PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

リネールあっさり優勝、90kg級はガクドンハンが2連覇達成・グランプリ済州最終日男子レポート

(2014年12月3日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
リネールあっさり優勝、90kg級はガクドンハンが2連覇達成
グランプリ済州最終日男子レポート
■ 90kg級・ガクドンハンが大会2連覇、イギュウオンは期待外れの出来で3位に留まる
【入賞者】 エントリー23名
1.GWAK, Dong Han(KOR)
2.MEHDIYEV, Mammadali(AZE)
3.GURBANOV, Ramin(AZE)
3.LEE, Kyu-Won(KOR)
5.KIM, Jae Yun(KOR)
5.RUIZ ZAJAC, David(ESP)
7.GROSSKLAUS, Ciril(SUI)
7.NHABALI, Quedjau(UKR)

王者イリアス・イリアディス(ギリシャ)がドロー終了後に欠場を表明。今更抽選をやり直すわけにもいかず、コンテストシートは第1シード位置にポッカリ穴を開けた状態のまま再発行され、シード直下のママダリ・メディヨフ(アゼルバイジャン)は1度も試合をしないまま準々決勝に進むことになった。

イリアディスと並んで注目されたのが、アジア大会個人戦代表から漏れ、その悔しさを晴らすかのように団体戦では素晴らしい強さを発揮したイ・ギュウオンと、昨年イリアディスを倒してこの大会で優勝、アジア大会では全く振るわなかったガク・ドンハンという韓国勢2人の出来。イリアディス欠場により、この2人による優勝争いがこの階級唯一最大の話題となった。

しかし主役であるはずのイはキャリア最高とも言えるパフォーマンスを披露したアジア大会とは打って変わって別人のような低空飛行。得意の背負投を仕掛けても投げ切れずに中途で潰れる場面が多く、端的に言って「元気がない状態」。初戦はドミトリ・ゲラシメンコ(セルビア)に得意の「韓国背負い」で一本勝ちしたが、準々決勝のラミン・グルバノフ(アゼルバイジャン)戦は「有効」2つを獲得しながら左の片襟背負投で「技有」を失いあっさり本戦トーナメントから脱落。敗者復活戦でクエジュー・ナーバリ(ウクライナ)に韓国背負い「有効」、3位決定戦で同国の後輩キム・ジェヤン(韓国)に「指導2」優勢で勝ってなんとか表彰台を確保したものの、直に言って期待外れのパフォーマンスだった。

対照的にガクは順当な勝ち上がり。初戦こそアジア大会で苦杯を喫したラグバスレン・オトコンバータル(モンゴル)を相手にGS延長戦「指導3」(GS0:43)という僅少差の勝負だったが、準々決勝はクエジュー・ナーバリ(ウクライナ)を左隅返「技有」、右大外刈「有効」、さらに抑え込みながらの腕緘で極め「一本」と圧勝。準決勝もラミン・グルバノフ(アゼルバイジャン)を左払腰「有効」で追い詰め、背負投で転がした展開から縦四方固に抑え込んで一本勝ち(4:52)。

決勝はイリアディスの欠場を利して勝ち上がったメディヨフと対戦。ワールドツアーで決勝に進むのは初めてのこの選手をガクは全く相手にせず、左小内刈で追いこんで場外の「指導」、2分11秒には相手の体を乗り越えるような左大外刈で「技有」と立て続けに奪ってあとはどう仕上げるかという「据えもの斬り」の段。3分44秒に狙い済まして左背負投に飛び込み、受け止めた相手が剛体となるとそのまま走って決め切り豪快な「一本」、最高の形で優勝を決めた。

ガクは決勝でイリアディスを破った昨年度大会に続く2連覇。ワールドツアーの入賞もまたこの2試合だけではあるが、「なぜガクをアジア大会に出したのか」「なぜイギュウオンではなかったのか」という関係者の声を封じる圧勝劇であった。

トーナメントのレベルは高くなかったが、その中でしっかり結果を残したガクと低空飛行で3位に終わったイ、両者の明暗はクッキリ。世界選手権代表争いにおいて大きな分岐点となりかねない結果であった。

【3位決定戦】

ラミン・グルバノフ(アゼルバイジャン)○優勢[有効・内股]△ダビド・ルイズザイヤック(スペイン)
イ・ギューウォン(韓国)○優勢[指導2]△キム・ジェヤン(韓国)

【決勝】

グァク・ドンハン(韓国)○背負投(3:44)△マーマダリ・メディヨフ(アゼルバイジャン)

■ 100kg級・チョグハンが持ち味のしぶとさ発揮、決勝でナイダン下して優勝飾る
【入賞者】 エントリー18名
1.CHO, Guham(KOR)
2.NAIDAN, Tuvshinbayar(MGL)
3.NIKIFOROV, Toma(BEL)
3.PETERS, Dimitri(GER)
5.REYES, Kyle(CAN)
5.WON, Jonghoon(KOR)
7.ERDENEBILEG, Enkhbat(MGL)
7.ORLIK, Flavio(SUI)

決勝を争ったのは今季100kg超級から階級を下げて来たチョ・グハン(韓国)と第3シードに配されたもと五輪王者ナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)。

チョは2回戦で第1シード選手エルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)と対戦、ガシモフが釣り手を叩き入れてくるところを狙い済ました左一本背負投で「技有」を獲得して優勢勝ち。準々決勝はエルデンビレグ・エンクバット(モンゴル)に右背負投を潰されて「技有」をリードされるが、相手が腰を引いたところに飛び込んで右体落「技有」、さらに左一本背負投「技有」と立て続けに決めて逆転の一本勝ち(4:55)。準決勝はトマ・ニキフォロフ(ベルギー)の引き手を絞り落とし、相手が切ろうとしたところに飛び込んで左小内巻込「一本」で勝利(3:39)。3戦して2つの一本勝ちという好内容での決勝進出。

