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西潟健太またも七戸龍下す、全試合一本勝ちで九州初制覇・全日本柔道選手権九州予選

(2015年3月8日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月8日掲載記事より転載・編集しています。
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西潟健太またも七戸龍下す、全試合一本勝ちで九州初制覇
全日本柔道選手権九州予選
eJudo Photo
優勝の西潟健太
※写真は26年全日本選手権時

全日本柔道選手権の進出権を争う九州柔道選手権大会が8日、福岡県武道館で行われ、昨年度の全日本選手権で3位入賞の西潟健太(旭化成)が初優勝を果たした。

初戦から圧倒的な強さで勝ち上がった西潟は準決勝で2014年世界選手権銀メダリストの七戸龍(九州電力)と対戦。七戸の大内刈を捻り返して「技有」を奪い、そのまま袈裟固で抑え込んで合技の一本勝ちを果たして会場の喝采を浴びた。

決勝は前戦で増渕樹(旭化成)に一本勝ちしている超大型選手青山正次郎(福岡県警)を僅か1分21秒、袈裟固「一本」で下して優勝決定。全試合一本勝ちという素晴らしい内容だった。

戦評、成績上位者、全試合の対戦詳細は下記。

【戦評】

シード選手は増渕樹(旭化成)、青山正次郎(福岡県警)、西潟健太(旭化成)、七戸龍(九州電力)の4人。

2月のグランプリ・デュッセルドルフを制したばかりの七戸は出だしから好調。初戦の堂前賢吾(鹿児島県警)戦は体を開いて相手を引きずり出す得意の形の内股で、僅か29秒の一本勝ち。3回戦は梅野武文(長崎刑務所)を28秒大外刈「一本」、準々決勝は同体型のベテラン江藤大暁(福岡県警)にやや手こずるも、2分29秒に大内刈で真裏に刈り倒してこれも「一本」と順調にベスト4に駒を進める。

その七戸に過去3戦3勝、昨年は全日本選手権3位、講道館杯でも100kg超級2位と躍進を続ける西潟も圧倒的な強さを発揮。初戦は45秒で黒木正弘(日本大)から支釣込足、3回戦は濵田恭介(鹿児島県警)をこれも僅か40秒で袈裟固、さらに準々決勝は同僚の田中貴大に開始28秒の払腰と「秒殺」の一本勝ちを続ける。相手は全く柔道をさせてもらえないまま組むなり西潟の膂力の前にねじ伏せられてしまうという体で、さながら「獣人柔道」とでもいうべき、異様なまでの強さ。

そしてベテラン増渕も、「ホーム」九州では相変わらずの強さを発揮。3回戦では去年の警察大会100kg級級優勝の藤原浩司(長崎県警)を、ため息が出るような美しい内股「一本」で文字通り一蹴。さらに準々決勝では一昨年の全日本選手権3位の巧者・垣田恭兵(旭化成)に大内刈を掛けさせ、足を上げたところを股中で透かし返す内股返「一本」と、切れ味鋭い技で一本勝ちを量産してベスト4入り。

「巻込職人」こと青山正次郎(福岡県警)は、3回戦で一昨年の警察大会73kg級優勝の藤本正寛に「技有」失陥も、直後に払腰を炸裂させ逆転の一本勝ち。青山は福岡県予選でも山口智広(大牟田高)、帆高純平(九州電力)にポイントを奪われた直後に逆転の一撃を決めており、脆さと一発の凄みの両方が良い意味で成熟してきた印象。今年も全日本選手権出場を決め、本戦では「門番」として存在感を示しそうな気配。

準決勝のカードは増渕-青山、西潟-七戸。

前者は意外な決着。増渕が得意の内股を仕掛けた瞬間、青山が体を寄せながらうまく透かして鮮やかな「一本」。

後者の対戦はお互い手の内をよく知るだけあって、慎重な立ち上がり。
七戸は右、左右の効く西潟は左に構えてのケンカ四つ。七戸は間合いを取りつつ前に出、一方の西潟は両襟を持って上から圧を掛けようとする展開。
どちらも全く技を出さないまま、59秒、2分10秒と、両者に「指導」が与えられる。3分過ぎ、意を決した七戸が場外に押し込む形で右大内刈を仕掛けると、西潟は「待ってました」とばかりに大内返で捻り倒して「技有」、そのまま袈裟に固めれば七戸全く動けず、合技の「一本」となる。

