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ヨーロッパオープンソフィア・各階級詳細×評

(2015年2月20日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版2月20日掲載記事より転載・編集しています。
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各階級詳細×評
ヨーロッパオープンソフィア
■ 48kg級
-無印のミンスカーがシニア国際大会初優勝、日本勢2人を倒す-

【入賞者】 エントリー22名
1.MINSKER, Noa(ISR)
2.TONAKI, Funa(JPN)
3.NIKOLIC, Milica(SRB)
3.RUMYANTSEVA, Kristina(RUS)
5.DUMITRU, Violeta(ROU)
5.TAKAHASHI, Rui(JPN)
7.FREITAS, Leandra(POR)
7.POP, Alexandra(ROU)

第1シードがソメイエ・アックス(トルコ)で、トーナメントのレベルはヨーロッパで行われる「コンチネンタルオープン」ジャスト。世界で表彰台に絡む選手はおらず、コンチネンタルオープンを主戦場とする選手が居並ぶ中でグランプリの出場常連が高いシード順を得たというトーナメント。

渡名喜風南(帝京大1年)が第2シードのクリスティナ・ルミャンセワ(ロシア)を倒して決勝進出、高橋瑠衣(修徳高3年)も2回戦で第1シードのソメイエ・アックス(トルコ)に「有効」を先行されながら内股「一本」で逆転勝ちを果たすなど日本勢2人は健闘したが、高橋は準々決勝、渡名喜は決勝でいずれもノア・ミンスカー(イスラエル)に敗退。ミンスカーが見事優勝を飾った。

ミンスカーは21歳、これまでのシニアIJF主催大会最高成績は昨年のグランプリ・トビリシ7位、コンチネンタルオープンも昨年9月のヨーロッパオープン・タリン3位が唯一の表彰台でまさしく無印。世界王者ヤーデン・ゲルビの輩出以降国を挙げて盛り上がるイスラエルの勢いがそのまま表れたかのような新星誕生劇であった。

渡名喜と高橋は健闘も、スター不在のコンチネンタルオープンを勝ち切れず、世界選手権代表争いにおいても主役級に斬りかかることが可能なだけの実績を積むことは出来なかった。

【日本選手勝ち上がり詳細】

渡名喜風南(帝京大1年)
成績:2位

[1回戦]
渡名喜風南○優勢[技有・送足払]△VAUGARNY Melodie(FRA)
[2回戦]
渡名喜風南○優勢[有効・背負投]△RENICKS Kimberley(GBR)
[3回戦]
渡名喜風南○体落(1:34)△ POP Alexandra(ROU)
[準決勝]
渡名喜風南○小内巻込(1:35)△RUMYANTSEVA Kristina(RUS)
[決勝]
渡名喜風南△背負投(1:05)○MINSKER Noa(ISR)

高橋瑠衣(修徳高3年)
成績:5位

[1回戦]
高橋瑠衣○合技(0:35)△SOKOLOVSKA Alina(UKR)
[2回戦]
高橋瑠衣○内股(2:57)△AKKUS Sumeyye(TUR)
[3回戦]
高橋瑠衣△優勢[技有・小外刈]○MINSKER Noa(ISR)
[敗者復活1回戦]
高橋瑠衣○合技(3:14)△FREITAS Leandra(POR))
[3位決定戦]
高橋瑠衣△隅返(3:06)○RUMYANTSEVA Kristina(RUS)

■ 52kg級
-内尾真子見事優勝、準決勝でネトに一本勝ち-

【入賞者】 エントリー24名
1.UCHIO, Mako(JPN)
2.KUROKI, Miharu(JPN)
3.GNETO, Priscilla(FRA)
3.WOLFSLAG, Miranda(NED)
5.ENTE, Birgit(NED)
5.SANTOS, Marta(POR)
7.ARCA, Ayse(TUR)
7.GUICA, Ecaterina(CAN)

見るべき選手は第1シードのプリシラ・ネトと第2シードのペネロペ・ボンナのフランス勢2人のみ。この2人だけが「コンチネンタルオープン」のレベルを超えたワールドツアー標準クラスの選手だ。

そして日本の若手2人がそれぞれこの2人を撃破。内尾真子(筑波大学1年)は準決勝でプリシラ・ネトを大外刈「一本」で破り全試合一本勝ちで決勝進出。黒木美晴(環太平洋大3年)も2回戦でボンナを上四方固「一本」で下してこちらも全試合一本勝ちで決勝まで進んだ。