一方、9月のアジア大会を獲って復調気配のナイダン・ツブシンバヤルは2回戦でアレクサンドル・ロマニュク(ウクライナ)を小内刈「一本」、最初の勝負どころと目されたカヨル・レイズ(カナダ)戦は横落気味の小外掛「有効」で競り勝ち、準決勝では第2シードのディミトリ・ピータース(ドイツ)を左への肩車「有効」で降して勝利決定。強豪2人との対戦を凌ぎ切って迎える決勝の畳。

決勝は両者のしぶとさがカチ合い、組み手争いに終始する見どころの少ない試合。前進を続けるのはナイダン・ツブシンバヤルだが、主審はより組み手の管理に気を配ったチョの優位を採り、結果「指導3」対「指導4」でこの試合は終了。チョが今大会の韓国選手では4人目となる優勝を飾った。


決勝は率直に言って凡戦。既に30歳となったナイダン・ツブシンバヤルはともかく、ホープ役を担うべき若いガクが組み手の優位確保に終始する様は決して見栄えの良いものではなかった。

日本大で新主将を拝命したばかりのレイズカヨルは前述の通りツブシンバヤル・ナイダンに「有効」優勢で敗退しトーナメント脱落。敗者復活戦はフラビオ・オルリク(スイス)を袈裟固「一本」(1:01)で破ったが、3位決定戦はトマ・ニキフォロフ(ベルギー)に大内返「有効」、右袖釣込腰「有効」と2つのポイントを奪われ完敗。まさかの5位に終わった。

【3位決定戦】

ディミトリ・ピータース(ドイツ)○腕挫十字固(1:04)△ウォン・ジョンホーン(韓国)
トマ・ニキフォロフ(ベルギー)○優勢[有効・大内返]△カヨル・レイズ(カナダ)


【決勝】

チョ・グハン(韓国)○反則[指導4](3:24)△ナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)

■ 100kg超級・リネールあっさり優勝、キムスンミンはほぼ無抵抗で「指導4」失陥
【入賞者】 エントリー22名
1.RINER, Teddy(FRA)
2.KIM, Sung-Min(KOR)
3.SARNACKI, Maciej(POL)
3.SIMIONESCU, Vladut(ROU)
5.BATTULGA, Temuulen(MGL)
5.KESAEV, Sergey(RUS)
7.BONDARENKO, Stanislav(UKR)
7.KOKAURI, Ushangi(AZE)

突如出場表明した絶対王者テディ・リネール(フランス)があっさり優勝。
2回戦はケンカ四つのジアイ・ジュンベ(韓国)が釣り手を突き、腰を切って思い切り距離を取るがリネールが右払腰の形でヒョイと作用足を振るうと、その右脚がもっとも遠いはずのジアイの腰を超えて背中まで届く。体格も実力も大人と子どもといった体で右払腰「一本」(2:15)。準々決勝はセルゲイ・ケサエフ(ロシア)の横落を乗り越えて横四方固、片足が相手を乗り越えてしまい完全な形ではなかったが、相手の上に乗っかっているだけで抑え込み成立。頭も肩も極まっていないケサエフはコロのように両側に体を回すがその上で長すぎるリネールの体は僅かに動くだけで抵抗の効はなくそのままタイムアップ「一本」(1:30)。準決勝は右相四つのヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)を相手に遠間から踏み込まずに右大内刈を引っ掛ける。さすがにその距離から決めに来ることはないだろうというシミオネスクの予見に反してリネールは場外までケンケンで追い掛け、まるで小学生に稽古をつけるかのような無造作なこの技で「技有」奪取。続いて肩越しに帯を掴み、相手の腰を大きく引いてかがみこむ姿勢を見極めると隅返に打って出て「技有」を獲得し合技の一本勝ち(2:49)。

この日唯一歯ごたえがあるはずの相手が決勝でマッチアップしたキム・スンミン(韓国)であったが、リネールはこれまでと打って変わってひたすら組み手で優位を確保し、そして具体的な技は仕掛けないというノーリスク作戦。ここまで7戦全敗のキムも抵抗する気配なく次々「指導」が累積し、3分33秒キムの反則負けが決定。

体格のあるキムに対して万が一の失敗を恐れたリネールの手堅い作戦であったが、なんとも見応えのない一番。圧倒的優位にあってもあくまで投げを打たないリネール、序列を受け入れたかのように思い切った仕掛けを行わないキムと、少々残念な試合だった。

最終日の決勝は90kg級以外の4階級全てが投技のポイントのない「指導」決着。集結したメンバーの豪華さに比して、少々盛り上がりに欠ける大会であった。

日本の上田轄麻は1回戦で敗退。課題である技出しの遅さがそのまま試合に反映され、「指導1」ビハインドを取り返せないままランキング54位のベンジャミン・ハーメグニーズ(ベルギー)に屈した。

【3位決定戦】

マチェイ・サルナツキ(ポーランド)○横四方固(3:37)△セルゲイ・ケサエフ(ロシア)
ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)○小外掛(3:33)△バトトルガ・テムーレン(モンゴル)

【決勝】

テディ・リネール(フランス)○反則[指導4]△(3:33)キム・スンミン(韓国)


【日本選手勝ち上がり】

上田轄麻(明治大3年)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
上田轄麻(△優勢[指導1]○ベンジャミン・ハーメグニーズ(ベルギー)

上田は右、ハーメグニーズは左組みのケンカ四つ。序盤は互いに両襟。双方技出しが遅く一進一退でポイント動かず。残り2分、ハーメグニーズが右袖釣込腰で攻め続けて山場を作り「指導」奪取。そのままポイントの積み上げなく試合終了。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.