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グランドスラム東京第2日女子(63kg級、70kg級)直前展望

(2014年12月5日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月5日掲載記事より転載・編集しています。
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第2日女子(63kg級、70kg級)直前展望
グランドスラム東京
■ 63kg級・見どころは田代、嶺井ら日本の「若さ」
エントリー:29名
日本選手:田代未来(コマツ)、嶺井美穂(桐蔭学園高2年)、平井希(自衛隊体育学校)、西川真帆(龍谷大4年)

東アジアツアー3連戦の目玉であった13年世界選手権王者ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)と今年の世界選手権覇者であるクラリス・アグベニュー(フランス)が揃ってシリーズの締めであるこの東京大会を欠場。

第1シードは8月の世界選手権で3位に滑り込む快挙を演じたティナ・トレステニャク(スロベニア)。第2シードにはアニカ・ファンエムデン(オランダ)、第3シードにカトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)、第4シードにはフランスの「遅れて来た新人」32歳の同国2番手アンロール・ベラルが入った。通常のワールドツアーであれば十分水準以上の陣容ではあるが、グランドスラム東京というビッグイベント、そしてゲルビとアグベニュー参戦という事前情報がもたらした期待感からすればいささか拍子抜けの感は否めない。

トーナメントの見どころは、世界選手権で銅メダルを獲得し、長年続いた緩やかな低迷からついにその天才性をあるべき軌道に押し戻した田代未来、そして高校2年生にして世界ジュニア制覇、そして講道館杯制覇という快挙を成し遂げたばかりの嶺井美穂という日本が誇る若手2人の活躍に絞られる。

両者の対戦があるとすれば準決勝。どこからでも高速の大外刈に繋ぐ強気と技の威力が魅力の嶺井、天才少女といえばこちらが元祖の田代。オリンピック有力候補であるこの若い2人がどのような試合を繰り広げるか。4月の選抜体重別では田代が小外刈「一本」で勝利しているが、今の嶺井の勢いからすれば試合が縺れる可能性も十分。地上波中継に生で乗らないのが勿体ないほどの豪華な一番。

【プールA】

シード選手:ティナ・トレステニャク(スロベニア)
日本選手:田代未来

ともに世界選手権で銅メダルを獲得したトレステニャクと田代が準々決勝で激突する。
世界選手権においては、このグランドスラム東京トーナメント中の有力選手であるファンエムデンに田代が勝利(GS大内刈「一本」)、トラジドスに2人が揃って勝利(田代は横四方固「一本」、トレステニャクは腕挫十字固「一本」)、ベラルにトレステニャクが勝利(小内刈「技有」)しており、その意味ではこの準々決勝が実力ナンバーワン決定戦と考えておいて良いかと思われる。
ともに左組み。ロンドン五輪王者ゾルニールの後継者であるトレステニャクは背負投、内股、釣腰と系の違う大技に寝技の強さも持ち合わせている。好試合に期待。

【プールB】

シード選手:アンロール・ベラル(フランス)
有力選手:マルチナ・トラジドス(ドイツ)
日本選手:嶺井美穂

ベラルは長年コンチネンタルオープン(旧ワールドカップ)が主戦場でワールドツアーは出場自体がほとんどなかったが、31歳となった昨秋フランス選手権に優勝。これをきっかけに抜擢を受けたグランドスラムパリで2位、以後も国際大会で立て続けに成績を残しあれよあれよという間に強国フランスの2番手まで登り詰め、ついに2枠目代表として8月の世界選手権に出場を果たしたという異色のキャリアの持ち主。技自体はオーソドックスだがその長身自体が厄介。

嶺井は初戦で、前週のグランプリ済州でワールドツアー2度目の決勝進出を果たしたばかりのベテラン、イザベル・プチェ(スペイン)と対戦。2回戦でトラジドス、準々決勝でベラルという試練の組み合わせ。普通に考えればシニア国際大会初出場の嶺井の苦戦は必至だが、この選手にはそんなキャリアなど無にしてしまうほどの強さと輝きがある。相四つ長身のベラルをどう料理するかがむしろ楽しみ。

【プールC】

シード選手:アニカ・ファンエムデン(オランダ)
日本選手:平井希

世界選手権で2度銅メダルを獲得したファンエムデンだが、27歳となってかつてほどの強さ、その名声の高さほどの力はもはやない。ただし、昨年からはグランプリ大会表彰台の「門番」という新たなニッチを獲得して存在感の高さは相変わらず。

その試合巧者ぶりと得意の袖釣込腰を仕掛ける勝負どころを見極める勘の良さが現在の売りだが、「勝負どころの嗅ぎ分けの上手さ」「試合巧者」というそのストロングポイントで考えればまさしく平井は日本随一。つまりはオランダvs日本の試合巧者対決であり、隠れた好カードと規定しておきたい一番。ともに、一見つまらない試合であればあるほど投げ一撃のチャンスが増すというタイプ。一瞬も見逃せない試合になりそうだ。対戦は2回戦、平井が初戦のアンナ・ベルンホルム(スウェーデン)を突破すれば実現する。

