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【ROAD TO 高校選手権】第31回若潮杯武道大会マッチレポート①予選リーグ

(2015年1月22日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版1月22日掲載記事より転載・編集しています。
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①予選リーグ
【ROAD TO 高校選手権】第31回若潮杯武道大会マッチレポート
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崇徳高・山本康生主将による選手宣誓

冬季のハイレベル招待試合シリーズ、年内の締めとなる第31回若潮杯争奪武道大会は12月27日、国際武道大学第1体育館(勝浦市)で、今年も全国から選抜された強豪男女それぞれ16校が参加して行われた。

男子の目玉は何と言っても国士舘高(東京)。インターハイ優勝メンバーから山田伊織、飯田健太郎、磯村亮太、竹村昂大の4人が残り、レギュラーを争うメンバーも他校ならポイントゲッターが務まる格の選手がひしめくまさしく巨大戦力。23日の松尾杯ではエース格の山田、飯田、磯村を起用せず、かつ全国中学大会優勝メンバーで固めたスターチーム日体荏原高(東京)と4人だけで戦って3-2の接戦を演じるなどその戦力の厚みと質の高さは他を圧するものがある。今大会は国士舘がいったいどれだけの強さで勝つのか、前代で全国優勝を果たしたメンバーが同世代を相手にした際にどれだけの差があるのか、その確認が最大の焦点と言って良い。

続くチェックポイントは、今大会で最大のライバルと目される松前旗優勝の東海大相模高(神奈川)がどこまで国士舘に食い下がるのか、そして関東の戦力分布図の埒外にあって、かつここ数年最高到達点の高い、いかにも天理という攻撃型の選手をきちんと育ててくる天理高(奈良)が現時点でどこまで力を伸ばしているか。さらに高校選手権が抜き勝負であることに鑑みて、無差別優勝候補の太田彪雅を抱える白鴎大足利高(栃木)の周辺戦力の確認も見逃せない観戦ポイント。

まず、16チームを4つに割った予選リーグの様相を簡単にお伝えしたい。

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国士舘高・飯田健太郎が東海大仰星高・山内凌太から内股「一本」

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国士舘高・山田伊織が北岡宏紀から払腰「技有」

【Aブロック】

エントリー校:国士舘高(東京)、東海大仰星高(大阪)、崇徳高(広島)、東海大第五高(福岡)

国士舘はノロウイルス罹患の山田伊織、足首負傷に風邪が重なった飯田健太郎、負傷から復帰したばかりの磯村亮太という、松尾杯で登録から外したエース格3枚を今大会に投入。これにレギュラー確定の竹村昂大、当落線上の河田闘志と田嶋剛希を加えた6人をエントリーし、予選リーグは田嶋と磯村をローテーション起用して戦う策を採った。

国士舘の戦力と状況の精査は今大会の第1トピック。予選リーグながら全試合の結果を記しておく。

国士舘高 4-0 東海大仰星高
(先)田嶋剛希×引分×深山将剛
(次)河田闘志○優勢[指導3]△池上大貴
(中)飯田健太郎○内股△山内凌太
(副)竹村昂大○合技△岡虎
(大)山田伊織○合技△北岡宏紀

後衛3枚に取り役を配した上で、前衛2枚にレギュラー争いの渦中にある田嶋、河田を配して布陣。

田嶋は肘抜きの右背負投で攻めるがケンカ四つの深山将剛を取り切れずに引き分け。河田も位押しに押し込みながら肝心の勝負技が出ないという悪い癖が顔を出し、右大外刈を真裏ではなく斜めに仕掛けて掛け潰れることを繰り返す。それでも地力の差は明らかで「指導」3つを奪っての優勢勝ち。

というわけで国士舘の立ち上がりは硬かったが、レギュラーが登場する中堅戦からは飯田健太郎が内股「一本」(1:17)、竹村昂大が支釣込足と横四方固の合技「一本」(1:52)、山田伊織が払腰と小外刈の合技「一本」(1:55)とあっさり3連勝。西日本きっての強豪・東海大仰星を4-0という圧倒的スコアで下すこととなった。

