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グランプリ・デュッセルドルフ第1日男子レポート(60kg級、66kg級)

(2015年2月27日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版2月27日掲載記事より転載・編集しています。
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第1日男子レポート(60kg級、66kg級)
グランプリ・デュッセルドルフ
■ 60kg級・志々目徹が優勝で息を吹き返す、高藤直寿は不運な敗退も王国に陰り
【入賞者】 エントリー44名
1.SHISHIME, Toru(JPN)
2.KIM, Won Jin(KOR)
3.IBRAYEV, Rustam(KAZ)
3.PELIM, Phelipe(BRA)
5.GARRIGOS, Francisco(ESP)
5.PAPINASHVILI, Amiran(GEO)
7.LIMARE, Vincent(FRA)
7.REBAHI, Mohamed(ALG)

絶対の優勝候補と思われた高藤直寿が3回戦でルスタン・イブラエフ(カザフスタン)に敗退。投げ切れないながら「指導2」を奪って順調と思われたが、4分31秒にイブラエフの左内股に大きく体勢を崩す。高藤は頭頂で着地、続いて腹這いに伏せたかと思われたが、ビデオ判定の結果これがどうやら「ブリッジによる回避」と判定され、イブラエフの「一本」が宣告されることとなった。

高藤は両手を挙げて不満をアピール、直後には自身のtwitterアカウントから審判への不信を表明するなど納得いかない様子であった。

現地の映像を取り寄せて改めて見直してみたが、中継用のカメラ側からでは、イブラエフの影に隠れて高藤の体の状態は確認出来ない。頭頂部が着地した段階の勢いと角度は直後高藤がブリッジで落ちる軌道が容易に想起されるものであったが、一瞬の死角あって、次に高藤の体が視認できるのはインパクトの後の腹這い状態。一旦ブリッジでバウンドして腹這いになったのか、ハナから腹這いで落ちたのか正確なところは判断できない。メディアの映像を使う限り画角はおそらく一緒で、これは反対側に設置されている審判側のカメラに記録されている、判定に実際に使用された映像を確認しない限りは「わからない」としか言いようがない。

ただし、ジュリーと副審合わせてビデオを確認した上3人が合意したからには、判断ミスの可能性は限りなく小さいということは出来る。それでも高藤が腹這いで落ちたというのであれば、IJFが「頭からの着地」に対してかなり厳しい制限を設けているのではという仮説は一つ成り立ちうる。ブリッジ一本に関して「柔道は安全なスポーツであるということを世界に伝えなければならない。16歳の若い選手が首から着地して車椅子生活になることは避けなければならない」と強い調子で注釈を付しているIJFの姿勢からすれば、これは全く考えられないことではない。現段階では妄想の域を出ない仮説ではあるが、以後の情報を待ちたい。

この日の主役は志々目徹(了徳寺学園職)。1回戦のジョロエン・ムーレン(オランダ)戦は「指導」奪取が身上の戦術派を相手にGS延長戦「指導2」で勝利という辛勝だったが、2回戦ではアジア大会で競り負けたイェルドス・スメトフ(カザフスタン)を相手に組み際の左内股「有効」を奪って見事勝利。これで波に乗ったか以後2試合を「一本」で勝ち上がると準決勝は第2シードのアミラン・パピナシビリ(グルジア)に腕挫十字固で一本勝ち。決勝はリオ世界選手権3位で12月のグランドスラム東京決勝で敗れているキム・ウォンジン(韓国)を相手に、終盤的確に山場を作って「指導2」対「指導3」の反則累積差で勝利。見事昨年のグランプリ・デュッセルドルフ以来の国際大会優勝を勝ち取った。

決勝は、「指導」差で勝利した前回対戦の戦術を大枠変えなかったキムに対して、その反省をしっかり生かした志々目が競り勝ったという一番だった。準決勝では強豪パピナシビリ相手に自ら寝技勝負を挑み「一本」を得るなど新境地を見せた大会でもあった。
これで志々目は、アジア大会敗退で圏外に弾きだされていたかと思われた国内のトップ戦線にどうやら復帰、ひとまず体勢を立て直すことに成功することとなった。攻めの遅さという弱点を払拭したとは言い難いが、間違いなく貴重な勝利であった。

