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グランプリ・デュッセルドルフ最終日女子レポート(78kg級、78kg超級)

(2015年3月20日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月20日掲載記事より転載・編集しています。
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最終日女子レポート(78kg級、78kg超級)
グランプリ・デュッセルドルフ
■ 78kg級・ハリソン順当に優勝、佐藤瑠香は攻撃力押し出し3位を確保
【入賞者】 エントリー28名
1.HARRISON, Kayla(USA)
2.VELENSEK, Anamari(SLO)
3.JOO, Abigel(HUN)
3.SATO, Ruika(JPN)
5.POGORZELEC, Daria(POL)
5.STEENHUIS, Guusje(NED)
7.ANTOMARCHI, Kaliema(CUB)
7.SOARES, Samanta(BRA)

優勝は第1シードのケイラ・ハリソン、2位が第2シードのアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)、3位が第3シードのアビゲイル・ヨー(ハンガリー)と上位の顔ぶれはまことに順当。そしてもう1つの3位席、表彰台の一角に日本の佐藤瑠香が食い込んだ。

佐藤はグランドスラム東京の良い試合を引き継いでこの日も動き良し。引き出しながら、釣り手を動かしながら、あるいは押し込みながらと相手に重心の移動を強い、状況に応じた技の選択と尽きないスタミナで主導権を確保。2回戦で第1シードのルイーズ・マルツァン(ドイツ)を逆転勝ちで食って表彰台まで辿り着いた。

変わらず守備には難ありだが、攻撃力の高さでこれをカバーして結果を残した体。まだまだ安定感のある試合にはほど遠いが、かつての単調さとは比べ物にならない「工夫」への意欲が見られる。上位陣にスターが5枚、6枚とひしめく78kg級だが、マルツァンに勝利してハリソンと「指導1」差まで粘ったとなればこのAグループへの挑戦権を得たといっても良いのではないだろうか。今後が楽しみになる大会であった。

期待された緒方亜香里は市販薬を遠征に持ち込んで服用、ドーピング違反を怖れて大会の出場は見合わせた。実質的な処罰はなかったが、欧州遠征の成績はゼロ。キャリア全てを失いかねない、残念な事態だった。

【成績上位者】

優 勝:ケイラ・ハリソン(アメリカ)
準優勝:アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)
第三位:アビゲイル・ヨー(ハンガリー)、佐藤瑠香

【準決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○優勢[指導1]△佐藤瑠香
アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)○腕挫十字固(1:42)△アビゲイル・ヨー(ハンガリー)

【三位決定戦】

アビゲイル・ヨー(ハンガリー)○優勢[有効・大外刈]△フッシェ・ステインハウス(オランダ)
佐藤瑠香○優勢[有効・大内刈]△ダリア・ポゴジャレッツ(ポーランド)

【決勝】

ケイラ・ハリソン(アメリカ)○優勢[有効・大内刈]△アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)

【日本選手勝ち上がり】

佐藤瑠香(コマツ)
成績:3位

[2回戦]
佐藤瑠香○大外刈(1:31)△ジャクリーン・ウスナヨ(チリ)

佐藤右。ウスナヨは左組みのケンカ四つ。
佐藤動き良し。まず右釣腰で「技有」。以後も良く手、足が動く。右大外刈「一本」で快勝。

[2回戦]
佐藤瑠香○合技[内股・崩袈裟固](4:00)△ルイーズ・マルツァン(ドイツ)

右相四つ。序盤は組み負け、自身の支釣込足の起き上がりに右大内刈を合されて「有効」失陥。さらに右出足払に右大外刈を合わされ「有効」失陥。圧倒的劣勢だが、奥襟を叩いて追い詰め続けると2分過ぎから相手が明らかに疲労。横襟を掴んで引き出し、踏ん張る相手を右大内刈で押し戻して「有効」奪回。2分50秒には再び右大内刈で「有効」。直後右内股で「技有」。さらに右背負投で「有効」追加。そのまま袈裟固で抑え、合技「一本」。難敵マルツァンに逆転勝ち。

[3回戦]
佐藤瑠香○優勢[技有・支釣込足]△カリメラ・アントマルキ(キューバ)

ケンカ四つ。谷落を食らって危うく失点寸前。さらに左小外掛で崩されて伏せる。
しかし肘抜きの背負投で相手の奥襟を剥がし、組み手をずらし、押し込み、試しながらチャンスを探す。消極的との判断で「指導」を宣告されるが直後支釣込足で「技有」奪取。

[準決勝]
佐藤瑠香△優勢[指導1]○ケイラ・ハリソン(アメリカ)

右相四つ。偽装攻撃による「指導」ひとつの差で惜敗。

[3位決定戦]
佐藤瑠香○優勢[有効・大内刈]△ダリア・ポゴジャレッツ(ポーランド)