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飯田健太郎の技を崇徳高・助永洸太がことごとく落ち際で逃れる

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山田伊織が山本康生から内股「一本」

国士舘高 3-0 崇徳高
(先)磯村亮太×引分×空辰之輔
(次)河田闘志○優勢[有効・隅落]△森近唯
(中)飯田健太郎×引分×助永洸太
(副)竹村昂大○横四方固△中村優斗
(大)山田伊織○内股△山本康生

第2試合は先鋒に磯村亮太が起用されるが、前戦の東海大仰星戦でも一本勝ちをマークしている崇徳の取り役・空辰之輔を相手にエンジン温まらぬ印象のまま引き分け。

次鋒戦は河田闘志が森近唯の技を返しての「有効」優勢で勝利、しぶとい崇徳を相手に貴重な先制点を挙げる。

中堅戦は飯田健太郎を相手に身長168ccm、体重75kgの崇徳・助永洸太が大善戦。飯田凌いでくる助永をじっくりと捕まえに掛かり内股、さらに腕挫十字固と攻め立てるが、積極的な寝技の攻撃が逆に凌ぐ相手に時間を消費してしまう結果となり、前半をポイントの積み上げなくやり過ごされてしまう。終盤、飯田は大内刈に小外刈と取り味のある技を打ちこむが反則累積の少なさに勇気を得た助永はいずれも伏せて落ち、あるいは技を打ち返してあくまで差を作らせず。結果引き分けでこの試合は終了。

磯村、飯田とポイントゲッターを担う1年生2人が分けられてしまった国士舘だが、ここから再加速。竹村は横四方固(1:31)、そして山田は内股(0:45)と連勝してあっさりスコアを纏め、3-0で勝利決定。

25年度インターハイ王者の崇徳はこの時点で予選リーグ敗退決定。しかし最強チームの呼び声高い国士舘に善戦し、小粒ながら伝統の試合力の高さを見せつけたという形。夏までにどこまで成長させることが出来るか、加美富章監督の手腕に期待したい。

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河田闘志が千葉信介を大外刈「一本」に仕留める

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山田伊織が徳持鷹脩から内股「一本」

国士舘高 5-0 東海大第五高
(先)田嶋剛希○横四方固△田中英二郎
(次)河田闘志○大外刈△千葉信介
(中)飯田健太郎○合技△本部龍仁
(副)竹村昂大○横四方固△宮川明之介
(大)山田伊織○内股△徳持鷹脩

立ち上がりの2戦では綻びも見せた国士舘だが、3試合目に至ってどうやら全開。田嶋剛希が片手の背負投から横四方固「一本」(0:47)、河田闘志が大外刈「一本」(1:10)、飯田健太郎は1分12秒にマークした小内刈「技有」からそのまま袈裟固に抑え込んで合技「一本」(1:28)、竹村昂大が横四方固「一本」、山田伊織は僅か9秒の内股「一本」、とあっという間に5戦を走り抜ける。全試合一本勝ちの5-0というパーフェクトゲームで予選リーグ1位を確定、決勝トーナメント進出を決めた。

[予選Aブロック結果]
①国士舘高(東京) 3勝0敗 一本勝ち10
②東海大仰星高(大阪) 2勝1敗 一本勝ち1
③東海大第五高(福岡) 1勝2敗 一本勝ち2
④崇徳高(広島) 0勝3敗 一本勝ち0

国士舘高 4-0 東海大仰星高
東海大第五高 4-0 崇徳高
国士舘高 3-0 崇徳高
東海大仰星高 2-1 東海大第五高
国士舘高 5-0 東海大第五高
東海大仰星高 3-2 崇徳高