決勝で敗れたキムは、一発を狙い続けて勝敗に関わらず一定の迫力があった2013年のスタイルから明らかにスケールダウン。グランドスラム東京の成功体験ゆえか、それともミッション失敗に終わったアジア大会のトラウマか、勝ちに拘り過ぎて形成優位を作り続けようという消極姿勢が持ち味を消してしまい、そこを志々目に付けこまれたという印象だ。

高藤は不運な面があるとはいえ、チェリャビンスク世界選手権の連覇失敗(これも非常に微妙な判定だったが)と今回の予選ラウンド敗退という予想外の結果で、少なくともリオまで続くかと思われた「高藤王国」とでも言うべき圧倒的優勢に陰りが見えてきた。たとえ金メダル奪取に失敗しても有力各選手が認める実力ナンバーワンは変わらず高藤であったかと思われるが、連敗は印象悪し。「勝敗はともかく一番強いのは高藤」という刷り込みが生み出すアドバンテージを失いつつあるのは痛い。

他、今大会の注目選手としてはフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)とフェリペ・ペリム(ブラジル)、ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)の3人を挙げておきたい。

世界ジュニア王者のガリーゴスは毎回強豪選手の直下に置かれてなかなか結果が出せなかったが、今大会の2回戦では第1シードの世界王者ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)に「指導2」対「指導3」で競り勝ってついに下剋上実現。準決勝でキムに大外刈「有効」で敗れたが存在感を発揮した。

そのガリーゴスに3位決定戦で勝ったのが25歳のフェリペ・ペリム(ブラジル)。しっかり組む形に拘るガリーゴスの組み手が定まる前に攻め続け、左大外巻込「有効」で勝利して3位に食い込んだ。これまではパンナム地域の大会のみの出場であったが、以後はワールドツアーのメインキャストとして起用される可能性大。エースであるキタダイの負けが込んで来ている状況もあり、以後を注視すべきかと思われる。

イブラエフは3位決定戦でパピナシビリを綺麗な隅返「一本」で破るなど実力明らか。2トップがいずれも表彰台に絡むレベルであるモンゴルとともに、スメトフとイブラエフを擁するカザフスタンも60kg級の強国として強く意識しておくべきだろう。

【成績上位者】

優 勝:志々目徹
準優勝:キム・ウォンジン(韓国)
第三位:ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)、フェリペ・ペリム(ブラジル)

【準決勝】

キム・ウォンジン(韓国)○優勢[有効・大外刈]△フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
志々目徹○腕挫十字固(3:05)△アミラン・パピナシビリ(グルジア)

【3位決定戦】

ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)○隅返(0:41)△アミラン・パピナシビリ(グルジア)
フェリペ・ペリム(ブラジル)○優勢[有効・大外巻込]△フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

【決勝】

志々目徹○優勢[指導3]△キム・ウォンジン(韓国)

【日本選手勝ち上がり】

志々目徹(了徳寺学園職)
成績:優勝

[1回戦]
志々目徹○GS指導2(GS0:40)△ジョロエン・ムーレン(オランダ)

1分44秒志々目に「指導」。3分53秒ムーレンに「指導」。GS延長戦40秒ムーレンに「指導2」。組み手の上手さが持ち味のベテラン・ムーレンに粘られるが、根負けせずに初戦を勝ちぬけ。

[2回戦]
志々目徹○優勢[有効・内股]△イェルドス・スメトフ(カザフスタン)

山場の試合。相手は前回対戦(アジア大会)で競り負けたアジア王者スメトフ。
志々目は左、スメトフは左右スイッチしながら対峙。
43秒志々目に「指導」。
直後の組み際、攻撃距離にスメトフを嵌めるなり志々目が左内股、「有効」。腰も良く切れ、持ち上がった瞬間は「一本」が想起される大技。スメトフが良く「有効」で留めたという一撃。

以後はアジア大会の激戦が嘘のような静かな試合。逃げ切りを図る志々目に3分35秒、4分41秒と「指導」が与えられるがタイムアップ。

[3回戦]
志々目徹○合技[大外刈・上四方固]△リ・ホウイ(中国)

左相四つ。33秒、志々目が左大外刈「技有」。そのまま抑え込んで一本勝ち。

[4回戦]
志々目徹○内股(1:45)△モハメド・レバヒ(アルジェリア)

ケンカ四つ。開始早々燕返で「技有」。場外際で飛び込んでの左内股で「一本」。

[準決勝]
志々目徹○腕挫十字固(3:05)△アミラン・パピナシビリ(グルジア)

