝志朗(次)
(次)森近唯○優勢[僅差]△江上晃生(中)
(次)森近唯○小外掛(1:48)△古賀大雅(副)
(次)森近唯△優勢[僅差]○南里方紀(大)
(中)福永矩宣△払腰(1:47)○南里方紀(大)
(副)助永洸太×引分×南里方紀(大)
(大)山本康生

昨年度(25年度)のインターハイ王者崇徳高、初戦は佐賀工高との対戦。
崇徳は先鋒中村優斗が開始早々の袖釣込腰「一本」で勝利し、続く試合では九州新人大会100kg超級3位の橋口孝志朗を引き分けで止めしっかり役割を果たす。

崇徳は続いて畳に上がった森近唯がさらに2人を抜いて大幅リードを得るが、ここで登場した佐賀工のエース南里方紀が2人を抜き返す意地の抵抗。崇徳はエース格の副将助永洸太が出動して南里を止めてなんとか事態を収拾、結果一人残しのスコアで崇徳がこの試合をモノにすることとなった。次戦に四つ角シード校である日体荏原との対戦を控える崇徳はここでしっかり勝負の態勢を整えておきたかったところだが、少々バタバタした試合を演じてしまった印象アリ。

天理高への挑戦権を争う仙台育英学園高(宮城)と旭川龍谷高(北海道)の試合は次鋒山中広夢の2勝1分けの活躍が効き、二人残しで仙台育英が勝利。

一昨年大会連覇を果たした東海大浦安高を退けて千葉代表の座を手にした木更津総合高(千葉)は静岡学園高(静岡)に勝利。個人無差別で国士舘・竹村昂大を下した静岡学園の副将川井康平を中堅山下魁輝が一人も抜かせないままに引き分けで止め、大将対決でエース和田樹希也が岡本龍司に横四方固「一本」(1:10)で勝利、見事二回戦への進出を決めた。

[Dブロック一回戦]

崇徳高(広島)○一人残し△佐賀工高(佐賀)
常翔学園高(大阪)○二人残し△高知高(高知)
仙台育英学園高(宮城)○二人残し△旭川龍谷高(北海道)
小杉高(富山)○三人残し△明桜館高(鹿児島)
木更津総合高(千葉)○一人残し△静岡学園高(静岡)

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