決勝は黒木が「指導」2つを先行したが、残り30秒を過ぎたところで内尾が内股で「有効」を奪取。このポイントを守りきって優勝を決めた。

中村美里、西田優香、橋本優貴と強者3枚がひしめくこの階級で若手が頭角を現すのは容易ではないが、ネトに一本勝ちして国際大会勝利という内尾の残した結果は久々のインパクト。これまでコツコツ実績を残して来た内尾だが、今後の期待値が一段高まる大会であった。


【日本選手勝ち上がり詳細】

内尾真子(筑波大学1年)
成績:優勝

[1回戦]
内尾真子○内股(2:47)△GNETO Astride(FRA)
[2回戦]
内尾真子○大外刈(3:04)△SKRYPNIK Darya(BLR)
[3回戦]
内尾真子○横四方固(2:40)△GUICA Ecaterina(CAN)
[準決勝]
内尾真子○大外刈(2:10)△GNETO Priscilla(FRA)
[決勝]
内尾真子○優勢[有効・内股]△黒木美晴

黒木美晴(環太平洋大3年)
成績:2位

[1回戦]
黒木美晴○大外刈(1:27)△ERTL Maria(GER)
[2回戦]
黒木美晴○上四方固(1:34)△BONNA Penelope(FRA)
[3回戦]
黒木美晴○上四方固(3:04)△ARCA Ayse(TUR)
[準決勝]
黒木美晴○袖釣込腰(0:55)△SANTOS Marta(POR)
[決勝]
黒木美晴△優勢[有効・内股]○内尾真子

■ 57kg級
-玉置桃は決勝棄権、優勝は第2シードのイリエヴァ-

【入賞者】 エントリー39名
1.ILIEVA, Ivelina(BUL)
2.TAMAOKI, Momo(JPN)
3.GJAKOVA, Nora(IJF)
3.RECEVEAUX, Helene(FRA)
5.CSATARI, Larissa(SUI)
5.WAECHTER, Viola(GER)
7.AMARON, Emilie(SUI)
7.DOBRE, Stefania Adelina(ROU)

どの大会でも世界選手権上位クラスが複数参加することが定番となりつつある57kg級だが、オーストリアで行われるオーバーヴァルト大会と隣接国ドイツで行われる大一番のグランプリ・デュッセルドルフの連続シリーズのスタートを一週間後に控えた微妙な時期とあってか、参加者は多いが強豪の影が薄いという決してレベルの高くないトーナメント。

強者としてカウントされるべきは第1シードのエレン・ルスヴォ(フランス)と第4シードのノラ・ジャコヴァ(コソボ)だが、日本の玉置桃がこの2人をいずれも撃破。ルスヴオとの準々決勝では「指導1」をリードされていたが残り時間14秒で大内刈「技有」を奪って逆転勝ち。準決勝のジャコヴァ戦は1分1秒に袖釣込腰「技有」を奪って勝ち抜けを決めた。

この結果からして表彰台の真ん中に陣取るべきは玉置と思われたが、第2シード選手イヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)との決勝は、1分13秒にイリエナに「有効」が入った直後に玉置が棄権を表明。意外な結果でイリエナが優勝、玉置は2位に留まった。

アクシデントとはいえ、松本薫と宇高菜絵の世界王者2人にアジア王者山本杏を追撃すべく絶対にここで勝っておきたかった玉置にとっては失意の結果。なんともやり切れない大会だった。


【日本選手勝ち上がり詳細】

玉置桃(三井住友海上)
成績:2位

[2回戦]
玉置桃○横四方固(0:59)△KAISER Swantje(GER)
[3回戦]
玉置桃○送襟絞(2:18)△ NISHANBAYEVA Sevara(KAZ)
[4回戦]
玉置桃○優勢[技有・大内刈]△RECEVEAUX Helene(FRA)
[準決勝]
玉置桃○優勢[技有・袖釣込腰]△GJAKOVA Nora(KOS)
[決勝]
玉置桃△棄権(2:39)○ILIEVA Ivelina(BUL)

渡部優花(環太平洋大3年)
成績:3回戦敗退

[2回戦]
渡部優花○大外刈(0:30)△OZERLER Nazlican(TUR)
[3回戦]
渡部優花△優勢[技有・小外刈]○CSATARI Larissa(SUI)

