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【ROAD TO 高校選手権】第31回若潮杯武道大会マッチレポート②準々決勝~決勝

(2015年2月4日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版2月4日掲載記事より転載・編集しています。
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②準々決勝~決勝
【ROAD TO 高校選手権】第31回若潮杯武道大会マッチレポート
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国士舘高・河田闘志が東海大翔洋高・内山豪太から払腰で一本勝ち

国士舘高 4-1 東海大翔洋高
(先)磯村亮太△背負投○塚本瑠羽
(次)河田闘志○払腰△内山豪太
(中)飯田健太郎○大内刈△佐々木健友
(副)竹村昂大○横四方固△佐藤威基
(大)山田伊織○大外刈△石岡裕樹

先鋒戦で東海大翔洋の先鋒塚本瑠羽が国士舘高・磯村亮太から背負投「一本」で勝利するという衝撃のスタート。磯村が「指導」3つをリードして試合はほぼ終わりと思われていたが、残り0秒で鮮やかな投げを決めて見せた。国士舘は今大会初失点、今大会2試合目の出場となる磯村は初戦の引き分けに続いて波に乗り切れず。負傷明けではあるが、さすがに今後に不安を残す内容で畳を降りることとなった。

しかし以後は国士舘が4連勝。河田闘志は内山豪太を相手に31秒払腰「有効」、58秒払腰「一本」と連取して勝利、飯田健太郎は得点役の佐々木健友を相手に29秒に大内刈「一本」で勝利し、国士舘はビハインドから2分掛からず逆転。副将戦は竹村昂大が2分14秒小外刈「有効」、3分14秒横四方固「一本」と手堅く取ってチームの勝利を決め、山田伊織は1分3秒得意の小外刈一閃「一本」で試合を締める。4連勝、全て「一本」と爆発力を見せつけてベスト4進出を決めた。

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足立学園高・山本遼介が白鴎大足利高・菊池優充を攻める

足立学園高 2-1 白鴎大足利高
(先)樋口裕大×引分×長島立弥
(次)佐々木卓磨×引分×河村貴文
(中)島田隆志郎○内股△佐俣楓
(副)山本遼介○優勢[僅差]△菊池優充
(大)上江一平△内股○太田彪雅

足立学園の上手さが白鴎大足利のスケールの大きさを上回った一番。足立学園としては白鴎大足利の大将に控える世代最大の大駒・太田彪雅の前に2点を積み上げなければいけないという重いミッションのある試合だったが、中堅戦で島田隆志が副将格の佐俣楓から内股「一本」で勝利する殊勲。余勢を駆った副将山本遼介が菊池優充から2つの「指導」を奪って優勢勝ちを果たし見事このミッション達成。

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太田彪雅が上江一平を内股「一本」、白鴎大足利が一矢を報いる

大将戦は太田彪雅が内股「一本」で上江一平を退けたが時すでに遅し。最終スコア2-1で足立学園がベスト4入りを決めた。

足立学園は小兵揃いだがいずれの選手も大型選手との対戦を想定して鍛えこまれた好チーム。一方の白鴎大足利は大駒・太田の回りを粗削りながら一発の魅力十分の大型選手が固めるという対照的なチームだが、その「粗削りな大型」というチームの性格が、伝統的に軽量選手の育成に長けた足立学園にとっては比較的攻略しやすい、その相性と現時点での完成度の高さが勝敗を分けたという印象だった。

昨年高校選手権2位の白鴎大足利。河村、菊池という新戦力2枚は粗削りながらスケール感十分で以後の伸びしろも十分感じられるが、むしろ心配なのは前代チームから度々団体戦の選手を務めて来た佐俣楓が見せた意外な脆さ。太田という確実に計算出来る、そしてどのチームからも警戒される超大駒を保有する今代の布陣で、カギを握るのはこの選手のはず。1年生ながら金鷲旗大会にも出場した長島と合せた2人、そして周辺戦力をどう底上げするか、蓬田正郎監督の指導力と選手の頑張りに期待したい。

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東海大相模・辻湧斗が東海大仰星・山内凌太から支釣込足「技有」

