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グランドスラム東京最終日女子(78kg級、78kg超級)直前展望

(2014年12月6日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月6日掲載記事より転載・編集しています。
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最終日女子(78kg級、78kg超級)直前展望
グランドスラム東京
■ 78kg級・ハリソンvs緒方は準々決勝で実現、梅木は2回戦でヴェレンチェクに挑む
エントリー:23名
日本選手:佐藤瑠香(コマツ)、梅木真美(環太平洋大2年)、緒方亜香里(了徳寺学園職)、濵田尚里(自衛隊体育学校)

世界選手権で表彰台を狙うレベルにあるAグループの選手たちと、それ以外の選手に大きな差のある78kg級。今季の世界選手権王者マイラ・アギアール(ブラジル)を中心としたそれらスター選手が気に掛けているのはかつて王座を激しく争った緒方亜香里の復調具合にあるかと思われる。

というわけでいよいよ国際舞台に復帰する緒方亜香里の復活、そして今回の海外勢の目玉であるロンドン五輪覇者ケイラ・ハリソン(アメリカ)との激突が本階級最大のトピック。ロンドン後の休養から今春復帰したハリソンは異常とも言えるペースで試合をこなしており、明らかにリオまでを見据えた長期計画のうち最初の「試合期」のさなか。本調子ではないが徐々に戦闘力を取り戻しつつあるところ。

一方の緒方も11月の講道館杯(2位)を見る限りまだまだ思い切り技を仕掛けるところまでは復調していないようだが、現時点でのハリソンとの対戦は世界選手権復帰のロードマップを考えるうえで非常に重要なデータとなるはず。2人は同ブロックに配され、対戦は準々決勝。

日本勢ではもう1人、アジア大会で素晴らしいパフォーマンスを披露し、11月の講道館杯では見事優勝を飾った梅木真美に大きな期待が集まる。試合運びがいったいに雑な日本選手の中にあり、パワーの上に丁寧な組み立てとしっかり持つ組み手、精度の高い寝技と着々新スタイルを構築しつつあり、現時点で国際大会でどこまでこの長所を発揮できるかどうかに注目したい。

海外勢は前述のハリソン好調のアナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)、ワールドツアー上位常連で「Bグループ」の筆頭格ルイーズ・マルツァン(ドイツ)の2人が有力。フランス期待の大物マデリーン・マロンガの出来もぜひここで一度見ておきたいところ。

【プールA】

シード選手:ルイーズ・マルツァン(ドイツ)
日本選手:濵田尚里

マルツァンの山。日本選手は濵田が入り、2試合目でヤレニス・カスティーヨ(キューバ)、3試合目の準々決勝でマルツァンに挑戦する。
今季実業王者の濵田はサンボで学んだ関節技と寝技が冴えており、講道館杯でも実に骨の太い試合を展開した。あの強さがワールドツアーの「主」の感漂うマルツァンに通用するのか、こう言ってはなんだが実は非常に面白い試合。ここを勝ちぬけるようであれば、以後国際大会の定期派遣もあり得るのではないだろうか。隠れた好カードと規定して注目したい。

【プールB】

シード選手:ケイラ・ハリソン(アメリカ)
日本選手:緒方亜香里

ハリソンと緒方の一騎打ち間違いなし。
ケンカ四つの腰の差しあいがこの2人の対戦の定番。腰の強さというよりは尻の大きさで相手の技に蓋をしてくるハリソンに対し、定番の「差しあい」構図から一歩抜け出す手立てと強さが緒方にあるかどうかが試合の焦点。組み手のバリエーションが明らかに増した13年春以来、緒方はこの手の海外選手とまだ手を合わせていない。あの素晴らしいパフォーマンスを見せた皇后盃で獲得した新しい緒方の「やり口」がトップレベルに通用するかどうか、本調子でないとはいえ以後の緒方の可能性が十分測れる試合になるはず。

【プールC】

シード選手:アナマリ・ヴェレンチェク(スロベニア)
日本選手:梅木真美

梅木は2回戦でヴェレンチェクに挑戦。圧勝できるようであれば「Aグループ」入りが視野に入ってくる。勝ち負けは勿論だが、梅木が獲得しつつある「持って仕掛ける」スタイルを表彰台レベルの強豪に試す機会として、出来得れば現在のやり方を貫いて戦ってもらいたい。

