PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

グランプリ・デュッセルドルフ第1日女子レポート(48kg級、52kg級、57kg級)

(2015年3月7日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月7日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
第1日女子レポート(48kg級、52kg級、57kg級)
グランプリ・デュッセルドルフ
■ 48kg級・ファンスニックが世界王者2人倒して復帰後2度目のGP制覇、日本勢は振るわず
【入賞者】 エントリー24名
1.VAN SNICK, Charline(BEL)
2.MUNKHBAT, Urantsetseg(MGL)
3.ASAMI, Haruna(JPN)
3.JEONG, Bo Kyeong(KOR)
5.MOSCATT, Valentina(ITA)
5.UNGUREANU, Monica(ROU)
7.RISHONY, Shira(ISR)
7.XIE, Shishi(CHN)

近藤亜美(2014年世界選手権)、ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル・2013年世界選手権)、サラ・メネゼス(ブラジル・2012年ロンドン五輪)、浅見八瑠奈(2010、2011年世界選手権)と実に4人の世界王者が参戦したハイレベルトーナメントを制したのはシャーリーン・ファンスニック(ベルギー)。
1回戦はカン・ユジュウン(韓国)に粘着されて苦戦し、GS1分11秒に「指導」ひとつを得てようやく勝ち抜け。決して好調とは思えなかったが、2回戦、近藤亜美をパワーで組み潰してあっという間の横四方固「一本」で試合を終えると一気に波に乗り、準々決勝はヴァレンティナ・モスカット(イタリア)の背負投を潰して上四方固「一本」、準決勝のモニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)戦は「指導」を先行されるも終盤に得意の腰車を決めて「技有」を奪い決勝進出決定。

決勝は第1シードのムンクバットと対戦。ファンスニックは右体落、ムンクバットは巴投げに「腰絞め」と繰り出して一進一退の攻防だったが、中盤は停滞。残り1分半を過ぎるとムンクバットは引き手で袖を絞って優位を作り出すものの自身の技が出ない。ファンスニックが不完全ながら、かつ散発ながら右体落と巴投と技を打ち続けると、主審は展開に差をつけたくなったかムンクバットに「指導1」を宣告、3分17秒。非常に微妙な判断ではあったがこれが決勝点となり、ファンスニックの勝利が決まった。

ファンスニックは2013年にコカインの陽性反応検出によるドーピング違反で2年の出場停止処分が科されたが、スポーツ仲裁裁判所への提訴の結果処分の軽減が認められ、昨秋から国際舞台に復帰。今回は10月のグランプリ・ザグレブに続く復帰後2度目のワールドツアー大会制覇となった。役者揃った今シーズンの最重要大会を制したことで、かつての序列に完全復帰したと言えそうだ。

浅見八瑠奈は準決勝でムンクバットに左小外掛「技有」で敗退したが、しっかり3位を確保。
復帰の途上にある現状で3位という成績は合格圏内とみなされるべきであろうが、立ち際を狙われた準決勝の「技有」失陥に加え、4回戦では中国選手に横移動を狙われて左一本背負投「技有」を失うなど浅見らしからぬ集中力を欠く場面が散見されたのは不安材料。成績はともかく、浅見の最大の売りである安定感が「なかなか戻らない」という印象を強く残した大会でもあった。

近藤亜美は初戦でファンスニックに完敗。強引な組み手をいなせず自ら潰れ、横三角の脚を剥がせず無理やり抑えられてと、「パワー負け」と評されて然るべき厳しい内容であった。この1年間の近藤の敗戦はムンクバット、エヴア・クセルノビスキ(ハンガリー)にこのファンスニックといずれもパワー系であり、この点海外選手に大きな攻略ポイントを与えた大会であったと観察される。三角に捉えられてからの激しい回避行動はさすがと思わせられるものがあったが、頭を捕まえられてからの後手の行動ではやはり厳しい。思い切りの良さと技の威力が評価ポイントであった近藤だが、全ての選手に狙われる立場となり、以後は若者らしい「アドリブ」の対応のみではこういった事態は回避仕切れない。次のステージに進んで勝ち続けるためには、シナリオの想定、展開の積み上げと、長所を生かす手堅さも要求されるのではないだろうか。