東海大相模高 4-0 東海大仰星高
(先)島田陸○内股△岡虎
(次)早川佑斗×引分×池上大貴
(中)杢康次郎○横四方固△深山将剛
(副)辻湧斗○合技[支釣込足・横四方固△山内凌太
(大)河内優斗○横四方固△北岡宏紀

東海大相模は順行運転で西の強豪・東海大仰星高に大勝。1点リードを受けた中堅杢康次郎が支釣込足「有効」からの横四方固「一本」で試合をほぼ決定づけ、副将戦は辻湧斗が送足払「有効」、支釣込足「技有」とポイントを積み重ね、最後は横四方固に抑え込んでフィニッシュ。大将河内優斗も一本勝ちで、4-0という一方的なスコアで準決勝進出を決めた。

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天理高・並里樹が東海大浦安高・堀田力から払巻込「一本」

天理高 ①-1 東海大浦安高
(先)矢野真我×引分×村田圭祐
(次)田中慎太郎×引分×岡田涼太郎
(中)西原大史×引分×戸羽優弥
(副)並里樹○払巻込△堀田力
(大)豊澤大樹△優勢[僅差]○城下和樹

強豪天理に地元・千葉の東海大浦安が食らいついて善戦。しかし天理は副将のエース並里樹が払巻込「一本」でその均衡を破る。

東海大浦安は大将の1年生・城下和樹が「指導」2つを奪って勝利するが、1対1の内容差で天理の勝ち抜け決定。東海大浦安は善戦だったが、主戦をつぎ込んだ前半戦で点を挙げることが出来ず、ベスト8で終戦となった。

結果決まった準決勝のカードは、

国士舘高 - 足立学園高

東海大相模高 - 天理高


となった。

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国士舘高・山田伊織が足立学園高・上江一平から内股「一本」

■準決勝

国士舘高 5-0 足立学園高
(先)田嶋剛希○大外刈(0:10)△樋口裕大
(次)河田闘志○優勢[僅差]△島田隆志郎
(中)飯田健太郎○内股(3:44)△佐々木卓摩
(副)竹村晃大○内股(0:40)△山本遼介
(大)山田伊織○内股(0:17)△上江一平

東京地区対決は国士舘が足立学園を粉砕。先鋒田嶋剛希が開始早々の大外刈「一本」で55kg級全日本カデ王者樋口裕大を下すと、河田闘志は体格差を生かして島田隆志郎を完封「指導」2つを奪って優勢勝ち。

中堅戦は飯田健太郎が佐々木卓摩を相手に38秒体落「有効」、3分15秒内股「有効」と警戒をものともせずに着実に加点。残り16秒の右内股「一本」でフィニッシュし、この時点で国士舘の勝利が決定。一発のあるタイプを前半戦に注ぎ込んだ足立学園には続く国士舘の強力2枚を止める術は残されておらず、国士舘は竹村晃大、山田伊織ともに内股「一本」であっという間に試合を終わらせる。国士舘、5-0の大差で悠々決勝進出決定。

足立学園は今年も好チームを作り上げて来たが、今年の東京地区は国士舘に日体荏原、修徳と全国屈指の強豪がひしめく大混戦。この小兵チームで若潮杯ベスト4は見事というほかはないが、苦戦は必至な状況だ。

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東海大相模高・杢康次郎が天理高・西原大史から「有効」を奪う

東海大相模高 - 天理高
(先)島田陸 - 矢野真我
(次)早川佑斗 - 田中慎太郎
(中)杢康次郎 - 西原大史
(副)辻湧斗 - 並里樹
(大)河内優斗 - 豊澤大樹

今大会屈指の好カード。
天理は、少なくとも今日ここまでの出来を見る限りでは、並里樹の得点力を生かして勝ち抜くしかない。しかし並里の相手は1年生ながら東海大相模の柱となっている辻。現在の辻のストロングポイントは得点力よりもその試合力の高さにあり、ここから得点を挙げるのは至難の業だ。出来得れば田中慎太郎で1点を挙げ、並里の戦いを有利に運びたいところ。