第2シードのパピナシビリと対戦。
左相四つ。内股を仕掛け続けて流れを掴む。場外際で潰れた相手に腕挫十字固で「一本」。


[決勝]
志々目徹○優勢[指導3]△キム・ウォンジン(韓国)

ケンカ四つ。キムは組み勝って細かい技を仕掛けるのみで、明らかに「指導」狙いの柔道。キム、志々目の順に「指導」が与えられること2回、中盤まで双方に「指導」2つが累積。
終盤、志々目が内股、隅返と山場を作って4分23秒キムに「指導」。
残り38秒を追い掛けるキムの戦略はしかし、クロス組み手とブロッキングによる「指導」狙い。志々目これを凌ぎ切ってタイムアップ。


高藤直寿(東海大3年)
成績:3回戦敗退

[2回戦]
高藤直寿○大外刈(2:14)△エリック・タカバタケ(ブラジル)

左相四つ。左隅返、「韓国背負い」と積極的に攻め「指導1」奪取。左小内刈からの左大外刈に連絡し、文句なしの「一本」。

[3回戦]
高藤直寿△内股(4:46)○ルスタン・イブラエフ(カザフスタン)

左相四つ。高藤開始早々に横落、ポイントかと思われたがスルー。横四方固に抑え込んだかに思われたが逃し「待て」。高藤が右袖釣込腰で大きく相手を崩した直後の1分25秒、イブラエフに「指導」。
以後も高藤攻め続けるが、いずれもイブラエフ落ち際に上手く体を捻ってノーポイント。2分47秒、隅返に潰れたイブラエフに偽装攻撃の咎で「指導」。
4分31秒、イブラエフが左内股。高藤、一旦頭で着地して落ち際に腹這い。試合はそのまま続行されたが、4分46秒に中断。高藤の防御がブリッジと判定された模様で、主審はイブラエフの「一本」を宣告。高藤両手を挙げてアピールも、判定は覆らず。

■ 66kg級・高市賢悟が優勝、阿部一二三はダバドルジに敗退も高いポテンシャルを見せつける
【入賞者】 エントリー47名
1.TAKAICHI, Kengo(JPN)
2.DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)
3.AN, Baul(KOR)
3.MARGVELASHVILI, Vazha(GEO)
5.LAROSE, David(FRA)
5.SHAMILOV, Yakub(RUS)
7.GOMBOC, Adrian(SLO)
7.KHALFAOUI, Houcem(TUN)

優勝は高市賢悟。組み合わせの利を生かして準決勝まで4戦3一本勝ちという好成績で勝ち上がり、決勝では唯一最大の山場である第1シード者、アジア王者ダバドルジ・ツムレクフレグ(モンゴル)戦を迎える。

高市は右相四つのダバドルジの組み手を徹底管理。自身有利でしか組みたがらないダバドルジの方針に付けこみ、先に釣り手を確保すると引き手で襟を掴んで上下にはためかせる。ダバドルジが嫌ったことで40秒「指導1」。
間合いを詰めたいダバドルジは激しく前に出てくるが、高市冷静に両襟で自分の距離を確保、引き手で裾、襟を掴んで再びこの手をあおると、前段と全く同じ形でダバドルジが嫌い2分38秒「指導2」。
高市はこの反則ポイント2つをテコに冷静に試合を展開。ダバドルジの猛追を「指導」ひとつに抑えて見事優勝を飾った。

格下相手の豪快な「一本」も、敵の好悪を的確に判断して展開をしっかり見切った渋すぎる決勝の勝利も、いずれも高市らしさを存分に発揮した大会と評して良いかと思われる。

世界選手権三連覇中の海老沼匡に1枠、若手枠としてグランドスラム東京王者の阿部一二三に1枠の付与が有望と見られていた66kg級世界選手権代表争いだが、高市が今大会を獲ったことで行方は混沌。最終予選である選抜体重別の比重がいや増す高市の優勝劇であった。

期待の超新星、高校2年生の阿部は3回戦で第1シードのダバドルジに敗退。右相四つのダバドルジに奥襟を叩かれて頭を下げられる苦しい展開に、釣り手を叩き返しながらの大技一択で対抗。阿部らしい強気の選択であったが、幾度も繰り返したその手をダバドルジが的確に狙う。阿部が叩いた瞬間にその脇を差し、左の「やぐら投げ」の大技で「技有」奪取。阿部は必死に追いかけるが届かず、ダバドルジが優勢勝ちで勝ち抜けを決めた。

