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西山大希が復活優勝、3連覇狙った加藤博剛はついに陥落・講道館杯全日本柔道体重別選手権大会90kg級レポート

(2015年1月16日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版1月16日掲載記事より転載・編集しています。
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西山大希が復活優勝、3連覇狙った加藤博剛はついに陥落
講道館杯全日本柔道体重別選手権大会90kg級レポート
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3回戦、西山大希が難敵長尾翔太から大外刈「一本」

決勝に進んだのは第1シードの西山大希(新日鐵住金)と、もっか学生体重別2連中の長澤憲大(東海大3年)。

もと世界選手権銀メダリストの西山は負傷による長期離脱から復帰して1年。今季は6月のグランプリ・ブタペストに優勝して8月の世界選手権では団体戦メンバーに名を連ねておりその復帰の道程は緩やかながら順調と言える。国際的な評価が高く海外選手に強い西山が来季の国際大会派遣メンバーに名を連ねることが出来るかどうか、今大会は勝負の大会だ。

その西山は2回戦で学生体重別準優勝者の五味江貴(日体大3年)を「指導3」による優勢、3回戦は前戦で前田宗哉(東海大1年)を大外返一発「一本」で破った長尾翔太(兵庫県警)を大外刈「一本」に仕留め、準々決勝は釘丸太一(センコー)に「指導2」対「指導1」の優勢勝ち。準決勝は難敵穴井航史(旭化成)をこれも「指導2」対「指導1」の優勢で勝利。初の講道館杯決勝の畳へと進むこととなった。

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学生王者長澤憲大はしぶとさと一発の力をふたつながら見せつけての決勝進出

一方の長澤はもと実業王者池田賢生(日本中央競馬会)と初戦(2回戦)でマッチアップするという厳しい組み合わせだったが、1分55秒に奪った内股「技有」で見事勝ちぬけ。3回戦は1回戦で花本隆司(京葉ガス)を内股「一本」で破る快挙を演じた長倉友樹(筑波大3年)を「指導4」を奪っての反則で破り、準々決勝は激戦ブロックを勝ち上がった大辻康太(日本エースサポート)を「指導2」対「指導1」の優勢で凌ぐ。迎えた学生カテゴリの強豪小林悠輔(筑波大3年)との準決勝はGS延長戦の末「指導3」(GS1:57)で競り勝ち、キャリア初の講道館杯決勝の畳へとたどり着いた。

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決勝は西山が試合巧者の長澤を完封

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決勝は西山、長澤ともに左組みの相四つ。
長澤奥襟を叩くが西山すぐに切り離して、返す刀で引き手の袖を確保。長澤は西山の釣り手を落としてその攻めを止めんとするが、西山釣り手の位置の悪さに退かず足を飛ばし続けてこちらも展開を譲らず。結果持ち合っての釣り手のずらし合い、足の出し合いが続く。33秒に長澤が組み際の左大内刈を見せたが、大きな技はこの一発くらいで試合は拮抗。

横変形に組み合ったところから西山は左小内刈に支釣込足、長澤は釣り手を振り立てて左大内刈に支釣込足と出し合うがともに散発、極めて静かな展開。

1分40秒に西山が支釣込足から袖釣込腰と繋いで長澤を崩し、次いで左大外刈と技が出始める。長澤釣り手を振り立てて反撃機会を伺うが西山が支釣込足で崩すと攻撃気運減退。西山は支釣込足が効くと見てこの技を立て続けに入れ、支釣込足を当てておいての袖釣込腰で長澤を場外にはたきだした直後の3分9秒、ついに長澤に「指導1」。

西山、ここが大事とばかりに慎重に引き手を確保、左大内刈を押し込んで攻勢権を獲り一旦試合を落ち着ける。

残り1分10秒を切ったところから長澤がスクランブルをかけて内股に支釣込足と技を繋ぎ、残り30秒を過ぎると釣り手を横から背中に回す一発狙いの組み手を試みる。しかし西山は冷静に支釣込足でいなし続け、長澤にチャンスを掴ませぬままタイムアップ。

西山が「指導1」の優勢を以て勝利、初優勝を決めることとなった。

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優勝の西山大希

投げ一撃の強さで海外勢に恐れられる西山であるが、そもそも国際大会に出れなければ事が始まらない。その中で立ちはだかったのがこの講道館杯。本格派に曲者、相手の良いところを消すことに長けた試合巧者に一発屋、馬力のある新人に老獪なベテランとあらゆるタイプがトーナメントに潜むこの大会は一線級の選手を以てしても勝ち上がること至難の技の超難関、実はその勝利難易度は極めて高い。西山の「一本」1つ、「指導」による優勢勝ち4つという勝ち上がりの内容には物足りなさも感じるが、誰もが西山の良いところを消そうとするカウンター戦を試みてくる中、しっかり結果を残したことを今回は何より評価したい。むしろ、無理をせずに順行運転で、一度もビハインドを負うことなく全試合を終えられたその内容に十分な「余力」を感じることが出来たと言っても良いのではないだろうか。準決勝の穴井、決勝の長澤と国内屈指の試合巧者2人にノーリスク戦で勝ち切った地力の高さはさすがであった。