一方の東海大相模は副将戦は引き分けで良し。先鋒島田陸、中堅杢康次郎、大将河内優斗で1点以上を挙げて試合を終わらせてしまうというのが大戦略。

先鋒戦は1分31秒、東海大相模の斬り込み隊長島田陸が袖釣込腰「一本」で矢野真我を破る。これで試合の流れはほぼ決定づけられた。

次鋒戦は天理・田中慎太郎が44秒の大外返「有効」で先制。しかし早川佑斗が直後一本背負投の形に腕を抱えた大外刈で「技有」を取り返す。その後の激しい撃ち合いを経、残り31秒に田中が「技有」を追加、結果最初のポイントが残り田中が「有効」による優勢勝ち。

スコア1-1、内容差で東海大相模がリードという状況で迎えた中堅戦は東海大相模・杢康次郎が開始15秒に相手を抱え込んでの内股「有効」で先制。さらに1分3秒、西原大史の内股を呼び込んで内股透一閃「一本」。

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東海大相模高・河内優斗が豊澤大樹を横四方固に捉える

2-1で迎えた副将戦は辻湧斗が並里樹をしっかり止めて引き分け。大将戦は東海大相模・河内優斗が豊澤大樹をあっという間の横四方固に捉え1分5秒の「一本」宣告に至る。

最終スコア3-1、東海大相模がライバル国士舘の待つ決勝の畳へと駒を進めることとなった。

東海大相模高 3-1 天理高
(先)島田陸○袖釣込腰(1:31)△矢野真我
(次)早川佑斗△優勢[有効・大外返]○田中慎太郎
(中)杢康次郎○内股透(2:57)△西原大史
(副)辻湧斗×引分×並里樹
(大)河内優斗○横四方固(2:55)△豊澤大樹

ここ数年、年を越してから着実に強くなる天理。現時点では試合に練れた東海大相模に大差をつけられてしまったが、あくまで投げに挑むその試合内容はどの選手も迫力十分。まずは近畿大会でどのようなパフォーマンスを見せるか、今後の道行きに注目である。

結果決まった決勝戦のカードは、

国士舘高 - 東海大相模高

となった。

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大勝続きで決勝まで勝ち上がった国士舘高

■決勝

長年ライバルとして戦い続けて来た両雄の今季初対決。

今季頭一つも二つも抜けた全国優勝の大本命と目される国士舘高はこの日も圧倒的な強さを見せての勝ち上がり。予選リーグは東海大仰星高を4-0、崇徳高を3-0、東海大第五高を5-0といずれも無失点で下し、準々決勝は東海大翔洋を4-1、準決勝は足立学園高を5-0と接戦皆無の大差続き。余裕を持ってこの決勝まで勝ち上がって来た。

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今季国士舘高との初対決に臨む東海大相模高

一方の東海大相模は朱雀杯武道大会、松前旗争奪高校柔道大会とハイレベル大会を二つ制して、今大会唯一国士舘に対抗し得るのではと周囲の期待を集める強豪。この日は豊栄高を4-0、東北高を5-0、足立学園高を4-1、東海大仰星高を4-0、天理高を3-1とこちらも危なげのない勝ち上がり。ほぼ予想通りの決勝対決と言える。

オーダー順は下記。

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決勝が開始される

国士舘高 - 東海大相模高
(先)田嶋剛希 - 島田陸
(次)河田闘志 - 河内優斗
(中)飯田健太郎 - 辻湧斗
(副)竹村晃大 - 杢康次郎
(大)山田伊織 - 早川佑斗

国士舘はオーダー順を変えずに飯田、竹村、山田の強力3枚を後衛に据える布陣。東海大相模は河内と辻の大型選手2枚を前に出して勝負を挑んできた。

戦力に勝る国士舘としては全員が大枠自分の力を出し切ることが勝利の条件。大将山田伊織にはしぶとい早川佑斗が配されたがここの勝利は織り込んで良い。この1点をテコに勝利することが出来るスコア差、最低でもタイスコアか内容差ビハインドまでで大将戦に持ち込めば勝利自体はまずまず動かない。

東海大相模としては島田、河内で得点を挙げ、中堅戦はサイズもあって試合も上手い、そしてかつて学年最強選手であった辻で同じ1年生の飯田を止めて試合巧者2人を配した後衛2枚に繋ぎたい。