というわけで予選ラウンド敗退に終わった阿部。勝利した1,2回戦は平時と技を仕掛ける際のスピードに落差がなく、いまひとつ元気なし。率直に言って好調とは言い難い出来だった。しかし敗れたダバドルジ戦はそのポテンシャルを十分見せつけたと評して良いかと思われる。

まずその強気。似たスタイル、かつ力関係が上の相手という通常であれば手も足も出なくなってもおかしくない構図の中にあって、守り、いなすのではなくあくまで自身のスタイルを貫き、大技を撃ち込み続けて「一本」を狙ったその強気は何より高く買うべきだ。叩き返しながらの大技という打開の手立てが単一であったためにダバドルジのカウンターを食ってしまったがその姿勢は見事。どこからでも逆転「一本」を狙う姿勢を緩めなかったその戦いぶりは、十分ダバドルジを恐怖させたのではないだろうか。もともとその戦いぶりがモンゴル、あるいはグルジア選手のスタイルに近い阿部がその「本家」と戦った時に力負けすることは十分予想された事態。今後の阿部の可能性を測る意味では勝敗はもちろん、そこでどのような柔道をするかが注目されていたわけだが、この人はやはり面白い。

阿部のスタイルであれば「一本」を狙う限り、大技一発を食う可能性もまた排除できない。高校2年生の阿部が、大人になってからも身に着く戦術性でこのリスクを排除してこの対戦を勝ち上がったとして、そこで得られる評価と、敗れても一発を狙うスタイルを貫いて得られるスケール感を比べると、おそらく後者の方が上だ。スタイルを貫くことで示した伸びしろ、パワーファイターにもスタイルを変えずに挑むというその意志表明。敗れはしたが、強化陣がその評価が下げることはなかったのではないだろうか。

もう一つ。阿部の持つ運の強さも、敗れたことで逆説的に証明された感あり。阿部-ダバドルジ戦は本来グランドスラム東京の予選ラウンド3回戦で組まれるべきカードであり、その柔道スタイルと力関係からして阿部の勝ち上がりは難しいと目された顔合わせでもあった。が、ダバドルジは前戦でエリオ・ヴェルデ(イタリア)に絞め落とされて対戦は叶わず。阿部は最大の難敵と戦うことがないまま勝ち上がり、最終的にはグランドスラム覇者という栄を獲得することとなった。そもそも、あのグランドスラム東京で優勝しなければ、このデュッセルドルフの場に阿部が立つことも、代表争いの俎上に上がることもなかったわけで、改めて阿部が持つ星の強さを感じてしまうのは筆者だけではないだろう。

というわけで、高市と阿部、日本選手2人がともに持ち味を発揮した66kg級であった。

3位決定戦第1試合はヴェスハ・マルグヴェラシビリ(グルジア)がヤクブ・シャミロフ(ロシア)に逆転で勝利。序盤にシャミロフが大内刈から巴投の鮮やかな連携で「技有」を先行したが、2分5秒にマルグヴェラシビリの裏投にマルグヴェラシビリが小外掛を合わせて「一本」奪取。

マルグヴェラシビリは21歳、これまでほとんどシニア国際大会の実績のない選手だが、この日は高市に敗れた準決勝以外は全て一本勝ち。なかなか一番手が確定できないこの階級のグルジア勢にあって、以後注目しておくべき選手と思われる。

3位決定戦もう1試合はアン・バウル(韓国)が左背負投「有効」でダヴィッド・ラローズ(フランス)を下して3位入賞。世界ジュニアで阿部に「指導1」で敗れるなどなかなか突き抜けた実績を残せなかった選手だが、着実に力を付けている模様だ。

【成績上位者】

優 勝:高市賢悟
準優勝:ダバドルジ・ツムレグフレグ(モンゴル)
第三位:ヴェスハ・マルグヴェラシビリ(グルジア)、アン・バウル(韓国)

【準決勝】

ダバドルジ・ツムレグフレグ(モンゴル)○上四方固(5:00)△ダヴィド・ラローズ(フランス)
高市賢悟○肩固(1:21)△ヴァスハ・マルグヴェラシビリ(グルジア)

【三位決定戦】

ヴェスハ・マルグヴェラシビリ(グルジア)○小外掛(2:05)△ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
アン・バウル(韓国)○優勢[有効・背負投]△ダヴィド・ラローズ(フランス)