とはいえ、この評価も国際大会での本領発揮を織り込んでのもの。欧州国際大会で西山らしい内容と結果、持ち前の投げ一撃の強さを存分に見せてくれることを期待したい。苦戦気配だった90kg級だが、ベイカー茉秋にアジア大会優勝の吉田優也、そしてこの西山の復活と日本に弾丸数が揃ってきた。今後が非常に楽しみだ。

3連覇に挑んだ加藤博剛(千葉県警)は初戦の大町隆雄(山梨学院大2年)戦を巴投「有効」、3回戦の若林大作(国際武道大3年)戦を「指導3」対「指導2」の優勢で勝ちぬけたが、準々決勝では小林悠輔に開始早々の大外刈で叩き付けられて一本負け(0:20)。この際負傷して敗者復活戦は棄権となり、最終順位は7位。国内で勝ち続けることで存在感を示し続けて来た加藤だがついに陥落、来春の選抜体重別の出場は極めて微妙な情勢となった。(※12月末に選抜体重別出場選手が発表となり、加藤は選に漏れた)

加藤を破った小林は3位決定戦で釘丸太一にGS延長戦の末に隅返「有効」を獲得して表彰台確保。

ロンドン五輪代表の西山将士(新日鐵住金)は2回戦で北野裕一(パーク24)を「指導3」対「指導1」の優勢で下したが、3回戦で大辻康太に「指導2」対「指導1」で敗れて入賞に絡めず。

昨年のインターハイ王者前田宗哉は前述の通り、初戦で長尾翔太に得意の大外刈を返されて一本負け。しかし序盤に大外刈「有効」で先行するなど非凡なところを見せつけた試合ではあった。

今季高校2冠の白川剛章(福井工大福井高3年)は初戦で五十嵐遥介(新潟県警)に大外刈「技有」、大外刈「有効」、袈裟固「技有」と失い、合技の「一本」(2:35)で敗退。全日本ジュニア王者の向翔一郎(日本大1年)は1回戦で斎藤光星(早稲田大2年)に「指導4」の反則で勝利、2回戦は荒巻隆太朗(鹿屋体育大2年)にGS一本背負投「技有」(GS0:10)で勝利したが、3回戦の地﨑亮祐(國學院大4年)戦で「足取り」を犯してダイレクト反則負けとなった。

入賞者、優勝者のコメント、準々決勝以降の結果は下記。

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90kg級入賞者。左から長澤、西山、小林、穴井。

【入賞者】
優 勝:西山大希(新日鐵住金)
準優勝:長澤憲大(東海大3年)
第三位:小林悠輔(筑波大3年)、穴井航史(旭化成)

西山大希選手のコメント
「今日入賞しないとグランドスラムに出れないし、世界選手権の切符もない。必死でした。復帰した時から、あきらめずにやってきたことが今日に繋がりました。まずはグランドスラム東京で絶対に優勝してヨーロッパに選ばれること。今の目標は世界選手権代表にカムバックすることです。まずはそこからです」

【準々決勝】

西山大希(新日鐵住金)○優勢[指導2]△釘丸太一(センコー)
穴井航史(旭化成)○優勢[指導2]△地﨑亮祐(國學院大4年)
小林悠輔(筑波大3年)○大外刈(0:20)△加藤博剛(千葉県警)
長澤憲大(東海大3年)○優勢[指導2]△大辻康太(日本エースサポート)

【敗者復活戦】

釘丸太一(センコー)○優勢[指導3]△地﨑亮祐(國學院大4年)
大辻康太(日本エースサポート)○不戦△加藤博剛(千葉県警)

【準決勝】

西山大希(新日鐵住金)○優勢[指導2]△穴井航史(旭化成)
長澤憲大(東海大3年)○優勢[指導3]△小林悠輔(筑波大3年)

【3位決定戦】

小林悠輔(筑波大3年)○GS技有・隅返(GS0:34)△釘丸太一(センコー)
穴井航史(旭化成)○優勢[指導1]△大辻康太(日本エースサポート)

【決勝】

西山大希(新日鐵住金)○優勢[指導1]△長澤憲大(東海大3年)

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