もう1人の世界王者サラ・メネゼスは年を超えても不調から立ち直れず、初戦で、このレベルではアウトサイダーといって差し支えないサラ・リショニー(イスラエル)に「指導1」で敗退。動きは相変わらず重く、得意の足技は一応繰り出すものの負けを怖れてガッチリ組み止めるためにほとんど効かず、動かしながらの足技の切れ味という長所が全く発揮できないという悪循環。来年に地元の五輪を控え、なぜ休養しないのかが不思議なほどの不調はまだまだ続く。

もともと試合出場が多いムンクバットは例年この欧州シリーズも上位対戦で小差の勝ち負けを繰り返しており、2位という成績は順調といえば順調。難敵・浅見を投げて下すという成果もしっかり得ており、4人の世界王者の中でムンクバットだけがほぼ想定通りの成果を得たという大会だった。

【成績上位者】

優 勝:シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)
準優勝:ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)
第三位:浅見八瑠奈、ジョン・ボキョン(韓国)

【準決勝】

ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)○優勢[技有・小外刈]△浅見八瑠奈
シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)○優勢[技有・腰車]△モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)

【3位決定戦】

ジョン・ボキョン(韓国)○優勢[有効・背負投]△モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)
浅見八瑠奈○優勢[指導2]△ヴァレンティナ・モスカット(イタリア)

【決勝】

シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)○優勢[指導2]△ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)


【日本選手勝ち上がり】

浅見八瑠奈(コマツ)
成績:3位

[2回戦]
浅見八瑠奈○優勢[有効・小外刈]△アイグル・バイクレワ(カザフスタン)

2分6秒に小外刈で「有効」奪取。3分27秒には2つ目の「指導」を奪い手堅く試合終了。

[3回戦]
浅見八瑠奈○合技[体落・袈裟固](2:28)△マリナ・チェルニアク(ウクライナ)

相手の右大内刈の戻りを左袖釣込腰で叩き落とし48秒「有効」、2分12秒には奥襟を叩いて前に出てくるチェルニアクの出端を右体落で捉え「技有」、そのまま抑え込んで一本勝ち。

[4回戦]
浅見八瑠奈○合技[体落・小外刈](3:13)△シエー・シーシ(中国)

右相四つ。45秒、横滑りで場外に向かう浅見をシエーが見事な左一本背負投に捉え「技有」。危うく試合が終わってしまいかねない強烈な一撃。
直後から浅見加速。早い組み手で相手を追いこみ、1分27秒シエーに「指導」。何も出来ないシエーを捕まえ、1分51秒片襟の右体落で転がし「一本」。しかし、開始線に選手を戻したところで主審が動きを止め、これは「技有」に訂正となる。
3分13秒、シエーが右袖を殺された苦しい体勢のまま中途半端な左一本背負投。浅見は右小外刈で迎え撃って背中を着かせ「技有」。試合終了。

[準決勝]
浅見八瑠奈△優勢[技有・小外掛]○ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)

世界選手権金メダリスト同士の対戦。
右相四つ。22秒浅見に場外の「指導」。
中盤、ムンクバットが低い右一本背負投。双方崩れるがムンクバットいち早く立ち上がり、浅見の立ち際に抱き着いて左小外掛。自らのアクションと技の方向を合された浅見耐えきれず転がり「技有」。浅見の追撃は3分26秒の「指導2」に留まる。

[3位決定戦]
浅見八瑠奈○優勢[指導2]△ヴァレンティナ・モスカット(イタリア)

終始攻め続け、1分35秒と2分17秒に「指導」奪取。隙を見せずに試合終了。

近藤亜美(三井住友海上火災)
成績:2回戦敗退

[2回戦]
近藤亜美△横四方固(1:16)○シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)

右相四つ。近藤いつもの通り勢い良く飛びかかるがファンスニックは一旦弾き返し、左腰車。近藤大きく崩れて「待て」。
続く展開、ファンスニックは組み合いの中でスイッチ。左引き手で上から背中を叩いて帯を掴むと、近藤圧力に耐え切れず自ら膝を屈す。ファンスニックは横三角。長い攻防があるが近藤は一貫してファンスニックの脚による頭の拘束を解けず、最後はそのまま右腕を抱えられ、体を横断する変則の形で抑え込まれる。近藤は完敗。