【決勝】

高市賢悟○優勢[指導2]△ダバドルジ・ツムレグフレグ(モンゴル)


【日本選手勝ち上がり】

高市賢悟(東海大3年)
成績:優勝

[2回戦]
高市賢悟○優勢[有効・小内刈]△ベンセ・ザンボリ(ハンガリー)

ケンカ四つ。右背負投から右小内刈に連絡し1分57秒「有効」。そのまま試合を終える。

[3回戦]
高市賢悟○背負投(3:32)△ホウド・ゾウルダニ(アルジェリア)

ケンカ四つ。右組み。攻めてこない相手を冷静に崩して右背負投で「一本」。

[4回戦]
高市賢悟○引込返(1:28)△アン・バウル(韓国)

ケンカ四つ。うるさいアンに冷静な対処し、引込返で「一本」。

[準決勝]

高市賢悟○肩固(1:21)△ヴァスハ・マルグヴェラシビリ(グルジア)

ケンカ四つ。開始早々巴投で「有効」。続いて袈裟固「有効」、最後は肩固で「一本」。

[決勝]

高市賢悟○優勢[指導2]△ダバドルジ・ツムレグフレグ(モンゴル)

組み合わせに恵まれた高市、本日唯一最大の山場。

右相四つ。高市、組み手厳しくダバドルジに一手目を与えない。高市が先に釣り手一本を確保、両襟を握って引き手をあおった場面で左構えとなったダバドルジが組み合うことを嫌い、40秒ダバドルジに片手の咎で「指導1」。
ダバドルジ前に出るが、高市両襟で止めて間合いを保ち右一本背負投で冷静に攻める。奥襟を叩かれた場面も過剰に反応せず、釣り手をずらして苦しい体勢ながらも右背負投に飛左への「韓国背負い」と攻撃を止めず。
高市が釣り手を確保、裾、襟を持った引き手を激しく動かすとダバドルジ再び嫌い、1度目と全く同じ形で2分38秒ダバドルジに「指導2」。
高市は残り1分20秒で「指導」を失うが、以後ダバドルジの突進を巴投に担ぎ技、そして寝技に吸収して山場を作らせず。優勢勝ちで優勝決定。


阿部一二三(神港学園神港高校2年)
成績:3回戦敗退

[1回戦]
阿部一二三○優勢[有効・袖釣込腰]△ヴァエ・ツットカリアン(ベラルーシ)

右相四つ。両者組むなり技を仕掛け合う展開。阿部は両袖の払腰、ツェットカリアンは右内股で攻め合う。2分7秒、ツェットカリアンの強引な右払腰を阿部が返して隅落「有効」。阿部は相手の脇を差す組み手に一本背負投で対抗するもポイントには至らず。3分18秒、4分37秒と阿部に「指導」が与えられるが逃げ切り試合終了。

[2回戦]
阿部一二三○大内刈△ジュニア・デゲン(オランダ)

右相四つ。阿部は両襟で押さえつけてくるデゲンの組み手を突破出来ず序盤は攻めあぐねる。巻込み動作で切り、組み手をずらしての右大内刈で攻めると1分14秒デゲンに「指導」。デゲン変わらず両襟で押さえつけてくるが、阿部は釣り手を伏せた技で展開を留保、巻き込み技で組み手を切り離す。右大外刈を仕掛けるも距離遠く、右背負投は逆側に引き落とされる。好調時に比べ技にスピードが乗らない印象。

阿部、組み際に一段ギアを上げ釣り手を叩き入れながら右大内刈、「一本」。

[3回戦]
阿部一二三△優勢[技有・大腰]○ダバドルジ・ツムルクフレグ(モンゴル)

右相四つ。奥襟を叩き合うが、頭を下げられてしまい苦しい姿勢。28秒阿部に「指導」。
明らかに力負けしている阿部だが大技志向を止めず。左構えから釣り手を叩き返しながらの右大外刈に右大内刈で対抗。しかし押し返され、潰され、あるいははたき込まれて相手を崩すには至らず。
再三釣り手を叩き返す阿部だが、ダバドルジにその動きを読まれて叩いた瞬間にその釣り手の脇を差される。左への「やぐら投げ」の大技が決まってダバドルジ「技有」。
阿部、前進して追い掛けるが片襟の背負投に巻き込みでいなされる。残り5秒でダバドルジに「取り組まない」咎で「指導」が与えられるがタイムアップ。

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