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戦線復帰の浅見八瑠奈が手堅く優勝、躍進の若手退ける・講道館杯全日本柔道体重別選手権48kg級レポート

(2014年12月24日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月24日掲載記事より転載・編集しています。
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戦線復帰の浅見八瑠奈が手堅く優勝、躍進の若手退ける
講道館杯全日本柔道体重別選手権48kg級レポート
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1回戦、小山亜利沙が袖釣込腰「一本」で山﨑珠美を破る

序盤戦は荒れ模様。本来なら優勝候補の一角のはずの山﨑珠美(山梨学院大3年)は低迷基調から抜け出せず1回戦で小山亜利沙(帝京大1年)に袖釣込腰「一本」(1:07)で食われて脱落。8月の全日本実業個人で浅見八瑠奈(コマツ)を破った実力者伊部尚子(常翔学園クラブ)も1回戦で安達沙緒里(東海大2年)に「指導1」優勢で敗退。今季の実業王者十田美里(自衛隊体育学校)は2回戦でもと44kg級世界ジュニア王者の蓬田智佳(東海大年)に「指導2」対「指導1」の反則累積差で競り負け、実業個人3位の黒江優希(北関東綜合警備)も初戦で常見海琴(埼玉栄高2年)に「技有」を取り合った末の「指導」累積差で敗れた。久々の大会出場で第2シード位置に配された昨年のワールドマスターズ王者遠藤宏美(筑波大4年)も3回戦で腰文音(日体大4年)に「指導2」優勢で屈した。

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2回戦、浅見八瑠奈が笠原歩美から小外刈「技有」

ベスト4に渡名喜風南(帝京大1年)と高橋瑠衣(修徳高3年)のジュニア世代2人が残って若手躍進の大会となったトーナメントの中から、決勝に勝ち上がったのは大本命の浅見八瑠奈と、渡名喜。

浅見は1回戦から動き良く、荒井裕美(ヤックス)を小外刈「一本」(0:43)に仕留める快調なスタート。2回戦は難敵笠原歩美(JR東日本)を小外刈「技有」、準々決勝は世界ジュニア44kg級王者の濵田早萌(龍谷大2年)を貫禄の体落「一本」(0:55)であっさり沈め、昨年の覇者森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)との準決勝は中盤まで「指導」2つを積み上げ、相手の追撃を残り13秒での場外「指導」1つに抑えて優勢勝ち。手堅く決勝まで勝ち上がった。

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準決勝、渡名喜風南が高橋瑠衣から体を投げ出すような大外刈で「有効」奪取

一方の渡名喜は1回戦で西杏奈(福岡大4年)に「指導2」対「指導1」の優勢という辛勝スタート。2回戦は常見海琴から中盤に小外刈「有効」でリード、最終盤に横四方固で「技有」を追加して優勢勝ち。準々決勝は腰文音を小外刈と横四方固の合技(2:22)で破り、準決勝は高校の後輩高橋瑠衣(修徳高3年)に身を投げ出すような左大外刈「有効」で勝ち抜け。番狂わせ頻発の混戦ブロックの波に呑まれず、チャンスを確実に生かしてファイナリストの栄を得ることとなった。

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決勝、渡名喜の左背負投

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渡名喜の左小内刈を浅見が裏に切り返す

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浅見が右大内刈で突進

決勝は浅見が右、渡名喜が左組みのケンカ四つ。浅見は得意の右小外刈で試合を組み立てに掛かり、渡名喜は左背負投で対抗。1分過ぎに浅見が小外刈を当てて渡名喜の動きを止めに掛かると、渡名喜は以後待ち受ける浅見の前進アクションを受け入れず、捻り返して対抗。

浅見が右大内刈で出ると渡名喜は鋭い左小内刈で切り替えし、浅見は裏投で対抗し両者崩れてブレイク。1分20秒過ぎに起こったこの攻防にこの試合の様相は端的で、4分間互いが遠間から攻め合いながら、相手が深い技で接近した際に生まれた「際」には思い切った取り合いが起こるという動的膠着が続く。

終盤に入ると浅見が絡みつくような右小外刈に組み際に放つ座り込みの左一本背負投、組み合う動作に混ぜ込んだ右足車と立て続けに放って攻勢権確保。浅見優位が確定仕掛けたところで試合はGS延長戦に縺れ込むこととなる。

浅見は組み際に入射角を変えての右大内刈に右小外刈、釣り手を叩き入れながらの右内股と思い切って攻め込む。渡名喜は肘抜きの左背負投で対抗するが浅見は横三角に捉え返して反撃気運を潰し、反撃を許さず。

GS1分55秒に浅見が作用足を一旦振り上げておいての左体落で渡名喜を転がし落とす。さらに組み際の右大内刈に右背負投と立て続けに放ち、続く展開では相手を呼び込んでの左一本背負投、さらに動きを止めずに横三角へと攻撃を繋ぐ。

ここで主審は試合を止め、渡名喜にこの試合最初の「指導」を宣告。GS2分24秒、「指導」ひとつの優勢で浅見の優勝が決まった。

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優勝の浅見八瑠奈

決勝は本戦で「指導」が宣告されて然るべき山場が幾度があったが、主審はことごとくスルー。このことによって試合が長引き、かつ少々の連続攻撃では「指導」が宣告できないというどちらかというと若い渡名喜が頑張り易い場が形成されてしまう難しい試合となった。しかし浅見は淡々と取り味のある攻撃を継続。単に技を積むだけでなく、「取る」ことを志向することでジワジワと陣地を広げ、ついに最後には勝利するに至った。拮抗の継続はもと世界王者としては歓迎すべきでない状況であっただろうが、そこでブレないメンタルの強さはさすがだった。派手さはないが、決勝に至るまでの4試合も含めてこの日の浅見は「手堅さ」「ブレないメンタル」という二点で評価しておくべきだろう。国際舞台の復帰に向け、まずは及第と評すべき講道館杯であった。

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48kg級入賞者。左から渡名喜、浅見、高橋、森﨑。

【入賞者】
優 勝:浅見八瑠奈(コマツ)
準優勝:渡名喜風南(帝京大1年)
第三位:高橋瑠衣(修徳高3年)、森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)

浅見八瑠奈選手のコメント
「皆強い選手ですが、気持ちだけは負けないようにと頑張った。1年間離れてみて、自分と向き合う時間がもらえた。リスクはあったが、その決断が出来たのが今となっては良かったと思います。まだグランドスラム東京が待っていますから。頑張ります」

【準々決勝】

浅見八瑠奈(コマツ)○体落(0:55)△濵田早萌(龍谷大2年)
森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)○横四方固(3:29)△安達沙緒里(東海大2年)
渡名喜風南(帝京大1年)○合技[小外刈・横四方固](2:22)△腰文音(日体大4年)
高橋瑠衣(修徳高3年)○GS技有・大外刈(GS3:49)△蓬田智佳(東海大4年)

【敗者復活戦】

蓬田智佳(東海大4年)○優勢[指導1]△腰文音(日体大4年)
濵田早萌(龍谷大2年)○優勢[有効・大内刈]△安達沙緒里(東海大2年)

【準決勝】

浅見八瑠奈(コマツ)○優勢[指導2]△森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)
渡名喜風南(帝京大1年)○優勢[有効・大外刈]△高橋瑠衣(修徳高3年)

【3位決定戦】

高橋瑠衣(修徳高3年)○内股(0:48)△濵田早萌(龍谷大2年)
森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)○優勢[指導2]△蓬田智佳(東海大4年)

【決勝】

浅見八瑠奈(コマツ)○GS指導1(GS2:24)△渡名喜風南(帝京大1年)

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