■ 63kg級
-津金恵久々の好パフォーマンス、5戦4一本勝ちで優勝飾る-

【入賞者】
1.TSUGANE, Megumi(JPN)
2.SCHLESINGER, Alice(GBR)
3.FRANSSEN, Juul(NED)
3.WICHERS, Jennifer(NED)
5.KAZENYUK, Tatiana(RUS)
5.SURAKATOVA, Pari(RUS)
7.DI CINTIO, Maelle(FRA)
7.KATIPOGLU, Busra(TUR)

シード選手に見るべき名前はく、注目はノーシードの2選手に集まる。
1人はもとグランドスラム東京王者で久々の国際大会出場となる津金恵(筑波大1年)、もう1人はかつてイスラエルのエースとして君臨するも、後輩ヤーデン・ゲルビの躍進を受けて同国を飛び出しイギリスに移籍したアリス・シュレンシンジャーだ。

両者は順当に勝ち進んで決勝で激突。シュレシンジャーがそのパワーを生かし早い段階で「指導」2つを先行したが、1分14秒に津金が内股「技有」を奪って逆転。津金は相手の追撃を3分16秒の「指導」のみに抑えてタイムアップの声を聞き、見事優勝を決めて見せた。

インターハイを制した2013年夏以降はあたかも休養期間に入ったかのようにいま一つパフォーマンスの冴えなかった津金だが、今大会は準決勝まで全試合「一本」をマークするなど久々にこの人らしいパフォーマンス。十分今後に期待が持てる出来であった。

一方のシュレシンジャー。ロンドン五輪(7位)以降は13年3月のグランプリ・サムスン(3位)に出場したのみで国際舞台から姿を消していた。ほぼ引退と思われていたが14年12月のイギリス選手権で試合に復帰。今大会からはイギリス籍での国際大会参加となった。ゲルビとの因縁対決は今年度63kg級の大きな目玉となるだろう。

【日本選手勝ち上がり詳細】

津金恵(筑波大1年)
成績:優勝

[1回戦]
津金恵○合技(1:58)△PRIESNER Marlies(AUT)
[2回戦]
津金恵○内股(1:11)△TREMBLAY Stefanie(CAN)
[3回戦]
津金恵○合技(2:33)△KATIPOGLU Busra(TUR)
[準決勝]
津金恵○内股(2:53)△FRANSSEN Juul(NED)
[決勝]
津金恵○優勢[技有・内股]△SCHLESINGER Alice(GBR)

■ 70kg級
-新井千鶴悠々優勝、全試合一本勝ちで格の違い示す-

【入賞者】
1.ARAI, Chizuru(JPN)
2.PINOT, Margaux(FRA)
3.OSANAI, Kazuki(JPN)
3.ROBRA, Juliane(SUI)
5.FLETCHER, Megan(GBR)
5.GAZIEVA, Irina(RUS)
7.BREITENBACH, Anett(HUN)
7.SAMARDZIC, Aleksandra(BIH)

第1シードの新井千鶴(三井住友海上火災)が悠々優勝。敢えて海外勢に敵を探すならば第4シードのイリナ・ガジエワ(ロシア)とマルゴ・ピノ(フランス)の2人だが、ガジエワは新井との対決を次戦に控えた準々決勝でジュリアン・ロブラ(フランス)に「指導3」対「指導1」で競り負け。3戦連続の一本勝ちで決勝まで勝ち上がった新井はピノを横四方固「一本」に斬って落としてしっかりミッション達成。全試合一本勝ちという圧勝で見事優勝を決めた。

世界で苦戦が続く70kg級、若手の台頭を期して今大会には復活基調にある長内香月(山梨学院大2年)と高校世代のスター池絵梨菜(東大阪大敬愛高3年)を投入したが両者はいずれもガジエワの壁を突破出来ず。長内は3位、池は予選ラウンド敗退で大会を終えた。

強豪の影が薄いトーナメントではあったが、同時参加の若手の強者2人が苦戦する中で新井が一段違う力を示したという大会だった。新井はグランドスラム東京での失敗をひとまず収拾して体勢立て直し、選抜体重別に勝負を描ける。。

【日本選手勝ち上がり詳細】

新井千鶴(三井住友海上火災)
成績:優勝

[2回戦]
新井千鶴○送襟絞(1:55)△KUDAROVA Dinara(KAZ)
[3回戦]
新井千鶴○大外刈(2:42)△BREITENBACH Anett(HUN)
[準決勝]
新井千鶴○送襟絞(2:03)△ROBRA Juliane(SUI)
[決勝]
新井千鶴○横四方固(4:00)△PINOT Margaux(FRA)

