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全国高等学校柔道選手権女子個人戦ひとこと展望

(2015年3月19日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月19日掲載記事より転載・編集しています。
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女子個人戦ひとこと展望
全国高等学校柔道選手権
■ 52kg級
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インターハイ48kg級決勝、優勝した坂上綾と常見海琴は壮絶な撃ち合いを演じた

インターハイ48kg級決勝で壮絶な撃ち合いを演じた坂上綾(夙川学院高)と常見海琴(埼玉栄高)の2人が優勝争いの主役。この決勝の結果を反映する形で今大会は坂上が第1シード、常見が第2シードに座った。ともに大外刈に大内刈、脇を差しての腰技に常見は逆の大腰まで加えたノーガードの攻撃柔道が身上で、インターハイでの両者の勝ち上がりは抜群だった。1階級上の52kg級ではあるが、トーナメントを引っ張るのはこの2人と見て間違いない。

後を追うのはンターハイ52kg級3位の福添みのり(長崎明誠高)、アジアカデ選手権48kg級銀メダリストの仲田奈央(桐蔭学園高)、インターハイ48kg級ベスト8でこれまで軽量カテゴリで実績を残し続けて来た浅岡美名(大成高)、44kg級世界カデ王者鈴木茉莉(藤枝順心高)ら。52kg級で実績を残した選手が少なく、40kg級、44kg級、48kg級で上位入賞を果たした選手が有力選手として多数挙がる様相となっている。

第1シードの坂上は浅岡と準々決勝を戦う。Bブロックは鈴木茉莉がシードされ、逆側の山の2回戦で争われる福添とインターハイ52kg級ベスト8の阪部りり子(紀央館高)の勝者と準々決勝を争う。

第2シードの常見は3回戦で上原万智子(松商学園)、準々決勝で古川榛花(東大阪大敬愛高)、準決勝で仲田奈央との対戦が濃厚。

と、カデカテゴリの40kg級から合わせて4階級の混合階級ゆえ、実績のある選手は数多い。ただし柔道の組み立てがナイーブな選手がほとんどで、実力で見ても柔道の質という観点で測っても、遮二無二取りに行ける坂上と常見が勝ち上がりの最有力候補であることは変わらない。

■ 57kg級
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無印から一気にインターハイを制した谷川美歩

無印から一気に昨夏のインターハイを制した谷川美歩(藤枝順心高)、13年全国中学大会王者舟久保遥香(富士学苑高)、52kg級の中学とカデカテゴリで圧倒的な成績を収めて来た天才肌の大物・武田亮子(大成高)、昨年の全日本カデ王者村井惟衣(奈良育英高)が四強。勿論全員がシードされ、シード順は谷川(Aブロック)、村井(Cブロック)、舟久保(Dブロック)、武田(Bブロック)。武田の山には準々決勝で林美七海(東大阪大敬愛高)、谷川の山には泉雅子(埼玉栄高)がおり、四強に泉までを加えた5人がベスト4を争うメンバーと考えておきたい。

谷川、武田、舟久保は将来のスター候補。
谷川は言動も柔道も「天然」の天才肌だが、まだ爆発的な成績を残したのはインターハイ1度のみ。全ての選手に狙われ、研究される中で勝ちあがるだけの有り余るほどの才能やパワー、あるいはそれを補完するだけの論理性を獲得しているかどうかが問われる大会だ。このあたり、既に継続して実績を残して来た武田や舟久保とは同じ才能肌でもキャラクターが違う部分。手堅く、確実に結果を残し続ける村井も含め、シード選手四人それぞれの勝ち上がりの妙を楽しみたい

■ 63kg級
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嶺井美穂(左)と鍋倉那美のインターハイ個人戦での対戦

嶺井美穂(桐蔭学園高)と鍋倉那美(大成)によるライバル対決、という構図がトーナメント全体を貫く背骨。講道館杯を制した嶺井は競技成績上では一歩も二歩も上を行くが、同学年のライバル鍋倉との戦いは全く別の閉鎖系、今大会も接戦は必至だ。ただし直近の対決を見るとインターハイ個人戦ではついに嶺井の投げが決まり内股「技有」による勝利、世界ジュニア決勝でも嶺井が払腰「有効」で勝利しており、徐々に差が開きつつある印象。ここで鍋倉の奮起があるのか、期待して見守りたい。