と、双方の星勘定を過程することは可能だが、初顔合わせということもありむしろそれぞれの対決が「どうなるか楽しみ」というのがこの決勝を迎えるファン心理としては率直なところだろう。戦力の到達点としては国士舘が上であるが、長年ライバルとして覇を競い合ってきた東海大相模の意地が、その戦力差を埋めるところまで機能するのかどうか。具体的には東海大相模の選手に、たとえ地力で負けていたとしても力関係を覆すような一発の可能性があるのかどうか。つまりは彼我の戦力差ではなく「対戦相性」という部分で東海大相模が今季の国士舘に抗し得る存在かどうかを図ることこそ、この決勝最大の焦点と言える。

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田嶋剛希が島田陸を横四方固に抑え込み、国士舘高が1点先制

先鋒戦は国士舘の田嶋剛希、東海大相模の島田陸ともに右組みの相四つ。
25秒田嶋に「指導1」。直後、田嶋は左への担ぎ技をきっかけに島田を寝技に引きずり込み、肩車の形で相手を高い位置まで持ち上げて落とす。この所謂「飛行機」が決まったところからは田嶋が粛々と、そして素早く手順を進行。落ちるなり引込返、めくりかえすと島田に絡まれた足を抜いて、まず相手のリアクションを封じるべく両脚を制して縦四方固、次いで横四方固に連絡してあっさり「一本」。ここまで僅か1分30秒、国士舘あっさり先制。

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河田闘志が河内優斗を攻める

次鋒戦は国士舘河田闘志、東海大相模・河内優斗ともに右組みの相四つ。
前半は支釣込足の撃ち合いを経て河内が大内刈、大外刈と攻め込む場面も作り、互角。
残り2分を過ぎたあたりから河田が組み勝つ場面が増え始める。しかし河田の右大外刈は真裏ではなく斜め方向に力をずらしてしまうことが多く、最後の一段階の勝負に打って出れない。残り40秒を過ぎると、河田は組み勝った大技を仕掛けることなく、形上の優位を保ったままリスクなくタイムアップの声を聞く。この試合は引き分け。

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飯田健太郎が辻湧斗の組み手を突破して攻め続ける

中堅戦は飯田健太郎が右、辻湧斗が左組みのケンカ四つ。
飯田開始早々思い切り右内股を放ってやる気十分。さらに釣り手を深く持って右小外刈に右内股と攻め立てる。辻は組み手の技術を駆使して防衛線を築き決定的な場面を先送りし続けるが陣地の後退は避けられないという印象。1分40秒辻に「指導」。さらに飯田が組み手を整えて思い切った内股を放った直後の2分9秒に2つ目の「指導」が与えられる。

それでも試合を壊すことなく残り1分半まで辿り着いた辻、逆転の一撃を狙って2分46秒には左小外刈に絡みついて飯田を大きく崩す場面を作り出すが、以後は飯田も慎重になり隙を作らず。そのままスコア動くことなく「指導」2つの優勢で飯田が勝利することになった。中堅戦終了のこの時点でスコアは2-0。

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竹村昂大が杢康二郎を後袈裟固「一本」に仕留める

副将戦は国士舘が竹村昂大、東海大相模はチームナンバーワンの攻撃力を誇る試合巧者、杢康二郎を投入する。

竹村、杢ともに左組みの相四つ。ガップリ組み合い、柔道衣のずらし合い、釣り手の位置調整を経て形は相四つ横変形に収斂する。

竹村は左大外刈、左払腰と組み手を切らずに大技を連発して構成。杢は1分16秒に右袖釣込腰を見せるが以後は竹村の迫力に押されジリジリ後退。

2分12秒、竹村が思い切った左内股。さらに組み手を執拗に奥襟に叩き入れて前進すると杢は抱き止めて迎え撃ち、崩れた双方は寝技に縺れ込む。竹村あっという間に後袈裟固に抑え込み、杢は動けない。2分51秒「一本」が宣告され試合終了。

国士舘、この時点で勝利を決定、そしてここに至って3-0の大量リードを得る。

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山田伊織が早川佑斗から大外刈「技有」

大将戦は山田伊織が自信満々に早川佑斗を追い込み、開始10秒で早川に場外の「指導」。
山田は左相四つの早川を相手に丁寧に組み手を進め、形が整うや真っ向から左大外刈一閃「技有」。経過時間は45秒。

