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グランドスラム東京第1日女子(48kg級、52kg級、57kg級)直前展望

(2014年12月4日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月4日掲載記事より転載・編集しています。
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第1日女子(48kg級、52kg級、57kg級)直前展望
グランドスラム東京
■ 48kg級・世界王者が3人参加の豪華トーナメント、浅見と近藤の対決に期待
エントリー:19名
日本選手:近藤亜美(三井住友海上)、浅見八瑠奈(コマツ)、渡名喜風南(帝京大1年)、森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)


ロンドン五輪王者サラ・メネゼス(ブラジル)、世界選手権2連覇者浅見八瑠奈、今夏のチェリャビンスク世界選手権王者近藤亜美と、世界王者が3人顔を揃えた豪華なトーナメント。当初エントリーに名を連ねていた13年リオ世界選手権王者ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)は出場を回避したがそれでも豪華過ぎるメンバーだ。

メネゼスは五輪以降長期低迷基調にあり、今夏の世界選手権でもフランスの新鋭アマンディーヌ・ブシャーに食われて初戦敗退。しかし同大会以後は国際大会出場を控えており、休養は十分のはず。ここで復調して上がり目が出るのか、それともここ2年の不調が続くのか。来年の世界選手権、そしてリオ五輪に向けて以後のメネゼスのベクトルを規定する大事な大会。

今年8月に約1年ぶりに畳に戻って以来初めての国際大会出場となる浅見の出来、唯一最大の武器である右払腰の威力がさらに知れ渡った近藤の「知られた上での」戦いぶり、そして2人の直接対決の実現なるか、と注目点は数多い。

対抗馬を考えるとすれば。ランキングの序列的には第2シードに配された世界選手権2位のポーラ・パレト(アルゼンチン)を挙げるべきであろうが、28歳となったパレトの銀メダル獲得は率直に言って出来過ぎの感あり。先週の済州大会でもいいところなく初戦で敗退しており今大会の活躍を期待するのは難しい。

ライバルを1人挙げておくなら、昨年ドーピング疑惑により出場停止を食い(今夏に処分撤回)、1年間に渡るブランクから復帰したばかりのパワーファイター、シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)になるだろう。

【プールA】

シード選手:サラ・メネゼス(ブラジル)
有力選手:シャーリーン・ファンスニック(ベルギー)
日本選手:渡名喜風南

渡名喜は2戦目でメネゼス、準々決勝でファンスニックという非常に厳しい組み合わせ。持ち前のスピードを生かして番狂わせを狙いたい。
実績だけで言えば勝ち上がり候補は勿論メネゼスだが、直近の大会の出来を考えるならばファンスニックの勝ち上がりの可能性も十分。前述の通り、メネゼスの現在の状態が最大のカギだ。

【プールB】

シード選手:ガルバトラフ・オトコンセトセグ(モンゴル)
日本選手:浅見八瑠奈

ノーシードながら浅見の勝ち上がり確実の無風区。2戦目でマッチアップするガルバトラフ・オトコンセトセグよりも、準々決勝のマリア・チェルニアク(ウクライナ)戦を大事に戦いたい。

【プールC】

シード選手:ポーラ・パレト(アルゼンチン)
有力選手:ジョン・ボキョン(韓国)
日本選手:森﨑由理江

2度目の出場となる森﨑、今回は組み合わせに恵まれた。2戦目でパレト、準々決勝でジョンという対戦順だが、いずれも絶対の強者ではない。準決勝進出を狙いたい。

【プールD】

シード選手:近藤亜美
有力選手:モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)

無風区。近藤としてはどれだけ力を残して勝ち上がれるかどうかが課題。

■ 52kg級・中村美里と西田優香がキトゥ、ベルモイを迎え撃つ
エントリー:27名
日本選手:橋本優貴(コマツ)、中村美里(三井住友海上)、西田優香(了徳寺学園職)、志々目愛(帝京大3年)