【プールD】

シード選手:ヴィクトリア・タークス(トルコ)
有力選手:マデリーン・マロンガ(フランス)
日本選手:佐藤瑠香

勝っても負けても猪突猛進、逆に試合から細かい課題を導き出すことが困難な佐藤だが世界選手権ではその「猛進」すら貫けず、全く映えない試合で予選ラウンド敗退に終わっている。若いマロンガを蹴散らし、決勝まで勝ち残ることが唯一の生き残りの道。

■ 78kg超級・オルティスとアンドルがトーナメントの軸
エントリー:14名
日本選手:山部佳苗(ミキハウス)、田知本愛(ALSOK)、朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高3年)、稲森奈見(三井住友海上)

エントリー者は14名だが、ワールドツアーの平均的様相からすれば東アジアの大会にこれだけ人数が揃ってかつ世界王者イダリス・オルティス(キューバ)と銅メダリストのエミリー・アンドル(フランス)が参加したとなれば十分豪華。

日本勢は世界選手権代表2人にジュニア世代から若手2人をピックアップという構成で臨む。

世界選手権でまたも勝ち切れなかった田知本愛と、消極的試合で7位に沈んだ山部佳苗の2トップとしてみれば負けたら負けたで叩かれ、勝てば勝ったで「相手がハイコンディションの時期ではない」「なぜ世界選手権でこの試合が出来なかったのか」と一言物申されてしまうという足し算要素の少ない大会ではあるが、それでも勝ち続けるしか道がないという難しい大会。とにもかくにも、勝つことで自分を見せていくしかない。

逆に講道館杯2連覇の朝比奈沙羅とアジア大会銀メダリストの稲森奈見としてみれば、ここで勝ってリオ五輪挑戦の権利を得るという、まさしく「足し算」の可能な大会。リオに道を繋ぐのは若手か、それとも国内で圧倒的な強さを誇る同期の2人か。世代間対決としても面白い大会。

【プールA】

シード選手:イダリス・オルティス(キューバ)
日本選手:稲森奈見

稲森は初戦がサラ・アドリントン(イギリス)、2試合目(準々決勝)がオルティスという弱者ゼロの組み合わせ。オルティスは担ぎと前への巻き込み、相手を抱えての裏投が得意でかつ巻き込みの滞空時間が非常に短く稲森の武器である「後の先」には嵌めにくい選手。稲森もう一つの特性である足技の巧さで勝負を作っていきたい。

【プールB】

シード選手:フランジスカ・コニッツ(ドイツ)
有力選手:キム・ジヨウン(韓国)
日本選手:山部佳苗

山部は先週のグランプリ済州で復活優勝を遂げたキム・ジヨウンとまず戦い、準々決勝でドイツの1番手フランジスカ・コニッツと戦う。組んでくる、かつ同僚ヤスミン・クルブスほどの巨大さがないコニッツは投技の切れる山部にとっては「投げごろ」の選手だが、キムは組んで圧力を掛けては自ら離れる前時代的な戦術派で少々面倒。あせらず、しっかり捕まえて投げを撃ちたい。

【プールC】

シード選手:エミリー・アンドル(フランス)
有力選手:イリナ・キンザルスカ(ウクライナ)
日本選手:朝比奈沙羅

講道館杯では強豪と連戦する厳しい組み合わせを勝ち残った朝比奈だが、今回もなかなかに厳しい配置。

キンザルスカは前週の済州大会で滝川真央(日本大)を一蹴、3位に入っている。持ち技は典型的超級選手だが左右分け隔てなく大技を入れてくるという特性が唯一の警戒ポイント。受けずに、自分の形で先に攻めたい。

アンドルは今年ブレイクした感あり。
得意技の大内刈はなかなかの威力。クロス組み手の接近離脱の中に混ぜ込む早い一撃と、膠着の中から足を差し入れてケンケンで追う粘りの追いこみとパターンも複数。これも、頭を下げさせて先に攻めていきたい。

【プールD】

シード選手:田知本愛

田知本の勝ち上がり以外に考えれない。初戦はイ・インジュ(韓国)で、2戦目はクセニア・チビソワ(ロシア)と同国3番手選手カロリン・ヴァイス(ドイツ)

イは済州大会で2位、前述のキム同様組んで圧力を掛けては離れてひたすら優位を作る前時代的な柔道だ。ここは思い切り畳に沈めて、投げを狙わない選手の時代が終わったことをわからせてやってもらいたい。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月6日掲載記事より転載・編集しています。
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