■ 52kg級・マー・インナン再び爆発、欧州シリーズは日本勢を3人抜き
【入賞者】 エントリー34名
1.MA, Yingnan(CHN)
2.NAKAMURA, Misato(JPN)
3.CHITU, Andreea(ROU)
3.KRAEH, Mareen(GER)
5.COHEN, Gili(ISR)
5.SKRYPNIK, Darya(BLR)
7.GIUFFRIDA, Odette(ITA)
7.MAROS, Barbara(HUN)

今季の欧州シリーズの主役はマー・インナン(中国)。前週のヨーロッパ・オープンオーバーヴァルトに続く2週連続優勝で力を見せつけた。※

この日は最初の山場と目された2戦目(3回戦)で2010年東京世界選手権王者西田優香の技とスピードをパワーで封じ、右払腰と横四方固の合技「一本」で快勝。準々決勝では第1シードの2014年チェリャビンスク世界選手権銀メダリストのアンドレア・キトゥ(ルーマニア)に「指導1」で競り勝ち、決勝では2009年、2011年の世界選手権覇者の中村美里をこれも「指導1」で下して優勝決定。堂々たる内容だった。

30歳のマーは、2013年まで国際大会の出場自体がほとんどなし。しかし突如現れた2014年2月のヨーロッパオープン・ローマで優勝、2014年7月のグランプリ・ウランバートルでも圧倒的な強さで優勝して世界選手権メダル争いの有力候補と目された。が、以後これに匹敵するパフォーマンスがなく8月の世界選手権と9月のアジア大会はともに5位。よってウランバートル大会の出来は1日限りの突然変異という観測が為され始めていた矢先であったが、改めてそのパワーと最高到達点の高さを示した形となった。右釣り手で奥、あるいは背中を差す形から一転スイッチして打つ左背負投はスピード、パワーとも十分。マイリンダ・ケルメンディにキトゥ、そしてこのマーと、52kg級はまさしくパワーファイターの全盛期を迎えつつある印象だ。

マーの快進撃は世界選手権代表争いの渦中にある日本勢にとっても影響大。現状、形の上での一番手にあるのは2014年世界選手権代表でグランドスラム東京を制した橋本優貴だが、橋本はオーバーヴァルト大会決勝でマーに敗戦し、コンチネンタルオープンという一段落ちる大会での優勝奪取失敗という傷を負う。これにより、ハイレベル大会であるGPデュッセルドルフに出場し、かつマーと直接対決が組まれた西田と中村には現時点の序列をひっくり返すチャンスが生まれたわけだが、結果はマーが西田と中村を撃破して日本人3タテを実現。優勝者なし、全員マーに敗れるというこの結果によって序列は留保、選抜体重別では1番手の橋本がシードされ、世界選手権の金メダリストで海外選手に強いとされる中村と西田の両者が準決勝で食い合いをせねばならない状況となってしまった。

世界選手権2連覇中のケルメンディを追うことを考えれば、他の選手に負けている場合ではなかったはずの日本勢が喫した欧州遠征3連敗。世界選手権のメダリスト3名を擁して陣容厚い日本であるが、この階級は厳しい戦いが続く。


※マーは2月28日のヨーロッパオープン・プラハでも優勝。今シリーズは3週連続の優勝となった。

【成績上位者】

優 勝:マー・イーンナン(中国)
準優勝:中村美里
第三位:アンドレア・キトゥ(ルーマニア)、マリーン・ケリー(ドイツ)

【準決勝】

マー・イーンナン(中国)○優勢[指導1]△ギリ・コーエン(イスラエル)
中村美里○腕挫十字固(1:53)△ダリヤ・スクリプニク(ベラルーシ)

【3位決定戦】

アンドレア・キトゥ(ルーマニア)○大腰(1:33)△ダリヤ・スクリプニク(ベラルーシ)
マリーン・ケリー(ドイツ)○優勢[有効・大外刈]△ギリ・コーエン(イスラエル)

【決勝】

マー・イーンナン(中国)○優勢[指導1]△中村美里

【日本選手勝ち上がり】

中村美里(三井住友海上火災)
成績:2位

[2回戦]
中村美里○崩上四方固(2:03)△カロリナ・ピンコフスカ(ポーランド)