北京-ロンドン期に日本の黄金時代を形成した中村美里と西田優香がそろい踏み。

海外勢はチェリャビンスク世界選手権で出色のパフォーマンスを発揮して銀メダルを獲得したアンドレア・キトゥ(ルーマニア)が、グランプリ青島とグランプリ済州(1位)に続いて3週連続のワールドツアー参加。当初出場を表明していたナタリア・クズティナ(ロシア)は出場回避したが、日本勢の宿敵ヤネト・ベルモイ(キューバ)がエントリーしてトーナメントは重量感をキープ。この2人が日本勢最大の強敵となるはずだ。

キトゥは青島大会準決勝で、縺れ際に脇固の形で体重を掛ける反則技で西田の肘を破壊したばかり(キトゥの反則負け)。キャリア最高ではないかとすら噂されるハイコンディションにあった西田を「潰しにかかったのでは」という観測が囁かれる中、翌週の済州大会では西田戦の煮え切らないパフォーマンスが嘘のような鮮やかな柔道で優勝を飾っている。日本勢としてはここでキトゥに一矢報いて「わからせて」やりたいところ。

中村、西田の視野の先にあるのは彼女らの不在中に階級を席巻している世界選手権2連覇者マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)との対決。南條充寿女子監督は9月に「本来の状態に戻った中村がケルメンディとどんな試合を出来るか、来年が楽しみだ」と発言しているが、それだけの期待を集める中で、ケルメンディに全く敵わないキトゥに手を焼いている場合ではない。2人の出来、そしてキトゥとの対決が注目ポイントだ。


【プールA】

シード選手:アンドレア・キトゥ(ルーマニア)
日本選手:橋本優貴

橋本は初戦でペトラ・ナレクス(スロバニア)、2回戦でパク・ダソル(韓国)、そして準々決勝でキトゥと対戦。世界選手権での不調、そして低評価を覆す相手としてはキトゥは絶好。というよりも橋本が再浮上するには絶対に勝たねばならない相手。キトゥの圧力に屈せず良い形で寝技に持ち込めるかどうかが焦点。

【プールB】

シード選手:ギリ・コーヘン(イスラエル)
有力選手:ヤネト・ベルモイ(キューバ)
日本選手:中村美里

中村は2戦目でシード選手のコーヘンと戦うが、負ける要素はほとんど見当たらない。勝負は準々決勝のベルモイ戦。ハイコンディションにない時のベルモイは、場外際への誘導に掛け潰れ、そしてその中に混ぜ込む渾身の一撃という普段の戦いぶりの「汚さ」をさらに加速してくる傾向あり。付き合い過ぎず、自分のペースで試合を進めたい。勝ち上がり候補はもちろん中村。

【プールC】

シード選手:エリカ・ミランダ(ブラジル)
有力選手:ローラ・ゴメス(スペイン)、イルゼ・ヘイレン(ベルギー)
日本選手:志々目愛

37歳になったヘイレンは今年突如絞技に開眼、片手絞「一本」を連発しているが、さすがにゴメス、ミランダとの連戦を突破することは難しい。ランキングの序列通りミランダが勝ち上がり、志々目と準々決勝を戦うと思われる。志々目は昨年大会でミランダに「指導」4つを受けて敗退しており、今回はそのリベンジに挑む。

【プールD】

シード選手:マリーン・ケリー(ドイツ)
有力選手:アナベール・ウラニー(フランス)
日本選手:西田優香

シード選手のケリーはワールドツアー皆勤者で良くも悪くもその最高到達点が測れる選手。力の絶対値を考えても柔道の質に鑑みても、まともに戦えば西田の敵ではない。

西田にとって気になる要素は2つ。
1つは初戦で戦うウラニー。2003年大阪世界選手権の銀メダリストであるこの選手は長年試合から遠ざかっていたが31歳になった昨秋畳に復帰、国内で結果を残すと5月のグランドスラム・バクーで優勝、世界選手権では団体戦メンバーとしてフランスの優勝を支え、この秋もワールドツアーで優勝1回(9月・グランプリザグレブ)、3位1回(11月・グランプリ・アブダビ)と好成績を残している。油断のならない相手だ。