決勝は、青山対西潟の超ヘビー級対決。西潟またしても浮落から袈裟に固め、僅か1分21秒で一本勝ち。ついに初優勝を果たした。
払腰フェイントから体を切り返しての「捻り倒し」(浮落)、そこからアントン・ヘーシンクの「胸固め」を彷彿させる袈裟固に繋ぐ連携は日本人離れした強烈さ。「なるべく出したくない」と本人は語るが、勝負どころで連発する辺り、既に自家薬籠中のものと思われる。
「去年は(全日本、講道館杯と)2回チャンスを逃している。年も年だし、今年は勝負の年」と語った西潟。本戦でも優勝候補に推されて然るべき、圧倒的な強さを見せての初優勝だった。

七戸は3年前の九州選手権、昨年の九州選手権と全日本選手権に続いてこれで対西潟戦4連敗。しかも直近2回は一本負けを喫しており、もはや「苦手」と断じて差し支えない相性の悪さ。4月の選抜体重別でも勝ち上がれば準決勝で対戦することとなっており、七戸にとって西潟を攻略出来るかどうかは今後の柔道人生を左右する一大課題となりつつある。

全日本選手権出場の残り2枠は、垣田と江藤が獲得した。

※文責:eJudo編集部

【成績上位者】
優 勝:西潟健太(旭化成)
準優勝:青山正次郎(福岡県警)
第三位:七戸龍(九州電力)、増渕樹(旭化成)
第五位:江藤大暁(福岡県警)、垣田恭平(旭化成)

※以上6名が全日本柔道選手権進出

【一回戦】

内健次郎(鹿児島県警)○内股(2:19)△新垣直也(沖縄県警)
坂本努(長崎県警)○優勢[有効]△漢那宗樹(沖縄県警)
赤尾将吾(日本文理大)○優勢[有効]△立山英和(熊本県警)
後藤忠将(大分県警)○優勢[僅差]△杉山良太(熊本県警)

【二回戦】

増渕樹(旭化成)○払釣込足(3:04)△森内椋平(熊本県警)
藤原浩司(長崎県警)○払腰(2:11)△衛藤慎弘(大分県警)
柴崎裕亘(福岡県警)○優勢[僅差]△井上貴博(佐賀県警)
垣田恭平(旭化成)○優勢[有効]△内健次郎(鹿児島県警)

青山正次郎(福岡県警)○合技[内股・袈裟固](3:13)△徳廣龍児(佐賀県警)
藤本正寛(熊本県警)○優勢[有効]△阿部祥央(鹿屋体育大)
野田嘉明(旭化成)○体落(1:01)△長谷川綾一(日本文理大)
後小路裕朗(福岡県警)○優勢[僅差]△坂本努(長崎県警)

西潟健太(旭化成)○支釣込足(0:45)△黒木正弘(日本大)
濵田恭介(鹿児島県警)○優勢[判定]△後藤凌(佐賀県警)
田中貴大(旭化成)○優勢[有効]△伊禮俊(沖縄刑務所)
松雪直斗(東海大)○腕挫十字固(3:19)△赤尾将吾(日本文理大)

七戸龍(九州電力)○内股(0:29)△堂前賢吾(鹿児島県警)
梅野武文(長崎刑務所)○優勢[有効]△辻玄太(旭化成)
江藤大暁(福岡県警)○優勢[有効]△楢崎誠(佐賀県警)
後藤忠将(大分県警)○小内刈(4:56)△崎原永祐(沖縄県警)

【三回戦】

増渕樹○内股(1:09)△藤原浩司
垣田恭平○後袈裟固(4:50)△柴崎裕亘

青山正次郎○払腰(3:51)△藤本正寛
野田嘉明○小外刈(0:22)△後小路裕朗

西潟健太○袈裟固(0:40)△濵田恭介
田中貴大○優勢[判定]△松雪直斗

七戸龍○大外刈(0:28)△梅野武文
江藤大暁○肩固(2:02)△後藤忠将

【準々決勝】

増渕樹○内股返(2:46)△垣田恭平
青山正次郎○崩袈裟固(2:35)△野田嘉明
西潟健太○払腰(0:28)△田中貴大
七戸龍○大内刈(2:29)△江藤大暁

※勝者は全日本柔道選手権進出決定

【順位決定戦】

江藤大暁○優勢[僅差]△野田嘉明
垣田恭平○優勢[技有]△田中貴大

※準々決勝の敗者が対戦
※勝者は全日本柔道選手権進出決定

【準決勝】

青山正次郎○内股透(1:17)△増渕樹
西潟健太○合技[大内返・袈裟固](3:45)△七戸龍

【決勝】

西潟健太○袈裟固(1:21)△青山正次郎

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