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天理高・西原大史が鶴来高・池本力哉から右小外刈「技有」

【Bブロック】

エントリー校:鶴来高(石川)、東海大翔洋高(静岡)、天理高(奈良)、近大福山高(広島)

天理高が実力的に頭一つ抜けたブロック。事前予想では天理の1位通過はほぼ確実、熾烈な2位争いをどこが勝ち残るかが焦点。

天理は初戦の近大福山戦で先鋒豊澤大樹が梶本佑輝に袖釣込腰「一本」で敗れるという衝撃的なスタートだったが、次鋒田中慎太郎、副将のエース並里樹、大将西原大史が一本勝ちを果たし3-1の大差でこの試合を突破。2戦目の鶴来戦は豊澤の引き分けのあと、田中、矢野、並里、西原が全て一本勝ちでこの試合も4-0で圧勝。

天理が他を踏みつぶす中、東海大翔洋が2勝して最終戦まで生き残る。初戦の鶴来戦、2戦目の近大福山戦ともに佐々木健友、塚本瑠羽、石岡裕樹の3人が得点を挙げてスコア3-1で勝利。最終戦で天理に挑戦するに至った。

天理高 4-1 東海大翔洋高
(先)豊澤大樹△背負投○塚本瑠羽
(次)田中慎太郎○内股△内股豪太
(中)矢野真我○大外刈△佐々木健友
(副)並里樹○内股△佐藤威基
(大)西原大史○合技△西岡祐樹

東海大翔洋の塚本瑠羽がこの日3つ目の「一本」を挙げて天理の堅陣に斬り込んだが、以降はこれまでの2戦同様天理が圧倒的な攻撃力を見せる。次鋒以下の4人が全て「一本」で勝負を決めて4-1の圧勝。天理は予選リーグ3試合15戦で11勝、全てが「一本」という抜群の出来で1位通過決定。

[予選Bブロック結果]
①天理高(奈良) 3勝0敗 一本勝ち11
②東海大翔洋高(静岡) 2勝1敗 一本勝ち5
③近大福山高(広島) 1勝2敗 一本勝ち3
④鶴来高(石川) 0勝3敗 一本勝ち0

東海大翔洋高 3-1 鶴来高
天理高 3-1 近大福山高
天理高 4-0 鶴来高
東海大翔洋高 3-1 近大福山高
近大福山高 3-0 鶴来高
天理高 4-1 東海大翔洋高

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白鴎大足利高・菊池優充が東海大浦安高・山下晋平から小外刈「一本」

【Cブロック】

エントリー校:白鴎大足利高(栃木)、市立柏高(千葉)、東海大浦安高(千葉)、関西高(岡山)

インターハイで旋風を巻き起こした神戸国際大附高(兵庫)が負傷者続出のため出場を辞退。エース石山潤平がチームに残った神戸国際大附の戦力見極めは大会の一大トピックであったが、今シリーズでの顔見せはなくなり、今季の招待試合サーキットの参戦は2月の三春大会に持ち越しとなった。

代役として、関東遠征実施中の関西高がピックアップ。このブロックは太田彪雅を擁する白鴎大足利を中心に動く様相となった。


白鴎大足利高 4-1 東海大浦安高
(先)長島立弥○大腰△堀田力
(次)薄井裕太△体落○戸羽優弥
(中)佐俣楓○送襟絞△岡田涼太郎
(副)菊池優充○小外刈△山下晋平
(大)太田彪雅○内股△城下和樹

初戦で市立柏高を4-0(長島立弥が澁谷蓮と引き分け)と圧倒した白鴎大足利がこのブロック最大のライバル東海大浦安と2戦目で激突、河村貴文を薄井裕太に入れ替えて臨む。