長内香月(山梨学院大2年)
成績:3位

[1回戦]
長内香月○合技(2:42)△FERRARI Valeria(ITA)
[2回戦]
長内香月○合技(3:22)△BERNABEU Maria(ESP)
[3回戦]
長内香月○優勢[指導1]△FLETCHER Megan(GBR)
[準決勝]
長内香月△優勢[技有・袖釣込腰]○PINOT Margaux(FRA)
[3位決定戦]
長内香月○GS指導2(GS1:25)△GAZIEVA Irina(RUS)

池絵梨菜(東大阪大敬愛高3年)
成績:2回戦敗退

[1回戦]
池絵梨菜○背負投(0:56)△VAN DIJKE Sanne(NED)
[2回戦]
池絵梨菜△優勢[指導2]○GAZIEVA Irina(RUS)

■ 78kg級
-高山莉加優勝、決勝はフランスのホープ・マロンガに一本勝ち-

【入賞者】 エントリー12名
1.TAKAYAMA, Rika(JPN)
2.MALONGA, Madeleine(FRA)
3.GIBBONS, Gemma(GBR)
3.MOSKALYUK, Vera(RUS)
5.DE SAEDELAERE, Sofie(BEL)
5.ORYASHKOVA, Mariya(BUL)
7.GUZELSOY, Cagri(TUR)
7.USNAYO, Jacqueline(CHI)

エントリー僅か12名。世界大会の表彰台クラスの選手の参加はなく、日本の髙山莉加(三井住友海上火災)にとって評価の対象になる選手は第1シードに入ったフランスの次代を担う大物マデリーン・マロンガと、第2シードに配されたロンドン五輪2位の実績を持つジェンマ・ギボンス(イギリス)唯2人のみ。

そして高山はこの2人に見事勝利。準決勝のギボンス戦は1分37秒に腕緘に極めて一本勝ち、決勝はパワー自慢のマロンガをまたも寝技に引きずり込み、袈裟固「一本」で優勝を決めた。

緒方亜香里の復活、梅木真美の台頭と緩やかながら地殻変動が起きつつある印象の78kg級国内戦線だが、14年ジュニア王者の髙山もこの勝利でひとつ力を示した恰好。苦戦が続く日本代表が次の基準にすべきはケイラ・ハリソン(アメリカ)ら世界王者経験者が形成する第1グループを相手にどこまでやれるか。チャンスを与えられるべきは誰か、以後の欧州シリーズを注視したい。


【日本選手勝ち上がり詳細】

髙山莉加(三井住友海上火災)
成績:優勝

[1回戦]
髙山莉加○大外巻込(1:35)△STEVENSON Karen(NED)
[2回戦]
髙山莉加○合技(3:08)△MOSKALYUK Vera(RUS)
[準決勝]
髙山莉加○腕緘(1:37)△GIBBONS Gemma(GBR))
[決勝]
髙山莉加○袈裟固(2:30)△MALONGA Madeleine(FRA)

■ 78kg超級
-ウクライナ勢が決勝で対決、第1シードのイアロムカが優勝-

【入賞者】 エントリー16名
1.IAROMKA, Svitlana(UKR)
2.KALANINA, Yelyzaveta(UKR)
3.CERIC, Larisa(BIH)
3.SAVELKOULS, Tessie(NED)
5.GUTIERREZ, Giordanna(CHI)
5.PAKENYTE, Santa(LTU)
7.ADLINGTON, Sarah(GBR)
7.BUSEMAN, Lena(NED)

※日本選手の出場なし

第1シードのスヴィトラナ・イアロムカ(ウクライナ)、第2シードのサラ・アドリントン(イギリス)、そしてアドリントンの直下に配されたBシード選手クブラ・カラ(トルコ)がトーナメントを引っ張る3人と目されたが、後者2人はいずれもダークホースのジオルダーナ・グティエレス(チリ)に敗れてトーナメント脱落。

決勝はイアロムカと、準決勝でグティエレスを破ったイェリザヴェタ・カラニナ(ウクライナ)という顔合わせ。ウクライナ勢同士の対決となったこの試合はイアロムカが開始18秒で貫禄の一本勝ち、あっさり優勝を決めた。

荒れた大会、というよりはランキング下位選手の力の接近ぶり、続けて勝ち続けるだけの力のなさが示された大会という印象で、特にアドリントンの不安定ぶりは大会を重ねるごとに際立つ。全試合一本勝ちのイアロムカの強さのみが目立った大会だった。

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