PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

韓国のベテランとホープが競演、キムジェブンとアンが揃って優勝・グランプリ済州第2日男子レポート

(2014年12月3日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
韓国のベテランとホープが競演、キムジェブンとアンが揃って優勝
グランプリ済州第2日男子レポート
■ 73kg級・世界ジュニア王者アンが強豪次々下し堂々優勝
【入賞者】 エントリー24名
1.AN, Changrim(KOR)
2.MUKI, Sagi(ISR)
3.ORUJOV, Rustam(AZE)
3.VAN TICHELT, Dirk(BEL)
5.DELPOPOLO, Nicholas(USA)
5.GANBAATAR, Odbayar(MGL)
7.BENSTED, Jake(AUS)
7.UEMATSU, Kiyoshi(ESP)

11月の世界ジュニア選手権に優勝、同大会決勝では日本の山本悠司を片手背負投2発の合技「一本」で沈めた韓国の新星アン・チャングリム(韓国)が堂々優勝。初戦でミハエル・ナアニ(ロシア)を内股透「技有」と背負投「有効」で下した後は強敵と連続でマッチアップする厳しい組み合わせだったが、まず2回戦のハッシュバータル・ツァガンバータル(モンゴル)戦は左相四つの相手の引き手を徹底管理、嫌ったところを右一本背負投「技有」に斬り落として撃破。続く準々決勝は前戦のチームメイト敗北を踏まえて慎重に試合を進めるガンバータル・オドバヤルにGS延長戦まで持ち込まれたが、袖釣込腰、一本背負投と技を出し続けて疲労し切った相手に攻める間を与えず「指導1」(GS1:26)を奪って勝ち抜け。準決勝はベテランの戦術派ディルク・ファンティシエルに身長差を突かれて遠間からの大外刈、内股で先手を許すが終盤に「韓国背負い」を決めて一本勝ち(4:15)。

決勝は第1シードのセージ・ムキ(イスラエル)とマッチアップ。1分43秒に「韓国背負い」で「技有」を奪い、そのまま勝利濃厚かと思われたが3分18秒にムキが裏投で「技有」を取り返す。
怒気を発したアンは再開直後に低い体勢の左体落でムキを転がし文句なしの「一本」獲得(3:33)。ツァガンバータル、ファンティエル、ムキと錚々たる面子をいずれも投げて始末し、見事地元でシニア国際大会初優勝を成し遂げた。

この階級の韓国勢は世界王者ワン・キチュンが81kg級に転向し、今季のアジア大会代表バン・ギーマンも既に31歳。伝統的に強者を輩出してきた軽中量級に空白が生まれかねない状況だったが、その中にあってアンの活躍は朗報。この選手が韓国のエースとして台頭してくることは間違いない。筑波大から今年4月に韓国に活動の場を移したばかりだが、早くも日本時代とは一味もふた味も違う骨の太い戦いを披露しているアン。いまのところグランドスラム東京にもエントリーしており、日本の柔道ファンにはこの時点で一度その戦いぶりを見ておくことをお勧めする。日本のエース級と現時点でどこまで戦えるか、対戦があるとすればこれは非常に楽しみだ。


【3位決定戦】

ディルク・ファン ティシェル(ベルギー)○優勢[技有・一本背負投]△ニコラス・デルポポロ(アメリカ)
ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)○優勢[指導2]△ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)

【決勝】

アン・チャングリム(韓国)○体落(3:33)△セージ・ムキ(イスラエル)

■ 81kg級・キムジェブンが優勝、スタイル崩さず準決勝でワンキチュンを破る
【入賞者】 エントリー22名
1.KIM, Jae-Bum(KOR)
2.BOTTIEAU, Joachim(BEL)
3.NYAMSUREN, Dagvasuren(MGL)
3.WANG, Ki-Chun(KOR)
5.ULIAKHOV, Aleksandr(RUS)
5.UNGVARI, Attila(HUN)
7.LUCENTI, Emmanuel(ARG)
7.MOUSTOPOULOS, Roman(GRE)

世界選手権と五輪あわせて3度世界の頂点に立っているキム・ジェブンと、今夏73kg級から階級を上げたばかりの2009年ロッテルダム世界選手権覇者ワン・キチュンの韓国対決がトーナメント唯一最大の山場。

両者の対決は準決勝で実現。リスク管理が生命線のキムは、ワンの背負投を警戒して一切の対話を拒否。座り込むだけの右大外刈に相手の左袖を両手で流しての右袖釣込腰とほぼ投げる気のない技で手数を積み、前進圧力に徹する。序盤ワンに場外の「指導」が与えられるとキムの反則狙い傾向はさらに加速、組まれると切り、自身優位の形以外では決して組み合わず都度組み手をリセット、さらにワンが両袖を絞ると「袖口を絞った」と審判にアピールするという徹底ぶり。結果双方に「取り組まない」「消極」と指導2つが積み重なる。
終盤ワンが組み際の小外掛で転がすが、キムは身を捻って倒れながら足を上げて自身の巻き込み技を偽装し攻防的な拮抗をアピール。結果スコアは動かずそのままタイムアップとなり「指導2」対「指導3」でキムの勝ち上がりが決まった。全くもって凡戦であったが、強敵相手には敢えてつまらない試合を志向して「指導」で勝ち抜くというキムのパーソナリティが明確に反映された試合でもあった。

キムの決勝の相手は明らかに力が落ちるヨアキム・ボットー(ベルギー)。25歳にしてワールドツアーで初めて決勝まで勝ち上がったこの選手を相手にするとキムは打って変わって攻撃的。1分39秒に右背負投一撃「一本」であっさり勝負を決め、地元開催のグランプリ・チェジュ2連覇を決めた。

キムは前述の通り「らしさ」を十分発揮しての優勝。年明けには30歳になるが、若手の停滞を見る限り来年以降も世界選手権韓国代表はこの人が務める可能性大。

ワンは3位入賞。まだ線の細さが否めないが、技の確かさはキムより明らかに上。2回戦では第4シードのアレクサンドル・ヴィークツェルツァク(ドイツ)を肩車「技有」、巴投「一本」で一蹴しており、81kg級対応の道のりはまずまず順調といったところ。

他、今大会の81kg級に特筆すべきトピックはなし。強さ、話題性ともに韓国勢2人が席巻した体のトーナメントであった。

【3位決定戦】

ニヤムスレン・ダグバスレン(モンゴル)○優勢[指導2]△アッティラ・ウングバリ(ハンガリー)
ワン・キチュン(韓国)○優勢[技有・体落]△アレクサンドル・ウリコフ(ロシア)


【決勝】

キム・ジェブン(韓国)○背負投(1:39)△ヨアキム・ボットー(ベルギー)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月3日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.