一方の東海大浦安は前戦で一本勝ちした得点源の村田圭祐をこの試合のみ外して布陣。

先鋒戦、長島立弥が足を高く差し上げて決めをフォローする豪快な大腰「一本」(2:19)で勝利した時点で試合の流れは白鴎大足利。次鋒戦は東海大浦安・戸羽優弥が負傷癒えぬ期待の大型選手薄井裕太から体落「一本」(2:05)を挙げたが、中堅戦は副将格の佐俣楓が東海大浦安の岡田涼太郎から小外刈「有効」、送襟絞「一本」(2:52)で取り返して展開を渡さず。副将戦は体重120kgの1年生菊池優充が山本晋平の内股を振り戻しながらの小外刈で一本勝ち。大将戦は真打・太田彪雅の内股「一本」で締め、白鴎大足利が4-1で勝利を決めた。

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白鴎大足利高・佐俣楓が関西高・大治慶伍から内股「一本」

白鴎大足利は最終戦も同様の布陣で臨み、関西高を5-0で一蹴。神戸国際と白鴎大足利のマッチレースになるはずだったこのブロックは白鴎大足利が3勝0敗、15試合を13勝(一本勝ち11)という圧倒的な成績で勝ち上がることとなった。

[予選Cブロック結果]

①白鴎大足利高(栃木) 3勝0敗 一本勝ち11
②東海大浦安高(千葉) 2勝1敗 一本勝ち6
③市立柏高(千葉) 1勝2敗 一本勝ち2
④関西高(岡山) 0勝3敗 一本勝ち2

白鴎大足利高 4-0 市立柏高
東海大浦安高 3-2 関西高
白鴎大足利高 4-1 東海大浦安高
市立柏高 3-2 関西高
白鴎大足利高 4-0 市立柏高
東海大浦安高 4-1 市立柏高

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東海大相模高・辻湧斗が豊栄・野嶋寛明から大内刈「技有」

【Dブロック】

エントリー校:東北高(宮城)、足立学園高(東京)、東海大相模高(神奈川)、豊栄高(新潟)

今大会参加校の中で打倒・国士舘の一番手と目される東海大相模高が入ったブロック。

東海大相模は初戦の豊栄戦を島田陸、高谷将武(引き分け)、杢康次郎、辻湧斗、河内優斗という布陣で戦い一本勝ちを4つ並べて4-0で勝利。第2戦は高谷を早川佑斗に入れ替えて東北高をオール「一本」の5-0で一蹴し、最終戦で東京都で第三代表の座を争うと目される足立学園高との1位決定戦に臨む。

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東海大相模高・杢康次郎が足立学園高・馬場隆志郎を内股「一本」に斬って落とす

東海大相模高 4-1 足立学園高
(先)島田陸○腕挫十字固△樋口裕大
(次)早川佑斗△小外刈○佐々木宅摩
(中)杢康次郎○内股△馬場隆志郎
(副)辻湧斗○優勢[有効・大内刈]△山本健介
(大)河内優斗○払腰△上江一平

しぶとい足立学園の前に次鋒戦で一点を失いながらも東海大相模が順当に勝利。島田と杢が勢いをつけ、辻と河内の重量2枚に繋ぐという前2戦の戦い方を踏襲する形で、出来上がったスコアは4-1の大差。文句なしの1位勝ち抜けで決勝トーナメント進出を果たした。

[予選Dブロック結果]

①東海大相模高(神奈川) 3勝0敗 一本勝ち12
②足立学園高(東京) 2勝1敗 一本勝ち5
③東北高(宮城) 1勝2敗 一本勝ち3
④豊栄高(新潟) 0勝3敗 一本勝ち0

足立学園高 2-1 東北高
東海大相模高 4-0 豊栄高
東海大相模高 5-0 東北高
足立学園高 4-1 豊栄高
東北高 4-0 豊栄高
東海大相模高 4-1 足立学園高


結果決まった準々決勝カードは、

国士舘高 - 東海大翔洋高
白鴎大足利高 - 足立学園高
東海大相模高 - 東海大仰星高
天理高 - 東海大浦安高

の4カードとなった。

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