四つ角シードに入った三浦裕香理(創志学園高)と小柳穂乃果(敬愛高)は評価通りベスト4の力を十分持っていると観測する。三浦は準々決勝での工藤七海(埼玉栄高)戦が大きな山場、小柳は3回戦の巣山栞里(富士学苑高)戦を経て準々決勝で佐藤みずほ(藤村女子高)と激突、準決勝で鍋倉に挑む。

■ 70kg級
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全日本ジュニア70kg級を制した杉山歌嶺

例年強者がハッキリする二極分解の傾向が強い階級だが、今大会も全日本ジュニア王者杉山歌嶺(修徳高)、2年生世代の全中王者で昨年の全日本カデ準優勝者畠石香花(土浦日大高)、アジアジュニア選手権の覇者中江美裕(大成高)と優勝を争うメインキャストははっきりしている。これに敬愛高のポイントゲッター新森涼と、青柳麗美(鹿児島情報高)を加えたところで、上位候補はほぼほぼ出そろったと考えて良いのではないだろうか。

四つ角シードは杉山(Aブロック)、畠石(Cブロック)、中江(Dブロック)、新森(Bブロック)。
青柳は新森の直下に配され2回戦で早くも対決が組まれることとなった。青柳はベストパフォーマンスを発揮できれば新森を凌ぐ可能性も十分だが、ひところに比べてやや元気がない。序盤戦唯一の注目対決、その様相を括目して見守りたい。

優勝候補の筆頭は杉山。もともと各方面からその才能の豊かさを指摘されながらなかなかブレイクできなかった選手だが、全日本ジュニア優勝で吹っ切れたか実力も上昇傾向にある模様だ。背筋を伸ばして足技、そして二の矢で大技を狙う柔道は「筋が良い」と形容されて然るべき大物感が漂う。ただし長年この階級で実績を残し続けて来た畠石や中江が泥試合や乱戦も厭わぬフレキシビリティ、「負けない」ロジックを確立していることと比較すると柔道が綺麗過ぎる傾向があり、「狙われた」状況では力を殺される可能性なきにしもあらず。ジュニアに勝利して臨む初めての高校カテゴリの全国大会、狙われた状況で勝ち上がるだけの地力が練れているか、あらためて注目。

■ 無差別
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インターハイ個人戦での冨田若春と斉藤芽生の対戦。写真は冨田が「有効」奪取。

昨年度の全日本カデ超級覇者の冨田若春(埼玉栄高)と、インターハイ団体戦優勝に貢献した斉藤芽生(東大阪大敬愛高)、この二人が優勝争いの最右翼。

冨田は「調子が上がりきっていない」(埼玉栄・本松好正監督)とのことだが、3月初旬の皇后盃関東予選で2位に入賞するなど競技成績的には変わらず好調。超級選手には珍しく組み手がしっかり出来て硬質な技が放てる、ボディコントロールの良く効いた正統派の重量選手だ。

対する斉藤は典型的な難剣遣い。強烈な払巻込に加えて昨年から採り入れた支釣込足の弾幕が非常に良く効き 、良い意味での「面倒くささ」が一段も二段もアップした。相手からすれば、会話を拒否して大技一発、組みに掛かれば足技で崩され、しかも手数は止まず、局面によっては掛け潰れも厭わない、というまことに厄介な選手である。実は毎年新しい手立てを持ちこんでくる面白い選手でもあり、今回の上積みはなにか、非常に期待させるものがある。

優勝を争うこの二人を止めんと腕を撫すのは、大成高で無差別枠のレギュラーを務める袖釣込腰ファイター鈴木伊織、昨年朝比奈沙羅の代役で出場しベスト4まで勝ち上がった荒谷莉佳子(帝京高)、敬愛高のポイントゲッター児玉ひかる、インターハイ78kg超級3位の奥本華月(新田高)、同じく78kg級3位の松田なみき(紀央館高)ら。それぞれ異なった特徴を持つが、予想を超えるような爆発力が期待できるとしたら児玉、泥臭い戦いでアップセットを起こし得るのは鈴木と見る。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月19日掲載記事より転載・編集しています。
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