【プールD】

シード選手:カトリン・ウンターブルツァハー(オーストリア)
有力選手:ジョン・ダウン(韓国)
日本選手:西川真帆

ジョン・ダウンが勝ち上がりの有力候補だが、先週の済州大会ではアジア大会で見せた輝きが嘘のようなローパフォーマンスで5位陥落。ウンターブルツァハーもスーパーメジャー大会でコンスタントに表彰台を狙う力はなく、混戦気配のブロック。

日本からは西川真帆のほか、フィリピン代表として富士学苑高3年で70kg級インターハイ2位の渡辺聖美が参加する。西川は2回戦でジョンと対戦。国際大会ではことごとく早い段階で優勝候補と当てられてきた渡辺は初戦でアメリカ選手、2回戦がウンターブルツァハー。1勝を目指したい。

■ 70kg級・ヌンイラと新井に試練の組み合わせ、2回戦のポリングvsエマヌは必見
エントリー:26名
日本選手:ヌンイラ華蓮(了徳寺学園職)、田知本遥(ALSOK)、新井千鶴(三井住友海上)、安松春香(ALSOK)

この階級は非常に役者が揃った。世界選手権2連覇者のユリ・アルベール(コロンビア)、13年世界選手権銀メダリストで今年ワールドツアーで既に4勝を挙げているラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)、相変わらず欧州最強選手の呼び声高いキム・ポリング(オランダ)、そして世界選手権代表漏れの屈辱から立ち直り11月の国内選手権と先週のグランプリ済州で見事優勝したもと世界王者ジブリス・エマヌ(フランス)と女子7階級ナンバーワンの豪華布陣。

迎え撃つ日本勢は8月の世界選手権で銀メダルを獲得するという大ブレイクを果たしたばかりのヌンイラ華蓮と昨年大会の覇者新井千鶴を中心とした若手構成だが、その2人がともに非常に厳しい山に入ってしまった。

ヌンイラの銀メダルでようやく光明が見え始めたこの階級だが、田知本遥と安松春香を加えた日本勢4人は果たして表彰台に残れるのか。試練の大会だ。


【プールA】

シード選手:キム・ポリング(オランダ)
有力選手:ジブリス・エマヌ(フランス)
日本選手:新井千鶴

ポリング対エマヌという序盤戦としては豪華過ぎるカードが2回戦で実現濃厚。前述の通り32歳のエマヌは失意のどん底から立ち直り、先週は好パフォーマンスを見せて優勝している。一方のポリングはまたしても世界選手権で優勝できず(5位)、これが同大会以来初めての国際大会。休養十分でフィジカルコンディションは良と予想しておくのが妥当だが、強気であることで持ち前のパワーを存分に引っ張り出していたポリングが世界選手権でまたもや「勝てない」ことを突き付けられてどのようなメンタルコンディションにあるか。これが勝負を分けると見る。

新井は2試合目(2回戦)で面倒なツェンドアユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)と対戦したのち、ポリングあるいはエマヌと準々決勝で対戦する。最高到達点の高さは折り紙つき、アジア大会決勝で崩れたメンタルをどれだけ整えているかどうかが今回の焦点。

【プールB】

シード選手:ユリ・アルベール(コロンビア)
有力選手:ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)
日本選手:ヌンイラ華蓮

アルベール対ヌンイラという世界選手権決勝と同じカードが2回戦で実現濃厚。過酷なカードだがここを勝たねば入賞すら覚束ないという試練の組み合わせ。準々決勝はベルナデッテ・グラフ(オーストリア)でさほど高い山ではない。ヌンイラは2回戦に全力集中。

【プールC】

シード選手:ラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)
有力選手:アッスマ・ニアン(モロッコ)
日本選手:田知本遥

ツアー皆勤者のファルカスコッホがシード位置、逆側の山にもとフランス籍のアフリカ女王アッスマ・ニアンが配されたという非常に「ワールドツアーらしい」レベルのブロック。

ファルカスコッホは前進運動と圧力、狭い侵入角からでもネジ入れてくる大内刈が最大の武器。常に大会に出ているのでもはやコンディションの良し悪しなど関係なし、いつでも一定以上の力を出してくる選手だ。

田知本は初戦でエカテリーナ・デニセンコワ(ロシア)、続いてニアン、準々決勝でファルカスコッホという対戦順。世界大会でどうしても勝てず、再起を掛ける最中の田知本であるが、ニアンと、なによりわかりやすい指標であるファルカスコッホを突破できないようでは世界選手権の表彰台は絶対に、ない。失いかけている首脳陣の信頼を取り戻すには、ファルカスコッホを突破するしかない。

【プールD】

シード選手:ケリタ・ズパンシック(カナダ)
有力選手:サリー・コンウェイ(イギリス)、オニキス・コルテスアルダマ(キューバ)
日本選手:安松春香

安松の初戦は田知本の長年の仇敵コルテスアルダマ。先手攻撃が命の相手をどう殺して技を先に打ち込むかが勝負のカギ。コンウェイ戦は問題ないかと思われるが、しっかり勝ち上がってズパンシックと手を合わせておきたい。

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