ケンカ四つ。タイミングの良い右足車で崩して流れを掴むと、1分7秒引き出しながらの右大内刈で「有効」奪取。以後も攻め続けて試合終了。

■ 78kg超級・山部佳苗が優勝、朝比奈沙羅は1回戦で姿消す
【入賞者】 エントリー25名
1.YAMABE, Kanae(JPN)
2.CHEIKH ROUHOU, Nihel(TUN)
3.KONITZ, Franziska(GER)
3.WEISS, Carolin(GER)
5.IAROMKA, Svitlana(UKR)
5.KINDZERSKA, Iryna(UKR)
7.KOCATURK, Gulsah(TUR)
7.KUELBS, Jasmin(GER)

優勝は日本の山部佳苗。地元ドイツの誇るヤスミン・クルブスにフランジスカ・コニッツの二枚看板と立て続けに対戦するというなかなか厳しい組み合わせであったが、準々決勝で対戦したクルブスには合技「一本」(1:04)、準決勝でマッチアップしたコニッツにも小外刈「技有」で完勝。

「アフリカの浮技女王」ことニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)とマッチアップした決勝は、あくまでしっかり組むことで相手が得意な捨身技を封じ「指導2」対「指導1」でリード。終盤には相手が支釣込足に出たところを送り込んで鮮やかな送足払「一本」。見事優勝を決めた。

世界大会で金メダルを狙うような超一線級の強豪は出ていなかったが、表彰台に絡むレベルの選手をいずれも投げて片付けた今大会は山部にとって収穫あり。グランドスラム東京では稲森奈見と朝比奈沙羅の若手二人に主役の座を浚われた感があったが、再びその力を示して最前線に復帰かなった、意義ある一日であった。

トーナメント全体を見ると、地元ドイツ勢が頑張った大会であると総括できる。三番手選手のヴァイスが2回戦で、第2シードに座った13年ワールドマスターズ王者ユー・スン(中国)を裏投「技有」で破る快挙を演じ最終的には3位入賞。四番手扱いの新人クリスティン・ブエッゾウは一回戦で朝比奈沙羅に一本勝ち、次戦は敗れたが大いに存在感を示した。

というわけで、上位進出が期待された日本のホープ朝比奈は1回戦敗退。無名のブエッゾウを相手に支釣込足で二度大きく崩し、払腰と内股で攻め込むも取りきれず。1分45秒に仕掛けた右払腰を真裏に返され谷落「一本」で畳に沈んだ。

体の制動が効かず体重まるごと刈り取られる、海外の大型選手にありがちな崩れ方と転がり方。これまでの朝比奈にはまったく見られなかった姿だった。大学受験期で十分稽古が積めなかったのか、油断か、はたまた昨年の長い負傷離脱によるフィジカルコンディションの不良からまだ脱し切れていないのか。4月に待ち受ける選抜体重別は正念場だ。

【成績上位者】

優 勝:山部佳苗
準優勝:ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)
第三位:フランジスカ・コニッツ(ドイツ)、カロリン・ヴァイス(ドイツ)

【準決勝】

山部佳苗○優勢[技有・小外刈]△フランジスカ・コニッツ(ドイツ)
ニヘル・シェイキ ロウホウ(チュニジア)○横四方固(3:37)△カロリン・ヴァイス(ドイツ)

【三位決定戦】

カロリン・ヴァイス(ドイツ)○優勢[指導2]△イリーナ・キンザルスカ(ウクライナ)
フランジスカ・コニッツ(ドイツ)○優勢[指導2]△スヴィタナ・イアロムカ(ウクライナ)

【決勝】

山部佳苗○送足払(3:30)△ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)

【日本選手勝ち上がり】

山部佳苗(ミキハウス)
成績:優勝

[2回戦]
山部佳苗○反則(3:14)△キム・ジヨウン(韓国)

右相四つ。激しく前に出ると、気圧された相手は釣り手で襟を持って突き、展開の先送りを測る。残り41秒、双方に「指導」。これで「指導3」対「指導4」となり試合終了。
反則累積差は「1」だが、終始指導権を取りつづけた圧勝。

[3回戦]
山部佳苗○合技[内股透・袈裟固](1:04)△ヤスミン・クルブス(ドイツ)

ケンカ四つ。相手の左内股を透かして「技有」。そのまま袈裟固で抑え込み、合技「一本」。

[準決勝]
山部佳苗○優勢[技有・小外刈]△フランジスカ・コニッツ(ドイツ)

ケンカ四つ。右組。右内股フェイントからの右小外刈で「技有」を先行。その後は試合を動かさず、優勢勝ちでフィニッシュ。

[決勝]
山部佳苗○送足払(3:30)△ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)

組み続けることで相手が得意とする捨身技を封じ、指導1差をリード。支釣込足に出た相手を送り込み、鮮やかに払って「一本」。

朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高3年)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
朝比奈沙羅△谷落(1:45)○クリスティン・ブエッゾウ(ドイツ)

右相四つ。支釣込足で崩して押し込むがポイントを取りきれず、肘を腕挫腕固の形で確保するが逃す。払腰、内股、支釣込足と仕掛けるが取りきれず。相手に「指導」宣告。
1分45秒、右払腰を真裏に返されると体の制動が効かず真裏に落ちてしまう。「一本」。

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