もう1つは2週間前にキトゥの反則技を受けて負傷した肘の状態。負傷直後の痛がりようから想像するに、今大会に出場出来ることが不思議なくらいの重症であったはず。痛めたのは釣り手のはずで、少なくともベストの状態で左背負投を仕掛けるのは難しいのではないかと見る。ウラニー戦はまずその点をチェックしたい。注目の一番。

■ 57kg級・強豪揃うも主役は日本勢、「出直し」松本薫の出来に注目
エントリー:33名
日本選手:宇高菜絵(コマツ)、松本薫(フォーリーフジャパン)、山本杏(国士舘大2年)、芳田司(コマツ)

第1シードには世界選手権で銀メダル4度のテルマ・モンテイロ(ポルトガル)、第4シードにはリオ世界選手権金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)が入り、サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)が第3シード、そしてベスト8シードには13年ワールドマスターズ王者ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)とロンドン五輪2位のコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)。と、かように海外勢の「名前」は揃ったが、これらの選手の出来は今季いずれもいま一つで、抜け出す選手の予想は難しい。ダンゴ状態の列が極めて長い57kg級の様相をそのまま反映したようなトーナメントとなった。

その中にあって、主役は明らかに日本勢。ロンドン五輪王者の松本薫、今季の世界選手権覇者宇高菜絵、そしてアジア選手権を制した山本杏の3人が、来年のアスタナ世界選手権に向けてまず最初のビッグタイトル獲得を目指す。

わけても注目は松本。2月のグランプリ・デュッセルドルフは制したものの明らかに「試運転」という印象で出来は本来のものではなく、4月の選抜体重別で初戦敗退、6月のグランプリ・ブダペスト優勝を挟んで世界選手権も2回戦敗退と松本らしからぬ早期敗退が続いている。代名詞になるような必殺技があるわけでも特異な技術があるわけでもない松本の武器はやはり「気持ち」。松本が一昨年までのような高いモチベーション、闘争本能をむき出しにした戦いを披露できるかどうかが勝ち上がり最大のカギ。ファンを沸かせる「構え」ではなく、組んでからどう動くか、相手の投げにどう反応するかといったミクロな部分で松本のメンタルコンディションは測られる。勝ち負けはもちろん、生まれては消える際、際での松本の「選択」自体、そして起こるシナリオ分岐に注目したい。

【プールA】

シード選手:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)
日本選手:山本杏

山本にとっては戦い易い山で、準々決勝のモンテイロ戦までの勝ち上がりはほぼ確実。
アジア大会で見せた早く、そして強気の仕掛けが今回も見られるかどうかに注目したい。悪ければ悪いなりに試合をまとめようとしてくるモンテイロの試合巧者ぶりは要警戒。

【プールB】

シード選手:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
日本選手:宇高菜絵

シウバと宇高は綺麗に山が分かれ、準々決勝での対決が濃厚。
シウバは小外刈が切れる選手だが、互いが実力を出し合えば地力は宇高が上。
これまで目標にしてきた世界選手権を獲った宇高の上昇モチベーションが途切れていないか、そして膝の復調具合が勝負のカギ。

【プールC】

シード選手:ミリアム・ローパー(ドイツ)
有力選手:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、連珍玲(台湾)
日本選手:芳田司

芳田は初戦で同所属の連と対戦。少々残念な配置となった。
全員がしっかり実力を出し合った場合の勝ち上がり候補はドルジスレンだが、この人も今年のパフォーマンスは煮え切らない。混戦ブロック。

【プールD】

シード選手:サブリナ・フィルツモザー(オーストリア)
有力選手:コリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、キャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)
日本選手:松本薫

松本は2戦目でフィルツモザー、準々決勝では長年の仇敵であるカプリオリウか、ジュニア世代の好選手ブーシェミンピナードと対戦することになる。いずれもハイコンディション時の松本であれば問題ない相手。出来が問われる。

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