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山田伊織再度の大外刈、「一本」で大会を締める。

山田はさらにケンケンの左内股、再び正面からの左大外刈と自信満々の攻め。早川なんとか凌ぎ続けるが、1分41秒には山田が再び真っ向勝負の左大外刈。

これが見事に決まって「一本」。トータルスコア4-0という衝撃的な大差で国士舘高が実に5年ぶりの若潮杯武道大会制覇を決めた。

国士舘高 4-0 東海大相模高
(先)田嶋剛希○横四方固(1:30)△島田陸
(次)河田闘志×引分×河内優斗
(中)飯田健太郎○優勢[僅差]△辻湧斗
(副)竹村晃大○後袈裟固(2:51)△杢康次郎
(大)山田伊織○大外刈(1:41)△早川佑斗

岩渕公一・国士舘高監督はこの圧勝にも「(圧勝は)たまたま。負傷明け、病気明けでコンディションも整っていないし、試合内容もまだまだです」と表情を緩めず。しかしこのチームの地力の高さは十分認めているようで「抜け目のない柔道、立っても寝ても出来る柔道が次の課題。もちろん今年は三冠を狙います」とその語り口からは自信があふれていた。

一方の東海大相模高は歴史的な大差となったこのスコア、「勝浦の惨劇」とでもいうべきあまりの大敗に選手は悄然。林田和孝総監督は「地力に差がありすぎる。このままではお話にならない」と第一声を発し「それを埋めるだけの稽古を、やるしかないでしょう」と噛み締めるように語った。


岩渕監督は敢えて課題を口にしたが、今年の国士舘の戦力は間違いなく他校に比べて一段も二段も上。大砲の山田伊織、仕事の手堅さでは山田以上の竹村昂大、さらにスター候補の業師・飯田健太郎と本格派重量級磯村亮太という一年生コンビを加えた大看板4枚に加え、レギュラーを争うのは一発もあって泥臭い仕事も出来る田嶋剛希、184cm,107kgの偉丈夫河田闘志にしぶとい米山魁人と他校でもポイントゲッターが務まるクラスの3人。並べ方次第では中堅までで高校選手権を制してしまってもおかしくないというスーパーチームだ。ここに、さらに伝統の「抜け目のなさ」を持ち込まんとする岩渕監督の貪欲さと実績、そして既に全国制覇を成し遂げている選手たちの経験値を掛け算すれば、「三冠」達成の可能性は非常に高いと言って差し支えないだろう。ここ数年、招待試合サーキットの時点では「大混戦」という下馬評が続いた高校柔道界であるが、久々大本命が現れた年となった。

今年の全国高校選手権最大の見どころは最強軍団国士舘が如何なる勝ち振りを見せるか、そして国士舘を追い詰めるチームが現れるとしたらそれはどこか。現時点ではこの2つを上げておくべきだろう。国士舘の強さ際立った、26年度若潮杯武道大会であった。

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優勝の国士舘高

【入賞者】

優 勝:国士舘高(東京)
準優勝:東海大相模高(神奈川)
第三位:足立学園高(東京)、天理高(奈良)

岩渕公一・国士舘高監督のコメント
「(圧勝は)たまたま。まだまだ雑です。完調なのは竹村くらいでチーム状態もまだまだ。風邪を引いたり怪我をしたりで皆稽古不足、皆良く今日まで戻ってこれたなという感じです。膝を痛めていた磯村はこれが復帰戦ですが、本調子になった彼は本当に強い。これから頑張ってくれると思います。チーム全体としては、立っても寝ても出来る柔道、抜け目のない柔道が次の課題。今年は歴代の三冠チームと比べても、十分力があるチームだと思います。もちろん三冠を狙います」


【決勝トーナメント1回戦】

国士舘高(東京) 4-1 東海大翔洋高(静岡)
足立学園高(東京) 2-1 白鴎大足利高(栃木)
東海大相模高(神奈川) 4-0 東海大仰星高(大阪)
天理高(奈良) ①-1 東海大浦安高(千葉)

【準決勝】

国士舘高 5-0 足立学園高
東海大相模高 3-1 天理高

【決勝】

国士舘高 4-0 東海大相模高

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