左相四つ、相手の釣り手を絞って技を封じ、左大内刈で崩して寝技に持ち込む。左腕を括って横三角の形でめくり返し、崩上四方固「一本」

[3回戦]
中村美里○横四方固(1:53)△ムンクバータル・ブンドマー(モンゴル)

左相四つ。左小外刈「有効」から、横四方固で「一本」。

[4回戦]
中村美里○合技[膝車・横四方固](1:00)△マリーン・ケリー(ドイツ)

左相四つ。左足への支釣込足で崩し、押し込んで「有効」。さらに膝車「技有」を奪い、腕緘を施しながらの横四方固で「一本」。

[準決勝]
中村美里○腕挫十字固(1:53)△ダリヤ・スクリプニク(ベラルーシ)

ケンカ四つ。小外刈でしつこく攻め、1分15秒左大内刈で追い込みんでおいての左体落「有効」。
中盤、相手の左一本背負投を潰し、伏せた相手にじっくり寝技を展開。スクリプニクはひたすら脇を締めて耐えるばかりで展開に応じた対応が出来ない。中村余裕を持って回転式の腕挫十字固で「一本」。

[決勝]
中村美里△優勢[指導1]○マー・インナン(中国)

ケンカ四つ。マーは釣り手で奥襟、帯と叩いて間合いを詰める柔道。25秒、マーの小内刈で中村大きく体勢を崩す。
以後は中村がきちんと小外刈でリズムを作るが、主審はマーの奥襟を優位と解釈したか、1分6秒に消極的のゼスチャーとともに中村に対しやや厳しい「指導」。
直後、中村の左体落でマーが大きく体勢を崩すが惜しくも「有効」には届かず。中村激しく攻め続けマーはやや守勢、中盤の左背負投と残り20秒に放った片手の右袖釣込腰以外は見るべき技もなかったが、中村の攻撃をなんとか凌ぎ切ってタイムアップ。中村、不運な判定ではあったが、攻め時を誤ってマーのパワーを突破出来なかったと括られるべき悔しい一番。

西田優香(了徳寺学園職)
成績:3回戦敗退

[2回戦]
西田優香○上四方固(3:20)△マリア・エイテル(ドイツ)

序盤に背負投モーションを入れた右小内刈「有効」。後半の寝技のチャンスを逃さず上四方固「一本」。快勝。

[3回戦]
西田優香△合技(3:19)○マー・インナン(中国)

西田右、マーが左組みのケンカ四つ。西田開始早々に片襟の左小内刈で大きく相手を崩すが、以後は引き手で襟、釣り手で奥襟に背中と持って間合いを詰めるマーのパワーの前に押され気味。2分4秒に放った片襟の左背負投もスピードが乗らず偽装攻撃の「指導」を受ける。
西田は組み際の出足払に相手を動かしながらの左小内刈、さらに巴投ときちんと打開策を打ち出すがマーはことごとく回避。
残り1分、マーは引き手で襟、釣り手で奥襟を押さえつけて西田を固定。時計回りの回転を強いて一旦西田を釣り手側に誘導すると強引な右払腰「技有」、3分2秒。そのままガッチリ横四方固に抑え込んで「一本」。

■ 57kg級・シウバが充実の内容で優勝、パヴィアは3位確保も不安定さ拭い去れず
【入賞者】 エントリー40名
1.SILVA, Rafaela(BRA)
2.DORJSUREN, Sumiya(MGL)
3.KARAKAS, Hedvig(HUN)
3.PAVIA, Automne(FRA)
5.BLOT, Laetitia(FRA)
5.LIEN, Chen-Ling(TPE)
7.EQUISOAIN, Jaione(ESP)
7.KIM, Jan-Di(KOR)

優勝はラファエラ・シウバ(ブラジル)。準決勝まで4戦して3つの一本勝ちという好内容でメダル確保を決めると、決勝は13年ワールドマスターズ王者ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)を左大内刈「技有」、さらに2つの「指導」と圧倒。それでも攻撃姿勢を緩めることなく、残り14秒には右払腰で豪快な「一本」奪取。素晴らしい内容で優勝を決めた。

13年リオ世界選手権で優勝しているシウバだが、以後のパフォーマンスは安定感に欠け、勝負どころでのトップグループ選手との対戦にはことごとく敗れていた。率直に言ってその成績はAクラス選手のエントリーの有無に左右されるという状況であったが、この日のパフォーマンスは全くの別人。この日は組み手、技と非常に厳しく、かつ隙のない柔道を展開。何より全試合、自信に満ち溢れていた。

良くも悪くもラテン系で出来不出来の差が激しく、時折目を泳がせては自信のなさを漂わせていた、あの弱気もムラ気も今大会はその痕跡すらなし。もともと技一撃の強さは折り紙つきのシウバだが、弱点であった集中力のなさを克服し、地元開催の2015年リオ五輪に向けてついに仕上がって来たという印象だ。

第1シードのオトーヌ・パヴィア(フランス)は準々決勝でコマツ所属の連珍玲(台湾)に内股「有効」で食われトーナメント脱落。最終的に3位は確保したものの、敗者復活戦のハイオーネ・エキソアイン(スペイン)戦は大外刈「有効」ビハインドから大外刈「有効」、「指導1」と奪って青息吐息の勝利。3位決定戦も母国の2番手エレン・ルスヴォを相手に鮮やかな右大外刈「技有」を奪うも以後大失速、過剰なまでの守勢で「指導3」まで失うなど、相変わらずメンタルに問題のある戦いぶりであった。

表彰台に上がったのはシウバ、ドルジスレン・スミヤ、パヴィア、ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)といずれも名のある強豪。見応えのあるトーナメントであった。

日本勢2人はいずれも初戦敗退。宇高菜絵はカラカスの厳しい組み手を突破出来ず、左袖釣込腰「有効」で敗れ、山本杏はヨーロッパオーオープンが主戦場の二線級選手ヴィオラ・ベヒター(ドイツ)に左一本背負投を抱分に切り返され「有効」失陥、そのまま抑え込まれて一本負けだった。

ほか、第2シードのマーティ・マロイ(アメリカ)は準々決勝でキム・ジャンディ(韓国)に「指導1」対「指導2」、敗者復活戦でカラカスに隅落「有効」と連敗し7位。準々決勝でパヴィア狩りの大仕事を果たした連珍玲は準決勝でドルジスレン・スミヤに内巻込「有効」、背負投「技有」、上四方固「技有」と立て続けに失ってトーナメント脱落。この際負傷したか3位決定戦は棄権し、5位に留まった。

【成績上位者】

優 勝:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
準優勝:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第三位:オトーヌ・パヴィア(フランス)、ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)

【準決勝】

ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)○合技[背負投・上四方固](1:52)△レン・チェンリン(台湾)
ラファエラ・シウバ(ブラジル)○GS払巻込(GS4:02)△レティシア・ブロ(フランス)

【3位決定戦】

オトーヌ・パヴィア(フランス)○優勢[技有・大外刈]△レティシア・ブロ(フランス)
ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)○不戦△リエン・チェン・リン(台湾)

【決勝】

ラファエラ・シウバ(ブラジル)○払腰(3:46)△ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)

【日本選手勝ち上がり】

宇高菜絵(コマツ)
成績:2回戦敗退

[2回戦]
宇高菜絵△優勢[技有・袖釣込腰]○ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)

右相四つ。序盤、激しい組み手争いから右浮腰で崩されて左腕を取られ、40秒浮固で「抑え込み」を宣告されるが数秒で逃れる。組み手争いの中カラカスは右大外刈、右内股と振っておいての左袖釣込腰。左引き手は切れたが強引に投げ切り「有効」、1分23秒。宇高は2分19秒、3分40秒と計2つの「指導」を得るが反撃届かずタイムアップ。2014年世界選手権王者宇高、初戦で姿を消す。


山本杏(国士舘大2年)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
山本杏△横四方固(4:00)○ヴィオラ・ベヒター(ドイツ)

山本は左、ベヒターが右組みのケンカ四つ。山本、ベヒターの長い手足を持て余して攻めあぐね、終盤に至るも双方ポイントなし。残り20秒、山本の左一本背負投が中途半端に止まったところをベヒターが抱分で返し「有効」。そのまま横四方固「一本」。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月7日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.